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Oracle® Business Transaction Managementインストレーション・ガイド
12.1.0.7
E61980-01
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6 Business Transaction Managementデモ・キットのインストール

この章では、Business Transaction Managementデモ・キットのインストールおよびそのデモの実行に必要な手順について説明します。Business Transaction Managementには、簡単にインストールできるように特別にパッケージ化されたデモ・キットが用意されています。Business Transaction Management機能のデモのみを行う場合、このキットをインストールできます。デモ・キットでは、Business Transaction Managementのすべての機能にアクセスできます。ただし、デモ・キットは、本番要件に合せて拡張や縮小ができないため、本番環境では使用しないでください。このデモのインストールには、第1章「概要」で説明されているようにセントラル・サーバーおよびモニターが含まれます。

6.1 WebLogicの設定

JRFテンプレートおよび適切なメモリー設定を使用してWLSドメインを作成し、スフィア、トランザクション・マネージャ、パフォーマンス・マネージャおよびモニターをホストするには、次のようにします。

  1. WebLogic Serverを次の場所からダウンロードします。

    http://www.oracle.com/technetwork/middleware/weblogic/downloads/wls-main-097127.html
    

    注意:

    ソフトウェアをダウンロードするには、ページ上部のライセンス契約を受諾する必要があります。

    WebLogic 10.3.6をお薦めします。詳細なドキュメントへは次からアクセスできます。

    http://docs.oracle.com/cd/E12839_01/doc.1111/e14142/toc.htm
    
  2. Application Development Runtimesを次の場所からダウンロードします。

    http://www.oracle.com/technetwork/developer-tools/adf/downloads/index.html
    

    Application Development Runtime 11.1.1.7をお薦めします。詳細なドキュメントへは次からアクセスできます。

    http://docs.oracle.com/cd/E28280_01/install.1111/e14827/install.htm#CHDHCJEC
    
  3. 次の説明に従い、JRFテンプレートを使用してWebLogicドメインを作成します。

    http://docs.oracle.com/cd/E28280_01/install.1111/e14827/configure.htm#CACEEJJJ
    

    OWSMの構成は必要ではないため、MDSを作成する手順は必要ありません。

    デモ用の場合、管理サーバー(管理対象サーバーではない)のみが必要です。

  4. WebLogic Serverのメモリー設定を調整します。

    1. デモ・ドメインのsetDomainEnvスクリプト・ファイルをテキスト・エディタで開きます。

      WindowsシステムではsetDomainEnv.cmdを、UNIX系システムではsetDomainEnv.shを開きます。これらのスクリプト・ファイルは、インストールしたWebLogicのuser_projects\domains\domain_name\binディレクトリにあります。

    2. 次の設定を見つけ、指定された値に設定します。

      MEM_ARGS=-Xms3072m –Xmx3072m
      
      -XX:MaxPermSize=256m
      

      いくつかのエントリがありますが、すべてを設定する必要があります。

      WebLogicのバージョンによっては、次のように32ビットと64ビットの設定が別になっている可能性があります。

      set WLS_MEM_ARGS_64BIT=-Xms5120m –Xmx5120m
      set WLS_MEM_ARGS_32BIT=-Xms3072m –Xmx3072m
      set MEM_MAX_PERM_SIZE_64BIT=-XX:MaxPermSize=512m
      set MEM_MAX_PERM_SIZE_32BIT=-XX:MaxPermSize=256m
      

      その場合は、指定されているようにすべて設定します。

6.2 Oracle Databaseの設定

BTM組込みデータベースを使用することはできますが、数日間以上続くデモンストレーションにはお薦めしません。組込みデータベースを使用している場合は、この手順をスキップしてください。Oracle Databaseを設定するには、次のようにします。

  1. Oracle Databaseソフトウェアを次の場所からダウンロードします。

    http://www.oracle.com/technetwork/database/enterprise-edition/downloads/index.html
    

    Oracle Databaseリリース11.2.0.4が推奨されており、My Oracle Supportから入手できるパッチ13390677により、(パッチのみではなく)完全なインストーラへのリンクが提供されます。

    1. データベースがSQL認証モードおよびTCP/IP接続をサポートするように構成されていることを確認します。

    2. my_passwordを実際のパスワードで置き換え、sysユーザーとして次のSQLスクリプトを使用し、Business Transaction Managementで必要なデータベース・ユーザーを作成します。

      drop user sphereDB cascade;
      drop user transactionDB cascade;
      drop user measurementDB cascade;
      drop user messageLogDB cascade;
       
      create user sphereDB identified by my_password;
      grant connect, resource to sphereDB;
      grant ANALYZE ANY to sphereDB;
      grant create table, create view to sphereDB;
       
      create user transactionDB identified by my_password;
      grant connect, resource to transactionDB; 
      grant ANALYZE ANY to transactionDB;
      grant create table, create view to transactionDB;
       
      create user measurementDB identified by my_password;
      grant connect, resource to measurementDB;
      grant ANALYZE ANY to measurementDB;
      grant create table, create view to measurementDB;
       
      create user messageLogDB identified by my_password;
      grant connect, resource to messageLogDB;
      grant ANALYZE ANY to messageLogDB;
      grant create table, create view to messageLogDB;
      

    注意:

    初期構成ウィザードを実行した後、データベース・スキーマが自動的に作成されます。

6.3 デモンストレーションの設定

BTMデモンストレーションを設定するには、次のようにします。

  1. 次の場所からBTMデモをダウンロードします。

    http://docs.oracle.com/cd/E12839_01/doc.1111/e14142/toc.htm
    
  2. 次の手順を使用して、第6.1項「WebLogicの設定」で作成したドメインのWebLogic管理サーバーを起動します。

    http://docs.oracle.com/cd/E28280_01/install.1111/e14827/configure.htm#CACBECAG
    
  3. 手順1でダウンロードしたbtmDemo.earファイルをデプロイし実行します。

    1. 選択したディレクトリ内のBTM_Demo_Servers_*.zipを展開します。

    2. アーカイブ・ディレクトリ内のbtmDemo.earを見つけます。

      このファイルには、セントラル・サーバーおよびモニターが含まれます。

    3. WebLogic管理コンソールを使用して、btmDemo.earをドメインにデプロイします。

  4. BTM構成ウィザードに移動します。

    http://admin_server_host:admin_server_port/btmui
    
  5. 構成画面をクリックして移動し、第6.2項「Oracle Databaseの設定」からのデータベース情報を入力します(組込みデータベースを使用している場合不要)。

  6. モニター対象のアプリケーションをホストするサーバー上のオブザーバを構成します。オブザーバの詳細は、第9章「オブザーバのインストールの概要」を参照してください。NANOAGENT_CONFIGURATION_URLが次のとおりであることに注意してください。

    http://admin_server_host:admin_server_port/btmmonitor/agent/agent/