セッションが処理を継続すると、ファイルを開くための参照やネットワーク接続はすべて失われます。アプリケーションは、この制限を念頭においてコード化する必要があります。
フェイルオーバーをサポートする分散セッションには、特定のオブジェクトしかバインドできません。サーブレット 2.4 仕様とは異なり、Sun Java System Application Server は、フェイルオーバーがサポートされていないオブジェクト型が分散セッションにバインドされると IllegalArgumentException をスローしません。
フェイルオーバーをサポートする分散セッションには、次のオブジェクトをバインドできます。
すべての EJB コンポーネントに対するローカルホームおよびオブジェクト参照。
共存エンティティ Bean、ステートフルセッション Bean、および分散エンティティ Bean のリモートホーム参照、リモート参照
分散セッション Bean のリモートホームおよびリモート参照
InitialContext および java:comp/env に対する JNDI コンテキスト。
UserTransaction オブジェクト。ただし、失敗したインスタンスが再起動されない場合は、準備されたグローバルトランザクションはすべて失われ、正しくロールバックまたはコミットされない可能性もあります。
直列化可能な Java 型
フェイルオーバーをサポートする分散セッションには、次のオブジェクト型をバインドできません。
JDBC データソース
Java Message Service (JMS) の ConnectionFactory および Destination オブジェクト
JavaMail™ セッション
接続ファクトリ
管理対象オブジェクト
Web サービス参照
一般に、これらのオブジェクトに対して、フェイルオーバーは機能しません。ただし、オブジェクトが直列化可能な場合など、フェイルオーバーが機能する場合もあります。