Sun N1 Service Provisioning System ユーザーズガイド (WebSphere Plug-In 3.0)

WebSphere Application Server Version 5.1 環境の構成

プラグインの規定

プロビジョニングシステム を使用すると、アプリケーションをプロビジョニングおよび管理できます。

プランとコンポーネントプロシージャー

WebSphere 3.0 プラグインには、タスクを実行するためのツールとして、プランとコンポーネントプロシージャーの両方が用意されています。プランを使用することによって、使用する機能に直接リンクできます。コンポーネントプロシージャーを使用することによって、実行できるタスクの数が大幅に増えます。WebSphere プラグインとともに含まれるプランを使用して実行できるタスクはすべて、コンポーネントプロシージャーを使用して実行できます。

タスク名

WebSphere 3.0 プラグインでは、タスクを次の 4 つのカテゴリに分類します。アプリケーションタスク、インフラストラクチャータスク、構成タスク、および高度なタスク。これら 4 つのタスクカテゴリは、実行する必要があるタスクを記述するための同じ規約に従います。

表 4–1 共通のタスク名

タスク名 

説明 

View All 

指定したフォルダ内にある特定のタイプのコンポーネントすべてにリンクします。 

Create 

コンポーネントの「Details」ページにリンクして、当該タイプの新しいコンポーネントを プロビジョニングシステム に追加できます。既存のアプリケーションサーバーからインポートするか、ファイルシステムを探すことによって、新しいコンポーネントを作成できます。 

Start or Stop 

コンポーネントの「Details」ページにリンクして、Start or Stop コンポーネントプロシージャーを実行できます。 

Install、Uninstall、Remove、Join、Leave 

記述した機能を生成するプランにリンクします。 

全体的な前提条件

プロビジョニングシステム 内のすべてのタスクは、特定のアクセス権を必要とします。WebSphere 3.0 プラグイン内でタスクを実行するには、ユーザーは、そのコンポーネントの格納されたフォルダで「Run Component Procedures」アクセス権を持つユーザーグループに属している必要があります。さらに、ユーザーは、当該コンポーネントを配備するホストセットに「Allow on Host Set」アクセス権を持っている必要があります。

アクセス権の詳細については、『Sun N1 Service Provisioning System 5.2 システム管理者ガイド』の第 3 章「アクセス許可を使用したアクセスの制御」を参照してください。

グループメンバーシップを更新する方法の詳細は、『Sun N1 Service Provisioning System 5.2 システム管理者ガイド』「ユーザーのグループメンバーシップを変更する」を参照してください。

プロセスの概要

    WebSphere 5.1 環境を プロビジョニングシステム 内で作成するプロセスは、この環境を プロビジョニングシステム なしで作成するプロセスに似ています。

  1. WebSphere 3.0 プラグインをインポートします。

    「Sun N1 Service Provisioning System への WebSphere プラグインのインポート」を参照してください。

  2. プロビジョニングシステム のマスターサーバーを構成します。

    「WebSphere プラグインのマスターサーバーを構成する」を参照してください。

  3. WebSphere 3.0 のセッション変数を設定します。WS_DEFAULT_USERWS_DEFAULT_PASSWORD です。

    これらの変数は、スタンドアロンアプリケーションサーバーのインストール時、配備マネージャーのインストール時、およびノードの統合 (フェデレーション) 時に使用されます。

    『Sun N1 Service Provisioning System 5.2 プランとコンポーネントの開発者ガイド』の第 5 章「セッション変数」を参照してください。

  4. すべてのホストを準備します。

    WebSphere 3.0 プラグインには新しいシステムサービスが含まれており、これらのサービスはプロビジョニングシステム内のすべてのホストにプッシュアウトする必要があります。『Sun N1 Service Provisioning System 5.2 システム管理者ガイド』「物理ホストの準備」を参照してください。

  5. スタンドアロンの WebSphere アプリケーションサーバーを作成します。

    「スタンドアロン WebSphere アプリケーションサーバーをインストールする」を参照してください。

  6. 追加のアプリケーションサーバーインスタンスを作成します。

    「アプリケーションサーバーインスタンスを作成する」を参照してください。

  7. (任意) 配備マネージャーを作成します。

    「配備マネージャーをインストールする」を参照してください。

  8. 必要であれば、WebSphere アプリケーションサーバーごとに配備マネージャーを追加します。

    「配備マネージャーにノードを追加する」を参照してください。

  9. (任意) クラスタを作成して、クラスタメンバーをクラスタに追加します。

    「WebSphere クラスタを作成する」「クラスタメンバーを追加する」を参照してください。

  10. 必要であれば、アプリケーションのデータベースへの接続を構成します。

    1. JDBC Provider を構成します。

      「JDBC Provider コンポーネントを作成する」を参照してください。

    2. データソースを構成します。

      「データソースコンポーネントを作成する」を参照してください。

  11. Java 仮想マシン (JVM) コンポーネントを構成します。

    「JVM コンポーネントを構成する」を参照してください。

  12. アプリケーションファイルを取得します。

  13. ターゲットのアプリケーションサーバーまたはクラスタにアプリケーションを配備します。

    アプリケーションを配備するターゲットは、アプリケーションサーバーまたはクラスタのどちらでもかまいません。

    「エンタープライスアプリケーションのインストール」を参照してください。