メッセージストアのログ設定を制御するオプションは、コンソールまたはコマンド行を使用して設定することができます。
これらのオプションの最適な設定は、ログデータの累積される頻度によって異なります。1M バイトの保存領域には、約 4,000 〜 10,000 件のログエントリを記録できます。適度にビジー状態のサーバーでは、ログレベルが低い場合 (Notice など)、週に何百 M バイトものログデータが記録されることもあります。以下の設定を参考にしてください。
使用可能な保存領域の上限に合わせてログレベルを設定します。つまり、使用可能な保存領域の上限に基づき、ログデータの累積頻度を考慮してログレベルを判断します。
検索処理に影響が出ないように、ログファイルのサイズを設定します。ローテーションのスケジュールと合計保存容量の上限を考慮して調整します。ログエントリの累積頻度に基づいて、最大値を設定してもかまいません。この最大値は、ローテーションが自動的に発生するまでに蓄積されるサイズよりも少し大きめのサイズに設定します。最大ファイルサイズとファイルの最大数を掛けて得られる値が、合計保存領域の上限とほぼ等しくなります。
たとえば、IMAP ログローテーションが毎日、1 日当たりに累積される IMAP ログデータが 3M バイト、IMAP ログの合計保存領域の上限が 25M バイトの場合、IMAP ログファイルの最大サイズは 3.5M バイトに設定します。この例では、すべてのログファイルが最大サイズと最大ファイル数に達してしまうほど急速にログデータが蓄積された場合は、いくつかのログデータが失われる可能性があります。
サーバーのバックアップを週 1 回行い、IMP ログファイルを毎日ローテーションする場合、IMAP ログファイルの最大数を約 10 個 (個々のログサイズの上限を超える場合のローテーション頻度を考慮) と指定し、最長保存期間を 7 日または 8 日に指定します。
ハードウェアの容量とサーバーに対して計画したバックアップスケジュールに基づいて、合計保存領域の上限を設定します。ログデータの累積頻度を予測し、サーバーのバックアップ周期を超えないように合計保存容量の上限を少し大きめに設定します。
たとえば、IMAP ログファイルデータの累積が 1 日平均 3M バイト、サーバーのバックアップが週 1 回の場合、ディスクの保存領域が十分にあることを前提として、IMAP ログの記憶領域の上限は 25 〜 30M バイトに設定します。
安全性を確保するため、ログファイルを保存するボリュームに、最小空きディスク容量を設定します。ログファイルサイズ以外の要因によってボリュームがいっぱいになった場合は、いっぱいになったディスクにログデータを書き込もうとして障害が発生する前に、古いログファイルが削除されます。