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Oracle® Enterprise Manager Cloud Control Oracle Fusion Middlewareマネージメント・ガイド
リリース12.1.0.8
B66835-11
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13 Oracle Business IntelligenceインスタンスおよびOracle Essbaseの検出と監視

Oracle Business Analyticsの一部であるOracle Business Intelligence(Oracle BI)は、エンタープライズ・パフォーマンス管理、財務パフォーマンス管理、データ統合、データ・ウェアハウスなどの様々なビジネス・インテリジェンス機能に加えて、問合せ、レポート作成、分析およびアラートの各種ツールを提供するテクノロジとアプリケーションを組み合せたものです。

Enterprise Manager Cloud Control 12cを使用して特定のOracle Business Intelligenceターゲットを監視できます。Oracle Business Intelligenceターゲットのステータス、パフォーマンスおよび状態を監視すると、より効率的なビジネス・インテリジェンス・システムを設定できます。

Enterprise Managerを使用してターゲットを監視すると、ターゲットのステータス、可用性、パフォーマンスおよび状態に関する完全かつ最新の概要が得られます。Enterprise Managerには、ターゲットの複雑なパフォーマンス・データがグラフや円グラフを使用して簡潔な形式で表示されます。また、ターゲット・メトリックで、そのしきい値レベル、ターゲット・アラートおよびターゲット・インシデントが相反するため、ユーザー操作が必要になることも常に知らせます。

この章では、Enterprise Manager Cloud Control 12cでのOracle BIインスタンスおよびOracle Essbaseターゲットの監視方法について説明します。内容は次のとおりです。

13.1監視可能なOracle Business Intelligenceターゲットの概要

この項では、Enterprise Manager Cloud Control 12cリリース2 (12.1.0.2.0)以上を使用して監視できるOracle Business Intelligenceターゲットの概要を示します。次の項目が含まれます。

13.1.1 Oracle Business Intelligenceインスタンス

Oracle Business Intelligenceインスタンス(BIインスタンス)は、単一の統合Business Intelligence機能を一単位として提供するように構成できる、Business Intelligenceコンポーネントの論理グループです。すべてのBIインスタンス・ターゲットは、WebLogicドメインの一部になります。WebLogicドメインの詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるドメインの作成』を参照してください。

BIインスタンス・ターゲットは、複数のコンポーネントで構成されます。これらのコンポーネントは、Enterprise Managerを使用して個別に監視できます。表13-1では、これらのコンポーネントについて説明します。

表13-1 Oracle Business Intelligenceインスタンスのコンポーネント

コンポーネント 説明

BI Server

このコンポーネントでは、Oracle Business Intelligenceの問合せおよびデータ・アクセス機能が提供され、エンタープライズ・セマンティック・モデルのアクセスおよび管理のためのサービスが提供されます。

BI Presentation Server

このコンポーネントは、WebクライアントへのOracle Business Intelligenceデータのプレゼンテーションに使用されるフレームワークとインタフェースを提供します。このプレゼンテーション・フレームワークのカスタマイズ用にファイル・システム上にOracle BIプレゼンテーション・カタログ・サービスを保持します。

BI Cluster Controller

このコンポーネントは、Oracle Business Intelligence Server(BI Server)クラスタを管理します。また、Oracle Business Intelligenceスケジューラ(BIスケジューラ)コンポーネントのアクティブ・パッシブ・クラスタリングの管理も行います。

BI Scheduler

このコンポーネントは、指定された時間に分析をユーザーへ配信するための拡張可能なスケジューリング機能を提供します。

BI Java Host

このコンポーネントは、Oracle BI Scheduler、Oracle BI Publisherおよびグラフ生成におけるJavaタスクなど、様々なコンポーネントのOracle BIプレゼンテーション・サービスでのサポートを可能にするコンポーネント・サービスを提供します。また、Oracle BI Server問合せによる、Hyperion Financial ManagementやOracle Online Analytical Processing(OLAP)データソースへのアクセスも有効にします。


13.1.2 Oracle Essbase

Oracle Essbaseは、エンタープライズでの分析者の複雑な計算要件を満たすためのビジネス・パフォーマンス管理ソリューションを提供する多次元データベース管理システムです。

Oracle Essbaseは、事前にパッケージ化されたアプリケーションをデプロイしたり、カスタム分析およびパフォーマンス管理アプリケーションを開発したりするための環境を提供する、Online Analytical Processing(OLAP)サーバーで構成されます。すべてのEssbaseターゲットは、WebLogicドメインの一部になります。WebLogicドメインの詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるドメインの作成』を参照してください。

Enterprise Managerを使用すると、EssbaseサーバーとデプロイされるすべてのEssbaseアプリケーションを個別に監視できます。

13.2 監視プロセスについて

Oracle Business Intelligenceインスタンス(BIインスタンス)およびOracle Essbaseターゲットを監視するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Business Intelligenceをインストールします。

    Oracle Business Intelligenceのインストール方法の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceインストレーション・ガイドを参照してください。

  2. Enterprise Manager Cloud Control 12cリリース2(12.1.0.2.0)以上のシステムをインストールします。これより前のリリースのEnterprise Manager Cloud Controlを使用している場合、12cリリース2(12.1.0.2.0)以上にアップグレードします。

    Enterprise Manager Cloud Control 12cシステムのインストール方法の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』を参照してください。

    Enterprise Manager Cloud Control 12cリリース2 (12.1.0.2.0)以上へのアップグレード方法の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアップグレード・ガイド』を参照してください。


    注意:

    Oracle Business Intelligenceをインストールしたホストとは別のホストにEnterprise Manager Cloud Controlシステムをインストールすることをお薦めします。

  3. Oracle Business IntelligenceをインストールしたホストにOracle Management Agent(管理エージェント)がインストールされていない場合、バージョンが12.1.0.2.0以上の管理エージェントをインストールします。12.1.0.2.0よりも前のリリースの管理エージェントがホストにインストールされている場合、管理エージェントを12.1.0.2.0以上にアップグレードします。

    管理エージェントのインストール方法の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』を参照してください。

    管理エージェントのアップグレード方法の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアップグレード・ガイド』を参照してください。

  4. Oracle Business Intelligenceをインストールしたホストの管理エージェントにEnterprise Manager for Oracle Fusion Middlewareプラグインがインストールされていない場合は、このプラグインのバージョン12.1.0.3.0以上をホストにデプロイします。このプラグインの前のバージョンがホストの管理エージェントにデプロイされている場合は、それを12.1.0.3.0以上にアップグレードします。

    12.1.0.3.0 Enterprise Manager for Oracle Fusion Middlewareプラグインは、12.1.0.2.0 OMSをインストールするときにOMSホストにデフォルトでダウンロードされます。12.1.0.4.0 Enterprise Manager for Oracle Fusion Middlewareプラグインは、12.1.0.3.0 OMSをインストールするときにOMSホストにデフォルトでダウンロードされます。

    プラグインのデプロイ方法と既存のプラグインのアップグレード方法の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』を参照してください。

  5. 必要なBIインスタンスとEssbaseターゲットを検出します。

    BIインスタンスとEssbaseターゲットは、これらが構成要素となるWebLogicドメインの検出時に自動で検出されます。

    監視するBIインスタンスとEssbaseターゲットは、未検出のWebLogicドメインの一部になるか、以前に検出されたWebLogicドメインの一部になります。

    未検出のWebLogicドメインを構成するBIインスタンスとEssbaseターゲットの検出方法については、第13.3.1項を参照してください。

    以前に検出されたWebLogicドメインを構成するBIインスタンスとEssbaseターゲットの検出方法については、第13.3.2項を参照してください。

  6. BIインスタンスとEssbaseターゲットを監視します。

    BIインスタンスとEssbaseターゲットの監視方法の詳細は、第13.4項を参照してください。

13.3 Oracle Business IntelligenceインスタンスおよびOracle Essbaseターゲットの検出

検出するOracle Business Intelligenceインスタンス(BIインスタンス)とOracle Essbaseターゲットは、未検出のWebLogicドメインまたは検出済WebLogicドメインの一部になります。

この項の内容は次のとおりです。


注意:

この項は、Oracle Business Intelligence Enterprise Edition 11gにのみ適用できます。

13.3.1 未検出のWebLogicドメインのターゲットの検出

未検出のWebLogicドメインを構成するBIインスタンスとEssbaseターゲットを検出するには、まずそのターゲットが構成要素となるWebLogicドメインを検出します。これを行うには、WebLogicドメインの自動検出を有効にするか、必要なWebLogicドメインを手動で検出します。WebLogicドメインの検出後、ターゲットをプロモートしてそのターゲットを監視する管理エージェントを割り当てる必要があります。

次の各項では、これらのアクションの実行方法について説明します。Fusion Middleware検出の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』を参照してください。

ターゲットの自動検出の有効化

この方法を使用して、エンタープライズの各種WebLogicドメインを自動的に検出するFusion Middlewareターゲットの自動検出を有効にします。また、WebLogicドメインを構成するBIインスタンスとEssbaseターゲットをプロモートして、これらのターゲットを監視する管理エージェントを割り当てます。

ターゲットの手動検出

この方法を使用して、WebLogicドメインを手動で検出します。また、WebLogicドメインを構成するBIインスタンスとEssbaseターゲットをプロモートして、これらのターゲットを監視する管理エージェントを割り当てます。

13.3.2 検出済WebLogicドメインの新規ターゲットまたは変更済ターゲットの検出

一般的なエンタープライズの場合、WebLogicドメインが一定のままであることはありません。新規または変更済ドメイン・メンバー(BIインスタンスやEssbaseターゲットなど)は、どの時点でも検出済WebLogicドメインに追加できます。これらの追加したターゲットの自動検出を有効にするか、追加したターゲットを手動で検出します。これらのターゲットの検出後、ターゲットをプロモートしてそのターゲットを監視する管理エージェントを割り当てる必要があります。

次の各項では、これらのアクションの実行方法について説明します。Fusion Middleware検出の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』を参照してください。

ターゲットの自動検出の有効化

この方法を使用して、新規または変更済WebLogicドメイン・メンバー・ターゲット(BIインスタンスやEssbaseターゲットなど)の自動検出を有効にします。また、新規や変更済ドメイン・メンバー・ターゲットをプロモートして、これらのターゲットを監視する管理エージェントを割り当てます。

ターゲットの手動検出

この方法を使用して、新規メンバー(BIインスタンスやEssbaseターゲットなど)のWebLogicドメインを手動で確認し、そのメンバーを検出します。また、新規や変更済ドメイン・メンバー・ターゲットをプロモートして、これらのターゲットを監視する管理エージェントを割り当てます。

13.4 Oracle Business IntelligenceインスタンスおよびEssbaseターゲットの監視

Oracle Business Intelligenceインスタンス(BIインスタンス)およびEssbaseターゲットを監視するには、必要なターゲットのホームページに移動します。

BIインスタンスまたはEssbaseターゲットのホームページに移動するには、次の手順を実行します。

  1. 「ターゲット」メニューから、「ミドルウェア」を選択します。

  2. ナビゲーション・ツリーから、BIインスタンスまたはEssbaseサーバー・ターゲットを含む「Oracle Fusion Middlewareファーム」を選択します。BIインスタンスまたはEssbaseサーバーの名前をクリックします。

  3. 「ターゲット・ナビゲーション」ウィンドウのナビゲーション・ツリーで、必要なターゲットの名前をクリックします。

ターゲットのホームページを使用すると、監視タスクを複数実行できます。これらのタスクについては次の項で説明します。この項の内容は次のとおりです。


注意:

この項は、Oracle Business Intelligence Enterprise Edition 11gにのみ適用できます。

13.4.1 一般的な監視タスクの実行

この項では、BIインスタンスとEssbaseターゲットの一般的な監視タスク(ターゲットのステータスや可用性、パフォーマンス、状態、アラート、インシデントなどの表示)の実行方法について説明します。

このセクションには次の要素があります。

一般

パフォーマンス

状態

構成、ジョブおよびコンプライアンス

13.4.1.1 ターゲット全般および可用性のサマリーの表示

ターゲットの詳細のサマリー全般を表示するには、次の手順に従って「サマリー」セクションに移動します。

  1. 「ターゲット」メニューから、「ミドルウェア」を選択します。

  2. ナビゲーション・ツリーから、BIインスタンスまたはEssbaseサーバー・ターゲットを含む「Oracle Fusion Middlewareファーム」を選択します。BIインスタンスまたはEssbaseサーバーの名前をクリックします。

  3. 「ターゲット・ナビゲーション」ウィンドウのナビゲーション・ツリーで、必要なターゲットの名前をクリックします。

「サマリー」セクションに、ターゲットに関する背景情報が表示されます。この情報は、表示や編集を行うためにターゲット・バイナリ、ログ・ファイル、メタデータ・ファイルおよび構成ファイルを特定する場合に役立ちます。

表13-2では、「サマリー」セクションの要素について説明します。

表13-2 ターゲット全般および可用性のサマリー

要素 説明

稼働開始

(ターゲットが稼働中のときのみ表示されます) ターゲットが最後に正常に起動した時刻。

停止時刻

(ターゲットが停止中のときのみ表示されます) ターゲットが最後に停止した時刻。

可用性

ターゲットの可用性割合。

バージョン

ターゲット・ソフトウェアのバージョン

Oracleホーム

ターゲット・バイナリの場所。

Oracleインスタンス

ターゲット・コンテンツ・ファイル、メタデータ、構成ファイルおよびログ・ファイルの場所。

ポート

ターゲットで通信に使用されるポート。

実行中のアプリケーション

(Essbaseサーバー・ターゲットの場合のみ)

現在、稼働していて実行中のEssbaseアプリケーションの数。

予想外のアプリケーション

(Essbaseサーバー・ターゲットの場合のみ)

現在、どのユーザーもアクセスしていないEssbaseアプリケーションの数。

接続ユーザー

(Essbaseサーバー・ターゲットの場合のみ)

現在、1つ以上のアプリケーションを介して接続されているユーザーの数。

記憶域のタイプ

(Essbaseアプリケーション・ターゲットの場合のみ)

アプリケーションで使用されるデータ記憶域のタイプ。

キューブ

(Essbaseアプリケーション・ターゲットの場合のみ)

アプリケーションに含まれるキューブの数。

問合せトラッキング

(Essbaseアプリケーション・ターゲットの場合のみ)

問合せトラッキング、つまり、集計が必要な多数のデータ値が含まれるトラッキング・データの組合せが有効であるかどうか。

メモリー使用量(MB)

(Essbaseアプリケーション・ターゲットの場合のみ)

アプリケーションで使用されるメモリー(MB)。

スレッド

(Essbaseアプリケーション・ターゲットの場合のみ)

アプリケーションのスレッドの数。


13.4.1.2 ターゲットのステータスおよび可用性履歴の表示

ターゲットのステータスおよび可用性履歴を表示するには、次の手順に従います。

  1. 「ターゲット」メニューから、「ミドルウェア」を選択します。

  2. ナビゲーション・ツリーから、BIインスタンスまたはEssbaseサーバー・ターゲットを含む「Oracle Fusion Middlewareファーム」を選択します。BIインスタンスまたはEssbaseサーバーの名前をクリックします。

  3. 「ターゲット・ナビゲーション」ウィンドウのナビゲーション・ツリーで、必要なターゲットの名前をクリックします。

  4. ターゲットのホームページに表示される、BIインスタンス・コンポーネント・メニュー、またはEssbaseターゲット・メニューから、「監視」「ステータス履歴」の順に選択します。

場合によっては、ネットワークの問題やシステム・エラーにより、ターゲットが停止したり、Oracle Management Service(OMS)で、ターゲットを監視する管理エージェントに達することができないことがあります。可用性(ステータス履歴)ページでは、特定のターゲットに対して、このような状況が発生するタイミングおよび期間に関する情報が提供されます。この情報は、ターゲット関連のインシデントのトラブルシューティングに必要です。

可用性(ステータス履歴)ページは、「全体の可用性」「停止時間履歴」および「一般」セクションで構成されます。「全体の可用性」セクションは、ターゲットが検出されてからの可用性を示す円グラフで構成されます。「停止時間履歴」セクションには、ターゲットが停止していた期間の詳細が示されます。

表13-3では、「一般」セクションの要素について説明します。

表13-3 ターゲットのステータスおよび可用性履歴

要素 説明

現行のステータス

ターゲットの現行のステータス(稼働中および実行中、または停止中かどうか)。

稼働開始

(ターゲットが稼働中のときのみ表示されます) ターゲットが最後に正常に起動した時刻。

停止時刻

(ターゲットが停止中のときのみ表示されます) ターゲットが最後に停止した時刻。

可用性(%)

ターゲットの可用性割合。

停止時間(分)

ターゲットが停止していた期間。

ブラックアウト時間(分)

ターゲットに設定されているブラックアウトの合計時間。

エージェント停止時間(分)

ターゲットを監視するOracle Management Agentが停止していた期間。

システム・エラー時間(分)

システム・エラーが原因でターゲットを監視できなかった期間。

ステータス保留時間(分)

ターゲットのステータスを特定できなかった期間。


13.4.1.3 ターゲットのパフォーマンスまたはリソース使用率の表示

ターゲットのパフォーマンスまたはリソース使用率を表示するには、次の手順に従い、「レスポンス」セクションまたは「CPU使用率およびメモリー使用量」セクションに移動します。

  1. 「ターゲット」メニューから、「ミドルウェア」を選択します。

  2. ナビゲーション・ツリーから、BIインスタンスまたはEssbaseサーバー・ターゲットを含む「Oracle Fusion Middlewareファーム」を選択します。BIインスタンスまたはEssbaseサーバーの名前をクリックします。

  3. 「ターゲット・ナビゲーション」ウィンドウのナビゲーション・ツリーで、必要なターゲットの名前をクリックします。ターゲットのパフォーマンスまたはターゲットのリソース使用率を示すグラフが表示されます。

  4. (オプション)パフォーマンス・データまたはリソース使用率データを表形式で表示するには、「表ビュー」をクリックします。


注意:

BIインスタンス、BI ServerおよびBI Presentation Serverターゲットの場合、ターゲットのホームページに表示できるのはパフォーマンス・データのみです。リソース使用率データは表示できません。他のBIインスタンス・コンポーネント・ターゲットおよびEssbaseターゲットの場合、ターゲットのホームページに表示できるのはリソース使用率データのみです。パフォーマンス・データは表示できません。

ターゲットのパフォーマンス

「レスポンスと負荷」セクションには、BIインスタンス、BI ServerまたはBI Presentation Serverターゲットのパフォーマンスが表示されます。これらのターゲットの場合、「レスポンスと負荷」セクションは、次のグラフで構成できます。

  • 平均問合せ時間の時間による変化

    「平均問合せ時間」は、BI ServerまたはBI Presentation Serverで問合せの実行にかかった平均時間です。平均問合せ時間は、デフォルトで15分ごとに、収集されてOracle Management Repositoryにアップロードされます。

  • 1秒当たりのサーバー問合せの数の時間による変化

    「サーバー問合せ(/秒)」は、BI ServerまたはBI Presentation Serverで1秒間に処理された問合せの数です。「サーバー問合せ(/秒)」は、デフォルトで15分ごとに収集されてOracle Management Repositoryにアップロードされます。

  • 1秒当たりの完了したリクエストの時間による変化

    「完了リクエスト(/秒)」は、1秒間にBI Presentation Serverで完了したリクエストの数です。「完了リクエスト(/秒)」は、デフォルトで15分ごとに収集されてOracle Management Repositoryにアップロードされます。

これらのグラフを注意深く観察することにより、サーバーの過負荷やサーバー・アクセスの減少などに関する問題を早期に検出できる場合があります。長期間にわたって収集されたグラフのデータを分析すると、より効率的なBI ServerまたはBI Presentation Serverの設定に役立ちます。

ターゲットのパフォーマンスの詳細は、「パフォーマンス・サマリー」ページにアクセスしてください。このページにアクセスするには、「Business Intelligenceインスタンス」「BIサーバー」または「BIプレゼンテーション・サービス」メニューで、「監視」「パフォーマンス・サマリー」の順に選択します。

ターゲットのリソース使用量

「CPU使用率およびメモリー使用量」セクションには、ターゲットのリソース使用量が表示されます。このセクションは、次の2つのグラフで構成されます。

  • CPU使用率(%)の時間による変化

    CPU使用率は、ターゲットによって使用されるCPU時間の割合を示します。CPU使用率が高い場合、Business Intelligenceコンポーネントとアプリケーションの処理速度が落ち、パフォーマンスが低下します。CPU使用率は、デフォルトで15分ごとに、収集されてOracle Management Repositoryにアップロードされます。

  • メモリー使用量(MB)の時間による変化

    メモリー使用量は、ターゲットによって使用されるメモリーの量を示します。メモリー使用量が高い場合、Business Intelligenceコンポーネントとアプリケーションの処理速度が落ちます。メモリー使用量は、デフォルトで15分ごとに、収集されてOracle Management Repositoryにアップロードされます。

これらのグラフを注意深く観察することにより、アプリケーションの過負荷やコンポーネントの停止などに関する問題を早期に検出できる場合があります。

13.4.1.4 ターゲット・メトリックの表示

特定のターゲットに関して収集されたメトリックをすべて表示するには、次の手順を実行します。

  1. 「ターゲット」メニューから、「ミドルウェア」を選択します。

  2. ナビゲーション・ツリーから、BIインスタンスまたはEssbaseサーバー・ターゲットを含む「Oracle Fusion Middlewareファーム」を選択します。BIインスタンスまたはEssbaseサーバーの名前をクリックします。

  3. 「ターゲット・ナビゲーション」ウィンドウのナビゲーション・ツリーで、必要なターゲットの名前をクリックします。

  4. ターゲットのホームページに表示される、BIインスタンス・コンポーネント・メニュー、またはEssbaseターゲット・メニューから、「監視」「すべてのメトリック」の順に選択します。

「すべてのメトリック」ページには、特定のターゲットに関して収集されたすべてのメトリックの詳細が表示されます。収集されたメトリックごとに、平均値、しきい値、収集スケジュールおよびメトリック値の履歴が表示されます。

13.4.1.5 ターゲットのメトリックおよび収集の設定の表示または編集

特定のターゲットのメトリックおよび収集の設定を表示および編集するには、次の手順に従います。

  1. 「ターゲット」メニューから、「ミドルウェア」を選択します。

  2. ナビゲーション・ツリーから、BIインスタンスまたはEssbaseサーバー・ターゲットを含む「Oracle Fusion Middlewareファーム」を選択します。BIインスタンスまたはEssbaseサーバーの名前をクリックします。

  3. 「ターゲット・ナビゲーション」ウィンドウのナビゲーション・ツリーで、必要なターゲットの名前をクリックします。

  4. ターゲットのホームページに表示される、BIインスタンス・コンポーネント・メニュー、またはEssbaseターゲット・メニューから、「監視」「メトリックと収集設定」の順に選択します。

  5. メトリックまたはその他の収集対象アイテムの収集スケジュールやしきい値を編集するには、「編集」列内の対応するアイコンをクリックします。

メトリックと収集設定ページには、ターゲット・メトリックの収集しきい値と収集スケジュールの詳細が表示されます。このページを使用して、管理者は、ターゲット・メトリックやその他の収集対象アイテムの警告しきい値とクリティカルしきい値、およびこれらの収集間隔を編集できます。

13.4.1.6 ターゲットのメトリック収集エラーの表示

特定のターゲットのメトリック収集エラーを表示するには、次の手順に従います。

  1. 「ターゲット」メニューから、「ミドルウェア」を選択します。

  2. ナビゲーション・ツリーから、BIインスタンスまたはEssbaseサーバー・ターゲットを含む「Oracle Fusion Middlewareファーム」を選択します。BIインスタンスまたはEssbaseサーバーの名前をクリックします。

  3. 「ターゲット・ナビゲーション」ウィンドウのナビゲーション・ツリーで、必要なターゲットの名前をクリックします。

  4. ターゲットのホームページに表示される、BIインスタンス・コンポーネント・メニュー、またはEssbaseターゲット・メニューから、「監視」「メトリック収集エラー」の順に選択します。

メトリック収集エラー・ページには、ターゲット・メトリックの取得時に発生したエラーの詳細が表示されます。これらの詳細によって、メトリックの収集時にエラーが発生した際に、ターゲットのパフォーマンスを正確に表さない場合があるメトリックの情報が提供されます。

13.4.1.7 ターゲットの状態の表示

ターゲットの状態のサマリーを表示するには、次の手順に従って「監視と診断」セクションに移動します。

  1. 「ターゲット」メニューから、「ミドルウェア」を選択します。

  2. ナビゲーション・ツリーから、BIインスタンスまたはEssbaseサーバー・ターゲットを含む「Oracle Fusion Middlewareファーム」を選択します。BIインスタンスまたはEssbaseサーバーの名前をクリックします。

  3. 「ターゲット・ナビゲーション」ウィンドウのナビゲーション・ツリーで、必要なターゲットの名前をクリックします。

「監視と診断」セクションには、特定の期間内における、ターゲットに関連し、ユーザー処理を必要とする異常事象の数とターゲット構成に加えられた変更の数が示されます。この情報は、管理者がターゲットの全体的な状態を短時間でとらえ、解決の必要のある問題の数を把握するのに役立ちます。ターゲットの構成の詳細は、BIインスタンス・コンポーネント・メニューまたはEssbaseターゲット・メニューから「構成」にアクセスします。

表13-4では、「監視と診断」セクションの要素について説明します。

表13-4 ターゲットの状態

要素 説明

インシデント

ターゲットに悪影響を及ぼすため、ユーザー処理が必要な未解決の状況や問題の数。表示される整数は、インシデント・マネージャ・ページへのリンクでもあります。

子ターゲット・インシデント

(Essbaseサーバー・ターゲットの場合のみ)

Essbaseアプリケーションに関連するインシデントの数。表示される整数は、インシデント・マネージャ・ページへのリンクでもあります。

構成の変更

過去7日間にターゲットの構成に対して行われた変更の数。表示される整数は、構成履歴ページへのリンクでもあります。


13.4.1.8 ターゲットのアラート履歴の表示

特定のターゲットのアラート履歴を表示するには、次の手順に従います。

  1. 「ターゲット」メニューから、「ミドルウェア」を選択します。

  2. ナビゲーション・ツリーから、BIインスタンスまたはEssbaseサーバー・ターゲットを含む「Oracle Fusion Middlewareファーム」を選択します。BIインスタンスまたはEssbaseサーバーの名前をクリックします。

  3. 「ターゲット・ナビゲーション」ウィンドウのナビゲーション・ツリーで、必要なターゲットの名前をクリックします。

  4. ターゲットのホームページに表示される、BIインスタンス・コンポーネント・メニュー、またはEssbaseターゲット・メニューから、「監視」「アラート履歴」の順に選択します。

アラート履歴ページには、特定のメトリックがクリティカルしきい値を大幅に超えていた期間やメトリックが計算できなかった期間など、ターゲット・メトリックの詳細が表示されます。これらの詳細は、サーバーに障害が発生したり、停止時間が長期にわたる前にメトリックに関連する問題を修正する方法の計画に役立ちます。

表13-5では、「アラート履歴」ページの要素について説明します。

表13-5 ターゲットのアラート履歴

要素 説明

メトリック

ターゲットのパフォーマンスに関連するパラメータ。

履歴

様々な時間でのメトリックの状態。状態の値は、クリティカル、警告、クリアおよびデータなしです。


13.4.1.9 ターゲット・インシデントの表示

ターゲットに関連するインシデントを表示するには、次の手順に従って「インシデント」セクションに移動します。

  1. 「ターゲット」メニューから、「ミドルウェア」を選択します。

  2. ナビゲーション・ツリーから、BIインスタンスまたはEssbaseサーバー・ターゲットを含む「Oracle Fusion Middlewareファーム」を選択します。BIインスタンスまたはEssbaseサーバーの名前をクリックします。

  3. 「ターゲット・ナビゲーション」ウィンドウのナビゲーション・ツリーで、必要なターゲットの名前をクリックします。

「インシデント」セクションには、ビジネス・インテリジェンス・システムに悪影響を与える、ターゲット関連の様々なイベントの詳細が表示されます。これらのイベントにはユーザー処理が必要です。このセクションに表示される詳細(インシデント・サマリー、重大度、ターゲット、ターゲット・タイプなど)は、トラブルシューティングに必要です。

ターゲットのインシデントの詳細レポートについては、「インシデント・マネージャ」ページにアクセスしてください。このページにアクセスするには、BIインスタンス・コンポーネント・メニューまたはEssbaseターゲット・メニューで、「監視」「インシデント・マネージャ」の順に選択します。

「インシデント」セクションの要素の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』を参照してください。

13.4.1.10 ターゲット・ログの表示

特定のターゲットに関連するログ・メッセージを表示するには、次の手順に従います。

  1. 「ターゲット」メニューから、「ミドルウェア」を選択します。

  2. ナビゲーション・ツリーから、BIインスタンスまたはEssbaseサーバー・ターゲットを含む「Oracle Fusion Middlewareファーム」を選択します。BIインスタンスまたはEssbaseサーバーの名前をクリックします。

  3. ターゲットのホームページに表示される、BIインスタンス・コンポーネント・メニュー、またはEssbaseターゲット・メニューから、「ログ」「ログ・メッセージの表示」の順に選択します。

  4. (オプション)ターゲット・ログ・ファイルの表示またはダウンロードを行うには、「ターゲット・ログ・ファイル」をクリックして必要なログ・ファイルを選択し、それぞれ「ログ・ファイルの表示」または「ダウンロード」をクリックします。

  5. (オプション)ログ・メッセージをファイルにエクスポートするには、ログ・メッセージ・ページで必要なメッセージを選択します。「メッセージをファイルにエクスポート」メニューから、選択したメッセージのエクスポート先の形式をクリックします。場所を選択し、ファイルをダウンロードします。

ターゲットのログは、ターゲットのエラー・メッセージ、警告および通知のリポジトリです。操作の中間処理の追跡に使用され、インシデントと問題のトラブルシューティングに必要です。

ログ・メッセージ・ページを使用して、すべてのログ・メッセージの表示、特定のメッセージの検索、メッセージに関連するメッセージの表示、メッセージのファイルへのエクスポート、ターゲット・ログ・ファイルの表示およびログ・ファイルのダウンロードを行えます。ログ・ファイルの詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』を参照してください。

BIインスタンス・ターゲットの場合、このページには、すべてのシステム・コンポーネントとJava EEコンポーネントに関連するログ・メッセージが表示されます。他のBIインスタンス・コンポーネント・ターゲットおよびEssbaseターゲットの場合、このページには、ターゲットに関連するログ・メッセージのみが表示されます。

表13-6では、「ログ・メッセージ」ページの要素について説明します。

表13-6 ターゲットのログ・メッセージ

要素 説明

時間

ログ・メッセージが作成された日付と時間。

メッセージ・タイプ

ログ・メッセージのタイプ。メッセージ・タイプは、インシデント・エラー、エラー、警告、通知、トレース、不明のいずれかです。これらのタイプはメッセージの降順の重大度を表します。トレースが最も重大度の低いメッセージを表し、インシデント・エラーが最も重大度の高いメッセージを表します。「不明」は、メッセージ・タイプが不明なことを表します。

メッセージID

フレームワーク内でメッセージを一意に識別する9桁の文字列。

メッセージ

ログ・メッセージのテキスト。

実行コンテキストID (ECID)

ターゲット・コンポーネントが関連する特定のリクエストの実行のグローバル一意識別子。ECIDを使用して、異なるターゲット・コンポーネントからエラー・メッセージを関連付けることができます。

関係ID

同じリクエストについて、あるプロセスのあるスレッドで実行された作業を、同じまたは別のプロセスの別のスレッドで実行された作業と区別する識別子。

コンポーネント

メッセージの生成元のターゲット・コンポーネント。

モジュール

メッセージの生成元のモジュールの識別子。

インシデントID

メッセージが対応しているインシデントの識別子。

インスタンス

メッセージの生成元のターゲット・コンポーネントを含むOracleインスタンス。

メッセージ・グループ

メッセージが含まれているグループ。

メッセージ・レベル

メッセージの重大度を表す整数値。範囲は、1(最も重大)から32(最も重大でない)です。

ホストするクライアント

メッセージに関連するクライアントまたはセキュリティ・グループの識別子。

組織

メッセージの生成元のターゲット・コンポーネントの組織ID。Oracleコンポーネントの場合はすべてこのIDはoracleです。

ホスト

メッセージの生成元のホストの名前。

ホストIPアドレス

メッセージの生成元のホストのネットワーク・アドレス。

ユーザー

メッセージの生成元の実行コンテキストを持つユーザー。

プロセスID

メッセージの生成元のプロセスまたは実行単位の識別子。

スレッドID

メッセージの生成元のスレッドの識別子。

アップストリーム・コンポーネント

クライアント側でコンポーネントを生成するメッセージと協働するコンポーネント。

ダウンストリーム・コンポーネント

サーバー側でコンポーネントを生成するメッセージと協働するコンポーネント。

詳細な位置

メッセージに関する追加情報にリンクするURL。

追加詳細

メッセージ・テキストより詳しい、メッセージの詳細情報。

ターゲット・ログ・ファイル

ターゲット・ログ・ファイルへのリンク。

ログ・ファイル

メッセージが含まれているログ・ファイル。


13.4.1.11 ターゲットの構成および構成ファイルの表示

ターゲットの構成データを表示するには、次の手順に従います。

  1. 「ターゲット」メニューから、「ミドルウェア」を選択します。

  2. ナビゲーション・ツリーから、BIインスタンスまたはEssbaseサーバー・ターゲットを含む「Oracle Fusion Middlewareファーム」を選択します。BIインスタンスまたはEssbaseサーバーの名前をクリックします。

  3. 「ターゲット・ナビゲーション」ウィンドウのナビゲーション・ツリーで、必要なターゲットの名前をクリックします。

  4. ターゲットのホームページに表示される、BIインスタンス・コンポーネント・メニュー、またはEssbaseターゲット・メニューから、「構成」「最新収集」の順に選択して、「ターゲットの構成」ブラウザにアクセスします。

  5. (オプション)ターゲット構成データを構成ファイルにエクスポートするには、「エクスポート」をクリックします。エクスポートしたターゲット構成データは.xlsファイルに保存されます。

「ターゲットの構成」ブラウザを使用して、ターゲットの最新構成データを表示します。このブラウザを使用すると、構成データの検索、保存されたターゲット構成の表示、ターゲット構成の比較、ターゲット構成履歴の表示も行うことができます。

13.4.1.12 ターゲットのジョブ・アクティビティの表示

ターゲットに関連する過去のジョブ、現在実行中のジョブ、およびスケジュール済のジョブを表示するには、次の手順に従います。

  1. 「ターゲット」メニューから、「ミドルウェア」を選択します。

  2. ナビゲーション・ツリーから、BIインスタンスまたはEssbaseサーバー・ターゲットを含む「Oracle Fusion Middlewareファーム」を選択します。BIインスタンスまたはEssbaseサーバーの名前をクリックします。

  3. 「ターゲット・ナビゲーション」ウィンドウのナビゲーション・ツリーで、必要なターゲットの名前をクリックします。

  4. ターゲットのホームページに表示される、BIインスタンス・コンポーネント・メニュー、またはEssbaseターゲット・メニューから、「ジョブ・アクティビティ」を選択します。

「ジョブ・アクティビティ」ページには、ターゲットの開始、ターゲットの停止、ターゲットのブラックアウトなどのターゲットの管理タスクに関連するターゲット・ジョブが表示されます。

「ジョブ・アクティビティ」ページを使用して、特定のジョブを検索したり、所有者、ステータス、スケジュール済開始時刻などのジョブの詳細を取得したりします。また、「ジョブ・アクティビティ」ページを使用すると、ジョブの作成、編集、一時停止、再開などのターゲット・ジョブ管理タスクを実行することもできます。

13.4.1.13 ターゲットのコンプライアンスの表示

コンプライアンス標準またはコンプライアンス・フレームワークに対するターゲットのコンプライアンスを表示するには、次の手順に従います。

  1. 「ターゲット」メニューから、「ミドルウェア」を選択します。

  2. ナビゲーション・ツリーから、BIインスタンスまたはEssbaseサーバー・ターゲットを含む「Oracle Fusion Middlewareファーム」を選択します。BIインスタンスまたはEssbaseサーバーの名前をクリックします。

  3. 「ターゲット・ナビゲーション」ウィンドウのナビゲーション・ツリーで、必要なターゲットの名前をクリックします。

  4. ターゲットのホームページに表示される、BIインスタンス・コンポーネント・メニュー、またはEssbaseターゲット・メニューから、「コンプライアンス」「結果」の順に選択します。

  5. 特定のコンプライアンス標準に対するターゲットのコンプライアンス結果を表示するには、「コンプライアンス標準」を選択します。特定のコンプライアンス・フレームワークに対するターゲットのコンプライアンス結果を表示するには、「コンプライアンス・フレームワーク」を選択します。

「コンプライアンス結果」ページを使用して、コンプライアンス標準およびコンプライアンス・フレームワークに対するターゲットのコンプライアンスを表示します。このページには、コンプライアンス標準およびコンプライアンス・フレームワークに対する違反の数も表示されるため、エンタープライズのターゲットが設定された標準に従っているかどうかを判断できます。

ターゲットのコンプライアンスの詳細は、Oracle Enterprise Managerライフサイクル管理の管理者ガイドを参照してください。

13.4.2 ターゲットに固有の監視タスクの実行

この項では、BIインスタンスおよびEssbaseターゲットのターゲットに固有の監視タスク(BIインスタンス・ダッシュボード・レポート、BIインスタンス・スケジューラ・レポート、Essbaseアプリケーション・データ記憶域の詳細の表示など)の実行方法について説明します。

この項の内容は次のとおりです。

BIインスタンス

Essbase

13.4.2.1 Oracle Business Intelligenceダッシュボード・レポートの表示

Oracle Business Intelligenceダッシュボード・レポートを表示するには、次の手順に従います。

  1. 「ターゲット」メニューから、「ミドルウェア」を選択します。

  2. ナビゲーション・ツリーから、BIインスタンスを含む「Oracle Fusion Middlewareファーム」を選択します。BIインスタンス名をクリックします。

  3. 「Business Intelligenceインスタンス」メニューから、「ダッシュボード・レポート」を選択します。

  4. 「表示」リストから、表示する一連のダッシュボード・レポートを選択します。


注意:

Enterprise Manager Cloud ControlでOracle Business Intelligenceダッシュボード・レポートを表示するには、使用量の追跡を有効にする必要があります。使用量の追跡を有効にする方法については、Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイドの「使用量の追跡の管理」を参照してください。

このページを使用して、過去7日間のダッシュボードごとの使用状況、過去24時間に失敗したダッシュボード、過去7日間のリソース使用率による上位ダッシュボード、および過去7日間のリソース使用率による上位ユーザーを表示できます。これらの詳細は、どのダッシュボードが最もポピュラーか、どのダッシュボードが最近失敗したか、どのダッシュボードが最大のリソースを使用するか、およどのユーザーが最もアクティブかを示します。これらの詳細を詳しく分析すると、エンタープライズの機能への重要な見識を与えることができます。


注意:

「監視資格証明」ページで適切な資格証明を指定しないと、特定のダッシュボード・レポートにアクセスできません。そのため、ダッシュボード・レポート・ページにアクセスする前に、監視資格証明ページで適切な資格証明を指定していることを確認してください。

「監視資格証明」ページにアクセスするには、「Business Intelligenceインスタンス」メニューから、「ターゲット設定」「監視資格証明」の順に選択します。


表13-7では、「ダッシュボード・レポート」ページの要素について説明します。

表13-7 Oracle Business Intelligenceダッシュボード・レポート

要素 説明

ユーザー

ダッシュボードにアクセスしたユーザー。

合計セッション

ダッシュボードにアクセスしたユーザー・セッションの合計数。

最終アクセス

ダッシュボードに最後にアクセスした時刻。

ダッシュボード

ダッシュボード名。

エラー・コード

ダッシュボードのエラー・コード。

エラー・メッセージ

ダッシュボードのエラー・メッセージ。

リポジトリ

ダッシュボードによってアクセスされたリポジトリの名前。

サブジェクト領域

ビジネス領域、または組織内のユーザーのグループに関する情報。

開始時間

サーバーがダッシュボードに対する論理リクエストを受信した時刻。

終了時間

サーバーがダッシュボードに対する論理リクエストの処理を完了した時刻。

ログ・メッセージの表示

ダッシュボードに関連するログ・メッセージを表示します。

合計時間

特定のダッシュボードに対して作成されたすべての論理リクエストを処理するのに要した合計時間。

注意: 「過去7日間のリソース使用率による上位ユーザー」レポートでは、この要素は、特定のユーザーによって作成されたすべての論理リクエストを処理するのに要した合計時間を表します。

データベース時間

特定のダッシュボードに対して作成されたすべての物理リクエストを、データベースが完了するのに要した時間。

注意: 「過去7日間のリソース使用率による上位ユーザー」レポートでは、この要素は、特定のユーザーによって作成されたすべての物理リクエストを、データベースが完了するのに要した合計時間を表します。

コンパイル時

特定のダッシュボードに対して作成されたすべての論理リクエストを変換するのに要した時間。

注意: 「過去7日間のリソース使用率による上位ユーザー」レポートでは、この要素は、特定のユーザーによって作成されたすべての論理リクエストを、物理リクエストに変換するのに要した時間を表します。

失敗した論理リクエスト

ダッシュボードに対して作成された、失敗した論理リクエストの数。

注意: 「過去7日間のリソース使用率による上位ユーザー」レポートでは、この要素は、特定のユーザーによって作成された、失敗した論理リクエストの数を表します。

論理リクエストの合計

ダッシュボードに対して作成された論理リクエストの合計数。

注意: 「過去7日間のリソース使用率による上位ユーザー」レポートでは、この要素は、特定のユーザーによって作成された論理リクエストの合計数を表します。


13.4.2.2 Oracle Business Intelligenceスケジューラ・レポートの表示

Oracle Business Intelligenceスケジューラ・レポートを表示するには、次の手順に従います。

  1. 「ターゲット」メニューから、「ミドルウェア」を選択します。

  2. ナビゲーション・ツリーから、BIインスタンスを含む「Oracle Fusion Middlewareファーム」を選択します。BIインスタンス名をクリックします。

  3. 「Business Intelligenceインスタンス」メニューから、「スケジューラ・レポート」を選択します。

  4. 「表示」リストから、表示する一連のスケジューラ・レポートを選択します。

このページを使用して、過去24時間に失敗したBIインスタンス・ターゲット・ジョブ、および後で開始するようスケジュールされたBIインスタンス・ターゲット・ジョブを表示できます。これらの詳細によって、最近失敗したジョブ、および将来実行するようスケジュールされているジョブについて通知され、BIインスタンスの過去および将来のジョブ・アクティビティのサマリーが提供されます。

表13-8では、「スケジューラ・レポート」ページの要素について説明します。

表13-8 Oracle Business Intelligenceインスタンスのスケジューラ・レポート

要素 説明

ジョブ名

ジョブを作成したユーザーが指定したジョブの名前。

インスタンスID

ジョブ・インスタンスのID。

ジョブID

ジョブのID。

開始時間

ジョブが開始した時刻。

終了時間

ジョブが終了または失敗した時刻。

エラー・メッセージ

失敗したジョブのエラー・メッセージ。

ユーザー

ジョブを作成したユーザー。

スケジュール時間

ジョブを開始するようスケジュールされた時刻。

スクリプト・タイプ

実行するスクリプトのタイプ。


13.4.2.3 Oracle Business Intelligenceインスタンスの主要なメトリックの表示

BIインスタンス・ターゲットに関連する主要なメトリックを表示するには、次の手順に従って「メトリック」セクションに移動します。

  1. 「ターゲット」メニューから、「ミドルウェア」を選択します。

  2. ナビゲーション・ツリーから、BIインスタンスを含む「Oracle Fusion Middlewareファーム」を選択します。BIインスタンス名をクリックします。

「メトリック」セクションには、BIインスタンスのパフォーマンスを監視するために使用される主要なメトリックが表示されます。これらのメトリックを分析すると、エラーおよびインシデントの警告が早期に提供され、問題のある領域をすばやく特定するのに役立ちます。

BIインスタンスのメトリックをすべて表示するには、「すべてのメトリック」ページにアクセスします。このページにアクセスするには、「Business Intelligenceインスタンス」メニューから、「監視」「すべてのメトリック」の順に選択します。このページの詳細は、第13.4.1.4項を参照してください。

表13-9では、「メトリック」セクションの要素について説明します。

表13-9 Oracle Business Intelligenceインスタンスの主要なメトリック

メトリック 説明

リクエスト処理時間(ミリ秒)

BIサーバーがリクエストの処理に要した平均時間(ミリ秒)。このメトリックは、BI分析アプリケーションが最後に起動した時点から収集されます。

SOAリクエスト処理時間(ミリ秒)

Oracle WebLogic ServerクラスタがWebサービス・リクエストの処理に要した平均時間(ミリ秒)。このメトリックは、BI SOAアプリケーションが最後に起動した時点から収集されます。

平均問合せ時間(秒)

BIサーバーが問合せの処理に要した平均時間(秒)。このメトリックは、BIサーバーが最後に起動した時点から収集されます。

アクティブなセッション

BIインスタンスのアクティブなセッションの合計数。このメトリックは、BI分析アプリケーションが最後に起動した時点から収集されます。

リクエスト(/分)

BIサーバーが受信したリクエストの1分当たりの平均数。このメトリックは、BI分析アプリケーションが最後に起動した時点から収集されます。

SOAリクエスト(/分)

Oracle WebLogic Serverクラスタ全体のWebサービス・リクエストでのサーブレットまたはJavaServer Pages (JSP) (あるいはその両方)の呼出しの1分当たりの平均数。このメトリックは、BI SOAアプリケーションが最後に起動した時点から収集されます。

プレゼンテーション・サービス・リクエスト(/秒)

BIプレゼンテーション・サーバーが受信したリクエストの1秒当たりの平均数。このメトリックは、BIプレゼンテーション・サーバーが最後に起動した時点から収集されます。

サーバー問合せ(/秒)

BIサーバーが完了した問合せの1秒当たりの平均数。このメトリックは、BIサーバーが最後に起動した時点から収集されます。

失敗した問合せ

失敗したBIサーバー問合せの数。このメトリックは、BIプレゼンテーション・サーバーが最後に起動した時点から収集されます。


13.4.2.4 Oracle Essbaseアプリケーションのサマリーの表示

Oracle Business Intelligence Essbaseアプリケーションのサマリーを表示するには、次の手順に従って「アプリケーション」セクションに移動します。

  1. 「ターゲット」メニューから、「ミドルウェア」を選択します。

  2. ナビゲーション・ツリーから、Essbaseサーバー・ターゲットを含む「Oracle Fusion Middlewareファーム」を選択します。Essbaseサーバー名をクリックします。

「アプリケーション」セクションでは、Essbaseサーバーの下の様々なEssbaseアプリケーションの、ステータス、リソース使用率およびデータ記憶域タイプの詳細が表示されます。このセクションは、監視するEssbaseアプリケーションの可用性および記憶域の詳細の概要を迅速に取得したい管理者に役立ちます。


注意:

「アプリケーション」セクションに表示されるアプリケーションがターゲット・ナビゲーション・ウィンドウに表示されるアプリケーションと異なる場合、Oracle Fusion Middlewareファームをリフレッシュします。これを行うには、ターゲット・ナビゲーション・ウィンドウから、Oracle Fusion Middlewareファーム名をクリックします。「ファーム」メニューから、「WebLogicドメインのリフレッシュ」をクリックします。「ターゲットの追加/更新」をクリックします。

表13-10では、このセクションの要素について説明します。

表13-10 Oracle Essbaseアプリケーションのサマリー

要素 説明

名前

アプリケーション名。

ステータス

アプリケーションのステータス(アプリケーションが稼働中または停止中かどうか)。

記憶域のタイプ

アプリケーションのデータ記憶域のタイプ。

メモリー使用量(MB)

アプリケーションで使用されるメモリー(MB)。

キューブ

アプリケーションに含まれるキューブの数。


13.4.2.5 Oracle Essbaseアプリケーションのデータ記憶域の詳細の表示

Oracle Business Intelligence Essbaseアプリケーションのデータを保存する方法の詳細を表示するには、次の手順に従って「キューブ」セクションに移動します。

  1. 「ターゲット」メニューから、「ミドルウェア」を選択します。

  2. ナビゲーション・ツリーから、Essbaseサーバー・ターゲットを含む「Oracle Fusion Middlewareファーム」を選択します。Essbaseサーバー名をクリックします。

  3. ターゲット・ナビゲーション・ウィンドウにあるナビゲーション・ツリーから、必要なEssbaseアプリケーションの名前をクリックします。

「キューブ」セクションでは、Essbaseアプリケーションに含まれるキューブに関する構造および使用状況の情報が表示されます。これらの詳細は、データ記憶域がどのようにアプリケーション用に設計されるか、および、アプリケーション・データが現在どのようにアクセス可能になるかを示します。

表13-11では、このセクションの要素について説明します。

表13-11 Oracle Essbaseアプリケーションのデータ記憶域の詳細

要素 説明

名前

キューブの名前。

ディメンション

キューブに含まれるディメンションの数。

接続ユーザー

現在、キューブ・データに接続しているユーザーの数。

ロック

現在、キューブに保持されているデータ・ブロック・ロックの数。

データ・キャッシュ・サイズ(KB)

未圧縮のデータ・ブロックを保持するメモリー内のバッファのサイズ(KB)。


13.5 Oracle Business IntelligenceインスタンスおよびEssbaseターゲットの管理

Enterprise Manager Cloud Controlを使用してOracle Business Intelligenceインスタンス(BIインスタンス)およびEssbaseターゲットを管理するには、必要なターゲットのホームページに移動します。この実行方法の詳細は、第13.4項を参照してください。

Enterprise Manager Cloud Controlを使用すると、一般的な管理タスクおよびターゲットに固有の管理タスクを実行できます。

この項の内容は次のとおりです。


注意:

この項は、Oracle Business Intelligence Enterprise Edition 11gにのみ適用できます。

13.5.1 一般的な管理タスクの実行

この項では、BIインスタンスおよびEssbaseターゲットの一般的な管理タスク(ターゲットの起動、停止または再起動、ターゲットのアクセス権限の管理、ターゲットのブラックアウトの管理など)の実行方法について説明します。

この項の内容は次のとおりです。

13.5.1.1 ターゲットの起動、停止または再起動

ターゲットを開始、停止または再起動するには、次の手順に従います。

  1. 「ターゲット」メニューから、「ミドルウェア」を選択します。

  2. ナビゲーション・ツリーから、BIインスタンスまたはEssbaseサーバー・ターゲットを含む「Oracle Fusion Middlewareファーム」を選択します。BIインスタンスまたはEssbaseサーバーの名前をクリックします。

  3. 「ターゲット・ナビゲーション」ウィンドウのナビゲーション・ツリーで、必要なターゲットの名前をクリックします。

  4. 「起動」、「停止」または「再起動」をクリックして、ターゲットをそれぞれ起動、停止または再起動します。あるいは、BIインスタンス・コンポーネント・メニューまたはEssbaseターゲット・メニューから、「制御」を選択し、「起動」、「停止」、または「再起動」を選択します。

特定のパッチ適用タスクおよびメンテナンス・タスクを行うには、ターゲットを停止してタスクを実行し、操作の完了後にターゲットを再起動する必要があります。

13.5.1.2 ターゲットのアクセス権限の管理

ターゲットのアクセス権限を管理するには、次の手順に従います。

  1. 「ターゲット」メニューから、「ミドルウェア」を選択します。

  2. ナビゲーション・ツリーから、BIインスタンスまたはEssbaseサーバー・ターゲットを含む「Oracle Fusion Middlewareファーム」を選択します。BIインスタンスまたはEssbaseサーバーの名前をクリックします。

  3. 「ターゲット・ナビゲーション」ウィンドウのナビゲーション・ツリーで、必要なターゲットの名前をクリックします。

  4. ターゲットのホームページに表示される、BIインスタンス・コンポーネント・メニュー、またはEssbaseターゲット・メニューから、「ターゲット設定」「管理者アクセス」の順に選択します。

  5. 「追加」をクリックして、ロールまたは管理者にターゲットのアクセス権限を付与します。

「アクセス」ページを使用して、ロールおよび管理者のターゲット権限を設定します。使用可能な権限は、「表示」、「オペレータ」および「完全」です。

「表示」ではコンソールにターゲットを表示するのみですが、「オペレータ」ではターゲットを表示したり、ターゲットの削除を除くすべての管理アクションを実行したりすることができます。「完全」では、ターゲットを表示したり、すべての管理アクションを実行したりすることができます。

13.5.1.3 ターゲットのブラックアウトの管理

ターゲットのブラックアウトを管理するには、次の手順に従います。

  1. 「ターゲット」メニューから、「ミドルウェア」を選択します。

  2. ナビゲーション・ツリーから、BIインスタンスまたはEssbaseサーバー・ターゲットを含む「Oracle Fusion Middlewareファーム」を選択します。BIインスタンスまたはEssbaseサーバーの名前をクリックします。

  3. 「ターゲット・ナビゲーション」ウィンドウのナビゲーション・ツリーで、必要なターゲットの名前をクリックします。

  4. ターゲットのホームページに表示される、BIインスタンス・コンポーネント・メニュー、またはEssbaseターゲット・メニューから、「監視」「ブラックアウト」の順に選択します。

ブラックアウトは、監視対象ターゲットでのデータ収集を一時停止します。ブラックアウトは、監視対象ターゲットで、スケジュール済のメインテナンス・タスクを実行する場合に役立ちます。

「ブラックアウト」ページを使用して、既存のターゲットのブラックアウトの検索、既存のブラックアウトの編集、新しいブラックアウトの定義、ブラックアウトの停止を行います。BIインスタンス・コンポーネント・メニューまたはEssbaseターゲット・メニューを使用して、ブラックアウトの作成や停止を行うこともできます。ブラックアウトの作成や停止を行うには、BIインスタンス・コンポーネント・メニューまたはEssbaseターゲット・メニューで、「制御」を選択して、「ブラックアウトの作成」または「ブラックアウトの終了」をそれぞれ選択します。

13.5.1.4 ターゲットの監視構成の表示

特定のターゲットの監視構成の詳細を表示するには、次の手順に従います。

  1. 「ターゲット」メニューから、「ミドルウェア」を選択します。

  2. ナビゲーション・ツリーから、BIインスタンスまたはEssbaseサーバー・ターゲットを含む「Oracle Fusion Middlewareファーム」を選択します。BIインスタンスまたはEssbaseサーバーの名前をクリックします。

  3. 「ターゲット・ナビゲーション」ウィンドウのナビゲーション・ツリーで、必要なターゲットの名前をクリックします。

  4. ターゲットのホームページに表示される、BIインスタンス・コンポーネント・メニューまたはEssbaseターゲット・メニューから、「ターゲット設定」「監視構成」の順に選択します。

監視構成ページには、ターゲットの監視に関する内部的な詳細を表す、ターゲットのインスタンス・プロパティの詳細が表示されます。

表13-12では、「監視構成」ページの要素について説明します。

表13-12 ターゲットの監視構成

要素 説明

正規パス

instance_name/component_name形式のコンポーネント・パス。

Oracleインスタンス・ホーム

ターゲット・コンテンツ・ファイル、メタデータ、構成ファイルおよびログ・ファイルの場所。

DBクラス文字列

ターゲット・リポジトリとのJDBC接続を形成するために必要な文字列。

DB接続文字列

ターゲット・リポジトリに関する情報、およびそれに接続するための手段を指定する文字列。

DBパスワード

リポジトリ・データベースのパスワード。

DBユーザー名

リポジトリ・データベースのユーザー名。

ドメイン・ホーム

ターゲットが一部となっているWebLogicドメインのドメイン・ホーム・ディレクトリ。

JRF有効

Oracle Java Required Files (JRF)がターゲット・インスタンスに適用されるかどうか。

監視モード

ターゲットの監視時にEnterprise Managerインスタンスでリポジトリを使用するかどうかを示します。リポジトリはリポジトリが使用されることを表し、リポジトリなしはリポジトリが使用されないことを表します。

バージョン

ターゲット・ソフトウェアのバージョン


13.5.2 ターゲットに固有の管理タスクの実行

この項では、BIインスタンスおよびEssbaseターゲットのターゲットに固有の管理タスク(BIインスタンス・コンポーネントのフェイルオーバーの表示やBIインスタンスの監視資格証明の編集など)の実行方法について説明します。

この項の内容は次のとおりです。

13.5.2.1 Oracle Business Intelligenceコンポーネントのフェイルオーバーの表示

BIインスタンス・コンポーネントのフェイルオーバーを表示するには、次の手順に従います。

  1. 「ターゲット」メニューから、「ミドルウェア」を選択します。

  2. ナビゲーション・ツリーから、BIインスタンス・ターゲットを含む「Oracle Fusion Middlewareファーム」を選択します。BIインスタンス名をクリックします。

  3. 「可用性」タブを選択し、「フェイルオーバー」を選択します。

このページには、BIインスタンスのコンポーネント障害のリスク・レベル、コンポーネント障害を回避するための推奨のバックアップ・アクション、および、フェイルオーバーを構成したコンポーネントのバックアップ・ホストまたはセカンダリ・ホストが表示されます。管理者は、この情報を使用して、障害が発生するリスクの高いBIインスタンスのコンポーネントのフェイルオーバーを計画できます。

BIインスタンス・コンポーネントの障害を回避するための推奨バックアップ処理の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイドを参照してください。

13.5.2.2 Oracle Business Intelligenceの監視資格証明の編集

BIインスタンスの監視資格証明を編集するには、次の手順に従います。

  1. 「ターゲット」メニューから、「ミドルウェア」を選択します。

  2. ナビゲーション・ツリーから、BIインスタンスを含む「Oracle Fusion Middlewareファーム」を選択します。BIインスタンス名をクリックします。

  3. 「Business Intelligenceインスタンス」メニューから、「ターゲット設定」「監視資格証明」の順に選択します。

  4. 必要なフィールドを編集して、「保存」をクリックします。

このページでは、スケジューリングおよび使用状況トラッキング情報が格納されているデータベースに接続するために必要な資格証明を指定および編集できます。このページで適切な資格証明を指定しないと、特定のダッシュボード・レポートにアクセスできません。そのため、ダッシュボード・レポート・ページにアクセスする前に、このページで適切な資格証明を指定していることを確認してください。

表13-13では、「監視資格証明」ページの要素について説明します。

表13-13 Oracle Business Intelligenceインスタンスの監視資格証明

要素 説明

データベース・タイプ

データベースのタイプ。

ホスト名

データベースがインストールされているホストの名前。

ポート

データベースとの通信に使用されるポート。

サービス名

データベース・サービスの名前。

ユーザー名

データベース・ログインに使用するユーザー名。

パスワード

データベース・ログインに使用するパスワード。