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Oracle Solaris Studio 12.3: C++ ユーザーズガイド Oracle Solaris Studio 12.3 Information Library (日本語) |
この節では、C++ コンパイラを使って C++ プログラムのコンパイルと実行をどのように行うかを簡単に説明します。コマンド行オプションの詳細なリファレンスについては、付録 A C++ コンパイラオプションを参照してください。
注 - この章のコマンド行の例は、CC の使用方法を示すためのものです。実際に出力される内容はこれと多少異なる場合があります。
C++ プログラムを構築して実行するための基本的な手順には、次の作業が含まれます。
エディタを使用して、表 2-1 に一覧表示されている有効な接尾辞の 1 つを指定し、C++ ソースファイルを作成する。
コンパイラを起動して実行可能ファイルを作成する。
実行可能ファイルの名前を入力してプログラムを実行する。
次のプログラムは、メッセージを画面に表示する例です。
example% cat greetings.cc #include <iostream> int main() { std::cout << “Real programmers write C++!” << std::endl; return 0; } example% CC greetings.cc example% ./a.out Real programmers write C++! example%
この例では、ソースファイル greetings.cc を CC でコンパイルしています。デフォルトでは、実行可能ファイルがファイル a.out として作成されます。プログラムを起動するには、コマンドプロンプトで実行可能ファイル名 a.out を入力します。
従来、UNIX コンパイラは実行可能ファイルに a.out という名前を付けていました。しかし、すべてのコンパイルで同じファイルを使用するのは不都合な場合があります。そのファイルがすでにあれば、コンパイラを実行したときに上書きされてしまうからです。次の例のように、コンパイラオプションに -o を使用すれば、実行可能出力ファイルの名前を指定できます。
example% CC– o greetings greetings.cc
この例では、-o オプションを指定することによって、実行可能なコードがファイル greetings に書き込まれます。(プログラムにソースファイルが 1 つだけしかない場合は、ソースファイル名から接尾辞を除いたものをそのプログラム名にすることが一般的な方法です。)
あるいは、コンパイルのあとに mv コマンドを使って、デフォルトの a.out ファイルを別の名前に変更することもできます。いずれの場合も、実行可能ファイルの名前を入力して、プログラムを実行します。
example% ./greetings Real programmers write C++! example%