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Oracle Solaris 11 ソフトウェアパッケージの追加および更新 Oracle Solaris 11 Information Library (日本語) |
指定したパターンにデータが一致するパッケージを検索するには、pkg search コマンドを使用します。
/usr/bin/pkg search [-HIaflpr] [-o attribute ...] [-s repo_uri] query
pkg search コマンドは、pkg contents コマンドと同じようにパッケージの内容を調べます。pkg contents コマンドは内容を返しますが、pkg search コマンドはクエリーに一致するパッケージの名前を返します。
デフォルトで、pkg search クエリー用語は大文字と小文字を除いて正確に一致します。大文字と小文字を区別する検索を指定する場合は、-I オプションを使用します。クエリー用語には、? と * のワイルドカードを使用できます。
複数のクエリー用語を指定できます。デフォルトで、複数の用語は AND で結合されます。OR で 2 つの用語を明示的に結合できます。
クエリーは次の構造化された形式で表現できます。
pkg_name:action_type: key:token
欠けているフィールドは、暗黙的にワイルドカード化されます。pkg_name および token フィールドでは明示的ワイルドカードがサポートされます。action_type および key は正確に一致する必要があります。パッケージのアクションとキーのリストについては、pkg(5) のマニュアルページを参照してください。
デフォルトでは、このイメージに対して構成されているすべての発行元に関連付けられたリポジトリが検索されます。このイメージにインストールされているパッケージのみを検索するには、-l オプションを使用します。検索するリポジトリの URI を指定する場合は、-s オプションを使用します。
デフォルトでは、現在インストールされているパッケージバージョン以上の一致のみが表示されます。一致したすべてのバージョンを表示するには、-f オプションを使用します。
次の例は、libpower ライブラリが system/kernel/power パッケージから取得されたことを示しています。
$ pkg search -l -H -o pkg.name /lib/libpower.so.1 system/kernel/power
次の例は、info.classification 属性の値に「ソースコード管理」があるすべてのパッケージを識別しています。
# pkg search ':set:info.classification:Source Code Management' INDEX ACTION VALUE PACKAGE info.classification set Development/Source Code Management pkg:/developer/versioning/subversion@1.6.16 info.classification set Development/Source Code Management pkg:/developer/versioning/git@1.7.3.2-0.174 info.classification set Development/Source Code Management pkg:/developer/versioning/sccs@0.5.11-0.174 info.classification set Development/Source Code Management pkg:/library/perl-5/subversion@1.6.16-0.174 info.classification set Development/Source Code Management pkg:/library/java/subversion@1.6.16-0.174.0 info.classification set Development/Source Code Management pkg:/library/python-2/subversion@1.6.16-0.1 info.classification set Development/Source Code Management pkg:/developer/xopen/xcu4@0.5.11-0.174.0.0. info.classification set Development/Source Code Management pkg:/developer/quilt@0.47-0.174.0.0.0.0.504 info.classification set Development/Source Code Management pkg:/developer/versioning/cvs@1.12.13-0.174 info.classification set Development/Source Code Management pkg:/developer/versioning/mercurial@1.8.4-0
この例は、大量の繰り返された情報が表示されているため、実際に必要とする情報がわかりにくくなっています。
次の例は、-o オプションを使用して、パッケージの名前のみを表示し、-H オプションを使用して、列見出しを省略しています。
# pkg search -o pkg.name -H ':set:info.classification:Source Code Management' developer/versioning/subversion developer/versioning/git developer/versioning/sccs library/perl-5/subversion library/java/subversion library/python-2/subversion developer/xopen/xcu4 developer/quilt developer/versioning/cvs developer/versioning/mercurial
次の例は、指定したパッケージに依存するパッケージを示しています。
次の例は、system/kernel/power パッケージに、require 依存関係のあるパッケージを示しています。pkg contents コマンドを使用して、i86pc パッケージと system/hal パッケージのタイプ require の depend アクションを表示した場合、両方のパッケージに system/kernel/power が表示されます。
$ pkg search -l -H -o pkg.name 'depend:require:system/kernel/power' system/kernel/dynamic-reconfiguration/i86pc system/hal
次の例は、多くのパッケージで pkg:/x11/server/xorg@1.10.99 への exclude 依存関係があることを示しています。
$ pkg search -l -o pkg.name,fmri 'depend:exclude:' PKG.NAME FMRI x11/server/xorg/driver/xorg-video-ati pkg:/x11/server/xorg@1.10.99 x11/server/xorg/driver/xorg-video-intel pkg:/x11/server/xorg@1.10.99 x11/server/xvnc pkg:/x11/server/xorg@1.10.99 desktop/remote-desktop/tigervnc pkg:/x11/server/xorg@1.10.99 x11/server/xserver-common pkg:/x11/server/xorg@1.10.99 ...
Oracle Solaris 11 GUI インストーラは solaris-desktop グループパッケージをインストールします。テキストインストーラおよび自動インストーラインストールのデフォルトの AI マニフェストは、solaris-large-server グループパッケージをインストールします。 solaris-small-server グループパッケージは、サーバーに小さいパッケージのセットをインストールするために使用できる代替パッケージです。次の検索書式を使用して、各グループに含まれている一連のパッケージを表示できます。
$ pkg search -o fmri -H '*/solaris-desktop:depend:group:' archiver/gnu-tar audio/audio-utilities ...
この例で、-o pkg.name は、クエリーの pkg_name フィールドに指定されたパッケージの名前のみを返します。
group/system/solaris-desktop
-o fmri オプションは、group タイプの依存関係として、solaris-desktop パッケージに指定されたパッケージの FMRI を返します。
デフォルトで、検索では、このイメージにインストール可能なパッケージのみが返されます。この例では、検索は一致するパッケージを返さず、指定したパッケージのアクションの属性の値を返しています。この例では、その属性値はパッケージ名になります。このコマンドの結果の数は、類似の pkg contents コマンドの結果の数より多くなります。これらの検索結果には、インストール可能なパッケージだけでなく、指定したパッケージのグループ依存アクションで名前が付けられているすべてのパッケージの名前が含まれるためです。たとえば、このイメージにインストールできないパッケージバリアントを含めることができます。この検索からの出力を、「グループパッケージ内のすべてのインストール可能なパッケージの一覧表示」に示す pkg contents コマンドからの出力と比較します。
ヒント - 一般に、指定したパッケージの内容を表示するには、pkg contents コマンドを使用し、クエリーに一致するパッケージを表示するには、pkg search コマンドを使用します。関心のある内容を提供するパッケージがわかっている場合は、pkg contents コマンドを使用します。