Oracle® Enterprise Manager Cloud Control Oracle Fusion Middlewareマネージメント・ガイド リリース12.1.0.8 B66835-11 |
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この章の内容は次のとおりです。
この項ではADPユーザー・インタフェースについて説明します。内容は次のとおりです。
Enterprise Managerのアプリケーションの依存性とパフォーマンス(ADP)機能にアクセスするには、次の手順を実行します。
「ターゲット」メニューから「ミドルウェア」を選択します。
「ミドルウェア」ページの「ミドルウェアの機能」メニューで、「アプリケーションの依存性とパフォーマンス」を選択します。
ADP UIは次のコア・コンポーネントで構成されています。
ナビゲーション・ペイン(左側)
ADPナビゲーション・ペインには「監視」、「構成」および「登録」の3種類のワークスペースがあります。「監視」ワークスペースでは、ツリー内で管理対象環境と監視対象アプリケーションに移動できます。
「監視」ワークスペースを使用すると、ADPツリー・モデルをトラバースして異常なアクティビティを識別できます。
「構成」ワークスペースを使用すると、ADPの各種の構成設定を作成、変更および確認できます。
「登録」ワークスペースを使用して、リクエストの監視を有効および無効にします。
メイン・ディスプレイ・ウィンドウ(右側)
ADPのツリー・モデルや構成カテゴリ内を移動すると、それに従って詳細なパフォーマンス情報や構成設定がメイン・ディスプレイ・ウィンドウに表示されます。メイン・ディスプレイ・ウィンドウは、「リフレッシュ」アイコンをクリックするといつでもリフレッシュできます。
操作ダッシュボードには、管理対象環境の様々な主要エンティティのための状態インジケータが表示されます。ADPは一般的な信号の色を使用して、様々な主要エンティティの状態を表します。
ADPは各コンポーネントごとに次の状態インジケータを使用して、総合的なビューを提供します。これらの状態インジケータは次のとおりです。
パフォーマンス
パフォーマンス状態インジケータは、構成済しきい値に対する監視対象エンティティの相対的な反応を示します。
可用性
可用性状態インジケータは、特定のエンティティがサービス・リクエストを処理できる可用性のレベルを示します。可用性の矢印により、特定のエンティティの可用性が示されます。赤の下向き矢印は、エンティティが使用不可であることを示し、緑の上向き矢印はエンティティが使用可能であることを示します。
エラー
エラー状態インジケータは、このエンティティで発生したエラーおよび例外の数が構成済しきい値に近付いている、または違反しているかどうかをユーザーに示します。サーバーにエラーがある場合、チェック・マークは赤になります。
ロード
ロード状態インジケータは、特定のエンティティによって実行された操作の数と処理されたリクエストの数を示します。
ADPではクラスタが認識されます。したがって、これらのインジケータは、クラスタ全体における特定のエンティティの総合的な状態を表示します。
ADPでは、情報を表示する時間ウィンドウの長さを指定できます。この時間ウィンドウの長さを指定するには、「時間枠」リストで該当する長さを選択します。次の「時間枠」の値を使用できます。
1時間
2時間
4時間
8時間
12時間
24時間
注意: ADPのデフォルトのデータ収集間隔は60秒です。ユーザーがデータ収集間隔を調整するのに従って、ADPでは自動的に表示時間枠が調整されます。 |
ADPでは、指定した時間ウィンドウに合うように表示情報が自動的に調整されます。ドリルダウンすると、特定の時間範囲の詳細なパフォーマンス情報を参照できます。
たとえば、ポータル・キャンペーンの平均レスポンス時間に関するグラフに関して、時間枠が異なる2つのスクリーンショットを使用するドリルダウン・プロセスについて説明します。1番目のグラフの時間枠は24時間です。2番目のグラフの時間枠は1時間です。時間枠の細分性を高くすることで、ドリルダウン操作を実行します。
たとえば、IT業務スタッフが、ポータル・キャンペーン・サブシステムのレスポンス時間が異常に長いことに気づいたとします。スタッフは問題の範囲を確認するため、さらに調査することにしました。時間枠を24時間から1時間に変更すると、14:17から14:18の間にポータル・キャンペーンのレスポンス時間が平均の1000ミリ秒から5000ミリ秒に急上昇したことを確認できます。この問題は継続しませんでしたが、場合によってはさらに調査を行う根拠になります。
メイン・ディスプレイ・ウィンドウの上にある「表示間隔」は、メイン・ディスプレイ・ウィンドウに表示されるデータの開始時間および終了時間を示します。「表示間隔」は次の設定の変更に合せて変更されます。
時間枠
間隔コンテキスト
時間枠制限の停止
表示間隔は「間隔コンテキスト」の設定でも変更できます。「間隔コンテキスト」の設定は次のとおりです。
終了時間は現在のシステム時間です
ADPのデフォルトの間隔コンテキストは、現在のシステム時間を表示間隔の終了値として使用します。このデフォルト設定では表示間隔が増減することになり、最新のパフォーマンス情報はメイン・ディスプレイ・ウィンドウで参照できます。
終了時間を固定します
間隔コンテキスト設定は、固定時間を表示間隔の終了値として使用するように変更することもできます。固定された間隔コンテキストを選択すると、パフォーマンス・データを表示する固定時間ウィンドウを作成できます。固定時間ウィンドウは特に分析タスクの実行に役立ちます。
日付/時間セレクタ
間隔コンテキストの終了時間を固定することを選択すると、ADP UIでは日付/時間セレクタの組合せが有効になり、表示間隔の開始値または終了値を設定できるようになります。開始時間および終了時間の横にあるアイコンをクリックすると、日付/時間セレクタが開かれます。
日付/時間セレクタでは、ニーズに合せて特定の表示間隔を設定できます。また、日付/時間セレクタによってADPでは、現在のパフォーマンス動向を履歴データと比較できます。
注意: 開始時間の変更と終了時間の変更は概念が異なります。時間枠を変更するときは、必ず終了時間を最初に変更してから次に開始時間を変更するようにお薦めします。終了時間を変更するとウィンドウが時間軸を移動しますが、開始時間を変更するとウィンドウ・サイズが増減するためです。 |
データの表示を24時間よりさらに長くサポートするため、ADPではデータ表示にユーザー独自の時間を指定できます。この機能を有効にするには、「間隔コンテキスト」を「終了時間を固定します」に設定し、「タイム・フレームの使用:」チェック・ボックスが選択されていないことを確認します。「時間枠制限の停止」では、ADPで8日間に相当するデータを表示できます。
たとえば、日付/時間セレクタから開始時間および終了時間を調整して時間枠を8日間に指定すると、ADPではビューが調整されて8日間分のデータが1つのグラフで表示されます。この機能によって、ユーザーは一定期間の傾向分析を実行できます。
ADPではパフォーマンス情報が様々な形式で表示されます。ADPで最もよく使用される表示形式は表とグラフです。
グラフでは、関心のあるデータ・アイテムにマウスのカーソルを重ねることでそのアイテムの詳しい情報を得られます。
最小および最大のレスポンス時間の測定値は、平均レスポンス時間の測定値に加えてデータベースに格納されます。最小および最大メトリックが存在する場合は、UIで視覚的に表示されます。
表については、列見出しにある青い上下の矢印をクリックすると、表のソートを実行できます。
ADPではSOA SuiteおよびADFアプリケーション・フレームワーク・メタデータに基づいて関連するパフォーマンス・メトリックがインテリジェントに選択されますが、ユーザーはカスタム・メトリックを追加構成することで監視環境をさらにカスタマイズできます。また、問題を診断するとき、問題の根本的原因の特定のために可視性がさらに必要とされる状況でもカスタム・メトリックを使用できます。
新規のカスタム・メトリックを構成する手順:
「構成」タブで「カスタム・メトリック構成」をクリックします。
「カスタム・メトリックの作成」ボタンをクリックします。
「カスタム・メトリック・ファイル」ページで、既存のカスタム・メトリック・ファイルを選択するか、新規のカスタム・メトリック・ファイルの名前を指定します。「続行」をクリックします。ADPでは構成プロセスが順に示されます。
カスタム・メトリック構成ページには、次のフィールドが含まれます(表39-1を参照)。
表39-1 「カスタム・メトリック構成」ページ
フィールド | 説明 |
---|---|
名前 |
このテキスト・フィールドは、カスタム・メトリックの表示名の定義用フィールドです。 |
リソース名 |
このリストは、カスタム・メトリックが収集されるリソースの定義用リストです。 |
クラス名 |
このテキスト・フィールドは、カスタム・メトリックに関連付けられた完全修飾クラス名(パッケージおよびクラス)の定義用フィールドです。 |
メソッド名 |
このオプションのテキスト・フィールドは、カスタム・メトリックに関連付けられたメソッド名の定義用フィールドです。 使用方法:
メソッド・フィールドの例:
|
カスタム・メトリックの定義が終了したら、このカスタマイズに関連付けられたアプリケーション・サーバー・インスタンスを再起動します。新規カスタム・メトリックが、ADPナビゲーション・ツリーの「カスタム・メトリック」ノードの下に一覧表示されます。
新たに構成されたカスタム・メトリックが、呼出し数やレスポンス時間などのクラス・レベルのパフォーマンス・データを提供します。
機能ビューはアプリケーション・スキーマ視覚化の1つのタイプで、アプリケーション・スキーマ・モデルに格納される情報を表すADPの視覚的手段です。このビューは、様々な機能構築ブロックでビジネス機能がどのように構成されているかを理解するのに役立ちます。表39-2に、ADPで現在使用可能な機能ビューのリストを示します。
表39-2 機能ビュー
エンティティ・タイプ | 説明 |
---|---|
SOAコンポジット |
この機能ビューには、SOAコンポジットのSOAサービス、参照、コンポーネントおよびそれらに関連付けられているワイヤリングが表示されます。 |
BPELコンポーネント |
この機能ビューには、BPELコンポーネントに関連付けられたアクティビティが表示されます。 |
選択したエンティティのタイプに応じて、ADPでは様々な機能ビューが表示されます。右クリックして「機能ビューの表示」を選択すると、選択したエンティティに関連付けられた機能ビューが表れます。
表39-3に、ADPで提供される様々なタイプのメトリックを示します。
注意: すべてのADPメトリック表には、表の列の順序を変更する「ビュー」ドロップダウン・リストがあります。
表39-3 メトリック・タイプ
例 | メトリック・タイプ | メトリックの説明 |
---|---|---|
アクティブなセッション 完了 保留中のリクエスト 実行中インスタンス 最大容量 最大メッセージ数 |
ある時点における監視対象エンティティの件数。ADPではこのようなスナップショット数が傾向グラフで描画されます。 |
|
処理されたリクエスト 合計セッション (プロセス)中断 (プロセス)終了 (メソッド)呼出し数 受信済バイト数 |
表示時間ウィンドウの開始から増分的に集計された監視対象エンティティの件数。ADPではこのような集計数がサマリー表に示されます。 |
|
レスポンス時間 経過時間 接続遅延 |
サンプリング期間(デフォルトは60秒)ごとに計算される平均タイミングは、監視対象のビジネス作業単位の完了に必要な合計時間を、完了したビジネス作業単位の数で割って計算されます。 ADPでは次の2つの方法でこのデータが使用されます。
|
|
最小/最大 |
収集サンプリング間隔ごとに示された最小および最大のレスポンス時間測定値。これらの値は、平均レスポンス時間の測定値に加えて組込みデータベースに格納されます。デフォルトは60秒です。 |
ADPをOracle WebLogicドメインまたはOracle SOA Suiteクラスタに対して設定すると、その特定のドメインについて、デプロイされたすべてのアプリケーション、構成、リソース、その他の情報が自動的に検出されます。ADPではこの情報がOracle Enterprise Managerの「監視」タブに表示されます。
各ノードは、ADPで監視されているプラットフォームの構成要素を表しています。この項では各構成要素について説明します。
注意: ダッシュボードへのプロモートをADPで構成して、ADPメトリック表をADPのダッシュボード・ページに組み込むことができます。ダッシュボードの構成は、ダッシュボードでエンティティ・メトリック表を表示するように、ADPで検出されるエンティティ・タイプに対して選択できます。
この項の内容は次のとおりです。
サービス指向アーキテクチャ・アプリケーション(SOA)のパフォーマンスを監視するには、次の手順を実行します。
「アプリケーションの依存性とパフォーマンス」にナビゲートします。
「ターゲット」メニューから「ミドルウェア」を選択します。ミドルウェア・ページで、SOAインフラストラクチャ・ターゲットをクリックします。「ホーム」タブで「サマリー」リージョンを選択し、「アプリケーションの依存性とパフォーマンス」リンクをクリックします。
「監視」タブをクリックします。
ADPは、構成済Oracle WebLogicドメインで、すべてのデプロイ済コンポジットを検出します。
構成されているADPマネージャの下にコンポジット・ノードが表示されます(たとえば、「Oracle Enterprise Manager」、「SOAServer」、「コンポジット」の順に選択します)。
コンポジット・ノードの下に、次のノードが表示されます。
SCAパーティション
コンポジット
サービス
コンポーネント
参照
ワイヤ
対応するノードを選択すると、パフォーマンス・メトリックが右側のパネルに表示されます。
Oracle Service Bus (OSB)アプリケーションのパフォーマンスを監視するには、次の手順を実行します。
「アプリケーションの依存性とパフォーマンス」にナビゲートします。
「ターゲット」メニューから「ミドルウェア」を選択します。ミドルウェア・ページで、OSBターゲットをクリックします。「ホーム」タブで「サマリー」リージョンを選択し、「アプリケーションの依存性とパフォーマンス」リンクをクリックします。
「監視」タブをクリックし、ツリーのOSBを選択します。
ADPは、構成済Oracle WebLogicドメインで、すべてのデプロイ済OSBプロキシおよびビジネス・サービスを検出します。
構成されているADPマネージャの下にOSBノードが表示されます(たとえば、「Oracle Enterprise Manager」、「servicbusServer」、「OSB」の順に選択します)。
「OSB」ノードの下に、次のノードが表示されます。
ビジネス・サービス
プロキシ・サービス
パイプライン
参照
対応するノードを選択すると、パフォーマンス・メトリックが右側のパネルに表示されます。
ナビゲーション・ツリーの「ADF」ノードには、管理対象ドメインで動作しているすべてのADFベースのアプリケーションの情報が含まれます。
表39-4 ADFツリー・サマリー
コンポーネント | 説明 |
---|---|
ADF Business Components |
ADFビジネス・コンポーネント |
ADF Data Controls |
ADFデータ・コントロール |
ADFタスクフロー |
ADFタスクフローは、アプリケーションでコントロール・フローを定義するためのモジュール式アプローチを提供します。39.2.3.1項「ADFタスクフロー」を参照してください。 |
JSFページ |
JSFページ定義ファイルは、ランタイムにデータをUIコンポーネントに読み込むバインディング・オブジェクトを定義します。39.2.3.2項「JSFページ」を参照してください。 |
アプリケーションを1つの大きなJSFページフローとして表すかわりに、再利用可能なタスクフローの集合として分類することができます。各タスクフローにはアプリケーションのナビゲーショナル・グラフの一部が含まれます。タスクフロー内のノードはアクティビティです。アクティビティ・ノードはビューの表示、アプリケーション・ロジックの実行、または別のタスクフローのコールなどの単純な論理的操作を表します。アクティビティ間のトランザクションは、コントロール・フロー・ケースと呼ばれます。タスクフローは、アクティビティと、アクティビティ間の遷移を定義するコントロール・フロー・ケースで構成されます。
次のタスクフローがADFで使用できます。
表39-5 タスクフローのアクティビティ
アクティビティ名 | 説明 |
---|---|
マネージドBean |
JSFフレームワークで管理され、JSFページ・ライフサイクル中に使用されるバッキングBeanです。 |
タスクフロー・メソッド・コール |
メソッド(通常はマネージドBean上のメソッド)を起動します。 |
タスクフロー・ビュー |
JSFページまたはページ・フラグメントが表示されます。複数のビュー・アクティビティが同じページまたは同じページ・フラグメントを示すことができます。 |
タスクフローURLビュー |
ルート・ビュー・ポート(例: ブラウザ・ページ)を、ADFリージョンのコンテキスト内からの場合でも、任意のURL対応リソースにリダイレクトします。 |
タスクフロー・コール |
ADFにバインドされたタスクフローを、ADFにバインドされていないタスクフローまたは他にバインドされたタスクフローからコールします。 |
ルーター |
EL式を評価して、式の値に基づいて結果を返します。たとえば、クレジット・チェック・タスクフローでのルーターは前のメソッド・コールからの戻り値を評価し、様々なケースに基づいて成功、失敗または再試行の結果を生成します。これらの結果は次に、タスクフロー内の他のアクティビティへのコントロールのルーティングに使用できます。 |
Oracle ADFは広範囲のWeb 2.0機能を提供し、この中にはディスカッション・フォーラム、Wiki、ブログ、コンテンツ・サービス、RSS、プレゼンス、インスタント・メッセージング、リンク操作、タグ操作および検索が含まれます。開発者とビジネス・ユーザーの双方が、生産性を最大限にするためこれらのサービスを簡単にページに追加できます。
表39-6 タスクフローのアクティビティ
アクティビティ名 | 説明 |
---|---|
マネージドBean |
JSFフレームワークで管理され、JSFページ・ライフサイクル中に使用されるバッキングBeanです。 |
タスクフロー・メソッド・コール |
メソッド(通常はマネージドBean上のメソッド)を起動します。 |
タスクフロー・ビュー |
JSFページまたはページ・フラグメントが表示されます。複数のビュー・アクティビティが同じページまたは同じページ・フラグメントを示すことができます。 |
タスクフローURLビュー |
ルート・ビュー・ポート(例: ブラウザ・ページ)を、ADFリージョンのコンテキスト内からの場合でも、任意のURL対応リソースにリダイレクトします。 |
タスクフロー・コール |
ADFにバインドされたタスクフローを、ADFにバインドされていないタスクフローまたは他にバインドされたタスクフローからコールします。 |
ルーター |
EL式を評価して、式の値に基づいて結果を返します。たとえば、クレジット・チェック・タスクフローでのルーターは前のメソッド・コールからの戻り値を評価し、様々なケースに基づいて成功、失敗または再試行の結果を生成します。これらの結果は次に、タスクフロー内の他のアクティビティへのコントロールのルーティングに使用できます。 |
一般的なJSFアプリケーションはバッキングBeanをアプリケーションの各ページと連結します。バッキングBeanは、ページで使用されるUIコンポーネントに関連付けられたプロパティおよびメソッドを定義します。UIコンポーネントの値はBeanのプロパティにバインディングされています。
「マネージドBean」は、JSFフレームワークで管理され、JSFページ・ライフサイクル中に使用されるバッキングBeanです。
Application Development Framework (ADF)アプリケーションのパフォーマンスを監視するには、次の手順を実行します。
「アプリケーションの依存性とパフォーマンス」にナビゲートします。
「ターゲット」メニューから「ミドルウェア」を選択します。ミドルウェア・ページで、ADFターゲットをクリックします。「ホーム」タブで「サマリー」リージョンを選択し、「アプリケーションの依存性とパフォーマンス」リンクをクリックします。
「監視」タブをクリックし、ツリーのアプリケーションを選択します。
ADPは、構成済Oracle WebLogicドメインリリース11gR1で、すべてのデプロイ済ADFアーティファクトを検出します。
構成されているADPマネージャの下にADFノードが表示されます(たとえば、「Oracle Enterprise Manager」、「サーバー」、「ADF」の順に選択します)。ADFノードには、次が含まれます。
ADFタスクフロー
JSFページ
マネージドBean
ビジネス・コンポーネント
対応するコンポーネントを選択すると、関連コンポーネントのパフォーマンス・メトリックが右側のパネルに表示されます。
注意: ADFターゲット・ページからのADPリンクは、ADPマネージャがデプロイされ、ADPエージェントがそのターゲット用のWebLogic Serverにデプロイされている場合にのみ機能します。 |
ナビゲーション・ツリーの「BPELプロセス」ノードには、管理対象ドメインでデプロイされたすべてのOracle BPELプロセスに関する情報が含まれます。ADPでは各種のプロセス・ノードの情報がドメインに編成されます。
右側のペインで、平均レスポンス時間、到着率、エラーおよび完了の測定値に加えてデータベースに格納された最小および最大のレスポンス時間の測定値を表示できます。これらのメトリックが存在する場合は、右ペインのウィンドウで視覚的に表示されます。
BPELプロセス・ツリーのルートを選択すると、ADPではBPELプロセスのサマリーがメイン・ディスプレイ・ウィンドウに表示されます。
BPELプロセス・サマリーには次の情報が含まれます(表39-7)。
表39-7 BPELプロセス・サマリーのメトリック
メトリック | 説明 |
---|---|
ドメイン |
OC4Jドメイン・コンテナの名前 |
プロセス |
BPELプロセスの名前 |
受信 |
特定のBPELプロセスに対する現在実行中のインスタンスの合計数 |
レスポンス時間(ミリ秒) |
特定のBPELプロセスの平均レスポンス時間(ミリ秒) |
完了 |
特定のBPELプロセスに対して完了したリクエストの合計数。「完了」ステータスは正常に終了したBPELプロセス・インスタンスを表します。 |
エラー |
特定のBPELプロセスで中断したインスタンスの合計数 |
最小レスポンス時間(ミリ秒) |
特定のBPELプロセスの最小の平均レスポンス時間 |
最大レスポンス時間(ミリ秒) |
特定のBPELプロセスの最大の平均レスポンス時間 |
ADPでは、ユーザーが「BPELプロセス」ノードを選択すると、これらのメトリックがメイン・ディスプレイ・ウィンドウで表形式で表されます。「受信」および「完了」の2つのメトリックのグラフィカル表示が表の下に示されます。
メインの「BPELプロセス」ノード下のドメイン・サブノードの横にあるプラス(+)アイコンをクリックすると、ADPではツリーが拡張され、その特定のOracle SOA Suiteインスタンスに現在デプロイされているすべての管理対象BPELドメインが表示されます。
特定のプロセスに固有の情報を参照できます。特定のプロセスを選択することで、メイン・ディスプレイ・ウィンドウに表示されていたすべての情報が、この新規コンテキストに関連するデータのみを表示するように変更されます。
BPELプロセスに関連付けられたBPELプロセス・ワークフローを参照するには、ノードを選択し、右クリックして「機能ビューの表示」オプションを選択します。ADPでは、該当する機能ワークフロー・ダイアグラムと関連付けられたパフォーマンス・データが新規のポップアップ・ウィンドウに表示されます。
BPEL機能ビュー・サマリーの詳細は、表39-8を参照してください。
表39-8 BPEL機能ビューのサマリー
列/メトリック | 説明 |
---|---|
アクティビティ |
BPELプロセスの特定のアクティビティの名前 |
タイプ |
特定のノードのコントロール・タイプ |
受信 |
特定のノードに対して受信したリクエストの数 |
レスポンス時間(ミリ秒) |
特定のノードの平均レスポンス時間 |
完了 |
特定のノードに対して完了したリクエストの数 |
エラー |
特定のノードに対して中断したリクエストの数 |
最小レスポンス時間(ミリ秒) |
特定のノードの最小レスポンス時間 |
最大レスポンス時間(ミリ秒) |
特定のノードの最大レスポンス時間 |
このサマリー表を参照することで、実行速度が遅いBPELプロセス・ノードや、エラーの有無を判断できます。
サマリーの他に、ノードでは次のビューも使用できます。
「遅延分析」ビュー
「メタデータ」ビュー
「パートナ・リンク」ビュー
「パートナ・リンク・タイプのロール」ビュー
「パートナ・リンク・バインディング」ビュー
「モデル化されたエンティティ」ビュー
「トポロジ」ビュー
これらのビューには該当するタブを選択することで移動できます。
遅延分析では特定のBPELプロセスの概観が示されます。BPELプロセス内のどのノードが平均経過時間の大半を占めているかを参照できます。赤い横線は最も遅いBPELプロセス・グループまたはBPELプロセス・ノードを示します。青色は特定のノードに費やされた時間を表します。
「メタデータ」ビューには、左側のペインに表示中の選択されたアクティブなBPELビジネス・プロセスに、関連付けられた特定のメタデータを含む表が表示されます。このビューで提供される情報には、コール元とコールされたクラスのメタデータ情報だけでなく、BPELプロセスおよび関連付けられたWebサービスに関する概略的なメタデータが含まれます。メタデータについて表39-9で説明します。
表39-9 「メタデータ」ビューのサマリー
列/メトリック | 説明 |
---|---|
サマリー表 - プロセス |
BPELプロセス・ノードの名前 |
サマリー表 - Webサービス |
BPELプロセスからコールされているWebサービスの名前 |
サマリー表 - バージョン |
BPELプロセスからコールされているWebサービスのバージョン |
サマリー表 - 場所 |
BPELプロセスからコールされているWebサービスの場所 |
コール元の表 - コール元クラス |
BPELプロセスをコールしているコール元クラスのクラス名 |
コール元の表 - コール元メソッド |
BPELプロセスをコールしているコール元クラスのクラス・メソッド |
コール元の表 - ターゲット・ホスト |
BPELプロセスのインスタンス化のためにコール元クラスがターゲットとしているターゲット・ホスト |
コール元の表 - ターゲット・ポート |
BPELプロセスのインスタンス化のためにコール元クラスがターゲットとしているターゲット・ポート |
コール元の表 - ターゲットURL |
BPELプロセスのインスタンス化のためにコール元クラスがターゲットとしているターゲットURL |
コール元の表 - 呼出し数 |
コール元クラスによってインスタンス化されるBPELプロセスの呼出しの数 |
コール元の表 - レスポンス時間 |
コール元クラスによってインスタンス化されるBPELプロセスの平均レスポンス時間 |
コールされたクライアントの表 - コールされたクラス |
BPELプロセスによってコールされたクラスのクラス名 |
コールされたクライアントの表 - ターゲットURL |
BPELプロセスによってコールされたクラスのターゲットURL |
コールされたクライアントの表 - 呼出し数 |
コールされたクラスに対してBPELプロセスから実行された呼出しの数。 |
コールされたクライアントの表 - レスポンス時間 |
コールされたクラスのレスポンス時間 |
「パートナ・リンク」ビューでは、パートナ・リンク・サービスが利用される方法および理由に関連する、各種のロールについての詳細が提供されます。提供される情報にはコール元およびコール先の両方のロールだけでなく、パートナ・リンク・タイプも含まれます。表39-10を参照してください。
「パートナ・リンク・バインディング」ビューは、BPELプロセスでバインディングされているWebサービスを表す、パートナ・リンク・インスタンスの実際のロールおよびタイプに関する洞察性を提供します。表39-12を参照してください。
「モデル化されたエンティティ」ビューは、リソース構成の検出フェーズ中にカタログ化される汎用エンティティのリストと件数で構成されます。表には、エンティティの合計数と、エンティティ・タイプ別に分類されたエンティティ件数の両方が含まれます。表39-13を参照してください。
「トポロジ」ビューは、検出プロセスで取得されたモデル化されたエンティティを利用して、BPELプロセス、Webサービスおよびビジネス・サービス間の様々な高レベルの関係すべてを見渡せる概観を提供します。トポロジ・ペインのトップにあるタブを使用して、静的および動的な関係ビューを切り替えることができます。
特定のBPELプロセスをさらに拡張すると、最初に表示されるアイテムは「ノード階層」ノードです。「ノード階層」ノードを選択すると、ADPでは特定のプロセスに関連付けられたノードのリストが表示されます。
特定の「ノード階層」ノードの横にあるプラス(+)アイコンをクリックすると、ADPではツリーが拡張され、BPELプロセス・ノードがノード階層で表示されます。個々のBPELプロセス・ノードをクリックすると、選択したノードのロードおよびパフォーマンスがメイン・ディスプレイ・ウィンドウに表示されます。
BPELプロセス・ノード情報には呼び出されたメソッドの名前も含まれます。この情報は、メイン・ビュー・ウィンドウのトップでサマリー表の一部として表示されます。
Oracle Enterprise Managerの下の「Oracle ESB」ノードには、管理対象ドメインで実行中のデプロイされたすべてのOracle ESBサーバーに関する情報が含まれます。ADPでは各種のOracle ESBノードの情報が各カテゴリに編成されます。
ESBツリーのルートを選択すると、ADPではESBサマリーがメイン・ディスプレイ・ウィンドウに表示されます。
ESBサマリーには次の情報が含まれます(表39-14)。
表39-14 ESBサマリーのメトリック
メトリック | 説明 |
---|---|
ESBシステム |
ESBシステムの名前 |
ESBサービス |
ESBサービス識別子の名前 |
受信 |
ESBサービス・インスタンス受信の合計数 |
完了 |
ESBサービス・インスタンス完了の合計数 |
レスポンス時間 |
特定のBPELプロセスに対して完了したインスタンスの合計数。「完了」ステータスは正常に終了したBPELプロセス・インスタンスを表します。 |
ADPでは、ユーザーが「ESB」ノードを選択すると、これらのメトリックがメイン・ディスプレイ・ウィンドウで表形式で表されます。メインの「ESB」ノード下の「ESBシステム」サブノードの横にあるプラス(+)アイコンをクリックすると、ADPではツリーが拡張され、その特定のOracle SOA Suiteインスタンスに現在デプロイされているすべての管理対象ESBシステムが表示されます。
特定のESBシステムに固有の情報を参照できます。特定のESBシステムを選択することで、メイン・ディスプレイ・ウィンドウに表示されていたすべての情報が、この新規コンテキストに関連するデータおよびトポロジのみを表示するように変更されます。
サマリー表を参照することで、実行速度が遅いESBノードや、エラーの有無を発見できます。
サマリーの他に、「ノード階層」ノードでは次のビューも使用できます。
「サービスの詳細」ビュー
「サービスの親の詳細」ビュー
「サービス定義」ビュー
「サービス操作」ビュー
「操作ルーティング・ルール」ビュー
「トポロジ」ビュー
これらのビューには該当するタブを選択することで移動できます。
「サービスの詳細」ビューは、バインドされたサービス・プロセス・インスタンスの詳細に関連する固有の情報を提供します。インスタンスIDおよびその他の記述的な詳細はこのビューの一部として含まれます。表39-15を参照してください。
「サービスの親の詳細」ビューは、バインドされたサービス・プロセス・インスタンスの親の詳細に関連する固有の情報を提供します。インスタンスID、ロールおよびその他の記述的な詳細はこのビューの一部として含まれます。表39-16を参照してください。
「サービス定義」ビューには、ビジネス・サービス(ESB)のWSDLやポート・タイプ、対応するURLなど、バインド済ESBサービスに関する情報が含まれます。表39-17を参照してください。
「サービス操作」ビューは、実行されている各種のメソッド操作に関する詳細を提供します。すべての情報は、特定のビジネス・サービス・インスタンスに関連付けられたメタデータに関連して提供されます。表39-18を参照してください。
「操作ルーティング・ルール」ビューは、ビジネス・サービス操作の操作ルーティング・ルールに関する各種の詳細を提供します。これには、操作に利用されている特定のインスタンス・ビジネス・サービス名が含まれます。表39-19を参照してください。
ナビゲーション・ツリーの「サービス」ノードには、管理対象ドメインへのすべての外部エントリ・ポイントに関する情報が含まれます。ADPでは現在、次のサービス・タイプが監視されています。
HTTP
EJB
JDBC
各サービス・タイプを選択することでサービスのサマリーがメイン・ディスプレイ・ウィンドウに表示されます。
最小および最大のレスポンス時間の測定値は、平均レスポンス時間の測定値に加えてデータベースに格納されます。これらのメトリックが存在する場合は、右ペインのウィンドウで視覚的に表示されます。
ADPには、選択したEJBサービスに関連付けられたエントリ・ポイント・アクティビティのサマリーが表示されます。
ヒント: これらのエントリ・ポイントの一部でしきい値を設定すると、ADPでは主要なビジネス・サービスのパフォーマンスを監視できます。違反イベントが発生したときは、「サービス」ノードから調査を開始できます。 |
「サービス」ノード下の「HTTP」ノードを拡張すると、管理対象ドメインへの検出されたHTTPベースのエントリ・ポイントのリストが表示されます。HTTPサービスのエンド・ポイントにはJSP、strutsアクションおよびサーブレット・マッピングが含まれます。これらの検出されたHTTPエントリ・ポイントは、各自のルート・コンテキスト別に一覧表示されます。特定のHTTPエントリ・ポイントを選択すると、ADPでは関連付けられたサマリーがメイン・ディスプレイ・ウィンドウに表示されます。
特定のファイルを選択すると、ADPではさらに詳しいパフォーマンス・データが表示されます。
メソッド・レベルのパフォーマンス・データは、特定のHTTPサービスのエントリ・ポイントを選択すると表示されます。
JVMの外部から起動されたEJBのパフォーマンス・サマリーを表示するには、「EJB」ノードをクリックします。
表39-21 EJBパフォーマンスのサマリー
列/メトリック | 説明 |
---|---|
EJB |
EJBの名前 |
呼出し数 |
EJBがコールされる回数 |
レスポンス時間(ミリ秒) |
EJBの平均レスポンス時間(ミリ秒) |
遅延(ミリ秒) |
EJBによって引き起こされた全体的な遅延(ミリ秒) |
ヒント: 一般的なルールとして、EJB内で終了する外部コールはRMIコールです。最終的にEJB内で終了するWebサービス・コールはSOAPを使用し、HTTP経由でアプリケーション・サーバーに取り込まれます。 |
ナビゲーション・ツリーの「アプリケーション」ノードには、管理対象ドメインでデプロイされたすべてのアプリケーションに関する情報が含まれます。「アプリケーション」ノードを選択すると、ADPではアプリケーション・サマリーが表示されます。
アプリケーション・サマリーには次の情報が含まれます(表39-23「アプリケーション・サマリー」)。
表39-23 アプリケーション・サマリー
列/メトリック | 説明 |
---|---|
アプリケーション |
アプリケーションの名前 |
ステータス |
特定のアプリケーションの操作ステータス |
レスポンス時間(ミリ秒) |
特定のアプリケーションの平均レスポンス時間(ミリ秒)。これは、デプロイメント・アーカイブに含まれているすべてのJSPおよびサーブレットのレスポンス時間の平均です。 |
呼出し数 |
特定のアプリケーションに対する呼出しの合計数。これは、デプロイメント・アーカイブに含まれているすべてのJSPおよびサーブレットの呼出しの合計数です。 |
ヒント: アプリケーションはJava EEにおけるパッケージ単位です。アプリケーション・サーバーにデプロイされたEAR、WARおよびJARの各ファイルは個別のアプリケーションと想定されます。これらのメトリックは、これらのエンティティのパフォーマンスおよび到着率を追跡します。 |
ADPでは、ユーザーが「アプリケーション」ノードを選択すると、これらのメトリックがメイン・ディスプレイ・ウィンドウで表形式で表されます。「レスポンス時間」、「呼出し数」および「アクティブなセッション」のメトリックのグラフィカル表示が表の下に示されます。
「アプリケーション」ノードの横にあるプラス(+)アイコンをクリックしてアプリケーション・ツリーを拡張します。特定のアプリケーションに関する詳しい情報を参照できます。
ADPでは選択したアプリケーションのパフォーマンス・サマリーがメイン・ディスプレイ・ウィンドウに表示されます。その他のパフォーマンス・データは、メイン・ディスプレイ・ウィンドウで他のタブをクリックすると表示できます。
アプリケーション・サマリーには次のタブが含まれます(表39-24)。
表39-24 アプリケーション・サマリーのタブ
タブ名 | 説明 |
---|---|
サマリー |
「アプリケーション・レスポンス時間」、「アプリケーション呼出し数」および「アプリケーション・アクティブ・セッション」の時間ベースの傾向グラフなどの、アプリケーション・レベルのパフォーマンス・データが含まれます。最も遅い上位10サーブレットの呼出し数およびレスポンス時間、通常のアプリケーション・エントリ・ポイントなども含まれます。 |
レスポンス時間 |
コンポーネントのレスポンス時間の時間ベースの傾向グラフが含まれます。グラフには「サーブレット・レスポンス時間」、「EJBレスポンス時間」および「JDBCレスポンス時間」が含まれます。 |
呼出し |
コンポーネントの呼出し数の時間ベースの傾向グラフが含まれます。グラフには「サーブレット呼出し数」、「EJB呼出し数」および「JDBC呼出し数」が含まれます。 |
エラー/例外 |
選択したポータルに関連付けられたエラー・メトリック。 |
トランザクション |
選択したポータルおよびその下の子に関連付けられたトランザクション・イベント。デフォルトでは「トランザクション」タブは無効です。 |
モデル化されたエンティティ |
ADPによってモデル化されたエンティティのカタログが含まれます。選択したアプリケーションに関連付けられた、モデル化されたエンティティのみが含まれます。 |
インスツルメンテーション |
各種のインスツルメンテーション・プローブ・ポイント別のパフォーマンス・データが含まれます。「クラス」、「メソッド」および「SQL」の各タブを使用できます。各タブにはプローブ・ポイント名、呼出し数およびレスポンス時間などの基本情報が含まれます。この詳細なパフォーマンス・データは、低レベルのボトルネックの識別に役立つ場合があります。 |
トポロジ |
選択したアプリケーションに関連付けられたトポロジ・ビューが含まれます。 |
指定された各アプリケーション・ノードの下に、ADPではそのアプリケーション固有のパフォーマンスおよびその他の関連情報が表示されます。たとえば、子ノードをクリックすると、関連データがメイン・ディスプレイ・ウィンドウに表示されます。アプリケーションのレスポンス時間および呼出し測定値は、メイン・ディスプレイ・ウィンドウでペインをクリックするとアクセスできます。
この項ではさらに次のノードについて説明します。
サービス
依存性
デプロイメント
ワークショップ・プロジェクト
Webアプリケーション
ステートレスBean
ステートフルBean
エンティティBean
メッセージドリブンBean
注意: 各アプリケーション・ノード下で使用可能な子ノードの数は、選択したアプリケーションの複雑性のみによって異なります。シンプルなJava EE Webアプリケーションには「ワークショップ・プロジェクト」、「ステートレスBean」、「ステートフルBean」、「エンティティBean」および「メッセージドリブンBean」のようなノードはありません。 |
「サービス」ノードには、選択したアプリケーションに関連付けられたすべての外部エントリ・ポイントが含まれます。このノードを選択すると、ADPではサマリー・ビューがメイン・ディスプレイ・ウィンドウに表示されます。ADPでは、選択したアプリケーションに関連付けられた、各種のエントリ・ポイントに関連付けられたパフォーマンス・データが含まれます。
ヒント: 「サービス」ノード下の子ノードには、エントリ・ポイント固有のパフォーマンス・データが含まれます。 |
「依存性」ノードには、通常の操作の際に特定のアプリケーションによって依存される、内部および外部のコンポーネントと共有リソースのリストが表示されます。「依存性」ノードを選択すると、ADPではアプリケーションによって実行されるすべての外部参照がメイン・ディスプレイ・ウィンドウに表示されます。次に、列とその説明を示します(表39-25)。
表39-25 「依存性」列の説明
列/メトリック | 説明 |
---|---|
名前 |
アプリケーションによって使用されたコンポーネントまたはリソースの表示名。これがデプロイメント記述子で未定義の場合は、コンポーネントの参照名が使用されます。 |
参照 |
アプリケーションによって使用されたコンポーネントまたはリソースの参照名。 |
参照タイプ |
コンポーネントまたはリソースのタイプ。 |
Refererコンポーネント |
外部のコンポーネントまたはリソースへの参照を取得したアプリケーションの一部のコンポーネントの名前。 |
Refererモジュール |
外部のコンポーネントまたはリソースへの参照を取得したアプリケーションの一部のモジュールの名前。 |
ADPでは、選択したアプリケーションのコンポーネントに関連付けられたすべての参照が表示されます。
「依存性」ノードは、プラス(+)アイコンをクリックするとさらに拡張できます。「依存性」ノードの子ノードはタイプ別に編成されます。次に、依存性のタイプとその説明を示します(表39-26)。
依存性のタイプ | 説明 |
---|---|
データソース |
アプリケーションによって使用されたすべての共有データソース |
エンティティBean |
アプリケーションによって使用されたすべてのエンティティBean |
セッションBean |
アプリケーションによって使用されたすべてのセッションBean |
JMSキュー |
JMSメッセージのパブリッシュのためにアプリケーションによって使用されたすべてのJMSキュー |
JMSトピック |
アプリケーションによってサブスクライブされたすべてのJMSトピック |
Webサービス |
アプリケーションによって使用されたすべてのWebサービス |
特定のノードを選択すると、ADPでは関連するパフォーマンス・サマリーが表示されます。これらのノードは、プラス(+)アイコンをクリックすることでも拡張できます。拡張されたツリーには、アプリケーションによって使用された特定のコンポーネントおよび共有リソースが含まれます。
「依存性」下の「データソース」ノードに関連付けられたパフォーマンス・サマリー・ビューでは、接続プールおよびSQL文の両方の情報が表示されます。
メトリックの詳細は、39.1.9項「メトリック・タイプ」を参照してください。
「デプロイメント」ノードには、デプロイされたアプリケーションのアーキテクチャが表示されます。このノードを選択すると、ADPではこのアプリケーションの一部としてデプロイされたすべてのモジュールが表示されます。メイン・ディスプレイ・ウィンドウのデフォルト・ビューにはアクティブなモジュールレベルのコール・パスが表示されます。表39-27に、このサマリー・ビューに含まれるタブとその説明を示します。
表39-27 デプロイメントのタブ
タブ名 | 説明 |
---|---|
モジュール・レベルの実行 |
各種のJava EEモジュール(EAR、WAR、JARなど)間のアクティブなコール関係が表示されます。共有リソースも含まれます。これはモジュール・レベルでのデフォルトのアーキテクチャ・ビューです。 |
モジュール・レベル |
各種のJava EEモジュール間の潜在的なコール関係が表示されます。共有リソースも含まれます。デフォルトでは「モジュール・レベル」タブは無効です。 |
インスツルメンテーション |
メソッド・レベルの詳細なパフォーマンス・データが含まれます。表にはコール元コンポーネント、コール元メソッド、コール先(ターゲット)コンポーネント、コール先モジュール、呼出し数およびレスポンス時間が含まれます。 |
SQL文 |
このアプリケーションの一部として実行されたすべてのSQL文が含まれます。また、呼出し数およびレスポンス時間などのパフォーマンス情報も含まれます。 |
アクティブなモジュールレベルのコール・パスが、選択したアプリケーションの「デプロイメント」ノードのデフォルト・ビューとして表示されます。
特定のモジュールをダブルクリックすると、ADPがトリガーされて選択したモジュールのアーキテクチャが表示されます。
プラス(+)アイコンをクリックして「デプロイメント」ノードを拡張すると、このアプリケーションでデプロイされたすべてのモジュールが示されます。モジュール・レベルでさらにノードを拡張すると、選択したモジュールに関連付けられたコンポーネントが示されます。コンポーネント・レベルでさらにノードを拡張すると、選択したコンポーネントに関連付けられたメソッドが示されます。
これらの子ノード(モジュール、コンポーネントおよびメソッドのレベル)の1つを選択すると、ADPでは、アクティブなコール・パス・ダイアグラム、静的なコール・パス・ダイアグラム、インスツルメンテーションおよびSQL文の関連するタブが表示されます。
ヒント: アクティブなコール・パス図を参照して、パフォーマンス・データを含むエンティティを識別します。エンティティにパフォーマンス・データが含まれない場合は、ADPによりメイン表示ウィンドウに「選択した時間枠で使用できるデータはありません。」と表示されます。 |
「ワークショップ・プロジェクト」ノードには、Oracle WebLogic Workshopを使用して作成されたモジュールおよびコンポーネントに関するパフォーマンス情報が含まれます。これらのモジュールおよびコンポーネントにはWebLogic Integrationプロセス、WebLogic Integration WebサービスおよびWebLogic Portalページ・フローが含まれます。
「ワークショップ・プロジェクト」ノードとその子ノードには、WLIのプロセスおよびWebサービスと、WLPページ・フローに関連付けられたパフォーマンス・データが示されます。
特定の子ノードを選択すると、ADPでは詳細なパフォーマンス情報が表示されます。
「Webアプリケーション」ノードには、選択したアプリケーションに関連付けられたWebアプリケーションのモジュールおよびコンポーネントに関連するパフォーマンス情報が含まれます。「Webアプリケーション」ノードをクリックすると、パフォーマンス・サマリーがメイン・ディスプレイ・ウィンドウに示されます。プラス(+)アイコンをクリックして「Webアプリケーション」ノードを拡張すると、このアプリケーションの要素としてデプロイされた各種のWebモジュールが示されます。
特定のWebモジュールでプラス(+)アイコンをクリックすると、ページ・フロー、StrutsモジュールおよびサーブレットなどのWebコンポーネントの各種グループが示されます。これらのノードの1つをクリックすると、ADPがトリガーされてグループ全体のロールアップされたパフォーマンス・サマリーが表示されます。より詳細な情報を表示するには、プラス(+)アイコンをクリックするとこれらのノードをさらに拡張できます。すべて拡張された「Webアプリケーション」ノードには、タイプ別に編成されたすべてのWebモジュールが含まれます。
個別のページ・フロー、strutsアクションおよびサーブレットのレベルの詳細なパフォーマンス情報は、最下位レベルのノードをクリックすると表示されます。
「ステートレスBean」ノードには、選択したアプリケーションに関連付けられたステートレスEJBコンポーネントに関連するアクティビティ情報が含まれます。「ステートレスBean」ノードをクリックすると、アクティビティ・サマリーがメイン・ディスプレイ・ウィンドウに示されます。プラス(+)アイコンをクリックして「ステートレスBean」ノードを拡張すると、このアプリケーションの要素としてデプロイされた各種のステートレスEJBが示されます。
個別のノードをさらに選択して、詳細なアクティビティ情報を取得できます。特定のステートレスBeanノードを選択すると、ADPがトリガーされて詳細なアクティビティ・メトリックが表示されます。
この詳しいビューには次のアクティビティ・メトリックが含まれます(表39-28)。
表39-28 ステートレスBeanの詳細ビュー
列/メトリック | 説明 |
---|---|
EJB |
ステートレスEJBの名前。 |
使用中 |
空きプールから現在使用中の特定のステートレスEJBに対するインスタンスの数。(スナップショット数) |
アイドル |
空きプールで現在アイドル状態の特定のステートレスEJBに対するインスタンスの数。これらのBeanインスタンスは使用可能です[スナップショット数]。 |
待機 |
空きプールから特定のステートレスEJB Beanインスタンスに対して現在待機中のスレッドの数。(スナップショット数) |
タイムアウト |
空きプールから使用可能なBeanインスタンスを待機中にタイムアウトしたスレッドの合計数。(集計数) |
注意: 「ステートレスBean」ノードでレポートされるメトリックは、EJBコンテナのMBean(Management Bean)によってレポートされます。これらのアクティビティ・メトリックは、EJBコンテナ全体の状態のチェックに使用できます。EJBコンテナが再起動すると、これらのメトリックはリセットされます。 |
「ステートフルBean」ノードには、選択したアプリケーションに関連付けられたステートフルEJBコンポーネントに関連するアクティビティ情報が含まれます。「ステートフルBean」ノードをクリックすると、アクティビティ・サマリーがメイン・ディスプレイ・ウィンドウに示されます。プラス(+)アイコンをクリックして「ステートフルBean」ノードを拡張すると、このアプリケーションの要素としてデプロイされた各種のステートフルEJBが示されます。
個別のノードをさらに選択して、詳細なアクティビティ情報を取得できます。
ステートフルEJBのサマリーには次の表が含まれます。
ステートフルEJBキャッシュ
ステートフルEJBのトランザクション
ステートフルEJBロック
ステートフルEJBのキャッシュ表には次の情報が含まれます(表39-29)。
表39-29 ステートフルEJBキャッシュ
メトリック | 説明 |
---|---|
EJB |
ステートフルEJBの名前 |
ヒット |
キャッシュからステートフルEJBインスタンスへのアクセス試行が成功した合計回数(集計数) |
アクセス |
キャッシュからステートフルEJBインスタンスへのアクセス試行の合計数(集計数) |
サイズ |
このステートフル・ホームからのBeanインスタンスの現在のEJBキャッシュでの数(スナップショット数) |
アクティブ化 |
このステートフル・ホームからのアクティブ化されているBeanの合計数(集計数) |
非アクティブ化 |
このステートフル・ホームからの非アクティブ化されているBeanの合計数(集計数) |
ヒント: 非アクティブ化(EJB状態情報のディスクへのシリアライズ)とアクティブ化(EJB状態情報のディスクからの再構成)はリソース集約型の操作です。これらのメトリックで示されるアクティビティが少ないのが望ましい状態です。 |
ステートフルEJBのトランザクション表には次の情報が含まれます(表39-30)。
表39-30 ステートフルEJBのトランザクション
メトリック | 説明 |
---|---|
EJB |
ステートフルEJBの名前 |
コミット |
このステートフルに対してコミットされているトランザクションの合計数(集計数) |
ロールバック |
このステートフルに対してロールバックされているトランザクションの合計数(集計数) |
タイムアウト |
このEJBに対してタイムアウトしているトランザクションの合計数(集計数) |
ヒント: EJBトランザクションの「ロールバック」の数値が高い場合、なんらかの理由でターゲット・データベースが変更をコミットできないなどの、使用されたデータの問題を示している可能性があります。EJBトランザクションの「タイムアウト」の数値が高い場合、ネットワークの停止、データベースのロック競合、データベースの停止などのデータベースへのアクセスの問題を示している可能性があります。 |
ステートフルEJBのロック表には次の情報が含まれます(表39-31)。
表39-31 ステートフルEJBロック
メトリック | 説明 |
---|---|
EJB |
ステートフルEJBの名前 |
エントリ |
現在ロックされているステートフルEJBインスタンスの数(スナップショット数) |
アクセスのロック |
ステートフルEJBインスタンスでのロック取得の試行の合計数(集計数) |
現在の待機数 |
ステートフルEJBインスタンスでのロックを現在待機中のスレッドの数(スナップショット数) |
合計待機数 |
ステートフルEJBインスタンスでのロックを待機していたスレッドの合計数(集計数) |
タイムアウト |
ステートフルEJBインスタンスでのロックの待機がタイムアウトしたスレッドの合計数(集計数) |
ヒント: 「現在の待機数」および「タイムアウト」に注意してください。これらのメトリックはEJBロックで引き起こされたパフォーマンスの問題を示している可能性があります。これらのメトリックは0を示すのが望ましい状態です。 |
ADPでは、ユーザーが「ステートフルBean」ノードを選択すると、これらのメトリックがメイン・ディスプレイ・ウィンドウで表形式で表されます。ステートフルEJBのキャッシュ・アクセス、およびステートフルEJBのロック・アクセスの2つのメトリックのグラフィカル表示が表の下に示されます。
ステートフルEJBに関連するアクティビティを参照することで、ステートフルEJBに関連付けられた異常なアクティビティがあるかどうか判断できます。
注意: 「ステートフルBean」ノードでレポートされるメトリックは、EJBコンテナのMBean(Management Bean)によってレポートされます。これらのアクティビティ・メトリックは、EJBコンテナ全体の状態のチェックに使用できます。EJBコンテナが再起動すると、これらのメトリックはリセットされます。 |
「エンティティBean」ノードには、選択したアプリケーションに関連付けられたエンティティEJBコンポーネントに関連するアクティビティ情報が含まれます。「エンティティBean」ノードをクリックすると、アクティビティ・サマリーがメイン・ディスプレイ・ウィンドウに示されます。プラス(+)アイコンをクリックして「エンティティBean」ノードを拡張すると、このアプリケーションの要素としてデプロイされた各種のエンティティEJBが示されます。
個別のノードをさらに選択して、詳細なアクティビティ情報を取得できます。特定のエンティティBeanノードを選択すると、ADPがトリガーされて詳細なアクティビティ・メトリックが表示されます。
エンティティEJBのサマリーには次の表が含まれます。
エンティティEJBアクティビティ
エンティティEJBキャッシュ
エンティティEJBのトランザクション
エンティティEJBロック
「エンティティEJBアクティビティ」表には次の情報が含まれます(表39-32)。
表39-32 エンティティEJBアクティビティ
メトリック | 説明 |
---|---|
EJB |
エンティティEJBの名前。 |
使用中 |
空きプールから現在使用中の特定のエンティティEJBに対するインスタンスの数。(スナップショット数) |
アイドル |
空きプールで現在アイドル状態の特定のエンティティEJBに対するインスタンスの数。これらのBeanインスタンスは使用可能です[スナップショット数]。 |
待機 |
空きプールから特定のエンティティEJBインスタンスに対して現在待機中のスレッドの数。(スナップショット数) |
タイムアウト |
空きプールから使用可能なBeanインスタンスを待機中にタイムアウトしたスレッドの合計数。(集計数) |
ヒント: 「待機」および「タイムアウト」メトリックに注意してください。「待機」メトリックのアクティビティと「タイムアウト」メトリックの数の増加は、EJBコンテナによるサービスをリクエストが待機していることを示しています。これらのメトリックは0であるのが望ましい状態です。 |
エンティティEJBのキャッシュ表には次の情報が含まれます(表39-33)。
表39-33 エンティティEJBキャッシュ
メトリック | 説明 |
---|---|
EJB |
エンティティEJBの名前 |
ヒット |
キャッシュからエンティティEJBインスタンスへのアクセス試行が成功した合計回数(集計数) |
アクセス |
キャッシュからエンティティEJBインスタンスへのアクセス試行の合計数(集計数) |
サイズ |
このEJBホームからのBeanインスタンスの現在のEJBキャッシュでの数(スナップショット数) |
アクティブ化 |
このEJBホームからのアクティブ化されているBeanの合計数(集計数) |
非アクティブ化 |
このEJBホームからの非アクティブ化されているBeanの合計数(集計数) |
ヒント: 非アクティブ化(EJB状態情報のディスクへのシリアライズ)とアクティブ化(EJB状態情報のディスクからの再構成)はリソース集約型の操作です。これらのメトリックで示されるアクティビティが少ないのが望ましい状態です。 |
エンティティEJBのトランザクション表には次の情報が含まれます(表39-34)。
表39-34 エンティティEJBのトランザクション
メトリック | 説明 |
---|---|
EJB |
エンティティEJBの名前 |
コミット |
このEJBに対してコミットされているトランザクションの合計数(集計数) |
ロールバック |
このEJBに対してロールバックされているトランザクションの合計数(集計数) |
タイムアウト |
このEJBに対してタイムアウトしているトランザクションの合計数(集計数) |
ヒント: EJBトランザクションの「ロールバック」の数値が高い場合、なんらかの理由でターゲット・データベースが変更をコミットできないなどの、使用されたデータの問題を示している可能性があります。EJBトランザクションの「タイムアウト」の数値が高い場合、ネットワークの停止、データベースのロック競合、データベースの停止などのデータベースへのアクセスの問題を示している可能性があります。 |
エンティティEJBのロック表には次の情報が含まれます(表39-35)。
表39-35 エンティティEJBロック
メトリック | 説明 |
---|---|
EJB |
エンティティEJBの名前 |
エントリ |
現在ロックされているエンティティEJBインスタンスの数(スナップショット数) |
アクセスのロック |
エンティティEJBインスタンスでのロック取得の試行の合計数(集計数) |
現在の待機数 |
エンティティEJBインスタンスでのロックを現在待機中のスレッドの数(スナップショット数) |
合計待機数 |
エンティティEJBインスタンスでのロックを待機していたスレッドの合計数(集計数) |
タイムアウト |
エンティティEJBインスタンスでのロックの待機がタイムアウトしたスレッドの合計数(集計数) |
ヒント: 「現在の待機数」および「タイムアウト」に注意してください。これらのメトリックはEJBロックで引き起こされたパフォーマンスの問題を示している可能性があります。これらのメトリックは0を示すのが望ましい状態です。 |
ADPでは、ユーザーが「エンティティBean」ノードを選択すると、これらのメトリックがメイン・ディスプレイ・ウィンドウで表形式で表されます。使用中のエンティティEJB、エンティティEJBのキャッシュ・アクセス、およびエンティティEJBのロック・アクセスのメトリックのグラフィカル表示が表の下に示されます。
「エンティティBean」ノードの横にあるプラス(+)アイコンをクリックしてエンティティBeanツリーを拡張します。特定のエンティティEJBについて前述したものと同じサマリーを表示できます。
エンティティEJBに関連するアクティビティを参照することで、エンティティEJBに関連付けられた異常なアクティビティがあるかどうか判断できます。
注意: 「エンティティBean」ノードでレポートされるメトリックは、EJBコンテナのMBean(Management Bean)によってレポートされます。これらのアクティビティ・メトリックは、EJBコンテナ全体の状態のチェックに使用できます。EJBコンテナが再起動すると、これらのメトリックはリセットされます。 |
「メッセージドリブンBean」ノードには、選択したアプリケーションに関連付けられたメッセージドリブンEJBコンポーネントに関連するアクティビティ情報が含まれます。「メッセージドリブンBean」ノードをクリックすると、アクティビティ・サマリーがメイン・ディスプレイ・ウィンドウに示されます。プラス(+)アイコンをクリックして「メッセージドリブンBean」ノードを拡張すると、このアプリケーションの要素としてデプロイされた各種のメッセージドリブンEJBが示されます。
個別のノードをさらに選択して、詳細なアクティビティ情報を取得できます。
メッセージドリブンEJBのサマリーには次の表が含まれます。
メッセージドリブンEJBのアクティビティ
メッセージドリブンEJBのトランザクション
メッセージドリブンEJBのアクティビティ表には次の情報が含まれます(表39-36)。
表39-36 メッセージドリブンEJBのアクティビティ
メトリック | 説明 |
---|---|
EJB |
メッセージドリブンEJBの名前。 |
使用中 |
空きプールから現在使用中の特定のメッセージドリブンEJBに対するインスタンスの数。(スナップショット数) |
アイドル |
空きプールで現在アイドル状態の特定のメッセージドリブンEJBに対するインスタンスの数。これらのBeanインスタンスは使用可能です[スナップショット数]。 |
待機 |
空きプールから特定のメッセージドリブンEJBインスタンスに対して現在待機中のスレッドの数。(スナップショット数) |
タイムアウト |
空きプールから使用可能なBeanインスタンスを待機中にタイムアウトしたスレッドの合計数。(集計数) |
ヒント: 「待機」および「タイムアウト」メトリックに注意してください。「待機」メトリックのアクティビティと「タイムアウト」メトリックの数の増加は、EJBコンテナによるサービスをリクエストが待機していることを示しています。これらのメトリックは0であるのが望ましい状態です。 |
メッセージドリブンEJBのトランザクション表には次の情報が含まれます(表39-37)。
表39-37 メッセージドリブンEJBのトランザクション
メトリック | 説明 |
---|---|
EJB |
メッセージドリブンEJBの名前 |
コミット |
このEJBに対してコミットされているトランザクションの合計数(集計数) |
ロールバック |
このEJBに対してロールバックされているトランザクションの合計数(集計数) |
タイムアウト |
このEJBに対してタイムアウトしているトランザクションの合計数(集計数) |
ヒント: EJBトランザクションの「ロールバック」の数値が高い場合、なんらかの理由でターゲット・データベースが変更をコミットできないなどの、使用されたデータの問題を示している可能性があります。EJBトランザクションの「タイムアウト」の数値が高い場合、ネットワークの停止、データベースのロック競合、データベースの停止などのデータベースへのアクセスの問題を示している可能性があります。 |
ADPでは、ユーザーが「メッセージドリブンBean」ノードを選択すると、これらのメトリックがメイン・ディスプレイ・ウィンドウで表形式で表されます。使用中のメッセージドリブンEJBというメトリックのグラフィカル表示が表の下に示されます。
メッセージドリブンEJBに関連するアクティビティを参照することで、メッセージドリブンEJBに関連付けられた異常なアクティビティがあるかどうか判断できます。
注意: 「メッセージドリブンBean」ノードでレポートされるメトリックは、EJBコンテナのMBean(Management Bean)によってレポートされます。これらのアクティビティ・メトリックは、EJBコンテナ全体の状態のチェックに使用できます。EJBコンテナが再起動すると、これらのメトリックはリセットされます。 |
Oracle Enterprise Managerの下の「リソース」ノードには、論理クラスタ、マシン、サーバーなどで編成された管理対象ドメインの情報が含まれます。特定のWebLogicサーバーに対して、テクノロジ・サブシステムで編成された下位レベルのテクノロジ・メトリックを参照できます。
「リソース」ツリーには次のノードが含まれます(表39-38)。
表39-38 WebLogicリソース・ツリー
ノード例 | 説明 |
---|---|
CSSドメイン |
構成されたWebLogicドメインの名前 |
b-15/192.168.128.15 |
物理マシンのID |
cgServer |
構成されたWebLogicサーバーの名前 |
アプリケーション |
このサーバーで稼働しているすべてのデプロイされたアプリケーションのパフォーマンス測定値 |
JDBC |
このサーバーに対するすべての構成されたJDBCリソースの情報 |
JMSサーバー |
このサーバーに対するすべてのJMS宛先構成の情報 |
実行キュー |
このサーバーに対して構成されたすべての実行キューの情報 |
JVM |
このサーバーのヒープ・サイズを含むJVM情報 |
JRockit |
このサーバーのヒープ・サイズを含むJRockit情報 |
モデリング・ステータス |
このサーバーに対してADPによってモデル化されたエンティティ |
ADPモジュール |
このサーバーに対するADP Javaエージェント・モジュールのステータス |
ノード名の横にあるプラス(+)アイコンをクリックしてこれらのノードを拡張すると、さらに詳しい情報が示されます。
ADP OSエージェントがマシンにデプロイされている場合、物理マシンのIDをクリックするとOSエージェントによって収集されたOSメトリックが表示されます。これらのOSメトリックには「CPU使用率」、「ディスク使用率」および「物理メモリー使用量」が含まれます。
Oracle Enterprise Managerの下の「リソース」ノードには、論理クラスタ、マシン、サーバーなどで編成された管理対象ドメインの情報が含まれます。特定のOracle ASサーバーに対して、テクノロジ・サブシステムで編成された下位レベルのテクノロジ・メトリックを参照できます。
「リソース」ツリーには次のノードが含まれます(表39-39)。
表39-39 Oracleリソース・ツリー
ノード例 | 説明 |
---|---|
管理対象システムのリソース名 |
最上位のリソース名(例: oc4j_soa) |
Oracle ASサーバー |
サーバー名およびホスト・サーバーIPアドレスの両方が含まれる、クラスタ内部または外部の双方にナビゲート可能なマシン名(例: oc4j_soa@192.168.1.119) |
アプリケーション |
このサーバーで稼働しているすべてのデプロイされたアプリケーションのパフォーマンス測定値 |
JDBC |
このサーバーに対するすべての構成されたJDBCリソースの情報 |
JMSサーバー |
このサーバーに対するすべてのJMS宛先構成の情報 |
スレッド・プール |
リクエスト処理のためにコンテナで使用されたすべてのスレッドに関するパフォーマンス情報 |
JVM |
このサーバーのヒープ・サイズを含むJVM情報 |
BPELプロセス |
コンテナにデプロイされたBPELプロセスに関するパフォーマンス測定値 |
ESB |
コンテナにデプロイされたESBサービスに関するパフォーマンス測定値 |
モデリング・ステータス |
コンテナに対してモデル化されたエンティティ |
ADPモジュール |
このサーバーに対するADP Javaエージェント・モジュールのステータス |
アプリケーション |
コンテナにデプロイされたアプリケーションに関するパフォーマンス情報 |
物理マシンのIDをクリックするとOSメトリックが表示されます。これらのOSメトリックには「CPU使用率」、「ディスク使用率」および「物理メモリー使用量」が含まれます。
Oracle Enterprise Managerの下の「カスタム・メトリック」ノードには、ユーザーが定義したすべてのカスタム・メトリックが含まれます。現在、ADPではJavaクラスのカスタム・メトリックがサポートされています。「カスタム・メトリック」ノードを選択すると、ADPでは各種のサマリーが表示されます。個々のエンティティを選択すると、さらに詳しいパフォーマンス情報を得られます。
「カスタム・メトリック」ノードを拡張すると、カスタム・メトリックが構成されたJavaクラスのリストが示されます。
次に、カスタム・クラスのパフォーマンス表の列とその説明のリストを示します(表39-40)。
ナビゲーション・ツリーの「ステータス」には、監視対象のWebLogicドメイン、WebSphereセルまたはOracle ASクラスタに対するADP環境の情報が含まれます。「ステータス」を選択して、WebLogicドメインのADP Javaエージェント・ステータスを確認します。
ADP Javaエージェントのステータスには次の情報が含まれます(表39-41)。
表39-41 ADP Javaエージェントのステータス
列/メトリック | 説明 |
---|---|
サーバー |
WebLogicサーバー、WebSphereセルまたはOracle ASクラスタの名前 |
コンテナ・ステータス |
WebLogic、WebSphereまたはOracle ASサーバーの操作ステータス(実行中または非実行中) |
同期しているエージェント |
ADPとADPエージェントのステータス間のバージョン同期(trueまたはfalse) |
インストールされているEJB |
ADP EJBのインストールのステータス(trueまたはfalse) |
インストールされているエージェント |
ADP Javaエージェントのインストールのステータス |
アクティブ化されているエージェント |
ADP Javaエージェントのアクティブ化のステータス |
エージェントのステータス |
ADP Javaエージェントの操作のステータス |
サーバー・タイプ |
管理サーバー、個別サーバーまたはクラスタ・サーバーとしてサーバーを識別 |
管理者URI |
ドメイン管理サーバーの場所 |
マネージャRMIレジストリのホスト |
ADP RMIレジストリのホスト名 |
マネージャRMIレジストリのポート |
ADP RMIレジストリのポート番号 |
EJBメジャー・バージョン |
ADP EJBのメジャー・バージョン |
EJBマイナー・バージョン |
ADP EJBのマイナー・バージョン |
EJBビルドID |
ADP EJBのビルド番号(バージョン同期チェック用) |
エージェント・メジャー・バージョン |
ADP Javaエージェントのメジャー・バージョン |
エージェント・マイナー・バージョン |
ADP Javaエージェントのマイナー・バージョン |
エージェント・ビルドID |
ADP Javaエージェントのビルド番号(バージョン同期チェック用) |
「ステータス」下の「モデリング・ステータス」ノードをクリックすると、管理対象ドメインのモデル化されたすべてのエンティティの表が表示されます。この表には、ADP環境内のすべての管理対象クラスタ、サーバーおよびアプリケーションが表示されます。「モデリング・ステータス」表とユーザー環境が一致しない場合、構成上の問題がある可能性があります。
この情報を使用して、ADP構成の問題をデバッグおよび解決できます。
「構成」タブを使用することで、ADPを使用して監視する対象のリソースを設定できます。
この項で説明する構成内容は次のとおりです。
稼働中のADPマネージャはEnterprise Managerで登録する必要があります。登録後、Enterprise Managerでは、マネージャが停止している場合でも有効なマネージャとして継続して扱われます。このような場合、Enterprise ManagerのUIではADPマネージャが「使用不可」と表示されます。
「データベース構成」ページには、監視する対象のADPにアクセス可能なデータベースの一覧が表示されます。ADPで使用されるデータベースの構成、既存のデータベース構成の編集、データベース構成の削除、および構成の有効化を行うことができます。
「構成」ツリーの「リソース構成」ノードでは、ADPによって監視できるリソース(例: ターゲット・アプリケーション・サーバーのドメイン)を作成することができます。
ADPでは、様々な測定のために構成されたしきい値をサービス・レベル目標値(SLO)と呼びます。サービス・レベル目標値は、たとえば可用性などの測定可能な属性です。サービス・レベル合意(SLA)はSLOで構成されます。
SLOの構成は、効果的なパフォーマンス監視システムを構築およびメンテナンスする上で重要な作業です。SLOを構成するには、「構成」タブをクリックし、サービス・レベル目標値の構成オプションを選択します。
ADPでは、SLOを次のタイプに分類します。
パフォーマンス
構成済のしきい値に対する監視対象のエンティティの相対的な応答性を示します。
可用性
特定のエンティティがサービス・リクエストでどの程度使用可能であるかを通知します。
エラー
このエンティティによって発生したエラーおよび例外の数が、構成済のしきい値に近づいているまたは違反しているかどうかを通知します。
ロード
特定のエンティティによって実行された操作数および処理されたリクエスト数を示します。
ADPではクラスタが認識されます。したがって、これらのインジケータは、クラスタ全体における特定のエンティティの総合的な状態を表示します。
SLOを構成するには、次の手順を実行します。
「ターゲット」メニューから「ミドルウェア」を選択します。「ミドルウェア」ページで、「ミドルウェアの機能」メニューから「アプリケーションの依存性とパフォーマンス」を選択します。「構成」タブがハイライト表示されていることを確認します。
「SLOブラックアウト構成」を選択します。
既存のすべてのSLOブラックアウトが表示されます。
このウィンドウを使用して既存のブラックアウトの詳細を作成、削除または表示します。
「サービス・レベル目標値の構成」を選択すると、ADPでは「サービス・レベル目標値の構成」ウィンドウが表示されます。このウィンドウでは既存のSLOの適用や新規のSLOの作成ができます。「新規SLOの作成」をクリックすると、ADPでは新規SLOを設定するプロセスが順に示されます。
SLOの作成手順は次のとおりです。
SLOファイルを選択するか、新規SLOファイルを作成します。ADPでは構成の移植性を向上させるため、SLO構成を個別のファイルに格納できます。
「SLOエンティティ・タイプ」を定義します。ADPでは、選択した監視要素に基づいて適切なエンティティ・タイプが自動的に選択されます。たとえば、ポータル・デスクトップ要素でSLOを設定する場合、ADPではユーザーのためにエンティティ・タイプが自動的に設定されます。
その他の情報はデフォルトで入力されます。通常、SLOエンティティ値を変更する必要はありません。
SLOエンティティ・タイプの値の設定が終了すると、「新規SLOの作成」をクリックして、SLO作成プロセスの2番目の手順「SLOパラメータの定義」に進みます。注意: アスタリスク(*)文字はすべてを選択することを意味します。アスタリスク(*)文字は使用しないことをお薦めします。
注意: SLOは階層的で、アプリケーションのモデル化された階層内のあらゆるレベルでサービス・レベルを設定できます。
SLOパラメータを定義するには次の手順を実行します。
「アプリケーションの依存性とパフォーマンス」にナビゲートします。
「ターゲット」メニューから「ミドルウェア」を選択します。ミドルウェア・ページで、選択対象のターゲットをクリックします。「ホーム」タブで「サマリー」リージョンを選択し、「アプリケーションの依存性とパフォーマンス」リンクをクリックします。
「構成」タブを開きます。サービス・レベル目標値の構成を選択します。
SLOを新規作成することも、既存のSLOを編集することもできます。
パフォーマンス・メトリックを選択します。
監視ウィンドウ・サイズを定義します。これによって、アラートが生成されるまでの条件の継続期間が決まります。
SLOのしきい値を設定します。
トリガーが起動したときに実行するアクションを選択します。事前構成済のアクションのリストがビュー・ペインに表示されます。
新規のアクションを追加するには、「構成」ワークスペースの「アクション構成」ノードに移動します。
「保存」をクリックして、この監視対象要素のSLOを設定します。
このウィンドウからすべての要素の不要なSLOを削除できます。
SLOのタイプ
ADPでは、SLOがパフォーマンス、可用性、エラーおよびロード別に分類されます。
SLOイベント・ビューア
任意のツリー・ノードを右クリックし、「サービス・レベル目標値のイベントの表示」を選択すると新規のウィンドウが開きます。選択したエンティティに対してトリガーされたすべてのSLO違反イベントが表示されます。関連するイベントのみが表示されるようにADPでは自動的にフィルタが適用されます。
新規のSLOが一度追加されると、ADPにより関連するグラフが更新されてこれらの新規しきい値が視覚的に示されます。表39-44で様々な線のタイプを説明します。
ユーザーは計画的な停止時間または予定外の停止時間の際に、不要なアラートが起動することを回避できます。「構成」ツリーの「SLOブラックアウト構成」ノードでは、特定のSLOの情報が監視されない期間を作成することができます。ブラックアウトはSLOファイル、個別のSLOまたはエンティティ別に定義できます。
ユーザーは計画的な停止時間または予定外の停止時間の際に、不要なアラートが起動することを回避できます。SLOブラックアウト構成を使用すると、特定のSLOに対して情報を監視しない期間を作成できます。ブラックアウトはSLOファイル、個別のSLOまたはエンティティ別に定義できます。
SLOブラックアウトの作成とメンテナンスを行うには、次の手順を実行します。
「アプリケーションの依存性とパフォーマンス」にナビゲートします。
「ターゲット」メニューから「ミドルウェア」を選択します。ミドルウェア・ページで、選択対象のターゲットをクリックします。「ミドルウェアの機能」メニューから「アプリケーションの依存性とパフォーマンス」を選択します。
「構成」タブを開きます。「SLOブラックアウト構成」を選択します。
既存のすべてのSLOブラックアウトが表示されます。
このウィンドウを使用して既存のブラックアウトの詳細を作成、削除または表示します。
「SLOブラックアウトの作成」をクリックして詳細ウィンドウを表示します。
「SLOブラックアウト・ファイル」ページで、ブラックアウトの名前を「新規SLOブラックアウト・ファイル」フィールドに入力します。「続行」をクリックします。
「SLOブラックアウト構成」ページでフィールドを指定します。詳細は、表39-45を参照してください。
表39-45 SLOブラックアウト構成
列/メトリック | 説明 |
---|---|
ブラックアウト名 |
名前を入力します。 |
説明 |
作成中のSLOの説明を入力します。 |
SLOファイルごとのブラックアウト |
ファイル・レベルでブラックアウトする場合に使用します。SLOファイルが一覧で表示され、ウィンドウ外部でその選択または取消を行うことができます。 このオプションではブラックアウトがSLOファイル名に限定されます。 |
SLOごとのブラックアウト |
SLOレベルでブラックアウトする場合に使用します。SLOが一覧で表示され、ウィンドウ外部でその選択または取消を行うことができます。 このオプションではブラックアウトがSLO名に限定されます。 |
エンティティごとのブラックアウト |
エンティティ・タイプ・レベルでブラックアウトする場合に使用します。「エンティティごとのブラックアウト」ボタンをクリックしてエンティティ・タイプのリストを表示します。エンティティを選択します。 このオプションではブラックアウトが選択したエンティティ・タイプに限定されます。 |
年、月、日付、時間、分、期間 |
これらの列の右側にあるガイドラインを使用して、適切な情報を入力します。 |
繰返し |
このブラックアウト・イベントを実行する頻度をリストから選択します。 |
「SLOブラックアウトのサマリー・リスト」をクリックします。
既存のSLOブラックアウト・イベントの詳細を表示します。
「SLOブラックアウト・リストの表示」をクリックして前の画面に戻ります。
リストから既存のイベントを選択します。
「SLOブラックアウトの削除」をクリックします。
エントリを削除することを確認してから「はい」をクリックします。
Enterprise Managerのインシデント・コンソールを使用して、ADPでSLO違反の結果生じるイベントを確認します。
ADPアラートにアクセスするには、次の手順を実行します。
「エンタープライズ」メニューから、「監視」、「インシデント・マネージャ」の順に選択します。
「ビュー」リージョンで、「インシデントのないイベント」を選択します。
「アプリケーション・デプロイメント」および「アプリケーションの依存性とパフォーマンスのアラート」タイプのターゲットのイベントを探します。これらがADPアラートになります。
ユーザーの特殊な要件に基づいて、追加的なインスツルメンテーションが必要となる場合があります。カスタム・メトリックでは、選択したクラスまたはメソッドをインスツルメント化して、ADPエージェントによって収集されるパフォーマンス・メトリックを受信できます。
メトリック構成を作成するには、次の手順を実行します。
「ターゲット」メニューから「ミドルウェア」を選択します。「関連リンク」セクションで、「アプリケーションの依存性とパフォーマンス」を選択します。
「構成」タブをクリックして、目的の構成を選択します。「カスタム・メトリック構成」をクリックします。
右ペインで「カスタム・メトリックの作成」ボタンをクリックします。
「カスタム・メトリック・ファイル」ページで、既存の.xmlファイルと新規のファイルのどちらを使用するか選択します。新規のファイルを選択すると、ADPマネージャでは新規の.xmlファイルが作成されます。「続行」をクリックします。
「カスタム・メトリック構成」ページで、次の情報を指定します。
リソース名は監視対象のWebLogicドメイン、Oracle Application ServerまたはWebSphereセルです。
ユーザーは、監視のためADPを構成したときに名前を作成しています。同じ名前がこのカスタム・メトリック構成の段階でも使用されます。
クラス名はコード内の実装クラスの名前です。完全修飾クラス名を入力することが必要です。
メソッド名はコード内の実装メソッドの名前です。
カスタム・メトリックの定義が終了したら、このカスタマイズに関連付けられたアプリケーション・サーバー・インスタンスを再起動します。新規カスタム・メトリックが、ADPナビゲーション・ツリーの「カスタム・メトリック」ノードの下に一覧表示されます。
新しく構成されたカスタム・メトリックでは、呼出し数やレスポンス時間など、クラス・レベルのパフォーマンス・データが提供されます。
マネージャはすべてのJavaエージェントから集計されたデータを使用して、複雑な数学的モデリングおよび統計的計算を実行します。
「登録」タブを使用することで、Enterprise Managerに対して構成されたマネージャの追加、編集および削除を行うことができます。リモート・メソッド起動(RMI)によってADPにアクセスすると、Enterprise Managerに対して構成されたすべてのマネージャをセキュアなプロトコルから操作できます。
ADPでは、「構成」タブに、Enterprise Manager用に現在構成されているすべてのマネージャが表示されます。マネージャの構成機能を使用すると、アプリケーションの依存性とパフォーマンスにRemote Method Invocation (RMI)経由でアクセスできます。保護されたプロトコルを介して、Enterprise Manager用に構成されているすべてのマネージャを操作できます。この後のセクションでは追加情報を示します。
「構成」タブは、Enterprise Managerユーザーのロールを確認した結果、管理者として定義されている場合にのみ表示されます。
「登録」タブが最初に表示されるとき、「マネージャ」ツリー内にマネージャはありません。新規マネージャを追加するには次の手順を実行します。
アプリケーションの依存性とパフォーマンス機能に移動します。
「ターゲット」メニューから「ミドルウェア」を選択します。「関連リンク」セクションで、「アプリケーションの依存性とパフォーマンス」をクリックします。
「登録」タブで、ツリーの「マネージャ」ノードをクリックします。
新規マネージャの情報をメイン・ディスプレイ・ウィンドウに入力します。
このマネージャを監視するかどうかを指定します。
リクエスト監視は、リクエストのエンドツーエンドの可視性を実現し、エンドユーザーのパフォーマンス低下の原因がどのアプリケーションのデプロイなのかを突き止め、コンテキスト・ベースのドリルダウン診断のためのプラットフォームを提供します。
「リクエスト監視の有効化」を選択すると、ADPではリクエスト・パフォーマンス・データを収集するためのターゲットが作成および設定されます。「リクエスト監視の有効化」を選択しない場合、ADPマネージャはEnterprise Managerのみで登録されます。
注意: グレー表示された情報は、キーストア、トラストストアおよびパスワードなどのセキュアなプロトコル経由でADPマネージャに接続するための構成データを表します。この情報はRMIコールを経由してADPマネージャから抽出されます。 |
既存のマネージャでリクエスト監視を有効にする場合、「アップロード」をクリックしてマネージャ構成プロパティをRequest MonitoringのADPターゲットに取り込みます。
「テスト接続」をクリックして、新規マネージャへの接続をテストします。テスト接続が失敗する場合、マネージャが稼働していないか、マネージャがまだインストールされていないことが原因の可能性があります。
「追加」をクリックします。
マネージャが追加されると、マネージャの名前がツリーの「マネージャ」ノード下の「構成」タブに表示されます。
以前構成したマネージャを追加するには次の手順を実行します。
ツリーの「マネージャ」ノードの横にある+(プラス記号)をクリックしてから、編集するマネージャのサブノードを選択します。
マネージャ情報を変更したら、「更新」をクリックします。これによって、Enterprise Managerリポジトリのマネージャ・エントリが新規の値で更新されます。
このEnterprise Managerの構成ページを使用する前にマネージャが構成されている場合、Enterprise Managerでは、マネージャが停止している、または永久的に削除されている場合でも有効なマネージャとして継続して扱われます。
マネージャのリストはリフレッシュされません。
構成したマネージャを削除するには、次の手順を実行します。
「アプリケーションの依存性とパフォーマンス」にナビゲートします。
「ターゲット」メニューから「ミドルウェア」を選択します。「関連リンク」セクションで、「アプリケーションの依存性とパフォーマンス」をクリックします。
「登録」タブをクリックします。
ツリーの「マネージャ」ノードの横にある+(プラス記号)をクリックしてから、削除するマネージャのサブノードを選択します。
メイン・ペインで「削除」をクリックします。
Enterprise Managerからマネージャを削除しても、そのマネージャが存在し、稼働している可能性もあるリモート・ホストからはマネージャがアンインストールおよび削除されません。この削除操作では、Enterprise Managerリポジトリからマネージャ・エントリが削除されるだけです。
削除操作後にマネージャを停止するには、コマンドラインからacshut.sh/.batコマンドを実行します。
構成したマネージャを無効化する手順:
ツリーの「マネージャ」ノードの横にある+(プラス記号)をクリックしてから、無効化するマネージャのサブノードを選択します。
「リクエスト監視の有効化」の選択を解除します。
「更新」をクリックします。
「リクエスト監視の有効化」オプションを選択解除する際、マネージャ設定は維持されます。UIではこれらのマネージャが無効として表示されます。ツリーの無効化されたマネージャの下にはそれ以上の情報は表示されません。
ADPは、ADPエンジンの起動、停止およびリストを行うために使用できるemctlツールの文法を提供します。文法およびその使用パターンの詳細は、表39-46を参照してください。
表39-46 拡張ADP emctlコマンド
コマンド | 説明 |
---|---|
emctl extended oms adp list |
リポジトリのすべてのADP管理対象サーバーに問合せを行い、リストします。 |
emctl extended oms adp start -server=<server_name1>,<server_name2>... 例: emctl extended oms adp start -server=EMADPENGINE,MYADPDMGR |
コマンド・ラインの引数で指定したADP管理対象サーバーを起動します。サーバーは、OMSが実行されているローカル・ホストと同じホストで稼働することも、リモート・ホストで稼働することもできます。 |
emctl extended oms adp start -all |
OMSが実行されているローカル・ホストと同じホスト上のすべてのADP管理対象サーバーを起動します。 |
emctl extended oms adp start -global |
リモート・ホスト(このOMSホストに対してリモート)上を含め、すべてのADP管理対象サーバーを起動します。 |
emctl extended oms adp stop -server=<server_name1>,<server_name2>... 例: emctl extended oms adp stop -server=EMADPENGINE,MYADPMGR |
コマンド・ラインの引数で指定したADP診断管理対象サーバーを停止します。サーバーは、OMSが実行されているローカル・ホストと同じホストで稼働することも、リモート・ホストで稼働することもできます。 |
emctl extended oms adp stop -all |
OMSが実行されているローカル・ホストと同じホスト上のすべてのADP管理対象サーバーを停止します。 |
emctl extended oms adp stop -global |
リモート・ホスト(このOMSホストに対してリモート)上を含め、すべてのADP管理対象サーバーを停止します。 |
emctl extended oms adp status -server=<server_name1>,<server_name2>... 例: emctl extended oms adp status -server= EMADPENGINE,MYADPMGR |
コマンド・ラインの引数で指定したADP診断管理対象サーバーの状態を表示します。サーバーは、OMSが実行されているローカル・ホストと同じホストで稼働することも、リモート・ホストで稼働することもできます。 |
emctl extended oms adp status -all |
このドメイン内のすべてのADPエンジンの状態。 |
emctl extended oms adp -help |
ADP診断コマンドのオンライン・ヘルプを表示します。 |