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Oracle® WebCenter Content Content Serverユーザーズ・ガイド
11gリリース1(11.1.1)
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9 フォリオを使用したコンテンツのグループ化

この章では、Oracle WebCenter Contentサーバーでのフォリオの概念と、フォリオを使用して、繰返し可能な一貫した構造でコンテンツを編成する方法について説明します。

9.1 コンテンツ・フォリオ

Oracle WebCenter Contentサーバーでは、安全な環境内から複数のコンテンツ・アイテムの論理グループをすばやく効果的に集めたり、追跡したり、そのグループにアクセスできます。たとえば、次回のパンフレットに関連するすべてのアイテム(イメージ、ロゴ、法的表示、広告コピーなど)をワークフロー・プロセスを介して収集し、送信できます。また、多くの場合、新しいプロジェクトには、関連するすべてのコンテンツ・アイテムがチェックインされたときに、階層の特定の領域へのアクセスを制限して、そのコンテンツ・アイテムを特定の階層に収集するための仮想の場所が必要です。また、ビデオを権利放棄やナレーションのテキストに関連付けて追跡することが必要になる場合もあります。

この項には次のトピックが含まれます:

9.1.1 コンテンツ・フォリオについて

この項では、フォリオとその使用方法について説明します。

9.1.1.1 フォリオとは

技術的には、コンテンツ・フォリオはコンテンツ・サーバーにチェックインされたXMLファイルで、要素を使用して、コンテンツ・サーバー内のノード、スロットおよび指定されたコンテンツ・アイテムの階層構造を定義します。コンテンツ・フォリオは実際には論理的グループで、つまり、コンテンツ・サーバーに格納されているコンテンツを構造化できるフレームワークです。

簡易フォリオは単一階層のコンテナで、詳細フォリオはフォルダ内の階層でコンテンツをネストできます。詳細フォリオでは、コンテンツ・アイテムの収集前、収集中または収集後に階層を確立できます。

既存のフォリオにはコンテンツを追加でき、変更されないようにロックすることもできます。リポジトリを検索して、コンテンツ・アイテム・フォリオを追加できます。新しいアイテムをリポジトリにチェックインするか、既存のアイテムを検索すると、詳細フォリオにコンテンツ・アイテムを追加できます。詳細フォリオには、Webサイトや共有ネットワーク・ドライブなどの外部リソースへのハイパーリンクも含めることができます。

9.1.1.2 フォリオ構造

コンテンツ・サーバー内では、フォリオを開くと、まずルート・レベル、つまり最上位レベルが表示されます。各簡易フォリオには、標準の検索結果ページに似た表に表示されるコンテンツ・アイテムが格納されます。コンテンツ・サーバーを検索して、コンテンツを簡易フォリオに追加できます。

各詳細フォリオには、フォルダ(ノードと呼ばれます)、コンテンツ用のプレースホルダ(スロットと呼ばれます)およびコンテンツ・アイテムを格納でき、これらは、標準のファイル・システムと同様に、デフォルトでは階層構造で表示されます。新しいアイテムをチェックインするか、コンテンツ・サーバーで既存のアイテムを検索してスロットに挿入すると、詳細フォリオのスロットにコンテンツ・アイテムが移入されます。

図9-1 簡易フォリオ構造

図9-1については周囲のテキストで説明しています。

図9-2 詳細フォリオ構造

図9-2については周囲のテキストで説明しています。

9.1.2 フォリオを使用するタイミング

フォリオは、コンテンツの論理グループを作成するとき、または他のユーザーがコンテンツの論理グループを作成するための構造を提供するときに使用します。フォリオを使用してコンテンツをプロジェクトやベンダーに関連付けたり、複数のコンテンツ・アイテムを階層にグループ化します。フォリオを使用するタイミングに関するトピックは次のとおりです。

9.1.2.1 コンテンツの構造化された編成

コンテンツを編成するにはフォリオを使用します。たとえば、ある会社では、新しい各プレゼンテーションで使用する既存のコンテンツ・アイテムを見込み顧客に固有の新しいコンテンツとともに使用して、一貫した方法で見込み顧客に販売プレゼンテーションを実施しているとします。各プレゼンテーションには、会社の現在の背景情報が印刷された資料、最近のプレス報道が印刷された資料、見込み顧客に関連するスライド・プレゼンテーション、別の部門のメンバーによるコメントなどが含まれます。最新の背景やプレス報道のコンテンツ・アイテムが自動的に組み込まれ、新しいスライド・プレゼンテーションと各部門からの新しいコメント用の空のスロットが組み込まれたフォリオ・テンプレートを作成します。新規顧客用にプレゼンテーションを作成する場合は、テンプレートを使用してワークフローで回付されるフォリオを作成します。背景情報とプレス報道には自動的に最新情報が反映され、必要なユーザーは、それらがワークフローで渡されると、必要なスライド・プレゼンテーションとコメントを挿入します。

9.1.2.2 レコードとレポートの管理

フォリオは、1つ以上のワークフロー・プロセスの一部としてドキュメントのグループを作成およびレビューする場合に役立ちます。たとえば、あるエージェンシが、様々なトピックに関するインテリジェンス・レポートを生成するとします。各レポートには、一般に特定の階層に配置された多くのドキュメントが含まれ、どのレポートも階層は同じです。システム管理者は、正しい階層のノードを含むテンプレートを作成します。階層の適切なノードで、必要なフォームのクローニング、各レポートに含まれる標準コンテンツ・アイテムの最新バージョンの挿入、新しいコンテンツ・アイテムを挿入する必要があるスロットの作成(スロットそれぞれの用途を示すラベルを使用)を行います。

エージェントは新しいレポートを開始するときに、システム管理者によって作成されたテンプレートに基づいて新しいフォリオを作成します。エージェントが特定の重要な情報を収集して入力すると、他のエージェントは追加情報をコントリビュートします。エージェントがレポートのすべての必要な部分をコントリビュートすると(つまり、フォリオ内のすべてのスロットに入力されると)、フォリオが1つ以上のワークフロー・プロセスを通じて送信されます。このプロセスは、データの編集や分析を伴う場合があります。レポートに含まれる1つ以上のドキュメントの翻訳が必要になるプロセスもあります。翻訳されたドキュメントを必要に応じてレポートの一部として追加するか、別に保存された翻訳へのリンクをフォリオに挿入できます。

セキュリティは、既存のコンテンツ・サーバー権限に基づいて、作成、レビューおよび翻訳のプロセス全体にわたって維持されるため、フォリオのすべてのコンテンツがワークフローのすべての参加者に表示されるとはかぎりません。たとえば、Secretクリアランスを持つ特定の従業員は、Top Secretクリアランスが必要なドキュメントまたはノードを表示できません。そのような場合、Secretクリアランスを持つエージェントもフォリオ内のTop Secretアイテムの存在に気付きません。Top Secretクリアランスを持つ従業員には、フォリオ内のすべてのTop SecretドキュメントとSecretドキュメントが表示されます。作成プロセスまたはワークフロー・プロセスのどのステージでも、認可されたエージェントはフォリオ内のすべてのアイテムを簡単に収集し、圧縮ファイルとしてダウンロードできます。同様に、認可されたユーザーは、PDFまたはPDFに変換されたコンテンツ(PDF Converterを使用)を簡単に印刷できるように1つのPDFファイルとしてコンパイルできます。

9.1.2.3 デジタル・アセットと本番の管理

多くの場合、カタログ、技術マニュアルおよびその他の付随資料には、本番用に管理、レビュー、およびベンダーへの送付が必要な多くの個別ファイルが必要です。フォリオは、そのようなコンテンツを編成するのに理想的な手段です。

たとえば、大規模な小売チェーンが、新聞で隔週に配布される広告チラシ、年4回配送されるカタログおよびオンラインのWebサイトを作成するとします。チラシ、カタログおよびWebサイトでは、イメージとテキストが共有されます。各チラシには8ページの製品、カタログには120ページ、Webサイトにはインベントリ全体が掲載されます。

会社の広告/マーケティング・マネージャは、フォリオ・テンプレートのオプションからチラシのテンプレートを選択して新しいチラシの作成を開始し、カタログ・テンプレートを選択して新しいカタログの作成を開始します。

新しいチラシ・フォリオには、設計ファイル用のスロットと各ページを表す8つのノードが含まれます。各ノードには、広告コピーのイメージとスロット用のサブノードがあります。テンプレートの設定方法に応じて、スロットは開始点として空白になる場合と、以前のチラシのコピーやイメージがクローニングされたものが入力される場合があります。

新しいカタログ・フォリオには、カタログ設計ファイル用のスロット、カタログ設計に関するディスカッション用のスロット、グローバル・イメージ用のノードおよびカタログの各セクションを表す7つのノードが含まれます。各セクション・ノードには、セクション設計ファイル用のスロット、イメージ用のサブノードおよび広告コピー用の別のサブノードがあります。

フォリオはワークフローに送信され、空のスロットのコンテンツを作成したり既存のコンテンツを変更する他のユーザーに渡されます。アイテムがコンテンツ・サーバーにチェックインされ、1つのアイテムが各フォリオに追加されます。すべてのアイテムがフォリオに追加されると、フォリオはワークフローを進み、チラシとカタログの設計を行うレイアウト・デザイナに送信されます。各フォリオは、完了するとロックされ、今後のチラシやカタログは、それらをコピーするか適切なテンプレートを使用して最初から始めることによって、開始されます。

9.1.2.4 カスタム用途

前の例では、Oracle Content Serverでフォリオを使用できる一部の方法のみを示しました。組織内へのコンテンツ・サーバーの実装についてサポートが必要な場合は、Oracleコンサルティング・サービスに問い合せてください。

9.2 フォリオの操作

コンテンツ・サーバーの他のアイテムと同様に、フォリオは、作成してリポジトリにチェックインします。関連付けられたメタデータを検索してレビューできます。フォリオのリビジョンを追跡し、フォリオをロックまたはロック解除してフォリオに対する変更を管理できます。

この項の内容は次のとおりです。

9.2.1 簡易フォリオの作成

簡易フォリオでは、追加階層のないフラットなフォリオが作成されます。簡易フォリオでは、検索結果ページに似た表にコンテンツが表示されます。追加構造が必要な場合は後で簡易フォリオを詳細フォリオに変換できますが、詳細フォリオを簡易フォリオに変換することはできません。

簡易フォリオでは、標準のコンテンツ・サーバー検索結果ページと同様にコンテンツが表示されますが、重要な違いが1つあります。標準の検索結果ページには、コンテンツ・アイテムのメタデータからコンテンツ情報が表示されます。簡易フォリオの編集ページには、フォリオを定義する、コンテンツ・サーバーに格納されているXMLファイルからエレメント情報が表示されます。このエレメント情報はフォリオに固有であり、コンテンツ・アイテムのメタデータに影響を与えることなく、フォリオ内で変更できます。詳細は、9.2.3.1.4項「簡易フォリオのエレメント情報の更新」およびA.12.5.2項「「エレメント情報」トレイ」を参照してください。

コンテンツ・サーバーへのログイン後に簡易フォリオを作成するには、次の手順を実行します。

  1. 「コンテンツ管理」トレイをクリックします。

  2. 「新規フォリオ」をクリックします。フォリオ・タイプの選択ページが開きます。

  3. デフォルトの「簡易フォリオ」をそのまま選択します。

  4. 「フォリオのロード」をクリックします。簡易フォリオの編集ページが開きます。

  5. 「アクション」メニューから「フォリオの保存」を選択します。フォリオのプロファイルの設定ページが開きます。


    重要:

    このページから移動する前に、フォリオを保存する必要があります。フォリオを保存すると、そのフォリオはコンテンツ・サーバーにチェックインされます。フォリオを保存しない場合、フォリオとそのフォリオに対する変更は失われます。


  6. フォリオで使用するプロファイル(存在する場合)を選択し、「次へ」をクリックします。フォリオのチェックイン・ページが開きます。

  7. 必要な情報を入力して「チェックイン」をクリックします。フォリオのチェックインの確認ページが開きます。

  8. 続行方法を選択し、「終了」をクリックします。次のオプションがあります。

    • フォリオの編集の続行: コンテンツを追加します。フォリオの編集ページが開きます。

    • フォリオのコンテンツ情報の表示: フォリオのコンテンツ情報ページが開きます。

    • フォリオの表示: フォリオの表示ページが開きます。

9.2.2 詳細フォリオの作成

詳細フォリオは、階層構造を使用できるフォリオです。システム管理者は、テンプレートに構造を定義できます。フォリオにテンプレートが関連付けられていない場合は、フォリオを作成および編集するときに動的にフォリオ構造を変更できます。テンプレート・ベースのフォリオの構造は、テンプレートに応じて変更できる場合とそうでない場合があります。

ログイン後に詳細フォリオを作成するには、次の手順を実行します。

  1. 「コンテンツ管理」トレイをクリックします。

  2. 「新規フォリオ」をクリックします。フォリオ・タイプの選択ページが開きます。

  3. 「詳細フォリオ」を選択し、必要に応じてテンプレートを選択します。

  4. 「フォリオのロード」をクリックします。選択したフォリオ・テンプレートに関連付けられているコンテンツ・アイテムがクローニングされるように設定されている場合は、フォリオのプロファイルの設定ページが開き、まずフォリオをチェックインして手順6にスキップするように求められます。それ以外の場合は、フォリオの編集ページが開きます。

  5. 「アクション」メニューから「フォリオの保存」を選択します。フォリオのプロファイルの設定ページが開きます。


    重要:

    このページから移動する前に、ページを保存する必要があります。フォリオを保存すると、そのフォリオはコンテンツ・サーバーにチェックインされます。フォリオを保存しない場合、フォリオとそのフォリオに対する変更は失われます。


  6. フォリオで使用するプロファイル(存在する場合)を選択し、「次へ」をクリックします。フォリオのチェックイン・ページが開きます。

  7. 必要な情報を入力して「チェックイン」をクリックします。フォリオのチェックインの確認ページが開きます。

  8. 続行方法を選択し、「終了」をクリックします。次のオプションがあります。

    • フォリオの編集の続行: 構造またはコンテンツを追加します。フォリオの編集ページが開きます。

    • フォリオのコンテンツ情報の表示: フォリオのコンテンツ・サーバー・コンテンツ情報ページが開きます。

    • フォリオの表示: フォリオの表示ページが開きます。

9.2.3 フォリオの構造とコンテンツの変更

簡易フォリオには、表として表示されるフラットな構造があります。簡易フォリオの編集ページを使用してコンテンツの順序を変更できます。コンテンツを追加または削除できますが、簡易フォリオに階層構造を追加することはできません。追加構造が必要な場合は後で簡易フォリオを詳細フォリオに変換できますが、詳細フォリオを簡易フォリオに変換することはできません。

詳細フォリオには、階層構造があります。フォリオの作成時に定義済のテンプレートが選択された場合は、そのテンプレートがシステム管理者によって作成されたときに定義されたプロパティに応じて、フォリオを変更できるときとそうでないときがあります。フォリオの作成時にテンプレートが選択されなかった場合、フォリオは1つのルート・ノードを持つことになります。ノード、スロットおよびコンテンツ・アイテムは、詳細フォリオの構造内で追加、変更、移動および削除でき、関連プロパティはフォリオの編集ページを使用して設定できます。

この項の内容は次のとおりです。

9.2.3.1 簡易フォリオの編集

簡易フォリオにはフラットな構造があります。簡易フォリオ内で、アイテムを追加、削除または並べ替えることができます。詳細フォリオとは異なり、簡易フォリオに追加するアイテムは、コンテンツ・サーバーにチェックインする必要があります。

9.2.3.1.1 簡易フォリオへのアイテムの追加

簡易フォリオにアイテムを追加するには、簡易フォリオの編集ページを使用します。

コンテンツを簡易フォリオに追加するには、次の手順を実行します。

  1. 簡易フォリオの編集ページで、サムネイル列の上の表見出しにある「行の追加」アイコンをクリックします。検索プロファイル・ページが開きます。

  2. 必要に応じて検索プロファイルを選択し、「次へ」をクリックします。適切な検索フォームが開きます。

  3. 検索条件を入力し、「検索」をクリックします。検索結果ページが開きます。

  4. 簡易フォリオに追加するアイテムを選択し、「次へ」をクリックします。選択したアイテムが簡易フォリオ内のコンテンツに追加されます。

  5. 「アクション」メニューから「変更の保存」を選択します。


    重要:

    このページから移動する前に、ページを保存する必要があります。フォリオを保存しない場合、フォリオとそのフォリオに対する変更は失われます。


9.2.3.1.2 簡易フォリオからのアイテムの削除

簡易フォリオからアイテムを削除するには、簡易フォリオの編集ページを使用します。

コンテンツを簡易フォリオから削除するには、次の手順を実行します。

  1. 簡易フォリオの編集ページでフォリオから削除するアイテムを選択するには、削除するアイテムの行をクリックします。行が強調表示されます。


    ヒント:

    複数の連続したアイテムを選択するには、[Shift]キーを押しながら最初と最後のアイテムをクリックします。複数の連続していないアイテムを選択するには、[Ctrl]キーを押しながら各アイテムをクリックします。


  2. サムネイル列の上の表見出しにある「行の削除」アイコンをクリックします。フォリオ内の表示されているアイテム・リストからアイテムが削除されます。

  3. 「アクション」メニューから「変更の保存」を選択します。


    重要:

    このページから移動する前に、ページを保存する必要があります。フォリオを保存しない場合、フォリオとそのフォリオに対する変更は失われます。


9.2.3.1.3 簡易フォリオ内のアイテムの並べ替え

簡易フォリオ内のアイテムを並べ替えるには、それらをドラッグして放します。

簡易フォリオ内のアイテムを並べ替えるには、次の手順を実行します。

  1. 移動する行をクリックしたまま新しい位置にドラッグし、放します。

  2. 「アクション」メニューから「変更の保存」を選択します。

9.2.3.1.4 簡易フォリオのエレメント情報の更新

簡易フォリオのコンテンツは、コンテンツ・サーバーに格納されているXMLファイルに指定されます。このフォリオ情報は、簡易フォリオの編集ページの表に表示されます。この情報はフォリオに固有であるため、コンテンツ・アイテムのメタデータまたはコンテンツ・アイテムが関連付けられている可能性がある他のフォリオ内の情報に影響を与えることなく、フォリオ情報を変更できます。

簡易フォリオ内のエレメント情報を更新するには、次の手順を実行します。

  1. 簡易フォリオの編集ページで、更新する情報をダブルクリックします。情報の上に編集可能なテキスト・フィールドが開きます。デフォルトでは、名前と説明のみを更新できます。

  2. 情報を変更し、[Enter]キーを押すか、テキスト・フィールドの外側をクリックします。変更が適用されます。

  3. 「アクション」メニューから「変更の保存」を選択します。エレメント情報が更新されます。

9.2.3.2 詳細フォリオの編集

詳細フォリオは、階層構造を使用したり、Webサイトへのハイパーリンクであるハイパーテキストを挿入できるフォリオです。簡易フォリオと同様に、詳細フォリオ内でアイテムを追加、削除または並べ替えることができます。簡易フォリオとは異なり、アイテムをフォルダ(ノード)でネストしたり、空のスロットをコンテンツ・アイテムのプレースホルダとして作成したり、アイテムを検索して追加したり、フォリオ・インタフェースで新しいコンテンツをチェックインできます。

詳細フォリオに関連付けられている構造とコンテンツは、コンテンツ・サーバーに格納されたXMLファイルに指定されます。この情報は、フォリオの編集ページ「エレメント情報」トレイ領域に表示されます。この情報はフォリオに固有であるため、コンテンツ・アイテムのメタデータまたはコンテンツ・アイテムが関連付けられている可能性がある他のフォリオ内の情報に影響を与えることなく、フォリオ情報を変更できます。

詳細フォリオの構造は、システム管理者によってテンプレートに事前に定義されていることがあります。テンプレート・ベースのフォリオの構造は、テンプレートに応じて後から変更できる場合とそうでない場合があります。

9.2.3.2.1 ノードとスロットの追加および編成

フォリオの編集ページで、フォリオからノードおよびスロットを追加、移動および削除できます。フォリオ階層の操作およびフォリオ階層内でのアイテムの編成は、コンピュータ・ファイル・システムなどの他の環境でフォルダやファイルを操作するのに似ています。たとえば、コンテンツ・アイテムを「ソース・アイテム」トレイからフォルダやスロットにドラッグ・アンド・ドロップしたり、フォリオ階層領域内でノード、スロットおよびアイテムをドラッグ・アンド・ドロップして再編成できます。さらに、フォリオ階層セクション内でノード、スロットまたはアイテムを右クリックすると、「エレメント情報」領域のコンテキスト・メニューと同じ選択オプションを含むコンテキスト・メニューが表示されます。

ノードまたはスロットをフォリオに追加するには、次の手順を実行します。

  1. 変更するフォリオのフォリオの編集ページにナビゲートします。

  2. 新しいノードまたはスロットを追加するノードを選択します。ルート・ノードまたは別のノード内のノードを選択できます。

  3. 選択したノードを右クリックするか、「エレメント情報」領域内のコンテキスト・メニュー・アイコンをクリックして、エレメントのコンテキスト・メニューを開きます。

  4. コンテキスト・メニューから「ノードの作成」または「スロットの作成」を選択します。新しいノードまたはスロットが表示されます。

  5. 「アクション」メニューから「変更の保存」を選択して、フォリオ階層の変更を保存します。


    重要:

    変更を保存しないでフォリオから移動すると、変更は失われます。


9.2.3.2.2 詳細フォリオへのコンテンツ・アイテムの追加

コンテンツ・アイテムを詳細フォリオに追加するには、フォリオの編集ページの「ソース・アイテム」トレイ、「エレメント情報」コンテキスト・メニュー、検索結果ページまたはデジタル・アセット・バスケットを使用します。たとえば、コンテンツ・アイテムは次のいずれかの方法でフォリオに追加します。

9.2.3.2.3「ソース・アイテム」領域からのアイテムの追加

フォリオの編集ページの「ソース・アイテム」領域には、コンテンツ・サーバーにチェックインされたコンテンツが表示されます。コンテンツは、「ソース・アイテム」領域に表示されるデジタル・アセット・バスケットで収集するか、「ソース・アイテム」領域の検索機能を使用して収集できます。ソース・アイテムのコンテキスト・メニューには、「ソース・アイテム」領域に表示できるアイテムの各セットが表示されます。

アイテムを「ソース・アイテム」領域からフォリオに追加するには、次の手順を実行します。

  1. コンテンツを追加するフォリオのフォリオの編集ページにナビゲートします。

  2. 「ソース・アイテム」領域のコンテキスト・メニューから、追加するアイテムが含まれているコンテンツ・セットを選択します。

  3. 「ソース・アイテム」領域で適切なアイテムを選択し、そのアイテムを追加するフォリオ内のノードまたはスロットにドラッグします。

  4. フォリオの編集ページ「アクション」メニューから「変更の保存」を選択します。


    重要:

    変更を保存しないでフォリオから移動すると、変更は失われます。


アイテムがデジタル・アセット・バスケットまたは「ソース・アイテム」領域に収集されていない場合は、「ソース・アイテム」領域の検索機能を使用してアイテムを検索できます。

検索機能を使用してアイテムを「ソース・アイテム」領域に収集するには、次の手順を実行します。

  1. コンテンツを追加するフォリオのフォリオの編集ページにナビゲートします。

  2. 「ソース・アイテム」領域で「検索」をクリックします。アイテムの検索ページが開きます。

  3. 検索に使用するプロファイル(存在する場合)を選択し、「次へ」をクリックします。検索フォームが開きます。

  4. 検索するアイテムに適した条件を選択し、「検索」をクリックします。コンテンツ・リスト・ページが開きます。

  5. 検索結果内の収集するアイテムの横にあるチェック・ボックスを選択し、「次へ」をクリックします。アイテムが「ソース・アイテム」領域に表示されます。

  6. フォリオの編集ページの「アクション」メニューから「変更の保存」を選択します。


    注意:

    検索結果の複数のページにまたがってアイテムを選択することはできません。


9.2.3.2.4 コンテキスト・メニューを使用した既存のアイテムの挿入

チェックインされているアイテムは、「エレメント情報」コンテキスト・メニューから「検索によるアイテムの挿入」を選択し、検索してフォリオのノードまたはスロットに直接挿入できます。適切なノードまたはスロットを右クリックして、このコンテキスト・メニューにアクセスすることもできます。

コンテキスト・アイテムを検索してフォリオのノードまたはスロットに直接挿入するには、次の手順を実行します。

  1. コンテンツを追加するフォリオのフォリオの編集ページにナビゲートします。

  2. コンテンツを挿入するノードまたはスロットを選択します。

  3. 「エレメント情報」コンテキスト・メニューを開くには、ノードまたはスロットを右クリックするか、「エレメント情報」領域でコンテキスト・メニューをクリックします。「エレメント情報」コンテキスト・メニューが開きます。

  4. 「検索によるアイテムの挿入」を選択します。アイテムの検索ページが開きます。

  5. 検索するアイテムに適した条件を選択し、「検索」をクリックします。コンテンツ・リスト・ページが開きます。

  6. 挿入するアイテムの横にある「選択」をクリックします。アイテムがフォリオに挿入されます。

9.2.3.2.5 コンテキスト・メニューを使用した新しいアイテムの挿入

まだチェックインされていない新しいアイテムは、「エレメント情報」コンテキスト・メニューの「チェックインによるアイテムの挿入」を使用して、フォリオのノードまたはスロットに直接挿入できます。適切なノードまたはスロットを右クリックして、このコンテキスト・メニューにアクセスすることもできます。

コンテキスト・アイテムを検索してフォリオのノードまたはスロットに直接挿入するには、次の手順を実行します。

  1. コンテンツを追加するフォリオのフォリオの編集ページにナビゲートします。

  2. コンテンツを挿入するノードまたはスロットを選択します。

  3. 「エレメント情報」コンテキスト・メニューを開くには、ノードまたはスロットを右クリックするか、「エレメント情報」領域でコンテキスト・メニューをクリックします。「エレメント情報」コンテキスト・メニューが開きます。

  4. 「チェックインによるアイテムの挿入」を選択します。アイテムのチェックイン・ページが開きます。

  5. チェックインするアイテムに適切な条件を入力し、「チェックイン」をクリックします。チェックインの確認ページが開きます。

  6. 「フォリオへのアイテムの追加」をクリックします。アイテムがフォリオに挿入されます。

  7. フォリオの編集ページ「アクション」メニューから「変更の保存」を選択します。

9.2.3.2.6 検索結果ページからのアイテムの追加

アイテムは、検索結果ページから新しいフォリオに直接追加するか、既存のフォリオまたは新しいテンプレート・ベースのフォリオの「ソース・アイテム」領域に追加できます。「ソース・アイテム」領域に表示されたコンテンツは、適切なノードまたはスロットにドラッグすることによってフォリオに追加できます。詳細は、9.2.3.2.3項「「ソース・アイテム」領域からのアイテムの追加」を参照してください。

アイテムを検索結果ページから新しいフォリオに追加するには、次の手順を実行します。

  1. 検索結果ページで、フォリオに追加するアイテムの横にあるチェック・ボックスを選択します。

  2. チェック・ボックスの上にある表の「アクション」メニューから「フォリオへのアイテムの追加」を選択します。フォリオへのアイテムの追加ページが開きます。

  3. 「新規フォリオ」を選択し、「次へ」をクリックします。フォリオ・タイプの選択ページが開きます。

  4. 「簡易フォリオ」を選択するか、「詳細フォリオ」を選択して適切なテンプレート(存在する場合)を選択します。

    • 「簡易フォリオ」を選択すると、選択したコンテンツ・アイテムがフラットな1つのノード・フォリオのルート・ノードに挿入されます。詳細は、A.12.4項「簡易フォリオの編集ページ」を参照してください。

    • 「詳細フォリオ」を選択すると、「フォリオ・テンプレート」リストが有効になり、システム管理者によって事前に定義された構造を持つフォリオ・テンプレートにアクセスできます。詳細は、A.12.5項「フォリオの編集ページ」を参照してください。

  5. 「フォリオのロード」をクリックします。手順4「簡易フォリオ」を選択した場合は、簡易フォリオの編集ページが開き、選択したエレメントが表示されます。手順4「詳細フォリオ」を選択した場合は、フォリオの編集ページが開き、詳細フォリオのルート・ノードに挿入された選択済コンテンツ・アイテムが表示されます。

  6. フォリオの編集ページ「アクション」メニューから「変更の保存」を選択します。


    重要:

    変更を保存しないでフォリオから移動すると、変更は失われます。


アイテムを検索結果ページから既存のフォリオに追加するには、次の手順を実行します。

  1. 検索結果ページで、フォリオに追加するアイテムの横にあるチェック・ボックスを選択します。

  2. チェック・ボックスの上にある表の「アクション」メニューから「フォリオへのアイテムの追加」を選択します。フォリオへのアイテムの追加ページが開きます。

  3. 「既存のフォリオ」を選択し、「次へ」をクリックします。フォリオのプロファイルの選択ページが開きます。

  4. 適切なプロファイル(存在する場合)を選択し、「次へ」をクリックします。既存のフォリオの検索ページが開きます。

  5. 検索するフォリオに適した条件を選択し、「検索」をクリックします。フォリオのリスト・ページが開きます。

  6. コンテンツ・アイテムを追加するフォリオの「選択」をクリックします。選択したフォリオのフォリオの編集ページが開き、「ソース・アイテム」領域にコンテンツ・アイテムが表示されます。「ソース・アイテム」領域に表示されたコンテンツは、適切なノードまたはスロットにドラッグすることによってフォリオに追加できます。詳細は、9.2.3.2.3項「「ソース・アイテム」領域からのアイテムの追加」を参照してください。

  7. フォリオの編集ページ「アクション」メニューから「変更の保存」を選択します。

9.2.3.2.7 デジタル・アセット・バスケットからのアイテムの追加

デジタル・アセット・バスケットは、収集したアイテムの管理に使用します。デジタル・アセット・バスケット内のアイテムは、「ソース・アイテム」コンテキスト・メニューからデジタル・アセット・バスケットを選択するとフォリオの「ソース・アイテム」領域に表示されます。「ソース・アイテム」領域に表示されたデジタル・アセット・バスケット内のコンテンツは、適切なノードまたはスロットにドラッグすることによってフォリオに追加できます。詳細は、9.2.3.2.3項「「ソース・アイテム」領域からのアイテムの追加」を参照してください。

さらに、デジタル・アセット・バスケット内のアイテムは、デジタル・アセット・バスケット・ページから新しいフォリオにパブリッシュできます。

デジタル・アセット・バスケット内のコンテンツをパブリッシュするには、次の手順を実行します。

  1. 「コンテンツ・サーバー」トレイで「バスケット」を開き、新しいフォリオにパブリッシュするアイテムが含まれているデジタル・アセット・バスケットを選択します。そのバスケットのデジタル・アセット・バスケット・ページが開きます。

  2. ページの「アクション」メニューから「フォリオへのパブリッシュ」を選択します。フォリオの編集ページが開き、新しいフォリオのルート・レベルに挿入されたパブリッシュ済アイテムが表示されます。

  3. フォリオの編集ページ「アクション」メニューから「フォリオの保存」を選択します。

  4. 9.2.2項「詳細フォリオの作成」の手順6を続行します。


    重要:

    変更を保存しないでフォリオから移動すると、変更は失われます。


9.2.3.2.8 詳細フォリオのエレメント情報の更新

詳細フォリオのエレメント情報を更新するには、次の手順を実行します。

  1. フォリオの編集ページフォリオ構造トレイで、更新するノード、スロットまたはアイテムを選択します。エレメント情報が「エレメント情報」トレイに表示されます。

  2. 情報を変更し、[Enter]キーを押すか、テキスト・フィールドの外側をクリックします。変更が適用されます。

  3. 「アクション」メニューから「変更の保存」を選択します。エレメント情報が更新されます。

9.2.4 スナップショットの取得

フォリオの階層は、コンテンツ・サーバーにコンテンツ・アイテムとしてチェックインされるXMLファイルで定義されます。コンテンツ・アイテムと同様に、フォリオには複数のリビジョンが存在する場合があります。ただし、他のコンテンツ・アイテムとは異なり、フォリオの新しいリビジョンは、コンテンツを明示的にチェックアウトして新しいリビジョンをチェックインするのではなく、フォリオの編集ページの「アクション」メニューを使用してフォリオのスナップショットを取得することで作成されます。

スナップショットを取得すると、現在の階層が保存され、新しいリビジョンとして複製されます。新しいリビジョンは引き続き編集できます。以前のリビジョンは、スナップショットが取得された時点のフォリオ階層を保持します。コンテンツ・アイテムと同様に、フォリオのコンテンツ情報ページからフォリオのリビジョン履歴にアクセスできます。

フォリオのスナップショットを取得するには、次の手順を実行します。

  1. フォリオのフォリオの編集ページにナビゲートします。

  2. 「アクション」メニューから「スナップショットの作成」を選択します。フォリオの編集ページが更新されます。


    ヒント:

    フォリオの編集ページ「アクション」メニューから「コンテンツ・アイテム情報」を選択し、コンテンツ情報ページでリビジョン履歴を参照して、新しいリビジョンが作成されていることを確認できます。


9.2.5 フォリオのロックとロック解除

フォリオをロックすると、フォリオのスナップショットが取得されてロックされるため、フォリオを編集できなくなります。フォリオがロックされると、フォリオを編集する権限を持っているユーザーには、フォリオの編集ページではなくフォリオの表示ページが表示されます。

フォリオをロックするには、次の手順を実行します。

  1. フォリオのフォリオの編集ページにナビゲートします。

  2. 「アクション」メニューから「フォリオのロック」を選択します。フォリオの表示ページが開きます。

必要に応じて、ロックされているフォリオを編集するためにロック解除できます。フォリオをロック解除すると、ロックされているフォリオの階層が編集可能な新しいリビジョンとして複製されます。

フォリオをロック解除するには、次の手順を実行します。

  1. フォリオのフォリオの編集ページにナビゲートします。

  2. 「アクション」メニューから「編集可能なリビジョンの作成」を選択します。フォリオの編集ページが開きます。

9.2.6 フォリオ・レンディションのダウンロード

システム管理者は、レンディションを定義し、様々な形式でそれらを利用可能にできます。たとえば、1つのZIPファイル・レンディションは、アクセス可能なすべてのフォリオ・コンテンツを含むことができます。PDFレンディションには、アクセス可能なすべてのフォリオ・コンテンツを、印刷に適した1つのPDFファイルにまとめることができます。

フォリオのレンディションをダウンロードするには、次の手順を実行します。

  1. フォリオのフォリオの編集ページにナビゲートします。

  2. 「レンダラ」メニューから必要なレンディションを選択します。ダウンロード場所の指定を求めるダイアログ・ボックスが開きます。


    重要:

    PDFレンディションは、フォリオに関連付けられているコンテンツにWeb表示可能PDFファイルがある場合にのみ使用できます。つまり、関連付けられているコンテンツ・アイテムがPDFファイルであるか、システム管理者が、PDF ConverterがPDFバージョンを生成するように設定します。



    重要:

    PDFバージョンがあるフォリオ・アイテムのみが、PDFレンディションの一部になります。


9.2.7 既存のフォリオの検索

コンテンツ・サーバーではフォリオが1つのXMLファイルとして管理されるため、コンテンツ・アイテムを検索するときと同じ方法でコンテンツ・サーバーを検索してフォリオを見つけることができます。検索トレイ、拡張検索ページまたは「クイック検索」フィールドを使用して、フォリオのタイトルまたはその他の関連付けられているメタデータを検索できます。権限を持っているフォリオのみが検索結果に表示されます。フォリオ・アイコンが検索結果フィールドの「アクション」列に表示されます。アイコンをクリックしてフォリオを表示します。フォリオを編集できる場合はフォリオの編集ページが開き、編集できない場合はフォリオの表示ページが開きます。

フォリオ内のコンテンツ・アイテムのコンテンツ情報ページに、「フォリオのメンバーシップ」セクション(リビジョン表の上)があり、コンテンツがメンバーであるフォリオを表示する「表示」リンクが表示されます。表示されたフォリオの横にはアクション・アイコンもあり、フォリオを表示したりそのコンテンツ情報を表示するオプションが含まれます。

9.2.8 フォリオの表示

次の方法でフォリオを表示できます。

  • フォリオの編集ページにはフォリオ階層が表示され、権限がある場合はフォリオを編集できます。

  • フォリオの表示ページには、デフォルトでフォリオ階層が表示されますが、編集することはできません。システム管理者は、デフォルトのフォルダ階層ビューに似ていない場合がある他のビューを定義できます。

  • コンテンツ情報ページのリンクからネイティブXMLファイル(ファイル拡張子は.xcsr)を表示します。

9.2.9 フォリオ情報の表示

リビジョン履歴などのフォリオ情報は、コンテンツ・サーバーにチェックインされているXMLファイルのコンテンツ情報ページに表示されます。フォリオ情報にアクセスするには、検索結果ページの「アクション」列にあるフォリオの横の「情報」アイコンをクリックするか、簡易フォリオの編集ページフォリオの編集ページまたはフォリオの表示ページ「アクション」メニューから「コンテンツ・アイテム情報」を選択します。

9.2.10 フォリオのサブスクライブ

コンテンツ・サーバーの他のアイテムと同様に、簡易フォリオおよび詳細フォリオをサブスクライブできます。ただし、フォリオの新しいリビジョンを作成しないでフォリオやフォリオ・アイテムを変更できるため、'フォリオ名'のサブスクライブ・ページを使用して、通知を受け取る変更のタイプを選択できます。

フォリオまたはフォリオ・アイテムに対する変更をサブスクライブするには、次の手順を実行します。

  1. サブスクライブするフォリオのコンテンツ情報ページで、「コンテンツ・アクション」メニューから「サブスクライブ」を選択します。'フォリオ名'のサブスクライブ・ページが開きます。

  2. 通知を受け取る1つ以上のアクションの横にあるチェック・ボックスを選択します。

    • 子の更新: このフォリオによってリンクされているコンテンツに対する変更によって、通知が送信されます。

    • 追加: このフォリオに対する追加によって、通知が送信されます。

    • 変更: このフォリオの属性に対する変更によって、通知が送信されます。

    • 削除: このフォリオからの削除によって、通知が送信されます。

  3. 「サブスクライブ」をクリックします。フォリオの標準コンテンツ情報ページが開きます。

9.2.11 デジタル・アセット・バスケットの使用

デジタル・アセット・バスケットは、コンテンツ・サーバーにチェックインされているアイテムを収集する場合に役立ちます。検索結果ページからデジタル・アセット・バスケットにコンテンツを追加します。デジタル・アセット・バスケットで収集したアイテムは、新しいフォリオにパブリッシュするか、フォリオの編集ページ「ソース・アイテム」トレイで既存のフォリオ内から簡単にアクセスできます。コンテンツ・バスケットの管理ページで複数のバスケットを作成すると、コンテンツをプロジェクト、作成者、日付、タイプまたはその他の便利な方法で編成できます。

デジタル・アセット・バスケットに追加されたコンテンツは、リポジトリに残ります。物理ロケーションは変わりません。かわりに、デジタル・アセット・バスケット内のアイテムのメタデータが、コンテンツ・アイテムが追加されるバスケットを反映するように更新されます。デジタル・アセット・バスケットのリンクをクリックして、そのデジタル・アセット・バスケットが反映されたメタデータの検索を実行すると、コンテンツ・アイテムを含む検索結果ページが返されます。同じコンテンツを複数のバスケットに収集できます。

9.2.11.1 デジタル・アセット・バスケットの管理

デジタル・アセット・バスケットは、コンテンツ・バスケットの管理ページを使用して作成および削除されます。複数のバスケットを作成できますが、一度にアクティブになるバスケットは1つのみです。コンテンツは、アクティブなバスケットにのみ追加できます。

デジタル・アセット・バスケットを作成するには、次の手順を実行します。

  1. 「コンテンツ・サーバー」トレイで「バスケット」をクリックします。デジタル・アセット・バスケットの管理ページが開きます。

  2. 「バスケットの追加」をクリックします。ページに新しいフィールドが表示されます。

  3. 新しいフィールドにバスケットの名前を入力します。

  4. 新しいバスケットをアクティブなバスケットにする場合はその横にある「アクティブ」を選択し、それ以外の場合は無効のままにします。アクティブなバスケットにのみコンテンツを追加できます。

  5. 「更新」をクリックします。新しいバスケットが「コンテンツ・サーバー」トレイの「バスケット」の下に表示されます。

デジタル・アセット・バスケットを削除するには、次の手順を実行します。

  1. 「コンテンツ・サーバー」トレイで「バスケット」をクリックします。デジタル・アセット・バスケットの管理ページが開きます。

  2. 削除するバスケットの横にある「削除」を選択し、「更新」をクリックします。バスケットがデジタル・アセット・バスケットの管理ページおよび「コンテンツ・サーバー」トレイの「バスケット」の下から削除されます。

9.2.11.2 デジタル・アセット・バスケットの操作

複数のデジタル・アセット・バスケットを作成すると、収集したコンテンツを編成するのに役立ちます。アクティブなバスケットにのみコンテンツを追加できます。コンテンツは、検索結果ページからアクティブなバスケットに追加されます。コンテンツをバスケット間で移動したり、別のバスケットにコンテンツをコピーしたり、バスケット内でコンテンツを並べ替えることができます。

9.2.11.2.1 アクティブなバスケットの設定

デジタル・アセット・バスケットの管理ページでアクティブなバスケットを設定できます。

アクティブなバスケットを設定するには、次の手順を実行します。

  1. 「コンテンツ・サーバー」トレイで「バスケット」をクリックします。デジタル・アセット・バスケットの管理ページが開きます。

  2. バスケットの横にある「アクティブ」を選択し、「更新」をクリックします。バスケット・アイコンが変わり、「コンテンツ・サーバー」トレイの「バスケット」の下にある、新しくアクティブになったバスケットの横に「アクティブ」と表示されます。

9.2.11.2.2 アクティブなバスケットへのコンテンツの追加

検索結果ページからアクティブなバスケットにコンテンツを追加できます。

アクティブなバスケットにコンテンツを追加するには、次の手順を実行します。

  1. 検索結果ページで、アクティブなバスケットに追加するアイテムの横にあるチェック・ボックスを選択します。

  2. チェック・ボックスの上にある表の「アクション」メニューから「アクティブなバスケットへの追加」を選択します。ホーム・ページが開きます。

  3. コンテンツがアクティブなバスケットに追加されていることを確認するには、「コンテンツ・サーバー」トレイ「バスケット」を開き、アクティブなバスケットのアイコンをクリックします。アクティブなバスケットのページが開きます。

9.2.11.2.3 コンテンツ・アイテムの移動とコピー

コンテンツを不注意に誤ったバスケットに追加したため、コンテンツを移動するか、コンテンツを別のバスケットに再編成する必要がある場合は、その操作を実行できます。また、あるバスケットのコンテンツを別のバスケットにコピーして、両方のバスケットに表示することもできます。

コンテンツ・アイテムをあるバスケットから別のバスケットに移動またはコピーするには、次の手順を実行します。

  1. 「コンテンツ・サーバー」トレイ「バスケット」を開き、コンテンツの移動元またはコピー元のバスケットのバスケット・リンクをクリックします。

  2. 移動またはコピーするアイテムの横にあるチェック・ボックスを選択します。

  3. 「アクション」メニューから「選択したアイテムの移動」または「選択したアイテムのコピー」を選択します。バスケット・アイテムの移動ページまたはバスケット・アイテムのコピーページが開きます。

  4. アイテムの移動先またはコピー先のバスケットをクリックします。ホーム・ページが開きます。

9.2.11.2.4 コンテンツ・アイテムの削除

アイテムをデジタル・アセット・バスケットから削除できます。

コンテンツ・アイテムをバスケットから削除するには、次の手順を実行します。

  1. 「コンテンツ・サーバー」トレイ「バスケット」を開き、コンテンツを削除するバスケットのバスケット・リンクをクリックします。

  2. 削除するアイテムの横にあるチェック・ボックスを選択します。

  3. 「アクション」メニューから「選択したアイテムの削除」を選択します。ホーム・ページが開きます。

9.2.12 フォリオ・ワークフローについて

ワークフローでフォリオを使用する際、技術的にはフォリオはコンテンツ・サーバーにチェックインされたXMLファイルであり、そのファイルには関連付けられたコンテンツが内容に基づいてリストされていることに留意してください。ワークフローでフォリオを回付する場合、実際に回付されるのは、関連付けられたXMLファイルです。レビューおよび編集の対象になるのは、フォリオの構造です。アイテム自体は回付されません。

フォリオはアイテムのリストとみなすことができます。フォリオをワークフローで回付すると、アイテムのリストのレビューや、場合によってはアイテムの更新、追加または再配置を求められます。9.1.2.1項「コンテンツの構造化された編成」の例では、企業はテンプレートを使用してフォリオを作成し、販売プレゼンテーションの情報を追加しました。新しいフォリオには、その会社に関連する最新のプレス・リリースと背景がテンプレートに基づいて自動的に組み込まれ、見込み顧客に関連するいくつかの部門のスライド・プレゼンテーション用に空のスロットが組み込まれます。

この場合、フォリオをワークフローで回付すると、該当するユーザーはスライド・プレゼンテーションを作成し、それをフォリオの適切なスロットに挿入するよう求められます。作業対象のスライド・プレゼンテーションは、任意の数の個別ワークフローを進み、何回もチェックインとチェックアウトを行うことができますが、フォリオは指定した空のスロットにコンテンツが関連付けられるまではワークフロー内を移動しません。完了後にフォリオがワークフローから出ると、フォリオは、フォリオのスナップショットが取得されるかフォリオがロックされるまで、フォリオ内のコンテンツ・アイテムの最新リビジョンに関連付けられます。