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Oracle® Real User Experience Insightインストレーション・ガイド
12cリリース6 (12.1.0.7) for Linux x86-64
E61774-01
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8 処理エンジンのインストール

この章では、処理エンジンをインストールする前提条件および手順を説明します。処理エンジンの使用はリモート・コレクタにのみサポートされるので注意してください。処理エンジンとコレクタを組み合せて同じシステムにインストールすることはサポートされていません。

8.1 前提条件

この項では、処理エンジン・ソフトウェアのインストールを開始する前に実行しておく必要がある手順について説明します。インストール・プロセスに進む前に、レポータおよびリモート・コレクタ・システムが稼働中であることを確認します。


重要:

環境内のデータベースで使用できるプロセスの最大数を増やす必要がある場合があります。この手順については、第G.16項「ORA-00020: 最大プロセス数(%s)を超えました」を参照してください。

8.1.1 ソフトウェアのインストール場所の計画

データベースおよびRUEIソフトウェアのインストール場所によっては、必須のディスク領域は慎重に計画する必要があります。オペレーティング・システムのインストール中のディスクのパーティション化の段階でこの情報を用意しておく必要があります。

表8-1に、RUEIインストール・コンポーネントのディスク領域要件を示します。

表8-1 必須ディスク領域の仕様

パーティション 最小必須ディスク領域(GB) コンポーネント

ORACLE_BASE(デフォルト /u01/app/oracle)脚注1

300

処理エンジン・データベース

RUEI_HOME(デフォルト /opt/ruei)

1

処理エンジン

RUEI_DATA(デフォルト /var/opt/ruei/)

100

処理エンジン


脚注1 これは、このマニュアルを通して使用されるデータベースの場所の例です。


重要:

処理エンジンおよびデータベース・サーバーには、高性能のデータ記憶域が必要です。高性能ディスクによるRAID-10またはRAID-5(または同等のもの)記憶域構成を強くお薦めします。

8.1.2 オペレーティング・システムのセキュリティ構成

システムが初めて起動するときに、インストール後のウィザードが表示され、オペレーティング・システムの構成設定を完了できます。「進む」をクリックします。

  1. 表1-8のRUEIファイアウォール・ルールが正しく構成されます。

  2. Security Enhanced Linux (SELinux)は無効になっています。これはRUEIが正しく機能するために必要です。SELinux設定を変更するためには、システムを再起動して、システム全体のラベルが変更できるようにする必要があります。

  3. セキュリティ上の理由で、すべての機密データが安全な方法で保存されるように、オペレーティング・システムのインストール中にシステムの暗号化チェック・ボックスを選択することを強くお薦めします。システムの起動時にはパスフェーズが必要です。

8.1.3 NTPデーモンの動作確認

日付および時間設定が正しく指定されていることを確認します。NTPの使用を強くお薦めします。これは分割サーバーのデプロイに必要です。また、レポータ・システム、コレクタ・システムおよび処理エンジン・システムに指定されるタイム・ゾーンは、すべて同じであることが必要です。

NTPデーモンはRUEI、特にサーバーの分割構成では重要なコンポーネントであるため、起動時に少なくとも実行レベル5でアクティブ化されていることを確認することをお薦めします。次のコマンドを使用します。

/sbin/chkconfig --list | grep ntpd
ntpd     0:off   1:off   2:off   3:off   4:off   5:off   6:off
/sbin/chkconfig ntpd on
/sbin/chkconfig --list | grep ntpd
ntpd     0:off   1:off   2:on    3:on    4:on    5:on    6:off
/etc/init.d/ntpd start
Starting ntpd:                                     [  OK  ]

NTPデーモンがまだ実行されていない場合、次のコマンドを発行して起動できます。

/etc/init.d/ntpd restart

次のサンプル出力は、NTPデーモンがいつ同期化されるか(*)を示しています。

ntpq -pn
       remote           refid      st t when poll reach   delay   offset  jitter
  ==============================================================================
  *194.171.167.130     .PPS.         1 u 994 1024 377     6.429   0.041   0.093
  +80.85.129.25        130.235.20.3  3 u 725 1024 377     4.435   0.673   0.129
  +82.94.235.106       135.81.191.59 2 u 678 1024 377     1.709   1.774   0.020
   127.127.1.0         .LOCL.       10 l   8   64 377     0.000   0.000   0.001

重要:

分散環境では、レポータ・システム、コレクタ・システムおよび処理エンジン・システムに指定されるタイム・ゾーンは、すべて同じであることが必要です。

8.1.4 RUEIの前提条件のインストール

この項で説明する手順は、処理エンジン・システムに対してのみ必要です。必要なパッケージはOracle LinuxまたはRedHat Enterprise Linuxディストリビューション・セットに提供されています。

RedHat Enterprise/Oracle Linux 5.x

次のコマンドを発行して、レポータのすべての前提条件をインストールします。

rpm -Uhv lm_sensors-2.10.7-*.el5.x86_64.rpm \
net-snmp-5.3.2.2-*.el5.x86_64.rpm \
net-snmp-utils-5.3.2.2-*.el5.x86_64.rpm

RedHat Enterprise/Oracle Linux 6.x

次のコマンドを発行して、レポータのすべての前提条件をインストールします。

rpm -Uhv lm_sensors-3.1.1-*.el6.x86_64.rpm \
net-snmp-5.5-*.el6.x86_64.rpm \
net-snmp-utils-5.5-*.el6.x86_64.rpm

Yumリポジトリを使用したすべての要件のインストール(別の方法)

手動インストールにかわる方法として、Yumリポジトリを使用して、必須のRPMをインストールできます。これには、有効なYumリポジトリが必要です。Yumリポジトリの情報は、次の場所に提供されています。

http://linux.duke.edu/projects/yum/

次のコマンドを使用して、必要なレポータ・パッケージをインストールします。

yum -y install net-snmp-utils

8.1.5 Oracle Databaseソフトウェアのインストール

次の場所にあるOracle DatabaseのホームページからOracle Database 12c Enterprise Editionをダウンロードしてインストールします。

http://www.oracle.com/technetwork/database/enterprise-edition/downloads

Oracleデータベースをインストールする手順は、製品のドキュメントで詳細に説明されています。適切な『Oracle Database 12cクイック・インストレーション・ガイド』をダウンロードして確認することを強くお薦めします。Oracle Databaseドキュメント・ライブラリから入手できます。この手順の概要は、付録A「Oracle Databaseソフトウェアのインストール」を参照してください。このガイドで使用されるパス、ユーザーおよびグループ名は、Oracleデータベース製品ドキュメントに基づいています。

8.2 RUEI構成ファイル

/etc/ruei.confファイルでは、インストール内で使用する設定が指定されています。RUEIディストリビューションzipの/root/RUEI/extraディレクトリに、このファイルのテンプレートが提供されます。RUEI環境内のすべてのコンポーネント(リモート・データベースやコレクタなど)には、RUEI_DB_TNSNAME_CFGに指定された値を除く同じグローバルな/etc/ruei.conf構成ファイルが必要です。構成表領域および統計表領域に異なる名前を使用する場合、RUEI環境のすべてのコンポーネントには同じ表領域名を使用してください。

処理エンジンのruei.confファイル内で、次の2つの設定を慎重に区別する必要があります。

  • RUEI_DB_TNSNAME_CFGにレポータ・データベースの別名(このガイドでは、configと呼びます)を含む必要があります。

  • RUEI_DB_TNSNAMEに処理エンジン・データベースの別名(このガイドでは、uxinsightと呼びます)を含む必要があります。

8.3 処理エンジンのインストール

この項では、処理エンジン・システムの必須コンポーネントをインストールする手順について説明します。これらには、OracleデータベースのInstant Clientが含まれます。

8.3.1 グループおよびユーザーの作成

moniforceグループおよびユーザーを作成します。moniforceのホーム・ディレクトリは、グループ・メンバーの読取り権限付きで/var/opt/rueiに設定する必要があります。次のコマンドを発行します。

/usr/sbin/groupadd moniforce
/usr/sbin/useradd moniforce -g moniforce -d /var/opt/ruei
chmod -R 750 /var/opt/ruei
chown -R moniforce:moniforce /var/opt/ruei

8.3.2 OracleデータベースのInstant Clientのインストール

rootユーザーとして次のコマンドを発行して、OracleデータベースのInstant ClientおよびSQLplus拡張機能をインストールします。

cd /root/RUEI/IC
rpm -Uhv oracle-instantclient11.2-basic-*.rpm
rpm -Uhv oracle-instantclient11.2-sqlplus-*.rpm

8.3.3 処理エンジン・データベース・インスタンスの作成

処理エンジン・データベースは、ローカル(つまり、処理エンジン・サーバー)に置くことも、リモート・データベース・サーバーに置くこともできます。この項では、処理エンジンに必要なデータベース・インスタンスを作成し、処理エンジンに必要な「接続データ」を生成して、データベース・インスタンスおよび中央のRUEIデータベース・インスタンスに接続します。この章で説明しているデータベース設定方法のかわりに、付録B「汎用データベース・インスタンスの設定」に記載された手順に従うこともできます。

要件

データベース・インスタンス(RUEI_DB_INST)が作成されるシステムに入るには、次のスクリプトが必要になります。

  • ruei-prepare-db.sh: データベース・インスタンス、Oracleウォレットおよびデータベース接続ファイルを作成します。このスクリプトはLinux上でのみ実行されるので注意してください。異なるオペレーティング・システムにOracleデータベースをインストールする場合、詳細は付録B「汎用データベース・インスタンスの設定」を参照してください。

  • sql_scripts: このディレクトリは、ruei-prepare-db.shスクリプトで呼び出される多くのSQLスクリプトを含みます。

  • db_templates: このディレクトリには、ruei-prepare-db.shスクリプトにより作成されたRUEIデータベース・インスタンス用のテンプレートが含まれています。

  • ruei-check.sh: これはハードウェアおよび環境のチェック・ユーティリティで、ruei-prepare-db.shによって自動的に起動されます。このスクリプトは、スタンドアロンのトラブルシューティング・ユーティリティとしても使用できます。 スクリプトの詳細は、付録E「ruei-check.shスクリプト」参照してください。

この項で説明する手順で作成される4つの接続データファイルは、次のとおりです。

  • cwallet.sso

  • ewallet.p12

  • sqlnet.ora

  • tnsnames.ora

RUEI構成ファイル(/etc/ruei.conf)も、データベース上に存在し、第8.2項「RUEI構成ファイル」で説明されているように構成する必要があります。

手順

次を実行します。

  1. ruei-prepare-db.shスクリプトとruei-check.shスクリプト、およびsql_scriptsディレクトリとdb_templatesディレクトリを、データベース・インスタンスを実行するサーバーにコピーして、oracleユーザーがそれらを実行できるようにします。これらのスクリプトおよびディレクトリは、RUEIディストリビューションzipファイル(/root/RUEI/121)にあります。

  2. 第8.2項「RUEI構成ファイル」で説明しているように、ニーズにあわせて/etc/ruei.confファイルの設定を確認します。構成表領域および統計表領域に異なる名前を使用する場合、RUEI環境のすべてのコンポーネントには同じ表領域名を使用してください。

  3. oracleユーザーとしてデータベースにログオンし、ORACLE_HOME環境変数を設定します。oracleユーザーとして、ruei-prepare-db.shスクリプトを実行する必要があります。このスクリプトによりRUEI_DB_INSTデータベースが作成されますが、それはいくつかのハードウェアおよびソフトウェア環境チェックが実行された後です。実行される実際のチェックは、インストール中のシステム・タイプによって異なります。

    スクリプトによりRUEIデータベース・ユーザーおよびウォレット・パスワードとデータベース・サーバーのホスト名の入力を要求されます。この結果、RUEIアプリケーションでデータベースに自動的にログインできるようになります。スクリプトでは、このインストールに使用するデフォルトの表領域名の入力も求められます。リモート・データベースやプロセッサなど、RUEI環境のすべてのコンポーネントにはデフォルトの表領域名が同じになるようにしてください。このスクリプトによって、接続データ・ファイルも作成されます。

    次のコマンドを発行します。

    chmod +x ruei-prepare-db.sh ruei-check.sh
    chmod -R +r /home/oracle/sql_scripts/
    chmod -R +r /home/oracle/db_templates/
    export ORACLE_HOME=/u01/app/oracle/product/11.2.0/dbhome_1Foot 1 
    
    ./ruei-prepare-db.sh create
    

    処理エンジンとデータベース・サーバーの組合せのためにruei-prepare-db.shスクリプトを実行すると、すべてのファイルが自動的に正しい場所に置かれます脚注2 。リモート・データベースの場合、別の.tarファイルが生成され、手順4の実行が必要になります。

    前述のコマンドを処理エンジンとデータベース・サーバーの組合せで実行した場合、手順4を省略して、手順5に進んでかまいません。

  4. この手順は、リモート処理エンジン・データベースを使用する場合にのみ当てはまります。

    リモート・データベースを使用する処理エンジン・システムの場合、手順3の生成された/tmp/ruei-database-configuration.tarファイルを、データベース・サーバーから処理エンジン・システムにコピーする必要があります。/tmp/ruei-database-configuration.tarファイルは、処理エンジン・サーバーの/var/opt/rueiディレクトリ(RUEI_DATA)で解凍する必要があります。ファイルの権限は、指定したRUEI_USER(moniforce)がそれらのファイルを使用できるように設定する必要があります。

    生成された.tarファイルを処理エンジン・システムにコピーします。このファイルには接続データ・ファイルが入っています。処理エンジン・サーバーにログオンし、次のコマンドを使用して.tarファイルを解凍します。

    cd /var/opt/ruei
    tar xvf path-to-tar-file/ruei/database-configuration.tar
    chown moniforce:moniforce cwallet.sso ewallet.p12 sqlnet.ora tnsnames.ora
    
  5. データベースのロギングには大量のディスク領域が使用される可能性があるため、不要なディスク領域の使用を避けるために、クリーンアップ・スクリプトをインストールすることをお薦めします。スクリプト(例)をoracleユーザー・ディレクトリにコピーし、次のコマンドを使用して、cronによりアクティブ化します。

    mkdir -p /home/oracle/bin
    cp /root/RUEI/extra/ruei-clean.sh /home/oracle/bin
    chmod +x /home/oracle/bin/ruei-clean.sh
    su - oracle -c 'echo "10 0 * * * /home/oracle/bin/ruei-clean.sh" | crontab'
    

8.3.4 処理エンジン・ソフトウェアのインストール

  1. RUEIディレクトリの場所は、どこでもかまいません。そのため、/etc/ruei.confファイルで構成されているとおりの正確なディレクトリ名を使用する必要があります。次のコマンドを使用して、RUEIアプリケーションのルート・ディレクトリを作成します。

    mkdir -p /opt/ruei
    chmod 755 /opt/ruei
    

    注意:

    指定したRUEI_HOMEディレクトリおよびRUEI_DATAディレクトリには、それらのために定義された755の権限があります。

  2. RUEIソフトウェアがあるディレクトリに移動し、RUEIパッケージをインストールします。必要なインストールに応じて、reporterまたはcollectorruei-install.shスクリプトに指定できます。

    cd /root/RUEI/121
    chmod +x ruei-install.sh
    ./ruei-install.sh reporter
    
  3. 次のコマンドを発行して、RUEIソフトウェアが正しくインストールされたことを確認します。

    ./ruei-check.sh postinstall
    

8.4 処理エンジン通信の構成

表1-8は、すべての必要な接続の詳細を示しています。図8-1は、処理エンジンに関連するそれらの概要を示しています。

図8-1 必要な接続

図8-1の説明が続きます。
「図8-1 必要な接続」の説明

各処理エンジンには、レポータ・データベースへの接続と固有のデータベースへの接続の2つのデータベース接続が必要です。また、パスワードなしのSSH接続が各コレクタ・システム(適用可能な場合は、フェイルオーバー・コレクタ・システム)に必要です。

レポータ・システムでは、レポータ・データベースおよび各処理エンジン・データベースへの接続が必要です。また、各コレクタ・システムへの接続が必要です。

8.4.1 SSH接続の構成

パスワードなしのSSH接続は、レポータ・システムから各処理エンジンまでおよび各処理エンジンからすべてのコレクタ・システムまで、Moniforceユーザー間で設定する必要があります。

レポータと処理エンジンのSSH接続の構成

  1. レポータ・サーバーにrootとしてログオンします。次のコマンドを発行します。

    su - moniforce
    ssh-keygen -P ""
    

    [Enter]を押して、デフォルトを使用します。

  2. 各処理エンジン・システムにrootとしてログオンし、次のコマンドを発行してmoniforceユーザーになります。

    su - moniforce
    
  3. 次のコマンドを発行して、各処理エンジン・システム上にmoniforceユーザー用の.sshディレクトリ(まだ存在していない場合)を作成します。

    mkdir ~/.ssh
    chmod 700 ~/.ssh
    
  4. 次のコマンドを発行して、SSHキーをレポータ・システムから処理エンジン・システム上の必要な場所にコピーします。

    cd ~/.ssh
    ssh root@Reporter cat /var/opt/ruei/.ssh/id_rsa.pub >> authorized_keys
    

    (レポータ・システムのrootパスワードを指定する必要があります。)

    chmod 600 authorized_keys
    
  5. レポータ・システムで、パスワードを使用せずにリモート・コマンドを実行(moniforceユーザーとして)できるようになったことを確認します。次に例を示します。

    • rootとしてレポータ・サーバーにログオンします。

    • moniforceユーザー(su - moniforce)としてログオンします。

    • リモートのpwdコマンド(ssh ProcessingEngine pwd)を実行します。

    • 「Are you sure you want to continue connecting (yes/no)?」という質問に対して「yes」と入力します。

    • コマンドから/var/opt/rueiが返されます。

  6. これらの手順1、2および3を処理エンジンごとに実行する必要があります。手順4および5をコレクタ・システムごとに実行する必要があります。

処理エンジンとコレクタのSSH接続の構成

  1. rootとして処理エンジン・サーバーにログオンします。次のコマンドを発行します。

    su - moniforce
    ssh-keygen -P ""
    

    [Enter]を押して、デフォルトを使用します。

  2. 各コレクタ・システムにrootとしてログオンし、次のコマンドを発行してmoniforceユーザーになります。

    su - moniforce
    
  3. 次のコマンドを発行して、各コレクタ・システム上にmoniforceユーザー用の.sshディレクトリ(まだ存在していない場合)を作成します。

    mkdir ~/.ssh
    chmod 700 ~/.ssh
    
  4. 次のコマンドを発行して、SSHキーを処理エンジン・システムからコレクタ・システム上の必要な場所にコピーします。

    cd ~/.ssh
    ssh root@ProcessingEngine cat /var/opt/ruei/.ssh/id_rsa.pub >> authorized_keys
    

    (処理エンジン・システムのrootパスワードを指定する必要があります。)

    chmod 600 authorized_keys
    
  5. 処理エンジン・システムで、パスワードを使用せずにリモート・コマンドを実行(moniforceユーザーとして)できるようになったことを確認します。次に例を示します。

    • 処理エンジン・サーバーにrootとしてログオンします。

    • moniforceユーザー(su - moniforce)としてログオンします。

    • リモートのpwdコマンド(ssh Collector pwd)を実行します。

    • 「Are you sure you want to continue connecting (yes/no)?」という質問に対して「yes」と入力します。

    • コマンドから/var/opt/rueiが返されます。

  6. これらの手順をコレクタ・システムごとに実行する必要があります。

8.4.2 データベース・リンク接続の構成

  1. moniforceユーザーとしてレポータ・システムにログオンし、次のコマンドを実行して、必要な処理エンジンごとにデータベース・リンクを作成します。

    make-dblink proc1.example.com
    

    スクリプトに、次のようにデータベース・リンク・プロパティの概要が表示され、レポータ・データベース・パスワードの入力を要求されます。

    database link  : ux.proc1.example.com
    hostname       : proc1.example.com
    DB instance    : ux
    DB server type : DEDICATED
    

データベース・リンクの手動作成

前述のかわりの手段として、moniforceユーザーとしてレポータ・システムにログオンし、次のコマンドを実行して、必要な処理エンジンごとにデータベース・リンクを手動で作成できます。

SQL> create database link
  ux.proc1.example.com
connect to
  UXINSIGHT
identified by
  "password"
using
  '(DESCRIPTION =
    (ADDRESS = (PROTOCOL = tcp)(HOST = proc1.example.com)(PORT = 1521))
    (CONNECT_DATA =
      (SID = UX)
    )
  )'
;

前述の例を変更してRUEI環境要件を満たす必要があるので注意してください。

8.5 処理エンジンの登録

インストールして構成した後、各処理エンジンをレポータに登録する必要があります。これについては、『Oracle Real User Experience Insightユーザーズ・ガイド』で詳細に説明されています。

8.6 複数の処理エンジンの構成

デプロイメント内の複数の処理エンジンを使用する場合、コレクタの/etc/ssh/sshd_configファイルを変更する必要があります。必要なコレクタ・システムごとに、MaxStartups設定をデフォルト値の10から100に増やします。準備ができたら、次のコマンドを使用して、各コレクタ・システムを再起動します。

/etc/init.d/sshd restart


脚注の説明

脚注1: この行は、データベース・バージョンとインストール・パスに基づいてカスタマイズする必要があります。
脚注2: rootパスワードがわからない場合、remote databaseオプションを選択し、手動で接続tarファイルを解凍できます。これについては手順4で説明されています。