Oracle® Fusion Middleware Oracle Service Busインストレーション・ガイド 11g リリース1(11.1.1.6.0) B61431-04 |
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この章では、Oracle Service Busをインストールする方法について説明します。内容は次のとおりです。
特定のニーズに応じて、Oracle Fusion Middlewareソフトウェアを入手できる複数の場所があります。詳細は、「Oracle Fusion Middlewareダウンロード、インストール、構成のREADME」ページにある、特定のリリースのREADMEファイルを参照してください。
環境やニーズに応じて、次のソフトウェア・コンポーネントが必要な場合があります。
Oracle Service Busのインストールには、次のいずれかのソフトウェア・コンポーネントが必要です。
Oracle Service Bus IDEとともにOracle Service Busをインストールする場合は、Oracle WebLogic Serverが含まれているOracle Enterprise Pack for Eclipse(OEPE)インストーラをダウンロードします。
このインストーラは、Oracle Technology NetworkのOracle Enterprise Pack for Eclipse 11gR1 (11.1.1.8)のダウンロード・ページからダウンロードできます。ページ下部付近にある「Full OEPE Installers」を探してください。
Oracle Service Bus IDEなしでOracle Service Busをインストールする場合は、Oracle WebLogic Serverインストーラをダウンロードします。このインストーラにはOEPEは含まれません。
このインストーラは、Oracle Technology Networkの「Oracle Fusion Middleware 11g Software Downloads」ページからダウンロードできます。
Oracle Service Busのレポート機能またはOracle Web Services Managerを使用する場合は、Oracle Fusion Middlewareおよびリポジトリ作成ユーティリティ(RCU)(データベースで必要なスキーマを作成するためのツール)での使用に対して動作保証されているデータベースが必要です。
レポート機能にはSOAインフラストラクチャ(SOAINFRA
)スキーマ、Oracle Web Services Managerにはメタデータ・サービス(MDS
)スキーマがデータベースにインストールされている必要があります。
データベースがない場合は、Oracle Fusion Middlewareでサポートされるシステム構成に関するページで、Oracle Fusion Middleware 11gR1でのシステム要件とサポートされているプラットフォームに関するドキュメントを参照して、ご使用の環境で動作保証されているデータベースを確認してください。その後、データベースをダウンロード、インストールおよび構成します。重要なデータベース構成情報については、Oracle Fusion Middlewareのシステム要件と仕様に関するドキュメントのOracle DatabaseのRCU要件に関する説明を参照してください。
RCUの入手方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Repository Creation Utilityユーザーズ・ガイド』のRCUの入手に関する説明を参照してください。
さらに、Oracle Service Busも必要で、これは「Release Downloads for Oracle Service Bus」ページからダウンロードできます。Oracle Service Busインストーラは、.zip
アーカイブ・ファイルとしてシステムに保存されます。アーカイブ・ファイルをダウンロードした後、インストールを実行する、マシン上の任意のディレクトリに解凍します。
Oracle Service BusとともにOracle Service Bus IDEをインストールする場合は、OEPEのインストールが必要です。OEPEインストーラを使用する必要がありますが、これにはOracle WebLogic Serverが含まれています。Oracle WebLogic Serverをインストールすると、ミドルウェア・ホーム・ディレクトリおよびWebLogicホーム・ディレクトリが作成されますが、これらはOracle Service Busのインストールに必要です。これらのディレクトリの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』のミドルウェア・ホーム・ディレクトリおよびWebLogicホーム・ディレクトリに関する説明を参照してください。
Oracle WebLogic ServerとともにOEPEをインストールするには、Oracle Enterprise Pack for Eclipseインストレーション・ガイドを参照してください。
Oracle WebLogic Serverをインストールすると、ミドルウェア・ホーム・ディレクトリおよびWebLogicホーム・ディレクトリが作成されますが、これらはOracle Service Busのインストールに必要です。これらのディレクトリの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』のミドルウェア・ホーム・ディレクトリおよびWebLogicホーム・ディレクトリに関する説明を参照してください。
Oracle WebLogic Serverをインストールするには、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』のインストール・プログラムのグラフィック・モードでの実行を参照してください。
RCUの実行方法およびデータベースでの必要なスキーマの作成方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Repository Creation Utilityユーザーズ・ガイド』のRCUの起動およびスキーマの作成に関する説明を参照してください。
この項の内容は以下のとおりです。
インストーラを起動するには、Oracle Service Busインストーラのアーカイブ・ファイルを解凍したディレクトリに移動して、Disk1
ディレクトリに移動します。
UNIXオペレーティング・システム:
cd unpacked_archive_directory/Disk1 ./runInstaller -jreLoc JRE_LOCATION
Windowsオペレーティング・システム:
cd unpacked_archive_directory\Disk1 setup.exe -jreLoc JRE_LOCATION
インストーラでは、システムのJava Runtime Environment (JRE)の場所へのフル・パスが必要です。Oracle WebLogic Serverをインストールした場合は、システムのミドルウェア・ホームにあるjdk160_27
ディレクトリにJREがインストールされています。この場所は、インストーラを起動するためのJRE_LOCATION
として使用できます。
-jreLoc
オプションでJREの場所を指定しない場合は、インストーラを起動する前に、JREの場所を指定するように求められます。UNIXオペレーティング・システムでの例を次に示します。
[> ./runInstaller Starting Oracle Universal Installer... Checking if CPU speed is above 300 MHz. Actual 2999 MHz Passed Checking Temp space: must be greater than 150 MB. Actual 58940 MB Passed Checking swap space: must be greater than 512 MB. Actual 4047 MB Passed Checking monitor: must be configured to display at least 256 colors. Actual 256 Passed Preparing to launch Oracle Universal Installer from /tmp/OraInstall2010-12-14_08-03-44AM. Please wait ... Please specify JRE/JDK location ( Ex. /home/jre ), <location>/bin/java should exist :
システム上のJREへの絶対パスを指定してから、続行します。
インストーラは、ログ・ファイルをOracle_Inventory_Location
/log
(UNIXオペレーティング・システム)またはOracle_Inventory_Location
\logs
(Windowsオペレーティング・システム)ディレクトリに書き込みます。ログ・ファイルとその内容については、D.2「インストールおよび構成ログ・ファイル」を参照してください。
表2-1の手順に従って、Oracle Service Busをインストールします。
インストールのいずれかの画面で追加のヘルプが必要な場合は、付録B「Oracle Service Busソフトウェアのインストール」を参照するか、「ヘルプ」をクリックしてオンライン・ヘルプにアクセスします。
表2-1 Oracle Service Busのインストール・フロー
画面 | この画面が表示されるタイミング | 説明 |
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常時 |
Oracle Fusion Middlewareのインストーラはこのページから開始されます。 |
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常時 |
ソフトウェア更新の入手に使用する方法を選択するか、更新しない場合は「ソフトウェア更新のスキップ」を選択します。 |
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常時 |
Oracleミドルウェア・ホームとOracleホームの場所を指定します。 Oracle共通ホーム( |
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常時 |
「標準」または「カスタム」を選択します。 詳細は、1.2「Oracle Service Busのインストール・タイプについて」を参照してください。 |
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「インストール・タイプ」画面で「カスタム」を選択した場合。 |
インストールするコンポーネントを選択します。 注意: HP-UXまたはAIXオペレーティング・システムにインストールしている場合は、Oracle Service Bus IDEが選択されていないことを確認する必要があります。 |
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常時 |
必要なすべての前提条件をシステムが満たしていることを確認します。 |
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常時 |
WebLogic Serverホームの場所を指定します。Oracle Service Bus Integrated Development Environment (IDE)をインストールしている場合は、マシンにインストールされているOracle Enterprise Pack for Eclipseへのパスの入力も求められます。デフォルトでは、ミドルウェア・ホームの下にあるこのディレクトリの名前は |
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常時 |
このサマリーを確認して、インストールを開始するかどうかを決定します。この段階でいずれかの構成設定を変更する場合は、左側のナビゲーション・パネルで項目を選択し、選択内容を変更します。 Oracle Service Busのインストールを開始するには、「インストール」をクリックします。 |
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常時 |
この画面には、インストールの進行状況が表示されます。 進捗が100%完了になったら、「次へ」をクリックして続行します。 |
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常時 |
「保存」をクリックして、構成情報をファイルに保存します。この情報には、後でアクセスするときに必要となる可能性があるポート番号、インストール・ディレクトリ、URLおよびコンポーネント名が含まれます。 構成情報を保存した後、「終了」をクリックしてインストーラを終了します。 |
Oracle Service Busのインストールが完了した後は、Oracle Service Bus用のドメインを構成するための構成ウィザードを実行できるようになります。手順については、第3章「Oracle Service Busの構成」を参照してください。
このトピックでは、インストール後のOracle Service Busコンポーネントの状態について説明します。次の内容が含まれます。
デフォルトでは、Oracle Service Bus 11gコンポーネントはSSLが構成されずにインストールされます。構成ウィザードを使用して、管理サーバーおよび管理対象サーバー用にSSLを構成する必要があります。
管理サーバー用にSSLを構成するには、構成ウィザードを実行し、「管理サーバーの構成」画面で「SSL有効」を選択します(『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるドメインの作成』を参照)。
管理対象サーバー用にSSLを構成するには、構成ウィザードを実行し、「管理対象サーバーの構成」画面で「SSL有効」を選択します(『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるドメインの作成』を参照)。
管理サーバーのパスワードは、ドメイン作成時に構成されます。セキュリティ上の理由により、インストール後に各種コンポーネントのパスワードを変更し、それぞれ異なる値にする必要があります。
詳細は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』の管理ユーザー・パスワードの変更に関する説明を参照してください。