Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.1 で提供される HADB のバージョンには、多くの新機能と機能強化が導入されています。
管理システム内の基礎となるコンポーネントが変更され、それにより HADB 管理が機能強化されています。古い hadbm インタフェース関数には、マイナーな変更が加えられています。また、これらの変更により、SSH/RSH への依存性も解消されています。
管理エージェントサーバープロセス (ma) はドメインを構成し、データベース設定をリポジトリ内に保持します。このリポジトリ情報は、すべてのエージェントに分配されます。
詳細については、次の項目を参照してください。
このバージョンの HADB では、全般的に次の点が改善されています。
HADB に SSH/RSH は必要なくなりました。
HADB 管理のための管理者パスワードにより、セキュリティーが強化されています。
将来のバージョンへの自動オンラインアップグレードが可能になりました。
単一ホストへの依存性が解消されています。
データベースの異種構成がサポートされています。デバイスパスと履歴パスを個別に設定することができます。
複数のプラットフォームを均一に管理できます。
このバージョンの HADB では、以前のバージョンから次の項目が変更されています。
ネットワーク構成に UDP マルチキャストが必要になりました。
管理エージェント (ma) を、すべての HADB ホストで実行することが必要になりました。
ドメイン管理のための新しい hadbm コマンドは次のとおりです。 hadbm createdomain、hadbm deletedomain、hadbm extenddomain、hadbm reducedomain、hadbm listdomain、hadbm disablehost。パッケージ管理のための新しいコマンドは次のとおりです。hadbm registerpackage、hadbm unregisterpackage、hadbm listpackage。
すべての hadbm コマンドに、次の新しいオプションが追加されました。
adminpassword
adminpasswordfile
no-adminauthentication
agent
javahome
hadbm create の変更点は次のとおりです。
新規オプション:
no-clear
no-cleanup
package
packagepath
agent
拡張されたオプション:
hosts (ドメインにホストを登録する)
set
削除されたオプション:
inetd
inetdsetupdir
configpath
installpath
set TotalDataDevideSizePerNode
set managementProtocol
変更点: devicesize はオプションになり、必須ではなくなりました。
hadbm startnode および hadbm restartnode コマンドの startlevel オプションに、新しい値 clear が追加されました。
hadbm addnodes の変更点は次のとおりです。新規オプション: set、historypath、devicepath。inetdsetupdir オプションは削除されました。
hadbm get および hadbm set の変更点は次のとおりです。新しい属性 historypath (履歴ファイルの異種パス) および packagename が追加されました。削除された属性は次のとおりです。managementProtocol、TotalDeviceSizePerNode、installpath、および syslogging。