最新のすべての Sun Ray Software 機能を活用し、最適なユーザーエクスペリエンスを実現するには、常に Sun Ray クライアントに最新の Sun Ray Operating Software をインストールしてください。最新の Sun Ray Operating Software をインストールすることは、Sun Ray Software または Sun Ray クライアントのサポート問題を解決するための初期要件の 1 つでもあります。
Sun Ray クライアントの Sun Ray Operating Software 11.1.1 リリースは、新しい Sun Ray Software 5.4 機能の多くに必要です。
Windows 7 および Windows Server 2008 R2 でのビデオプレイバックが改善
Sun Ray 3 シリーズクライアントでは、Windows 7 および Windows Server 2008 R2 デスクトップを使用する場合の Windows Media Player を使用したビデオプレイバックが改善されています。改善には、MPEG-2、H.264、および VC-1 ビデオ形式での最大 720p ビデオのサポートが含まれます。詳細については、管理ガイドのビデオの高速化を参照してください。
動的なセッションサイズ変更
セッションの動的サイズ変更を使用すると、ローカルのデスクトップクライアントセッションのサイズに合わせてリモートデスクトップのサイズを自動的に変更できます。セッションの存続期間中の動的なセッションサイズ変更をより適切に実現するために、utscreenresize コマンドの -l
オプションが追加されました。動的なセッションサイズ変更は Oracle Virtual Desktop Client でも拡張されており、ウィンドウモード中にタブレットを回転したりウィンドウをサイズ変更したりしたあとで、新しい画面構成を自動的に検出し、それに従ってリモートデスクトップをサイズ変更します。詳細については、管理ガイドのセッションの動的サイズ変更を参照してください。
Sun Ray クライアントの画面回転
Sun Ray クライアントのファームウェアを、モニターの方向 (たとえば、縦か横か) を指定するように構成できるようになりました。この方向の構成は、さまざまな画面構成コマンドによって使用され、適切な画面方向をユーザーに自動的に提供するのに役立ちます。詳細については、画面の回転を構成する方法を参照してください。
モニターモードの正確な一覧表示
xrandr コマンドを使用してモニター情報を表示する場合、モニターでサポートされているサイズのみが表示され、マルチヘッドグループ内のセカンダリヘッドに関する情報は正確です。
特定のタッチ画面ディスプレイが現在 Sun Ray 3 クライアントおよび Sun Ray 3 Plus クライアントで動作する
互換性のあるタッチ画面ディスプレイのリストとそれらを使用するための特定の要件については、Sun Ray クライアントおよび Oracle Virtual Desktop Client の周辺機器に関するドキュメントを参照してください。
IPsec によりネットワークセキュリティーが改善
Sun Ray クライアントと Sun Ray サーバーとの間の IPv4 トラフィックセキュリティーを改善するために、IPsec が提供されるようになりました。詳細については、管理ガイドのIPsec サポートを参照してください。
既存および新規の Sun Ray クライアントのファームウェアが古い場合は、新機能を取得するにはこの新しいファームウェアリリースで更新する必要があります。
Sun Ray Operating Software は、Sun Ray Software 5.3 以降を実行している Sun Ray サーバーにインストールする必要があります。Sun Ray オペレーティングソフトウェアを 5.3 よりも前の Sun Ray Software リリースにインストールしようとすると、競合が発生します。それらのリリースでは Sun Ray クライアントファームウェアがすでにインストールされ、提供されているためです。
Sun Ray オペレーティングソフトウェアを 5.3 よりも前の Sun Ray Software リリースにインストールしようとすると、エラーメッセージ「エラー: 不明なファームウェアモジュールタイプ」
が表示される場合があります。
Sun Ray Operating Software を Sun Ray Software 5.4 インストールの一部として Sun Ray クライアントにインストールするときは、管理ガイドの「Sun Ray Software をインストールするまえにファームウェアをインストールする」を参照してください。
Sun Ray Software インストールプロセスとは別に Sun Ray クライアントの Sun Ray Operating Software を更新するときは、管理ガイドの「Sun Ray クライアントでファームウェアを更新する方法」を参照してください。
Sun Ray Operating Software についてのサポート関連の質問は、My Oracle Support の「ナレッジドキュメント 1448410.1」を参照してください。My Oracle Support を使用しても問題を解決できないため、Sun Ray Operating Software のための Oracle サポートケースを登録する必要がある場合は、HW ベース Customer Support Identifier (CSI) を使用して製品の Sun Ray HW およびコンポーネントのファームウェアを指定してください。詳細については、「「Oracle スペシャリストサポートに連絡する」」を参照してください。