Windows Connector は、シリアルデバイスマッピングを提供します。これにより、ユーザーは Sun Ray クライアントまたは Windows クライアントコンピュータ上で実行している Oracle Virtual Desktop Client に接続された外部シリアルデバイスにアクセスできます。Windows Connector を開始するとき、uttsc コマンドの -r comport:
オプションを使用してデバイスマッピングを構成する必要があります。
次に、$UTDEVROOT/dev/term/a
にマウントされたシリアルデバイスをデバイス名 SER_A
にマップする例を示します。
uttsc -r comport:SER_A=$UTDEVROOT/dev/term/a -i ip_addr
シリアルデバイスがデスクトップクライアントに対してマウントされている場所を判断する方法の詳細については、「シリアルデバイスと USB プリンタへのアクセス」を参照してください。
生成されたデバイスノードを介して USB-シリアル変換アダプタにはアクセスできません。Windows セッションで USB リダイレクションを使用して、USB-シリアル変換アダプタで接続されたシリアルデバイスにアクセスする必要があります。
シリアルデバイスがマップされると、さまざまな方法で、前の例の SER_A
など、シリアルデバイスがマップ済みとして利用可能であることを確認できるようになります。推奨されるいくつかのコマンドの一覧については、表17.11「利用可能なシリアルデバイスを確認するための Windows コマンド」およびその下の注意事項を参照してください。
表17.11 利用可能なシリアルデバイスを確認するための Windows コマンド
Windows バージョン | chgport /q | net use | mode | PuTTY |
---|---|---|---|---|
Windows XP | はい、注意事項を参照 | いいえ | いいえ | はい |
Windows Server 2003 R2 | はい | いいえ | いいえ | はい |
Windows 7、Windows 8、Windows Server 2008 R2、Windows Server 2012 | はい | いいえ | はい | はい |
次に、表17.11「利用可能なシリアルデバイスを確認するための Windows コマンド」に関する注意事項を示します。
chgport /q - このコマンドは Windows XP の一部ではありません。ただし、change.exe
と chgport.exe
の両方の実行可能ファイルを Windows Server 2003 R2 システムから Windows XP システムにコピーして使用できます。Windows XP では、chgport \q コマンドは、デバイスが次のコマンドを使用してマップされた場合にそのデバイスを表示します。COMn:
は未使用の COM ポートで、mapped_name
はマップされたデバイスの名前です。
net use \\COMn:
\\tsclient\mapped_name
net use および mode - これらの両方のコマンドは Windows コマンドプロンプトから実行してください。
PuTTY - このコマンドは、http://www.chiark.greenend.org.uk/%7Esgtatham/putty/download.html で無料で入手できます。PuTTY でシリアルポートを入力するときは、マップされた名前にコロンが含まれている場合でも、コロン (<literal>:</literal) を入力しないでください。