この項では、Microsoft Windowsオペレーティング・システムが動作しているコンピュータ上でDesktopクライアント・ソフトウェアを設定するプロセスについて説明します。内容は次のとおりです。
Oracle WebCenter Content: Desktop 11gリリース1を実行するクライアント・コンピュータは、次の要件を満たしている必要があります。
Microsoft Windowsオペレーティング・システム:
Windows XP(SP2以上、32ビットまたは64ビット・バージョン)
Windows Vista(SP1以上、32ビットまたは64ビット・バージョン)
Windows 7(32ビットまたは64ビット・バージョン)
Microsoft Internet Explorer 7.0以上(Internet Explorerがデフォルトのブラウザである必要はありません)。
Microsoft .NET Frameworkバージョン2.0再配布可能パッケージ。このパッケージがインストールされていない場合は、Microsoft社の次のWebサイトからダウンロードできます。
Desktopで使用するクライアント・コンピュータの設定に関して、次の考慮事項に注意してください。
システム管理者によって、クライアント・コンピュータに必要なDesktopソフトウェアが設定されている場合があります。ユーザー自身で設定する必要がある場合は、システム管理者に、Desktopクライアント・ソフトウェアのインストーラの入手場所について問い合せてください。
Oracle WebCenter Content Server 11g リリース1インスタンスにアクセスできる場合、Desktopクライアントのインストーラは、コンテンツ・サーバーのWebインタフェースのダウンロード・ページ(「コンテンツ」の下)にあります。
Oracle.comの「ダウンロード」セクションからDesktop配布zipファイルを入手することもできます。
Desktopクライアント・ソフトウェアは、Oracle WebCenter Content Server 11g リリース1以外に、Oracle Content Server 11g リリース1および10gリリース3と通信できます。その他のContent Serverバージョンはサポートされていません。11g リリース1より前のOracle Content Serverに接続している場合は、Desktop 11g リリース1の一部の機能は使用できないことに注意してください(第1.2項「新機能」を参照)。
Desktopクライアント・ソフトウェアは、Oracle Content Database(Oracle Content DB) 10g リリース1 (10.2)と通信できます。
Desktop 11g リリース1の32ビット・バージョンおよび64ビット・バージョンには個別のインストーラがあります(配布zipファイルの\Installer\32-bitまたは\Installer\64-bitにあります)。使用しているMicrosoft Windows環境に適したインストーラ・バージョン(32ビットのWindowsには32ビットのインストーラ、64ビットのWindowsには64ビットのインストーラ)を実行してください。使用バージョンが不明な場合は、システム管理者に問い合せてください。
注意: 64ビットのMicrosoft Windowsを32ビットのMicrosoft Officeとともに使用している場合は、64ビットのDesktopインストーラを使用してください。 |
Desktopクライアント・ソフトウェアは、管理者レベルの権限を使用してインストールする必要があります。これらの権限がない場合にソフトウェアをインストールしようとすると、レジストリ設定が正しく設定されず、ソフトウェアが正しく機能しません。支援が必要な場合は、システム管理者に連絡してください。
システム管理者がDesktop 11g リリース1をクライアント・コンピュータに効率的にロールアウトできる、MSIベースのインストーラもあります。詳細は、第D.1項「クライアント・ソフトウェアのカスタム・インストール・オプション」を参照してください。
前のバージョンのDesktopクライアント・ソフトウェアがコンピュータにすでにインストールされている場合は、最初にこのソフトウェアをアンインストールすることをお薦めします。以前にインストールしたバージョンをすべて完全にアンインストールすることが重要です。
デスクトップ統合クライアント・ソフトウェアを完全にアンインストールする手順は次のとおりです。
Windowsの「コントロール パネル」を開きます。
オペレーティング・システムに応じて、次のリンクをクリックします。
Windows XP: 「プログラムの追加と削除」
Windows VistaおよびWindows 7(カテゴリ表示): 「プログラムのアンインストール」(「プログラム」の下)
Windows VistaおよびWindows 7(アイコン表示): 「プログラムと機能」
「Oracle WebCenter Content: Desktop」または「Oracle Content Server - Desktop Integration Suite」を選択します。
オペレーティング・システムに応じて、次の操作を実行します。
Windows XP: 「削除」をクリックします。
Windows VistaおよびWindows 7: 右クリックして「アンインストール」を選択します。
アンインストール・ウィザードが起動します。
Desktopクライアント・ソフトウェアをコンピュータから削除するかどうかを確認された場合は、「はい」をクリックします。
ソフトウェアがクライアント・コンピュータから削除されます。
コンピュータを再起動します。
注意: (たとえばアップグレード時に)Desktopクライアント・ソフトウェアをアンインストールしてから再インストールした場合、以前に設定したサーバー接続はソフトウェアの再インストール後もすべて継続して使用できます。 |
コンピュータに旧バージョンのDesktopクライアント・ソフトウェアがインストールされていない場合は、現行バージョンのDesktop 11g リリース1クライアント・ソフトウェアをインストールできます。
コンピュータ上でのDesktop 11g リリース1クライアント・ソフトウェアをインストールする手順は次のとおりです。
Desktopクライアント・ソフトウェアのインストーラの入手方法をシステム管理者に問い合せます。
Oracle WebCenter Content Server 11g リリース1インスタンスにアクセスできる場合、Desktopクライアントのインストーラは、コンテンツ・サーバーのWebインタフェースのダウンロード・ページ(「コンテンツ」の下)にあります。
Oracle.comの「ダウンロード」セクションからDesktop配布zipファイルを入手することもできます。
32ビットと64ビットのデスクトップ・クライアント・ソフトウェア・インストーラがあることに注意してください。必ず正しいインストーラ・バージョンを実行してください。デスクトップ配布zipファイルには、32ビットと64ビットの両方のインストーラが含まれています(\Installer\32-bit\DIS-11.1.x.yy-Setup.exeおよび\Installer\64-bit\DIS-11.1.x.yy-x64-Setup.exe。xはバージョン番号でyyはビルド番号です)。使用バージョンが不明な場合は、システム管理者に問い合せてください。
注意: 64ビットのMicrosoft Windowsを32ビットのMicrosoft Officeとともに使用している場合は、64ビットのDesktopインストーラを使用してください。 |
クライアント・ソフトウェアを入手した後、インストーラ実行可能ファイル(.msiではなく.exe)を実行します。
Microsoft .NET Frameworkバージョン2.0再配布可能パッケージが見つからない場合は、このパッケージをロードするかどうかを尋ねるプロンプトが表示されます。「はい」をクリックし、ライセンス契約を受け入れてインストールを実行し、「終了」をクリックします。
「ようこそ」画面で、「次」をクリックしてインストールを開始します。
Custom Setupダイアログ・ボックスで、サポートされているアプリケーションの中からコンテンツ・サーバーに統合するアプリケーションを選択します。
リストには、ローカル・コンピュータで検出されたサポートされているすべてのアプリケーションが表示されます(第1.4項「サポートされているクライアント・アプリケーション」を参照)。デフォルトでは、すべてのアプリケーションが統合対象として選択されています。アプリケーションをコンテンツ・サーバーに統合しない場合は、そのアプリケーションのアイコンをクリックし、メニューから「This feature will not be available.」を選択します。この場合、アプリケーションのアイコンが赤色のXに変わります。
注意: Outlookアカウントを定義していない場合は、アプリケーション選択のダイアログ・ボックスでOutlookを選択しても、Outlookに統合を設定できません。 |
デフォルトでは、ソフトウェアはC:¥Program Files¥Oracle¥Content Server¥Desktop Integration Suiteにインストールされます。ソフトウェアを別のフォルダにインストールするには、「変更」ボタンをクリックし、別のフォルダを指定します。
統合するアプリケーションとソフトウェアのインストール場所を確認した後、「次」をクリックして続行するか、「取消」をクリックしてインストール・プロセスを終了します。
コンテンツ・サーバーに統合するアプリケーションのいずれかが現在実行中の場合は、影響を受けるアプリケーションを再起動するまではDesktopの一部の機能が使用できないことを示す警告が表示されます。「次へ」をクリックして続行します。
「インストール」をクリックしてインストールを開始します。
必要なすべてのファイルがコピーされます。
Lotus Notes統合をインストールしているとき、Notes.iniファイルが見つからないことを示すエラー・メッセージが表示される場合があります。このエラー・メッセージが表示された場合は、まずインストールを完了し、第2.6項「Notes.iniファイルの手動構成」の手順に従います。
インストールが完了した後、「終了」をクリックしてインストール・ウィザードを終了します。
コンピュータを再起動します。
統合対象として選択されているアプリケーションにLotus Notesが含まれている場合は、Notes.iniファイルを変更する必要があります。デスクトップ・クライアント・ソフトウェア・インストーラでは、ファイルを自動的に変更しようとします。インストーラで変更できなかった場合は、エラー・メッセージが表示されます。この場合、ファイルを手動で変更する必要があります。
Notes.iniファイルへの必要な変更を手動で行う手順は次のとおりです。
Notes.iniファイルを探します。このファイルは次の場所にあります。
Windows XP: Lotus-Notes-App-Dir¥Notes.ini(C:¥Program Files¥Lotus¥Notes¥Notes.iniなど)
Windows VistaおよびWindows 7: C:¥Users¥User-Name¥AppData¥Local¥VirtualStore¥Lotus-Notes-App-Dir¥Notes.ini(C:¥Users¥jsmith¥AppData¥Local¥VirtualStore¥Program Files¥Lotus¥Notes¥Notes.iniなど)
Windows VistaおよびWindows 7の場合は、次の点に注意してください。
Lotus Notesアプリケーション・ディレクトリにもNotes.iniファイルがありますが、これは変更が必要なファイルではありません。
Windows VistaおよびWindows 7のAppData構造はデフォルトで非表示です。Windowsエクスプローラで隠しフォルダを表示するには、該当するオプションを有効にする必要があります。
Windows VistaまたはWindows 7を実行しているクライアント・コンピュータを複数のユーザーが使用している場合は、各ユーザーのNotes.iniファイルを変更する必要があります。
Notes.iniファイルが見つからない場合は、Notes管理者に問い合せてください。
Notes.iniファイルをテキスト・エディタで開きます。
AddInMenusエントリを探します。
AddInMenusエントリが存在する場合は、このエントリの末尾にSTELNI.DLL
をカンマで区切って追加します。次に例を示します。
AddInMenus=FILE1.DLL,FILE2.DLL,STELNI.DLL
AddInMenusエントリがない場合は、ファイルの末尾に次の行を追加します。
AddInMenus=STELNI.DLL
(DLLファイル名の最後の文字はiの大文字であり、数字の1ではありません。)
Notes.iniファイルを保存して閉じます。
コンピュータにDesktopクライアント・ソフトウェアをインストールした後は、コンピュータからアクセスするすべてのコンテンツ・サーバーへの接続を設定する必要があります。詳細は、第7章「コンテンツ・サーバー接続に関する作業」を参照してください。