ナビゲーションリンクをスキップ | |
印刷ビューの終了 | |
Oracle Solaris 11 ソフトウェアパッケージの追加および更新 Oracle Solaris 11 Information Library (日本語) |
pkg list コマンドは、現在のイメージにパッケージがインストールされているかどうか、および更新が使用可能かどうかを示します。オプションやオペランドを指定せずにこのコマンドを使用すると、現在のイメージにインストールされているすべてのパッケージが一覧表示されます。結果を絞り込むには、パッケージ名を 1 つ以上指定します。パッケージ名にはワイルドカードを使用できます。このイメージに一致しないアーキテクチャーやゾーンタイプのパッケージバリアントは表示されません。
/usr/bin/pkg list [-Hafnsuv] [-g path_or_uri ...] [--no-refresh] [ pkg_fmri_pattern ...]
pkg list コマンドは、パッケージごとに 1 行の情報を表示します。
$ pkg list *toolkit* NAME (PUBLISHER) VERSION IFO isvtoolkit (isv.com) 1.0 i-- system/dtrace/dtrace-toolkit 0.99-0.174.0.0.0.0.17765 i--
丸括弧で囲まれた発行元名は、isv.com の発行元が、このイメージの発行元の検索順序で先頭の発行元ではないことを示します。このイメージにインストールされた dtrace-toolkit パッケージは、検索順序の先頭の発行元によって発行されています。
I 列内の「i」は、これらのパッケージがこのイメージにインストールされていることを示します。このイメージにインストールされているパッケージと、インストールされていないが、インストール可能なパッケージの最新バージョンを一覧表示するには、-a オプションを使用します。
$ pkg list -a *toolkit* NAME (PUBLISHER) VERSION IFO image/nvidia/cg-toolkit 3.0.15-0.174.0.0.0.0.0 --- isvtoolkit (isv.com) 1.0 i-- system/dtrace/dtrace-toolkit 0.99-0.174.0.0.0.0.17765 i--
この出力は image/nvidia/cg-toolkit をこのイメージにインストールできることを示しています。
このイメージにインストールできないパッケージも含めて、一致するすべてのパッケージを一覧表示するには、-af オプションを使用します。これらのパッケージのうち最新のバージョンのみを一覧表示するには、@latest を指定します。
$ pkg list -af *toolkit@latest NAME (PUBLISHER) VERSION IFO developer/dtrace/toolkit 0.99-0.173.0.0.0.1.0 --r image/nvidia/cg-toolkit 3.0.15-0.174.0.0.0.0.0 --- isvtoolkit (isv.com) 1.0 i-- system/dtrace/dtrace-toolkit 0.99-0.174.0.0.0.0.17765 i--
この出力は developer/dtrace/toolkit パッケージをこのイメージにインストールできないことを示しています。O 列内の「r」は、このパッケージの名前が変更されていることを示します。developer/dtrace/toolkit パッケージの名前が system/dtrace/dtrace-toolkit に変更され、system/dtrace/dtrace-toolkit がすでにインストールされています。
次の例では、web/amp パッケージの名前が変更されています。web/amp パッケージの名前が group/feature/amp に変更されており、group/feature/amp がインストールされていないため、パッケージは -f オプションを使用しないで表示されます。web/amp パッケージをインストールするコマンドを指定した場合、group/feature/amp パッケージが自動的にインストールされます。
$ pkg list -a amp NAME (PUBLISHER) VERSION IFO group/feature/amp 0.5.11-0.174.0.0.0.0.2559 --- web/amp 0.5.11-0.174.0.0.0.0.0 --r
pkg list コマンドは、名前が変更されたパッケージの新しい名前を報告しません。その情報を取得するには、「パッケージの説明またはライセンスの表示」に示すように、pkg info コマンドを使用します。
-n オプションは、既知の各パッケージの最新バージョンを一覧表示します。O 列の「o」は、パッケージが廃止されていることを示します。廃止されているパッケージはインストールできません。
$ pkg list -n *mysql-5? NAME (PUBLISHER) VERSION IFO database/mysql-50 5.0.91-0.171 --o database/mysql-51 5.1.37-0.174.0.0.0.0.504 ---
この出力は database/mysql-50 パッケージをこのイメージにインストールできないことを示しています。このパッケージの名前は変更されていません。mysql-50 パッケージをインストールするコマンドを指定した場合、mysql-51 パッケージはインストールされません。この場合、どのパッケージもインストールされません。
F 列の「f」は、そのパッケージが凍結されていることを示します。パッケージが凍結されている場合は、凍結されたバージョンと一致するパッケージのみをインストールまたは更新できます。パッケージの凍結については、「指定したバージョンへのパッケージのロック」を参照してください。
$ pkg list mercurial NAME (PUBLISHER) VERSION IFO developer/versioning/mercurial 1.8.4-0.174.0.0.0.0.504 if-
-s オプションは、パッケージ名とサマリーのみを一覧表示します。
$ pkg list -ns mysql-51 feature/amp NAME (PUBLISHER) SUMMARY database/mysql-51 MySQL 5.1 Database Management System group/feature/amp AMP (Apache, MySQL, PHP) Deployment Kit for Oracle Solaris
-v オプションは完全なパッケージ FMRI を一覧表示します。
$ pkg list -nv mysql-51 FMRI IFO pkg://solaris/database/mysql-51@5.1.37,5.11-0.174.0.0.0.0.504:20110920T230125Z ---
-u オプションは、新しいバージョンが使用可能な、インストールされているすべてのパッケージを一覧表示します。
-g オプションは、操作のパッケージデータのソースとして使用するリポジトリまたはパッケージアーカイブを指定する場合に使用します。
--no-refresh オプションを使用した場合、pkg は、イメージの発行元のリポジトリに接続を試みて、使用可能なパッケージの最新の一覧を取得しません。