ディスパッチャーエラーとデバッグ出力 (有効になっている場合) は、MTA ログディレクトリ内の dispatcher.log ファイルに書き込まれます。ディスパッチャーの設定情報は、msg_svr_base/imta/dispatcher.cnf ファイルに指定されます。インストール時に作成されたデフォルトの設定ファイルをそのまま使用することができます。ただし、セキュリティーやパフォーマンスなどの理由でデフォルトの設定ファイルを変更する場合は、dispatcher.cnf ファイルを編集することができます。
表 21–3 ディスパッチャーデバッグビット
ビット
|
16 進数値 |
10 進数値 |
使用目的
|
---|---|---|---|
0 |
x 00001 |
1 |
サービスディスパッチャーのメインモジュールの基本的なデバッグ。 |
1 |
x 00002 |
2 |
サービスディスパッチャーのメインモジュールの特別なデバッグ。 |
2 |
x 00004 |
4 |
サービスディスパッチャー設定ファイルのログ処理。 |
3 |
x 00008 |
8 |
サービスディスパッチャーに関するその他の基本的なデバッグ。 |
4 |
x 00010 |
16 |
サービスの基本的なデバッグ。 |
5 |
x 00020 |
32 |
サービスの特別なデバッグ。 |
6 |
x 00040 |
64 |
プロセスに関連するサービスのデバッグ。 |
7 |
x 00080 |
128 |
使用されていません。 |
8 |
x 00100 |
256 |
サービスディスパッチャーとプロセス通信の基本的なデバッグ。 |
9 |
x 00200 |
512 |
サービスディスパッチャーとプロセス通信の特別なデバッグ。 |
10 |
x 00400 |
1024 |
パケットレベル通信のデバッグ。 |
11 |
x 00800 |
2048 |
使用されていません。 |
12 |
x 01000 |
4096 |
ワーカープロセスの基本的なデバッグ。 |
13 |
x 02000 |
8192 |
ワーカープロセスの特別なデバッグ。 |
14 |
x 04000 |
16384 |
その他のワーカープロセスのデバッグ (特に接続ハンドオフ)。 |
15 |
x 08000 |
32768 |
使用されていません。 |
16 |
x 10000 |
65536 |
サービスディスパッチャー I/O に対するワーカープロセスの基本的なデバッグ。 |
17 |
x 20000 |
131072 |
サービスディスパッチャー I/O に対するワーカープロセスの特別なデバッグ。 |
20 |
x 100000 |
1048576 |
統計の基本的なデバッグ。 |
21 |
x 200000 |
2097152 |
統計の特別なデバッグ。 |
24 |
x 1000000 |
16777216 |
PORT_ACCESS 拒否の dispatcher.log ファイルへのログ。 |
dispatcher.cnf ファイルを編集します。
DEBUG オプションを -1 に設定します。
論理または環境変数の IMTA_DISPATCHER_DEBUG (UNIX) を設定することもできます。この変数は、32 ビットのデバッグマスクに 16 進数の FFFFFFFF の値を定義します。上の表には、各ビットの意味の説明があります。
ディスパッチャー設定ファイルで提供されるディスパッチャーサービスは、さまざまなシステムパラメータの必要要件に影響を与えます。システムのヒープサイズ (datasize) は、ディスパッチャーによるスレッドスタックの使用を考慮して十分なサイズに設定する必要があります。