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Oracle Solaris 11.1 の管理: デバイスとファイルシステム     Oracle Solaris 11.1 Information Library (日本語)
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ドキュメントの情報

はじめに

1.  リムーバブルメディアの管理 (タスク)

2.  CD および DVD への書き込み (タスク)

3.  デバイスの管理 (タスク)

4.  デバイスの動的構成 (タスク)

5.  USB デバイスの管理 (タスク)

USB デバイスの新機能

USB 3.0 のサポート

Oracle Solaris の USB サポートについて

サポートされる USB 機能

USB デバイスの機能および互換性の問題

バス電源供給方式のデバイス

USB キーボードとマウス

USB ホイール付きマウスのサポート

USB ホストコントローラとハブ

USB ハブデバイス

SPARC: USB 電源管理

USB ケーブルを接続するためのガイドライン

USB デバイスの概要

よく使用される USB 関連の略語

Oracle Solaris USB アーキテクチャー

USB バスの説明

USB デバイスおよびドライバクラス

USB 大容量ストレージデバイスの管理

USB フロッピーディスクデバイスの使用

USB 大容量ストレージデバイスのホットプラグ

USB 大容量ストレージデバイスを追加する方法

USB カメラを追加する方法

USB 大容量ストレージデバイスを取り外す方法

USB 大容量ストレージデバイスを使用するための準備

USB デバイス情報を表示する方法

USB 大容量ストレージデバイス上にファイルシステムを作成する方法

USB 大容量ストレージデバイス上でパーティションを変更し、PCFS ファイルシステムを作成する方法

USB 大容量ストレージデバイス上に Solaris パーティションを作成してスライスを変更する方法

USB 大容量ストレージデバイスをマウントまたはマウント解除する方法

USB 大容量ストレージデバイスの問題のトラブルシューティング

特定の USB ドライバを無効にする

特定の USB ドライバを無効にする方法

使用されていない USB デバイスのリンクを削除する方法

USB オーディオデバイスの使用

複数の USB オーディオデバイスのホットプラグ

USB オーディオデバイスを追加する方法

システムのプライマリオーディオデバイスを識別する方法

プライマリ USB オーディオデバイスを変更する方法

USB オーディオデバイスに関する問題のトラブルシューティング

オーディオデバイスの所有権に関する注意事項

cfgadm コマンドを使った USB デバイスのホットプラグ

USB バス情報を表示する方法 (cfgadm)

USB デバイスの構成を解除する方法

USB デバイスの構成方法

論理的に USB デバイスを接続解除する方法

論理的に USB デバイスを接続する方法

論理的に USB デバイスのサブツリーを接続解除する方法

USB デバイスのリセット方法

複数の構成を持つ USB デバイスのデフォルト構成を変更する方法

6.  InfiniBand デバイスの使用 (概要/タスク)

7.  ディスクの管理 (概要)

8.  ディスク使用の管理 (タスク)

9.  ディスクの管理 (タスク)

10.  ディスクの設定 (タスク)

11.  COMSTAR を使用したストレージデバイスの構成 (タスク)

12.  Oracle Solaris Internet Storage Name Service (iSNS) の構成と管理

13.  format ユーティリティー (参照情報)

14.  ファイルシステムの管理 (概要)

15.  ファイルシステムの作成およびマウント (タスク)

16.  追加スワップ空間の構成 (タスク)

17.  ファイルとファイルシステムのコピー (タスク)

18.  テープドライブの管理 (タスク)

索引

USB 大容量ストレージデバイスの管理

このセクションでは次のタスクについて説明します。

次の USB リムーバブル大容量ストレージデバイスがサポートされます。

以前の Oracle Solaris リリースでは、すべての USB ストレージデバイスはリムーバブルメディアデバイスとして識別されていました。これにより、自動マウントをはじめ、次に示す利点の大部分が実現されていました。Oracle Solaris 11 リリースでは、USB 大容量ストレージデバイスがホットプラグ可能デバイスとして認識されますが、次のセクションで説明する USB リムーバブルデバイスの利点も得られます。ホットプラグ可能動作の詳細については、「USB 大容量ストレージデバイスのホットプラグ」を参照してください。

USB 大容量ストレージデバイスを管理するためのガイドラインは次のとおりです。

USB 大容量ストレージデバイスの詳しい使用方法については、scsa2usb(7D) のマニュアルページを参照してください。

USB フロッピーディスクデバイスの使用

USB フロッピーディスクはリムーバブルメディアデバイスとして表示されます。USB フロッピーディスクデバイスは、fd (フロッピー) ドライバでは管理されません。アプリケーションから fd (ネイティブフロッピー) ドライバに対する ioctl(2) 呼び出しを実行すると、そのアプリケーションは失敗します。read(2) および write(2) 呼び出しのみを実行するアプリケーションは成功します。SunPCI や rmformat などのその他のアプリケーションも成功します。

USB フロッピーディスクデバイスは SCSI リムーバブルメディアデバイスとして認識されます。デバイスは /media ディレクトリの下で利用できます。

USB フロッピーディスクデバイスの使用方法の詳細については、「USB デバイスの概要」を参照してください。

USB 大容量ストレージデバイスのホットプラグ

デバイスのホットプラグとは、オペレーティングシステムをシャットダウンすることなくあるいはシステムの電源を切ることなく、デバイスを追加したり取り外したりすることを指します。USB デバイスはすべてホットプラグ対応です。

hot-pluggable デバイス属性は、システムをリブートせずに接続または切り離しできたり、ユーザーの介入なしで自動的に構成および構成解除できたりするデバイスを識別します。すべての USB デバイスは、ホットプラグ可能デバイスとして識別され、それらの利点が得られます。また、リムーバブルメディアでない USB デバイスは、リムーバブルメディアデバイスとして識別されなくなり、removable-media 属性を持たなくなりました。

リムーバブルでない USB ストレージデバイスはドライバレベルでホットプラグ可能デバイスとして識別されます。この動作は、システムをリブートせずにこれらのデバイスを接続または取り外しできること、およびユーザーの介入なしで自動的に構成または構成解除できることを意味します。これらの変更は、カーネルレベルで行われているため、デバイスの使用には影響しません。たとえば、これらのデバイスのマウントおよびマウント解除は、リムーバブルメディア管理サービスによって制御されます。

これらのデバイスの使用方法の詳細については、scsa2usb(7D) を参照してください。

リムーバブルメディアマネージャーがホットプラグ対応のデバイスを認識するようになりました。デバイスをプラグインするだけで、数秒でマウントされます。何も起こらない場合はデバイスがマウントされているどうかを確認してください。

リムーバブルメディアサービスが動作していることを確認します。

# svcs hal dbus rmvolmgr
STATE          STIME    FMRI
online         May_03   svc:/system/dbus:default
online         May_03   svc:/system/hal:default
online         May_03   svc:/system/filesystem/rmvolmgr:default

デバイスが有効で認識されている場合は、デバイスからファイルシステムをマウントできます。

デバイス上のファイルシステムが自動的にマウントされない場合は、手動によるマウントを試みます。

デバイスをホットリムーブする前に、eject -l コマンドの別名からそのデバイスの名前を探します。次に、デバイスのメディアを取り出します。この処理を行わない場合でも、デバイスが解放されてポートが使用できる状態に戻りますが、デバイス上のファイルシステムが破損する場合があります。

USB デバイスは、ホットプラグを実行するとすぐにシステムのデバイス階層に表示されます (prtconf コマンドで確認可能)。USB デバイスを使用していないときにそのデバイスを取り外すと、システムのデバイス階層からそのデバイスが削除されます。

デバイスを取り外したときにそのデバイスを使用していた場合、デバイスノードは残りますが、このデバイスを制御しているドライバはデバイス上のすべての動作を停止します。このデバイスに発行されるすべての新しい入出力動作はエラーを返します。

このような状況で、 システムは元のデバイスを差し込むように要求します。デバイスが使用できない場合は、アプリケーションを停止してください。数秒後に、ポートが再び使用できるようになります。


注 - 動作中の、つまり開いているデバイスを削除すると、データの整合性が損なわれる可能性があります。デバイスを取り外す前には、必ずデバイスを閉じるようにしてください。ただし、接続されているキーボードとマウスは例外で、動作中でも移動することができます。


USB 大容量ストレージデバイスを追加する方法

  1. 管理者になります。
  2. USB 大容量ストレージデバイスを接続します。
  3. USB デバイスが追加されたことを確認します。

    例:

    $ rmformat
     Looking for devices...
           1. Logical Node: /dev/rdsk/c3t0d0p0
              Physical Node: /pci@0,0/pci108e,534a@2,1/storage@3/disk@0,0
              Connected Device: SanDisk  Cruzer Micro     0.3
              Device Type: Removable
              Bus: USB
              Size: 245.0 MB
              Label: <None>
              Access permissions: Medium is not write protected.
  4. デバイスが /media ディレクトリの下に自動的にマウントされていることを確認します。

    例:

    $ ls /media/NONAME
    aa  bb

    rmmount -l コマンドを使用して、マウント可能なデバイスのパスとニックネームを一覧表示することもできます。デバイスが /media ディレクトリの下にマウントされている場合は、次のような出力が表示されます。

    $ rmmount -l
    /dev/dsk/c3t0d0p0:1  rmdisk0,NONAME,/media/NONAME

USB カメラを追加する方法

カメラのメディアが PCFS ファイルシステムを使用している場合は、自動的にマウントされます。デバイスが scsa2usb ドライバにバインドされない場合は、libusb アプリケーションを使用して写真を転送します。詳細については、/usr/share/doc/libusb/libusb.txt ファイルを参照してください。

  1. 管理者になります。
  2. USB カメラを差し込んで電源を入れます。

    システムによって、カメラ用の論理デバイスが作成されます。カメラが差し込まれると、/var/adm/messages ファイルにメッセージが出力され、デバイスの接続が確認されます。システムでは、カメラはストレージデバイスとして扱われます。

  3. /var/adm/messages ファイルの出力を確認します。
    # more /var/adm/messages

    出力表示を確認すると、どの論理デバイスが作成されたかを確認でき、そのデバイスを使用してイメージにアクセスできます。出力表示は次のようになります。

    Jul 15 09:53:35 buffy usba: [ID 349649 kern.info]    OLYMPUS, C-3040ZOOM,
     000153719068
    Jul 15 09:53:35 buffy genunix: [ID 936769 kern.info] scsa2usb1 is 
    /pci@0,0/pci925,1234@7,2/storage@2
    Jul 15 09:53:36 buffy scsi: [ID 193665 kern.info] sd3 at scsa2usb1: 
    target 0 lun 0

    次のコマンドを実行して、デバイスをマウント可能な /dev/dsk リンクエントリに関連付けます。

    # ls -l /dev/dsk/c*0 | grep /pci@0,0/pci925,1234@7,2/storage@2
     lrwxrwxrwx   1 root     root          58 Jun 14  2010 c3t0d0p0 ->
     ../../devices/pci@0,0/pci925,1234@7,2/storage@2/disk@0,0:a
  4. USB カメラファイルシステムをマウントします。

    ほとんどの場合、カメラのファイルシステムは PCFS ファイルシステムです。ファイルシステムが PCFS の場合は、自動的にマウントされます。

    • x86 システム上でファイルシステムを手動でマウントするには、次のような構文を使用します。
      # mount -F pcfs /dev/dsk/c3t0d0p0:c /mnt
    • SPARC システム上でファイルシステムを手動でマウントするには、次のような構文を使用します。
      # mount -F pcfs /dev/dsk/c3t0d0s0:c /mnt

    ファイルシステムのマウント方法については、「Oracle Solaris ファイルシステムのマウントおよびマウント解除」を参照してください。

    さまざまな PCFS ファイルシステムのマウント方法については、mount_pcfs(1M) のマニュアルページを参照してください。

  5. (省略可能) イメージファイルが使用可能であることを確認します。

    例:

    # ls /mnt/DCIM/100OLYMP/
    P7220001.JPG*  P7220003.JPG*  P7220005.JPG*
    P7220002.JPG*  P7220004.JPG*  P7220006.JPG*
  6. (省略可能) USB カメラが作成したイメージファイルを表示します。

    例:

    # /usr/dt/bin/sdtimage P7220001.JPG &
  7. カメラを切り離す前に、ファイルシステムをマウント解除します。

    例:

    # umount /mnt
  8. (省略可能) カメラの電源をオフにし、切り離します。

USB 大容量ストレージデバイスを取り外す方法

  1. 管理者になります。
  2. そのデバイスを使用しているアプリケーションを実行中の場合は、そのアプリケーションを停止します。
  3. デバイスをマウント解除します。
    $ rmumount NONAME

    または、umount コマンドを管理者として使用します。例:

    # umount /media/NONAME

    USB デバイスのマウント解除の方法については、「USB 大容量ストレージデバイスをマウントまたはマウント解除する方法」を参照してください。

  4. デバイスを取り外します。

USB 大容量ストレージデバイスを使用するための準備

リムーバブルメディア上の情報にアクセスするには、リムーバブルメディアサービスを使用する方法と使用しない方法があります。GNOME のファイルマネージャーを使用してリムーバブルメディア上の情報にアクセスする方法については、GNOME デスクトップのドキュメントを参照してください。

USB デバイスのフォーマットが終了すると、通常は /media/label ディレクトリの下にマウントされます。

デバイスノードは、文字型デバイスについては /dev/rdsk ディレクトリ、ブロック型デバイスについては /dev/dsk ディレクトリの下に作成されます。デバイスリンクは、デバイスのホットプラグを実行したときに作成されます。詳細は、scsa2usb(7D) のマニュアルページを参照してください。

リムーバブルメディアサービスでデバイスを認識できない場合は、デバイスを手動でマウントしてみます。最初に rmformat コマンドを使用してデバイスパスを特定してから、mount コマンドを使用して管理者としてデバイスを手動でマウントします。

デバイスをリムーバブルメディアサービスを使ってマウントした場合は、rmumount コマンドを使ってマウントを解除できます。デバイスを手動でマウントした場合は、umount コマンドを管理者として使ってマウントを解除します。

USB デバイスのマウントおよびマウント解除の方法については、「USB 大容量ストレージデバイスをマウントまたはマウント解除する方法」を参照してください。

USB デバイス情報を表示する方法

USB 大容量ストレージデバイス上にファイルシステムを作成する方法

USB フロッピーディスクは、ファイルシステムを追加する前にフォーマットする必要があります。その他のすべての USB 大容量ストレージデバイスを使用するには、ファイルシステムが必要です。

USB デバイスをフォーマットするときには、次の点に注意してください。


注 - 手順 4 と 5 は、USB フロッピーディスクをフォーマットする必要がある場合にのみ実行してください。


  1. 管理者になります。
  2. USB デバイスをシステムに追加します。 USB デバイスのホットプラグを実行する方法については、次を参照してください。
  3. (オプション) USB デバイスを特定します。
    # rmformat
    Looking for devices...
         1. Logical Node: /dev/rdsk/c2t0d0p0
            Physical Node: /pci@0,0/pci108e,534a@2,1/hub@7/floppy@1/disk@0,0
            Connected Device: MITSUMI  USB FDD          1039
            Device Type: Floppy drive
            Bus: USB
            Size: 1.4 MB
            Label: <None>
            Access permissions: Medium is not write protected.

    この例では、フロッピーディスクデバイスは c2t0d0p0 です。

  4. 必要に応じて、フロッピーディスクをフロッピーディスクドライブに挿入します。
  5. 必要に応じて、フロッピーディスクをフォーマットします。
    # rmformat -F long raw-device
  6. ファイルシステムのタイプを判別し、デバイスがマウント解除されていることを確認します。次のいずれかの手順に従います。

    USB デバイスのマウント解除の方法については、「USB 大容量ストレージデバイスをマウントまたはマウント解除する方法」を参照してください。

    • データを別のシステムに転送する必要がある場合は、USB スティック上に ZFS プールおよびファイルシステムを作成します。

      # zpool create c5t0d0 temp-pool
      # zfs create temp-pool/data
    • PCFS ファイルシステムを作成します。

      # mkfs -F pcfs -o nofdisk,size=size raw-device

      -size オプションを 512 バイトブロック単位で指定します。

      次の例は、SPARC システムにおいて 1.4M バイトのフロッピーディスクに PCFS ファイルシステムを作成する方法を示しています。

      # mkfs -F pcfs /dev/rdsk/c2t0d0p0
      Construct a new FAT file system on /dev/rdsk/c2t0d0p0: (y/n)? y

      次の例は、x86 システムにおいて 1.4M バイトのフロッピーディスクに PCFS ファイルシステムを作成する方法を示しています。

      # mkfs -F pcfs /dev/rdsk/c2t0d0s2
      Construct a new FAT file system on /dev/rdsk/c2t0d0s2: (y/n)? y

      次の例は、SPARC システムにおいて 100M バイトの USB メモリースティックに PCFS ファイルシステムを作成する方法を示しています。

      # mkfs -F pcfs /dev/rdsk/c5t0d0s2:c

      次の例は、x86 システムにおいて 100M バイトの USB メモリースティックに PCFS ファイルシステムを作成する方法を示しています。

      # mkfs -F pcfs /dev/rdsk/c5t0d0p0:c

      このコマンドの実行には、数分かかることがあります。

    • レガシー UFS ファイルシステムを作成します。

      # newfs raw-device

      大容量の USB ハードディスクの場合は、newfs -f 4096 オプションまたは newfs -T オプションの使用を検討してください。


      注 - フロッピーディスクの記憶容量は少ないので、UFS ファイルシステムのためにフロッピーディスクのかなりの容量が消費されます。


    PCFS ファイルシステムの作成と、USB 大容量ストレージデバイス上のスライスの変更の詳細な例については、「USB 大容量ストレージデバイス上でパーティションを変更し、PCFS ファイルシステムを作成する方法」および「USB 大容量ストレージデバイス上に Solaris パーティションを作成してスライスを変更する方法」を参照してください。

USB 大容量ストレージデバイス上でパーティションを変更し、PCFS ファイルシステムを作成する方法

次の手順では、USB デバイス上で既存のパーティションを削除し、新しいパーティションを作成してから PCFS ファイルシステムを作成する方法を説明します。このタスクを実行する前にデータをバックアップしてください。この手順には、ガイドラインとしてのみ使用できる特定の例が含まれています。指定する情報は、使用している特定のシステムに適用させてください。

  1. 管理者になります。
  2. fdisk ユーティリティーを起動します。
    # fdisk /dev/rdsk/c3t0d0p0
  3. オプション 3 を選択してパーティションを削除します。
          Total disk size is 29 cylinders
                 Cylinder size is 2048 (512 byte) blocks
    
                                                   Cylinders
          Partition   Status    Type          Start   End   Length    %
          =========   ======    ============  =====   ===   ======   ===
              1       Active    Solaris2          1    28      28     97
    
    SELECT ONE OF THE FOLLOWING:
       1. Create a partition
       2. Specify the active partition
       3. Delete a partition
       4. Change between Solaris and Solaris2 Partition IDs
       5. Exit (update disk configuration and exit)
       6. Cancel (exit without updating disk configuration)
    Enter Selection: 3
  4. 削除するパーティションの番号を選択します。
          Total disk size is 29 cylinders
                 Cylinder size is 2048 (512 byte) blocks
    
                                                   Cylinders
          Partition   Status    Type          Start   End   Length    %
          =========   ======    ============  =====   ===   ======   ===
              1       Active    Solaris2          1    28      28     97
    
    SELECT ONE OF THE FOLLOWING:
       1. Create a partition
       2. Specify the active partition
       3. Delete a partition
       4. Change between Solaris and Solaris2 Partition IDs
       5. Exit (update disk configuration and exit)
       6. Cancel (exit without updating disk configuration)
    Specify the partition number to delete (or enter 0 to exit): 1
    
    Partition deleted.
  5. パーティションを作成します。
          Total disk size is 29 cylinders
                 Cylinder size is 2048 (512 byte) blocks
    
                                                   Cylinders
          Partition   Status    Type          Start   End   Length    %
          =========   ======    ============  =====   ===   ======   ===
    
    WARNING: no partitions are defined!
    
    SELECT ONE OF THE FOLLOWING:
       1. Create a partition
       2. Specify the active partition
       3. Delete a partition
       4. Change between Solaris and Solaris2 Partition IDs
       5. Exit (update disk configuration and exit)
       6. Cancel (exit without updating disk configuration)
    Enter Selection: 1
  6. パーティションタイプとして FAT32 を選択します。
          Total disk size is 29 cylinders
                 Cylinder size is 2048 (512 byte) blocks
    
                                                   Cylinders
          Partition   Status    Type          Start   End   Length    %
          =========   ======    ============  =====   ===   ======   ===
    
    WARNING: no partitions are defined!
    
    SELECT ONE OF THE FOLLOWING:
       1. Create a partition
       2. Specify the active partition
       3. Delete a partition
       4. Change between Solaris and Solaris2 Partition IDs
       5. Exit (update disk configuration and exit)
       6. Cancel (exit without updating disk configuration)
    Select the partition type to create:
       1=SOLARIS2  2=UNIX        3=PCIXOS     4=Other    
       5=DOS12     6=DOS16       7=DOSEXT     8=DOSBIG
       9=DOS16LBA  A=x86 Boot    B=Diagnostic C=FAT32
       D=FAT32LBA  E=DOSEXTLBA   F=EFI        0=Exit? c
  7. このパーティションに使用するディスクの割合を指定します。
           Total disk size is 29 cylinders
                  Cylinder size is 2048 (512 byte) blocks
    
                                                   Cylinders
          Partition   Status    Type          Start   End   Length    %
          =========   ======    ============  =====   ===   ======   ===
    
    WARNING: no partitions are defined!
    
    SELECT ONE OF THE FOLLOWING:
       1. Create a partition
       2. Specify the active partition
       3. Delete a partition
       4. Change between Solaris and Solaris2 Partition IDs
       5. Exit (update disk configuration and exit)
       6. Cancel (exit without updating disk configuration)
    Select the partition type to create:
    Specify the percentage of disk to use for this partition (or type "c" to 
    specify the size in cylinders). 100
  8. 新しいパーティションをアクティブなパーティションにするか非アクティブなパーティションにするかを選択します。
                  Total disk size is 29 cylinders
                  Cylinder size is 2048 (512 byte) blocks
    
                                                   Cylinders
          Partition   Status    Type          Start   End   Length    %
          =========   ======    ============  =====   ===   ======   ===
    
    WARNING: no partitions are defined!
    
    SELECT ONE OF THE FOLLOWING:
       1. Create a partition
       2. Specify the active partition
       3. Delete a partition
       4. Change between Solaris and Solaris2 Partition IDs
       5. Exit (update disk configuration and exit)
       6. Cancel (exit without updating disk configuration)
    Select the partition type to create:
    Should this become the active partition? If yes, it  will be activated 
    each time the computer is reset or turned on.
    Please type "y" or "n". n
  9. ディスク構成を更新して終了します。
          Total disk size is 29 cylinders
                 Cylinder size is 2048 (512 byte) blocks
    
                                                   Cylinders
          Partition   Status    Type          Start   End   Length    %
          =========   ======    ============  =====   ===   ======   ===
              1                 Win95 FAT32       1    28      28     97
    
    SELECT ONE OF THE FOLLOWING:
       1. Create a partition
       2. Specify the active partition
       3. Delete a partition
       4. Change between Solaris and Solaris2 Partition IDs
       5. Exit (update disk configuration and exit)
       6. Cancel (exit without updating disk configuration)
    Enter Selection: 5
  10. このパーティション上に PCFS ファイルシステムを作成します。

    新しいファイルシステムを作成する前にデバイスがマウント解除されていることを確認します。USB デバイスのマウント解除の方法については、「USB 大容量ストレージデバイスをマウントまたはマウント解除する方法」を参照してください。

    # mkfs -F pcfs -o fat=32 /dev/rdsk/c3t0d0p0:c
    Construct a new FAT file system on /dev/rdsk/c3t0d0p0:c: (y/n)? y

USB 大容量ストレージデバイス上に Solaris パーティションを作成してスライスを変更する方法

次の手順では、Solaris パーティションを作成してスライスを変更する方法を示します。この手順には、ガイドラインとしてのみ使用できる特定の例が含まれています。指定する情報は、使用している特定のシステムに適用させてください。

このタスクを実行する前にデータをバックアップしてください。

  1. root 役割になります。
  2. fdisk ユーティリティーを起動します。
    # fdisk /dev/rdsk/c5t0d0s2
    No fdisk table exists. The default partition for the disk is:
    
      a 100% "SOLARIS System" partition
    
    Type "y" to accept the default partition,  otherwise type "n" to edit the
     partition table.
    y
  3. 現在のスライスを表示します。

    例:

    # prtvtoc /dev/rdsk/c5t0d0s2
    * /dev/rdsk/c5t0d0s2 partition map
    *
    * Dimensions:
    *     512 bytes/sector
    *      63 sectors/track
    *     255 tracks/cylinder
    *   16065 sectors/cylinder
    *    5836 cylinders
    *    5836 accessible cylinders
    *
    * Flags:
    *   1: unmountable
    *  10: read-only
    *
    *                          First     Sector    Last
    * Partition  Tag  Flags    Sector     Count    Sector  Mount Directory
           0      0    00          0  93755340  93755339
           2      0    00          0  93755340  93755339
  4. スライスの情報を含むテキストファイルを作成します。

    例:

    slices: 0 = 0, 5GB, "wm", "home" :
            1 = 8225280000, 6GB :
            2 = 0, 44GB, "wm", "backup" :
            6 = 16450560000, 15GB

    各スライスがシリンダ境界から始まっていることを確認します。たとえば、スライス 1 は 822280000 バイトから始まっています。この数は、シリンダサイズ (バイト数) の 1000 倍になります。

    詳細は、rmformat(1)-s オプションの説明を参照してください。

  5. 上記の手順で作成したスライスファイルを含むスライスを作成します。

    例:

    # rmformat -s slice_file /dev/rdsk/c5t0d0s2
  6. 新しいスライスの情報を表示します。

    例:

    # prtvtoc /dev/rdsk/c5t0d0s2
    * /dev/rdsk/c5t0d0s2 partition map
    *
    * Dimensions:
    *     512 bytes/sector
    *      63 sectors/track
    *     255 tracks/cylinder
    *   16065 sectors/cylinder
    *    5836 cylinders
    *    5836 accessible cylinders
    *
    * Flags:
    *   1: unmountable
    *  10: read-only
    *
    * Unallocated space:
    *       First     Sector    Last
    *       Sector     Count    Sector
    *    10485760   5579240  16064999
    *    28647912   3482088  32129999
    *    63587280  30168060  93755339
    *
    *                          First     Sector    Last
    * Partition  Tag  Flags    Sector     Count    Sector  Mount Directory
           0      8    00          0  10485760  10485759
           1      3    01   16065000  12582912  28647911
           2      5    00          0  92274688  92274687
           6      4    00   32130000  31457280  63587279

USB 大容量ストレージデバイスをマウントまたはマウント解除する方法

次の手順では、USB 大容量ストレージデバイスをマウントおよびマウント解除する方法を示します。

  1. 管理者またはコンソールユーザーになります。
  2. (オプション) デバイスを特定します。

    例:

    $ rmformat
     Looking for devices...
           1. Logical Node: /dev/rdsk/c3t0d0p0
              Physical Node: /pci@0,0/pci108e,534a@2,1/storage@3/disk@0,0
              Connected Device: SanDisk  Cruzer Micro     0.3
              Device Type: Removable
              Bus: USB
              Size: 245.0 MB
              Label: <None>
              Access permissions: Medium is not write protected.

    この例では、物理フロッピーディスクデバイスは c2t0d0p0 です。

  3. USB 大容量ストレージデバイスをマウントまたはマウント解除するには、次のいずれかの方法を選択します。
    • USB 大容量ストレージデバイスをコンソールユーザーとしてマウントします。

      次のように、デバイスニックネーム、マウントポイント、またはデバイスパスを指定して rmmount コマンドを使用することもできます。

      $ rmmount rmdisk0
      $ rmmount NONAME
      $ rmmount /dev/dsk/c3t0d0p0:1

      例:

      $ rmmount NONAME
      NONAME /dev/dsk/c2t0d0p0 mounted
      $ ls /media/NONAME
      AA.TXT
    • USB 大容量ストレージデバイスをコンソールユーザーとしてマウント解除します。

      例:

      $ rmumount NONAME  
      NONAME /dev/dsk/c2t0d0p0 unmounted
    • USB 大容量ストレージデバイスをスーパーユーザーとしてマウントします。

      次の例は、UFS ファイルシステムを使用しているデバイスのマウント方法を示しています。

      $ mount /dev/dsk/c1t0d0s2 /mnt

      次の例は、SPARC システムにおいて、PCFS ファイルシステムを使用しているデバイスをマウントする方法を示しています。

      $ mount -F pcfs /dev/dsk/c3t0d0s2:c /mnt

      次の例は、x86 システムにおいて、PCFS ファイルシステムを使用しているデバイスをマウントする方法を示しています。

      $ mount -F pcfs /dev/dsk/c3t0d0p0:c /mnt

      次の例は、読み取り専用の HSFS ファイルシステムを使用している CD のマウント方法を示しています。

      $ mount -F hsfs -o ro /dev/dsk/c1t0d0s2 /mnt
    • USB 大容量ストレージデバイスをスーパーユーザーとしてマウント解除します。

      デバイス上のファイルシステムを使用しているユーザーがいないことを最初に確認してください。

      例:

      $ fuser -c -u /mnt
      $ umount /mnt
  4. DVD、CD、またはフロッピーディスクデバイスの場合には、デバイスを取り出します。

    例:

    $ eject /dev/rdsk/c1t0d0s2

USB 大容量ストレージデバイスの問題のトラブルシューティング

USB 大容量ストレージデバイスの追加または取り外しで問題が発生した場合には、次のヒントを参考にしてください。

/var/adm/messages ファイルでデバイスの列挙の失敗を確認します。列挙の失敗の場合は、USB ハブを挿入するか、ハブを取り外してルート USB ハブに直接接続します。

特定の USB ドライバを無効にする

特定の種類の USB デバイスを無効にするには、対応するクライアントドライバを無効にします。たとえば、USB プリンタを無効にするには、そのプリンタを使用している usbprn ドライバを無効にします。usbprn を無効にしても、USB ストレージデバイスなどのほかのデバイスには影響しません。

次の表に、USB デバイスの種類の一部とそれらに対応するドライバを示します。

デバイスの種類
無効にするドライバ
オーディオ
usb_ac および usb_as
HID (通常はキーボードとマウス)
hid
ストレージ
scsa2usb
プリンタ
usbprn
シリアル
usbser_edge

システムに接続されている USB デバイスのドライバを無効にすると、次のようなコンソールメッセージが表示されます。

usba10: WARNING: usba:    no driver found for device name

特定の USB ドライバを無効にする方法

  1. 管理者になります。
  2. ドライバの別名エントリを /etc/system ファイルから除外します。

    たとえば、次の exclude 文を追加して usbprn ドライバを除外します。

    exclude: usbprn
  3. システムをリブートします。
    # init 6

使用されていない USB デバイスのリンクを削除する方法

システムの電源がオフのときに USB デバイスを取り外した場合には、次の手順を実行します。システムの電源が切断されているときに USB デバイスを取り外すと、存在しないデバイスへのリンクが残る場合があります。

  1. 管理者になります。
  2. そのデバイスにアクセスする可能性のあるアプリケーションをすべて閉じます。
  3. 特定の USB クラスの未使用のリンクを削除します。

    例:

    # devfsadm -C -c audio

    または、関連するリンクをすべて削除します。

    # devfsadm -C