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Oracle® Real User Experience Insightインストレーション・ガイド
12cリリース6 (12.1.0.7) for Linux x86-64
E61774-01
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E ruei-check.shスクリプト

この付録では、ruei-check.shスクリプトによって実行されるチェックについて詳しく説明します。インストールの成功を検証し、インストール上の問題のトラブルシューティングを行うには、このスクリプトを使用することを強くお薦めします。

スクリプトの場所は第2.7.5項「レポータ・データベース・インスタンスの作成」に説明されています。rootユーザーとして実行する必要があります。スクリプトを起動すると、システムで実行する必要のあるロールを指定するように要求されます。次に例を示します。

Please specify which role(s) this system will perform.
Use commas to separate multiple roles. For example, 1,2,4

1 - Reporter
2 - Processing Engine
3 - Collector
4 - Database

Enter role(s): 1,2,3,4

許可されるロールの組合せを表E-1に示します。

表E-1 許可されるシステム・ロールの組合せ

ロール 説明

1

レポータのみ。

2

処理エンジンのみ。

3

(リモート)コレクタのみ。

4

(リモート)データベースのみ。

1、2

処理エンジンを使用したレポータ。

1、2、3

コレクタおよび処理エンジンを使用したレポータ。

1、2、4

処理エンジンおよびデータベースを使用したレポータ。

1、2、3、4

処理エンジン、コレクタおよびデータベースを使用したレポータ。


チェックは、表E-2で示す順に実行され、インストール前、システムおよびインストール後の3つのタイプのチェックに分類されます。特定のチェックが実行されるかどうかは、選択したロールによって異なります。

表E-2 ruei-check.shのチェック


ロール
チェック 1 2 3 4 説明

システム・チェック

アーキテクチャ





x86_64が必須です。

オペレーティング・システム





Oracle/RedHat Linux 5.xまたは6.xが必須です。

メモリー





最低4GBが必要です。

レポータ・インストールには16GBが推奨されます。

コレクタ専用またはリモート・データベース・インストール用には8GBが推奨されます。

スワップ領域





インストール済システム・メモリーの最低3/4が必要です脚注1 

RUEI_HOME用のディスク領域





指定したRUEI_HOMEの場所のディスク領域には、最低512MBが必要です。

RUEI_DATA用のディスク領域





指定したRUEI_DATAの場所のディスク領域には、最低100MBが必要です。

RUEI_DATA上のディスク速度





指定したRUEI_DATAの場所のディスク速度は、最低40MB/秒であることが必要です(120MB/秒以上を推奨)。

SELinux





SELinuxは無効であることが必要です。

ネットワーク・インタフェース





最低1つのインタフェースが、IPアドレスなしで起動している必要があります。

ホスト名





システムの構成済IPアドレスおよびホスト名は、/etc/hostsファイルで指定されている必要があります。

DNS





構成済DNSサーバーでは、システムの構成済ホスト名をそのIPアドレスに解決する必要があります。

HTTPDの自動起動





自動的に起動するように構成されている必要があります。

HTTPDの起動





起動されている必要があります。

データベースの自動起動





自動的に起動するように構成されている必要があります。

SSHDの自動起動





自動的に起動するように構成されている必要があります。

SSHDの起動





起動されている必要があります。

SSHD





SSHがファイアウォールで保護されていないかどうかを確認します。

NTPDの自動起動





自動的に起動するように構成されている必要があります。

NTPDの起動





起動されている必要があります。

NTPD





タイム・サーバーと同期化されている必要があります。

PHP CLI





PHPがコマンドラインで使用可能であることが必要です。

PHPの設定





session.gc_maxlifetimeを少なくとも14400にする必要があります。

memory_limitを少なくとも96Mにする必要があります。

post_max_sizeを少なくとも128Mにする必要があります。

upload_max_filesizeを少なくとも128Mにする必要があります。

Zend Optimizerが使用可能である必要があります(Linuxバージョン5.x)。

Zend Guard Loaderが使用可能である必要があります(Linuxバージョン6.x)。

(これらは個々のチェックとして表示され、前のチェックに合格しないと実行されません。)

PHPタイムゾーン





PHPからはレポータ・オペレーティング・システムと同じタイムゾーンが戻される必要があります。追加情報は、第G.15項「ruei-check.shスクリプトによるPHPタイムゾーン・エラーのレポート」を参照してください。

RSVG





~apache/.gnome2ディレクトリが存在する必要があります。

インストール前のチェック

データベース・データ・ディレクトリ用のディスク領域





500GBが必要です。(RUEI_DATAと同じパーティションの場合、700GBが必要です。)

データベース・データ・ディレクトリが格納されたディスク





ローカルにする必要があります。(NFSなどのリモート・ファイル・システムはサポートされていません。)

データベース・データ・ディレクトリのディスク速度





最低40MB/秒が必要です(120MB/秒を推奨)。

RUEI_USERユーザーの存在





指定したRUEI_USERユーザーが存在する必要があります。

apacheユーザーの存在





ユーザーapacheが存在する必要があります。

グループRUEI_GROUP
のユーザーapache





ユーザーapacheは、指定したグループRUEI_GROUPのメンバーであることが必要です。

グループuucpのユーザーapache





ユーザーapacheは、グループuucpのメンバーであることが必要です。

グループuucpのユーザーRUEI_USER





指定したRUEI_USERユーザーは、グループuucpのメンバーであることが必要です。

ユーザーrootには0022のumaskが必要





ユーザーrootには、0022のumaskが必要です。

ユーザーroot/etc/http/conf.dへの書込み可能





ユーザーrootは、/etc/http/conf.dディレクトリに書き込めることが必要です。

ユーザーroot/etc/init.dへの書込み可能





ユーザーrootは、/etc/init.dディレクトリに書き込めることが必要です。

ユーザーroot/etc/ld.so.conf.dへの書込み可能





ユーザーrootは、/etc/ld.so.conf.dディレクトリに書き込めることが必要です。

ユーザーroot
RUEI_HOMEへの書込み可能





ユーザーrootは、指定したRUEI_HOMEディレクトリに書き込めることが必要です。

ユーザーrootRUEI_DATAへの書込み可能





ユーザーrootは、指定したRUEI_DATAディレクトリに書き込めることが必要です。

ユーザーroot/tmpへの書込み可能





ユーザーrootは、/tmpディレクトリに書き込めることが必要です。

/etc/sysconfig/httpd/etc/ruei.confをコール





/etc/sysconfig/httpdスクリプトは、/etc/ruei.conf構成ファイルをコールする必要があります。

RUEI_USERユーザーはデータベースに接続可能





指定したRUEI_USERユーザーは、データベースに接続できることが必要です。

oci8 PHP拡張が使用可能





oci8 PHP拡張機能が使用できることが必要です。

RUEI_USERユーザーはPHPを介したデータベース接続が可能





指定したRUEI_USERユーザーは、PHPを介してデータベースに接続できる必要があります。

RUEI_USERユーザーにはumask 0027が必要





指定したRUEI_USERユーザーには、0027のumaskが必要です。

RUEI_USERユーザーはRUEI_HOMEの読取り可能





指定したRUEI_USERユーザーは、指定したRUEI_HOMEディレクトリを読み取れることが必要です。

RUEI_USERユーザーはRUEI_DATAへの書込み可能





指定したRUEI_USERユーザーは、指定したRUEI_DATAディレクトリを読み取れることが必要です。

RUEI_DATAの権限と所有権





Apacheユーザーは、指定されたRUEI_DATAディレクトリから読取り可能でなければなりません。

/etc/ruei.confの構文が正しい





/etc/ruei.conf構成ファイルが、正しい構文のシェル・スクリプトであることが必要です。

ユーザーrootruei.confのロード後にデータベースに接続可能





rootユーザーは、ruei.conf構成ファイルで指定されている環境がロードされた後、データベースに接続できることが必要です。

wm_concatが使用可能





wm_concatデータベース関数(スイートで使用)が使用可能であることが必要です。

$JAVA_HOME値が有効





/etc/ruei.conf構成ファイルで$JAVA_HOMEに指定された値が、有効であることが必要です。

インストール後のチェック

レポータRPMチェック





ux_collector、ux-bi-publisher、ux-core、ux-generic、ux-ipdb、ux-gui、ux-wlp、ux-suites-ebs、ux-suites-jde、ux-suites-sbl、ux-suites-fus、ux-suites-psft、ux-suites-flexおよびux-suites-wcs RPMは、インストールする必要があり、同じバージョンである必要があります(たとえば、11.1.0)。

処理エンジンのチェック





ux_collector、ux-core、ux-generic、ux-ipdb、ux-wlp、ux-suites-ebs、ux-suites-jde、ux-suites-sbl、ux-suites-fus、ux-suites-psft、ux-suites-flexおよびux-suites-wcs RPMはインストールする必要があり、同じバージョンにする必要があります(たとえば、11.1.0)。

コレクタRPMチェック





ux-collector RPMは、インストールされていることが必要です。

Java共有オブジェクト





JavaパスがLD_LIBRARY_PATHに正しく追加されている必要があります(第2.4項「一般的なインストール作業」を参照)。

GUIが使用可能





レポータGUIに、セキュアなインタフェース上のローカル・ホスト名を介して使用できることが必要です(自己署名証明書が見つかると、警告が生成されます)。

レポータGUIでデータベースにアクセス可能





レポータGUIでデータベースに接続できる必要があります。

Oracleウォレットの権限と所有権





Oracleウォレットは、Apacheユーザーによる読取り可能な必要があります。

Oracleウォレットの権限と所有権





Oracleウォレットは、RUEI_USER ユーザーによる読取り可能な必要があります。

パスにコア・バイナリ





指定したRUEI_USERユーザーは、完全名を指定せずにコア・バイナリをコールできる必要があります。


脚注1 メモリーがメモリー要件を満たすために追加される場合、このチェックは開始されない可能性があります。

ruei-check.shスクリプトの再実行

スクリプトの実行中に行うロールの選択がファイルに保存されるので注意してください。そのため、スクリプトを再実行して、システムの異なるロールを指定できるようにするには、次のコマンドを使用して/tmp/ruei-system-typeファイルを削除する必要があります。

rm /tmp/ruei-system-type