ドライバの機能拡張

Oracle Solaris 10 8/11 リリースでは、次のドライバ拡張機能が追加されました。

`bge` ドライバでの公開 GLD インタフェースのサポート

bge ドライバで、公開 Generic LAN ドライバ (GLD) インタフェースがサポートされるようになりました。

GLD インタフェースの詳細は、次のマニュアルページを参照してください。

`bge` ドライバでの MSI のサポート

bge ドライバで、MSI (Message Signalled Interrupts) をサポートするようになりました。MSI のサポートにより、使用できる割り込みの数が増えるため、システムのパフォーマンスが向上する可能性があります。

詳細は、bge(7D) のマニュアルページを参照してください。

BCM5718 用のジャンボフレームのサポート

bge ドライバで、Broadcom BCM5718 用のジャンボフレームをサポートするようになりました。この機能には、次の利点があります。

システムがフレーム内のデータに集中できるようになることで、スループットが向上します
割り込みが減少するため、CPU 使用率が低下します

詳細は、bge(7D) のマニュアルページを参照してください。

RDSv3 RDMA インタフェースのサポート

Oracle Solaris で、Oracle RAC 11g に必要な RDSv3 インタフェースがサポートされるようになりました。Oracle は、RDS (Reliable Datagram Sockets) 用に RDMA (Remote Direct Memory Access) インタフェースを定義しています。このインタフェースは、OFED (OpenFabrics Enterprise Distribution) バージョン 1.3 以降、Linux プラットフォームで利用可能になっています。この機能は主に InfiniBand トランスポート用です。

RDSv1 では、RDS ドライバはユーザーランドからカーネルにデータをコピーして、リモートの転送先にデータを移送します。このような大きなデータのコピーにはコストと時間がかかります。InfiniBand を備えた RDSv3 のサポートでは、ダイレクトメモリーアクセス (Direct Memory Access、DMA) を提供することでこの問題が解消され、それによって応答時間が短縮されます。

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	Oracle Solaris 10 8/11 の新機能 Oracle Solaris 10 8/11 Information Library (日本語)