Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.1 2005Q2 高可用性 (HA) 管理ガイド

HTTP ロードバランサプラグインの監視

ログメッセージの設定

ロードバランサプラグインは、Web サーバーのログメカニズムを使用してメッセージを書き込みます。Application Server のデフォルトのログレベルは、Sun Java System Web Server (INFO)、Apache Web Server (WARN)、および Microsoft IIS (INFO) のデフォルトのログレベルに設定されています。アプリケーションサーバーのログレベルである FINEFINER、および FINEST は、Web サーバーの DEBUG レベルに対応します。

これらのログメッセージは Web サーバーのログファイルに書き込まれます。これらは raw データ形式で、スクリプトを使用して解析されるかまたは表計算ドキュメントにインポートされて、必要なメトリックスを計算します。

ログメッセージのタイプ

ロードバランサプラグインは、次の種類のログメッセージを生成します。

ロードバランサコンフィギュレータログメッセージ

これらのメッセージは、べき等 URL とエラーページ設定を使用している場合に記録されます。

べき等 URL のパターン設定の出力には、次の情報が含まれます。

要求ディスパッチおよび実行時ログメッセージ

これらのログメッセージは、要求が負荷分散およびディスパッチされている間に生成されます。

コンフィギュレータエラーメッセージ

これらのエラーは、参照先のカスタムエラーページがなくなっているなど、設定上の問題がある場合に表示されます。

ロードバランサのログの有効化

ロードバランサプラグインは、次の情報をログに記録します。


注 –

ロードバランサのログが有効になっていて、Web サーバーのログレベルが DEBUG かまたは verbose メッセージを出力するように設定されている場合、ロードバランサは Web サーバーのログファイルに HTTP セッション ID を記録します。したがって、ロードバランサプラグインをホストしている Web サーバーが DMZ 内にある場合、本稼動環境では DEBUG または同等のログレベルを使用しないでください。

ログレベル DEBUG を使用する必要がある場合は、loadbalancer.xmlrequire-monitor-data プロパティーを false に設定して、ロードバランサのログを無効にしてください。


Procedureロードバランサのログを有効にするには

  1. Web サーバーのログオプションを設定します。この手順は、Web サーバーによって異なります。

    • Sun Java System Web Server の場合

      サーバーの管理コンソールで、「Magnus Editor」タブを表示し、「Log Verbose」オプションを「On」に設定します。

    • Apache Web Server の場合は、ログレベルを DEBUG に設定します。

    • Microsoft IIS の場合は、sun-passthrough.properties ファイルのログレベルを FINE に設定します。

  2. ロードバランサ設定の「監視」オプションを true に設定します。

    asadmin create-http-lb-config コマンドを使用して最初にロードバランサ設定を作成する際に監視を true に設定するか、asadmin set コマンドを使用してあとから true に設定します。デフォルトでは、監視は無効になっています。

メッセージの監視について

ロードバランサプラグインのログメッセージの形式は、次のとおりです。