第2章 Oracle KVLiteの概要

目次

KVLiteの起動
KVLiteの停止と再起動
インストールの確認
kvliteユーティリティのコマンドライン・パラメータ・オプション

KVLiteは、単一ノードの単一レプリケーション・グループ・ストアです。通常、単一プロセスで実行され、クライアント・アプリケーションの開発とテストに使用されます。KVLiteは、Oracle NoSQL Databaseをインストールすると、インストールされます。

KVLiteの起動

KVLiteは、KVHOME/lib/kvstore.jarにあるkvliteユーティリティを使用して起動します。コマンドライン・オプションを指定せずにこのユーティリティを使用すると、KVLiteは次のデフォルト値で実行されます。

  • ストア名はkvstoreです。

  • ホスト名はローカル・マシンです。

  • レジストリ・ポートは5000です。

  • Oracle NoSQL Databaseデータが配置されるディレクトリ(KVROOTと呼ばれます)は、./kvrootです。

  • ロギングは有効ではありません。

  • 管理プロセスは、ポート5001を使用して有効化されます。

これは、KVLiteと通信するプロセスは、ポート5000を使用してローカル・ホスト(127.0.0.1)でのみKVLiteと通信できるということです。ローカル・マシン以外のマシンからKVLiteと通信する場合、デフォルト値以外を使用してKVLiteを起動する必要があります。コマンドライン・オプションについては、この章の後半で説明します。

次に例を示します。

> java -jar KVHOME/lib/kvstore.jar kvlite

KVLiteの起動が成功すると、新規ストアを作成したか、既存ストアを開いたかに応じて、2つの文のいずれかが標準出力に出力されます。

Created new kvlite store with args:
-root ./kvroot -store <kvstore name> -host <localhost> -port 5000 
-admin 5001 

または

Opened existing kvlite store with config:
-root ./kvroot -store <kvstore name> -host <localhost> -port 5000 
-admin 5001 

ここで、<kvstore name>はストアの名前で、<localhost>はローカル・ホストの名前です。マシンの速度によって異なりますが、このメッセージが出力されるまでに約10秒から60秒かかります。

KVLiteを停止するまで、コマンドライン・プロンプトは戻らないことに注意してください。