6 Enterprise Manager Fusion Middleware Controlの起動

この章では、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlコンソールにアクセスする方法と、必要なすべての構成、監視および管理作業を実行できるWebCenter Portal関連ページを表示する方法について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

• 第6.1項「Fusion Middleware Controlコンソールの表示」

• 第6.2項「Spacesアプリケーションのホームページへの移動」

• 第6.3項「Frameworkアプリケーションのホームページへの移動」

• 第6.4項「依存コンポーネントへの移動」

対象読者

この章の内容は、Fusion Middleware管理者(Oracle WebLogic Server管理コンソールを使用してAdmin、Operator、Monitorロールを付与されたユーザー)を対象としています。第1.8項「管理操作、ロールおよびツールの理解」も参照してください。

6.1 Fusion Middleware Controlコンソールの表示

Fusion Middleware管理者は、Fusion Middleware Controlコンソールにログインして、WebCenter Portalを管理するためのページにアクセスできます。ロールによって、ログイン後に表示および実行できることが決まります。詳細は、表1-7「WebCenter Portalの操作およびOracle WebLogic Serverロール」を参照してください。

Fusion Middleware Controlコンソールにアクセスする手順は、次のとおりです。

1. Fusion Middleware Controlを起動します。

   Fusion Middleware Controlはドメインに対して構成されており、Oracle WebLogic Server管理サーバーの起動時に自動的に起動されます。『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』のFusion Middleware Controlの起動および停止に関する項を参照してください。

2. http://host_name.domain_name:port_number/emのURLにナビゲートします。

   例: http://myhost.mycompany.com:7001/em

   管理ポート番号を含む正確なURLは、config.xml内に示されています。

   • Windows上: DOMAIN_HOME\config\config.xml

   • UNIX上: DOMAIN_HOME/config/config.xml

   『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』のポートの管理に関する項も参照してください。

3. ファームの管理者「ユーザー名」および「パスワード」の有効な詳細を入力します。

   管理者ユーザーのためのデフォルトのユーザー名は、weblogicです。これは、最初にFusion Middleware Controlにログインするために使用できるアカウントです。

4. 「ログイン」をクリックします。

   最初に表示されるページは、「ファーム」ホームページです。このページは、ナビゲーション・ペイン(図6-1)でファーム名を選択すると、いつでも表示できます。

   
   

   ヒント: ログインできない場合は、WebLogic管理コンソールにログインし、ホスト、ポートおよび資格証明の確認を試みてください。Weblogic管理コンソールはFusion Middleware Controlと同じホストおよびポートでアクセスできます。(http://host_name.domain_name:port_number/console)

   
   

   図6-1 ファーム・ホームページ

   
   

ナビゲーション・ペインからドリルダウンして、Spacesアプリケーションおよびデプロイした可能性のある任意のFrameworkアプリケーションを含む、ファーム内のすべてのコンポーネントを表示および管理できます。詳細な手順は、次の項を参照してください。

• 第6.2項「Spacesアプリケーションのホームページへの移動」

• 第6.3項「Frameworkアプリケーションのホームページへの移動」

6.2 Spacesアプリケーションのホームページへの移動

Spacesアプリケーションを管理するための最初のページは、Spacesのホームページです。このページには、Spacesアプリケーションを構成するすべてのコンポーネントとサービスのステータス、パフォーマンスおよび可用性が表示されます。

図6-2 Spacesのホームページ

このページからは、次の操作を実行できます。

• Spacesアプリケーションのステータスの確認

• 主要なスペース関連のパフォーマンス・データの表示。アプリケーションが様々な負荷の下でどのように実行されるかを確認するためとシステム・リソースの問題を診断するための、ユーザー・アクセス率と比較した全体的なレスポンス時間の追跡。最も使用されるスペース、最も遅い実行者の迅速な確認、および最も多くのエラーを記録しているスペースの判別。

• WebLogic ServerインストールおよびMDSリポジトリを含む、他の主要なコンポーネントへの移動

• アプリケーションで使用されるWebCenter Portalサービスのステータスおよび主要なパフォーマンス・メトリックの表示

• 個々のスペース、サービス、外部アプリケーション、ポートレットおよびプロデューサの詳細なパフォーマンス情報へのドリルダウン

Spacesのホームページには、「WebCenterポータル」メニュー(図6-3)も表示されます。

図6-3 Spacesアプリケーションの「WebCenterポータル」メニュー

「WebCenterポータル」メニューから、次のことが行えます。

• Spacesアプリケーションの起動および停止

• アプリケーション設定の構成

• バックエンド・サービスの管理

• 外部アプリケーションの管理

• ポートレット・プロデューサの登録および管理

• すべてのコンポーネントの詳細なパフォーマンス・メトリックの監視

• ライブ・メトリックの選択および図表化

• 診断情報の分析およびログの構成

• Spacesアプリケーションのエクスポートおよびインポート

• セキュリティ・ポリシーおよびロールの構成

• ADFおよびMDSオプションの構成

• Webサービス関連の情報の表示

Spacesのメイン・ホームページに移動する手順は、次のとおりです。

1. Fusion Middleware Controlにログインします。

   第6.1項「Fusion Middleware Controlコンソールの表示」を参照してください。

2. ナビゲータ(図6-4)で、「WebCenter」→「ポータル」→「Spaces」を開きます。

3. 「WebCenter」を選択して、Spacesのインストールのホームページに移動します(図6-4)。

   図6-4 Spacesのホームページへの移動

   
   

ナビゲータ・メニューがどのように「WebCenterポータル」に変わるかに注意してください(図6-5)。

図6-5 Spacesのホームページおよびメニューの表示

特定のコンポーネントのためのコンテキスト・メニューにアクセスする別の方法は、ナビゲーション・ツリーでノードを右クリックすることです。たとえば、左の「webcenter(11.1.1.4.0)」で「Spaces」ノードを右クリックすると、同じ「WebCenterポータル」メニューが表示されます。

6.3 Frameworkアプリケーションのホームページへの移動

WebCenter Portal: Frameworkで開発されたポータル・アプリケーション・デプロイメントを管理するための最初のページは、J2EEの「アプリケーション・デプロイメント」ホームページ(図6-6)です。このページには、Frameworkアプリケーションを構成するすべてのコンポーネントとサービスのステータス、パフォーマンスおよび可用性が表示されます。

注意: Spacesアプリケーションには異なるホームページがあります。「Spacesアプリケーションのホームページへの移動」を参照してください。

図6-6 Frameworkアプリケーションのホームページ

このページからは、次の操作を実行できます。

• Frameworkアプリケーションのステータスの確認

• Oracle WebLogic Server管理コンソールへの移動

• 様々な「アプリケーション・デプロイメント」メニュー・オプションへのアクセス

  • アプリケーションの起動、再起動および停止

  • ログ・ファイルの表示および構成

  • アプリケーションのアンデプロイおよび再デプロイ

  • セキュリティ・ポリシーおよびロールの構成

  • ADFおよびMDSオプションの構成

• パフォーマンス・サマリーの表示、アプリケーションのエントリ・ポイントの表示、アプリケーションに関連付けられたWebサービスとモジュールの表示、および秒当たりのリクエスト数とリクエスト処理時間を示すレスポンス・データとロード・データの表示

• Frameworkアプリケーションの主要コンポーネントへの移動

• 個々のモジュールおよびサービスの詳細なパフォーマンス情報へのドリルダウン

Frameworkアプリケーションの場合、「アプリケーション・デプロイメント」メニューに追加で「WebCenterポータル」メニュー・オプションが表示されます。「WebCenterポータル」メニューからは、次のようなWebCenter Portal固有の作業を実行できます。

• 外部アプリケーションの管理(第26章「外部アプリケーションの管理」を参照)

• バックエンド・サービスの管理(第10章「Oracle WebCenter Portalサービスの管理」を参照)

• ポートレット・プロデューサの管理(第24章「ポートレット・プロデューサの管理」を参照)

• WebCenterサービスの詳細なパフォーマンス・メトリックの監視(第38章「Oracle WebCenter Portalのパフォーマンスの監視」を参照)

Frameworkアプリケーションのメイン・ホームページに移動する手順は、次のとおりです。

1. Fusion Middleware Controlにログインします。

   第6.1項「Fusion Middleware Controlコンソールの表示」を参照してください。

2. ナビゲータ(図6-7)で、「アプリケーション・デプロイメント」を開きます。

   図6-7 Frameworkアプリケーションのホームページへの移動

   
   

3. Frameworkアプリケーションの名前を選択して、アプリケーションのホームページを表示します。

   「アプリケーション・デプロイメント」メニュー(図6-8)に「WebCenterポータル」メニュー・オプションが表示されていることに注意してください。

   図6-8 Frameworkアプリケーションのホームページおよびメニューの表示

   
   

6.4 依存コンポーネントへの移動

WebCenter Portalのページから、WebLogic Serverドメイン、サーバー、Javaコンポーネント、MDSリポジトリなどの関連するコンポーネントに属するページに移動することは簡単です。

• Spacesアプリケーション: ホームページから「関連コンポーネント」内のリンクをクリックして、Spacesアプリケーション自体、WebLogic Serverインストール・ページ、およびFusion Middleware Control内のMDSリポジトリ・ページへ移動します。第6.2項「Spacesアプリケーションのホームページへの移動」も参照してください。

• Frameworkアプリケーション: J2EEアプリケーションのホームページ上の「アプリケーション・デプロイメント」メニューから、Oracle WebLogic Server管理コンソール、およびWebCenter Portal、ADF、MDSリポジトリおよびセキュリティの構成と管理に関連するページへ直接移動できます。第6.3項「Frameworkアプリケーションのホームページへの移動」も参照してください。