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マニュアルページセクション 1M: システム管理コマンド     Oracle Solaris 11.1 Information Library (日本語)
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vdiskadm

- 仮想ディスクの作成と管理

形式

vdiskadm create -s size [-t type[:opt],[opt]
     [-c comment] vdname
vdiskadm destroy [-r] vdname|snapshot
vdiskadm snapshot vdname@snapname
vdiskadm rollback [-r] snapshot
vdiskadm clone [-c comment] vdname|snapshot clone_vdname
vdiskadm move vdname dir
vdiskadm rename vdname|snapshot vdname|snapshot
vdiskadm list [-fp]vdname
vdiskadm verify vdname
vdiskadm prop-get [-l] -p property vdname
vdiskadm prop-set -p property=value vdname
vdiskadm prop-add -p property=value vdname
vdiskadm prop-del -p property vdname
vdiskadm import [-fnpqm] [-x type] -d file|zvol|dsk
     [-t type[:opt]] vdname
vdiskadm export -x type[:opt] -d file|zvol|dsk vdname
vdiskadm convert [-t type[:opt]] vdname
vdiskadm translate [-i type[:opt]] -I input_file -x type[:opt]
     -d output_file
vdiskadm help [command]

機能説明

vdiskadm コマンドは、dom0 内の仮想ディスクを管理します。前述の「形式」に含まれている vdname は仮想ディスクのパス名であり、その最大長は MAXPATHLEN (1024 バイト) です。

vdiskadm は一連のサブコマンドとして実装されており、その多くは独自のオプションやオペランドを備えています。これらのサブコマンドは、後述の「サブコマンド」で説明されています。

次の各項目では、仮想ディスクに関係する概念について説明します。

スナップショット

スナップショットとは、仮想ディスクの読み取り専用コピーのことです。スナップショットはきわめてすばやく作成することができ、最初は領域をほとんど消費しません。アクティブな仮想ディスク内のデータが変更されると、スナップショット用のデータが増加します。これは、本来ならアクティブな仮想ディスクと共有されていたデータです。

クローン

クローンとは、仮想ディスクの書き込み可能なコピーのことです。クローンのデフォルトタイプは、元の仮想ディスクのマージされた (つまり合体した) コピーになります。マージクローンの例としては、仮想ディスクがいくつかのスナップショットから構成されている場合が挙げられます。その後にクローン処理を行うと、新しい仮想ディスクにはスナップショットは一切含まれません。クローンのタイプは元の仮想ディスクと同じ (つまり vmdk:fixed) になります。マージクローンの作成時には、元の仮想ディスクやそのスナップショットに対するリンクは一切作成されません。このようにマージクローンにはリンクが存在しないため、別の物理マシンに移動できます。

数値

数値プロパティーの値は、人間が読み取ることのできるサフィックス (kKBMGb など) を使って指定できます。使用可能な最大サフィックスは Z (ゼタバイト) です。次の指定はすべて有効 (および等価) です。

1536M  1.5g  1.50GB

仮想ディスクのタイプ

サポートされている仮想ディスクのタイプとオプションは、次のとおりです。

ここで、vmdk はネイティブの VMware 形式、vdi はネイティブの VirtualBox 形式、vhd はネイティブの Microsoft 形式であり、raw は raw ディスクと思われるファイルを記述します。raw ディスクは常に fixed 形式ですが、これは、オプションの明示的な設定や暗黙的な認識を可能にするためです。

タイプが指定されなかった場合のデフォルト値は、vmdk です。オプションが指定されなかった場合のデフォルト値は、タイプ raw では fixed、タイプ vmdkvdi、および vhd では sparse です。

ネイティブプロパティーとユーザー定義プロパティー

プロパティーは、ネイティブとユーザー定義の 2 つの種類に分けられます。ネイティブプロパティーは、内部統計データのエクスポートや vdiskadm の動作制御を行います。また、ネイティブプロパティーは編集可能であるか、読み取り専用です。ユーザー定義プロパティーは、vdiskadm の動作に何の影響も与えない任意の文字列です。これを使用すると、ユーザー環境で意味のある方法で仮想ディスクに注釈を付けることができます。ユーザー定義プロパティー名には、ネイティブプロパティーと区別するためにコロン (:) 文字を含める必要があります。

プロパティーは仮想ディスクにのみ関連付けられ、個々のスナップショットには関連付けられません。

すべての仮想ディスクには、さまざまな動作を制御するネイティブプロパティーに加え、仮想ディスクに関する統計データを出力するネイティブプロパティーがあります。

仮想ディスクのネイティブプロパティーを次に示します。

cdrom

仮想ディスクが CDROM の場合に真になるブール (論理) 型プロパティー。

removable

仮想ディスクがリムーバブルメディアの場合に真になるブール型プロパティー。

readonly

仮想ディスクが読み取り専用の場合に真になるブール型プロパティー。このプロパティーは読み取り専用です。

sectors

指定された仮想ディスク内のディスクセクター数を含む数値プロパティー。このプロパティーは読み取り専用です。

name

仮想ディスクの名前を表す文字列プロパティー。このプロパティーは読み取り専用です。

max-size

仮想ディスクの最大サイズ (バイト) を含む数値プロパティー。このプロパティーは読み取り専用です。

effective-size

仮想ディスクの実効サイズ (バイト) を含む数値プロパティー。実効サイズにはデータファイルとすべてのスナップショットのサイズが含まれます。実効サイズは最大サイズを超える可能性があります。このプロパティーは読み取り専用です。

creation-time

仮想ディスクが作成された日付と時間を含む文字列プロパティー。このプロパティーは読み取り専用です。

creation-time-epoch

creation-time プロパティーをエポックからの秒数 (1970 年 1 月 1 日 00:00:00 UTC からの秒数) として記述した数値プロパティー。このプロパティーは読み取り専用です。

modification-time

仮想ディスクが最後に変更された日付と時間を含む文字列プロパティー。このプロパティーは読み取り専用です。

modification-time-epoch

modification-time プロパティーをエポックからの秒数 (1970 年 1 月 1 日 00:00:00 UTC からの秒数) として記述した数値プロパティー。このプロパティーは読み取り専用です。

description

仮想ディスクの作成時またはクローン時に指定されたコメントを含む文字列プロパティー。このプロパティーは読み取り専用です。

type

仮想ディスクのタイプ (vmdkvhdvdiraw のいずれか) を含む文字列プロパティー。このプロパティーは読み取り専用です。

sparse

仮想ディスクが sparse 形式の場合に真になるブール型プロパティー。このプロパティーは読み取り専用です。

owner

仮想ディスクの所有者のユーザー名を含む文字列プロパティー。このプロパティーは編集可能です。

サブコマンド

次の各項目では、vdiskadm サブコマンドとその引数について説明します。

vdiskadm create

vdiskadm create -s size [-t type[:opt],[opt]]
     [-c comment] vdname

指定されたサイズの新しい仮想ディスクを、vdname で指定された場所に作成します。仮想ディスクへのパスが vdname に含まれている場合、そのパスに付随するディレクトリが、仮想ディスクの作成時に作成されます。このサブコマンドには、次に示すオプションがあります。

-t type[:opt],[opt]]

作成される仮想ディスクのタイプを指定します。デフォルトのタイプは vmdk です。vmdk および vdi タイプの場合、デフォルトのオプションは sparse になります。タイプ raw の場合、デフォルトのオプションは fixed になります。

-c comment

仮想ディスクに添付可能なコメント。

vdiskadm destroy

vdiskadm destroy [-r] vdname|snapshot

指定された仮想ディスクまたはスナップショットを破棄します。デフォルトでは、指定された仮想ディスクにスナップショットが含まれていると、破棄操作が失敗します。このサブコマンドには、次に示すオプションがあります。

-r

仮想ディスクを再帰的に破棄します。仮想ディスクに関連付けられたスナップショットもすべて破棄されます。

vdiskadm snapshot

vdiskadm snapshot vdname@snapname

仮想ディスクのスナップショットを、指定された snapname で作成します。このサブコマンドにオプションはありません。

vdiskadm rollback

vdiskadm rollback [-r] snapshot

仮想ディスクを以前のスナップショットにロールバックします。仮想ディスクをロールバックすると、スナップショット作成時から変更されたすべてのデータは破棄され、仮想ディスクがスナップショット作成時の状態に戻ります。デフォルトでは、このコマンドを使って、最新のスナップショット以外のスナップショットにロールバックすることはできません。最新でないスナップショットにロールバックする場合は、-r オプションを使って中間スナップショットをすべて破棄する必要があります。このサブコマンドには、次に示すオプションがあります。

-r

指定したスナップショット以降のスナップショットをすべて再帰的に破棄します。

vdiskadm clone

vdiskadm [-c comment] vdname|snapshot clone_vdname

指定されたスナップショットまたは仮想化ディスクのクローンを作成します。クローンの作成時には、クローン元となる仮想ディスクのタイプ、オプション、およびサイズが使用されます。clone_vdname にパスが含まれている場合、そのパスに付随するディレクトリが、クローン仮想ディスクの作成時に作成されます。デフォルトではマージクローンイメージが作成されます。このサブコマンドには、次に示すオプションがあります。

-c comment

クローン仮想ディスクに添付可能なコメント。

vdiskadm move

vdiskadm move vdname dir

指定された仮想ディスクを、指定されたディレクトリに移動します。仮想ディスクの名前はそのまま維持されます。新しいディレクトリは存在する必要があります。このサブコマンドにオプションはありません。

vdiskadm rename

vdiskadm rename vdname|snapshot vdname|snapshot

仮想ディスクまたはスナップショットの名前を変更します。このサブコマンドにオプションはありません。

vdiskadm list

vdiskadm list [-fp]vdname

指定された仮想ディスクとそのスナップショットを一覧表示します。このサブコマンドには、次に示すオプションがあります。

-f

仮想ディスクに関連するすべてのファイルのリストを出力します。このリストにはストアファイルやエクステントが含まれます。

-p

容易に解析可能な形式でファイルを一覧表示します。各ファイルの先頭にはラベル file:snapshot:、または store が付けられます。

vdiskadm verify

vdiskadm verify vdname

Solaris が仮想ディスクを認識または開くことができない場合にエラーを返します。このサブコマンドにオプションはありません。

vdiskadm prop-get

vdiskadm prop-get [-l] -p property vdname

指定された仮想ディスクのプロパティーの値を返します。プロパティー値 all を使用すると、仮想ディスクのすべてのネイティブプロパティーとユーザー定義プロパティーが表示されます。このサブコマンドには、次に示すオプションがあります。

-l

プロパティーの書き込み可能ステータスなど、プロパティーの追加情報を出力します。

-p property

クエリー対象のプロパティーを指定し、そのプロパティーの値を表示します。プロパティー all の場合、プロパティーの値の前にプロパティーの名前、コロン、およびスペースが表示されます。

vdiskadm prop-set

vdiskadm prop-set -p property=value vdname

指定された仮想ディスクの指定されたプロパティーの値を設定します。property はネイティブプロパティー、ユーザー定義プロパティーのどちらでもかまいませんが、書き込み可能である必要があります。prop-add サブコマンドで追加されたプロパティーの値を変更するために使用できます。このサブコマンドには、次に示すオプションがあります。

-p property=value

設定するプロパティーを指定します。

vdiskadm prop-add

vdiskadm -p property=value vdname

指定された値を持つユーザー定義プロパティーを、指定された仮想ディスクに追加します。そのプロパティーがすでに存在している場合はエラーを返します。ユーザー定義プロパティーの名前には、コロン文字 (:) を含める必要があります。このサブコマンドには、次に示すオプションがあります。

-p property=value

追加するプロパティーを指定します。

vdiskadm prop-del

vdiskadm prop-del -p property vdname

指定された仮想ディスクからユーザー定義プロパティーを削除します。このサブコマンドには、次に示すオプションがあります。

-p property

削除するプロパティーを指定します。

vdiskadm import

vdiskadm import [-fnpqm] [-x type] -d file|zvol|dsk \
[-t type[:opt]] vdname

ファイルまたはブロック型デバイスのデータを使用して新しい仮想ディスクを作成します。ファイルの形式は vdivhdvmdkraw のいずれかになります。ブロック型デバイスは常に raw 形式であるとみなされます。このサブコマンドには、次のオプションがあります。

-f

インポート処理で使用されるファイルのリストを返します。

-n

インポートを実際に実行せずにインポートの出力を表示します。

-p

ファイルを容易に解析可能な形式で表示します。

-q

非出力モードで実行し、出力を一切表示しません。

-m

データのコピーは行わずにインポート対象ファイルを仮想ディスクに移動します。

-x type

インポートする仮想ディスクデータのタイプを指定します。インポート対象ファイルのタイプを vdiskadm が検出できない場合は、-x を指定する必要があります。

-d file|zvol|dsk

インポートするデータを含むファイルまたはブロック型デバイス。

-t type[:opt]

インポート時に作成される仮想ディスクのタイプを指定します。デフォルトのタイプは vmdk です。vmdkvdi、および vhd タイプの場合、デフォルトの optsparse になります。タイプ raw の場合、デフォルトの optfixed になります。

vdiskadm export

vdiskadm export -x type[:opt] -d file|zvol|dsk vdname

仮想ディスクのデータをファイルまたはブロック型デバイスにエクスポートします。このサブコマンドには、次のオプションがあります。

-x type[:opt]

エクスポートする仮想ディスクデータのタイプを指定します。

-d file|zvol|dsk

エクスポートされたデータを受け取るファイルまたはブロック型デバイス。

vdiskadm convert

vdiskadm convert [-t type[:opt]] vdname

仮想ディスクを別のタイプの仮想ディスクに変換します。このサブコマンドには、次のオプションがあります。

-t type[:opt]

変換時に作成される仮想ディスクのタイプを指定します。デフォルトのタイプは vmdk です。vmdkvdi、および vhd タイプの場合、デフォルトの optsparse になります。タイプ raw の場合、デフォルトの optfixed になります。

vdiskadm translate

vdiskadm translate [-i type[:opt]] -I input_file \
-x type[:opt] -d output_file

仮想ディスクを作成せずに、ある仮想ディスクデータタイプから別のタイプにデータを変換します。このサブコマンドには、次のオプションがあります。

-i type[:opt]

変換する仮想ディスクデータの入力タイプを指定します。入力ファイルのタイプを vdiskadm が検出できない場合は、-i を指定する必要があります。

-I input_file

変換するデータを含むファイルまたはブロック型デバイス。

-x type[:opt]

変換する仮想ディスクデータの出力タイプを指定します。vmdkvdi、および vhd タイプの場合、デフォルトの optsparse になります。タイプ raw の場合、デフォルトの optfixed になります。

-d output_file

変換されたデータを受け取るファイルまたはブロック型デバイス。output_file は存在してはいけません。このファイルは変換中に作成されます。

vdiskadm help

vdiskadm help [command]

一般的なヘルプメッセージまたはコマンド固有のヘルプメッセージを表示します。このサブコマンドの引数は、省略可能なコマンド名だけです。

使用例

例 1 vmdk 疎ファイルを作成する

次のコマンドは、サイズが 8G バイトの disk1 という名前の仮想ディスクを、ディレクトリ /guests/disks に作成します。

# vdiskadm create -s 8g -t vmdk:sparse /guests/disks/disk1

例 2 スナップショットを作成する

次のコマンドは、/guests/disks/disk1 にある仮想ディスクのスナップショットを作成します。スナップショットの名前は install です。

# vdiskadm snapshot /guests/disks/disk1@install

例 3 スナップショットを作成および破棄する

次のコマンドは、/guests/disks/disk1 にある仮想ディスクの、installbfu という名前の 2 つのスナップショットを作成します。3 つ目のコマンドは、新しく作成されたスナップショット install を破棄します。

# vdiskadm snapshot /guests/disks/disk1@install
# vdiskadm snapshot /guests/disks/disk1@bfu
# vdiskadm destroy /guests/disks/disk1@install

例 4 仮想ディスクをロールバックする

次のコマンドは、仮想ディスクの内容を install という名前のスナップショットに戻し、中間のスナップショットをすべて削除します。

# vdiskadm rollback -r /guests/disks/disk1@install

例 5 仮想ディスクとスナップショットを一覧表示する

次のコマンドは、仮想ディスク /guests/disks/disk1 に関連付けられたすべてのイメージを一覧表示します。

# vdiskadm list /guests/disks/disk1
disk1@install
disk1@bfu
disk1

例 6 クローンを作成する

次のコマンドは、仮想ディスク /guests/disks/disk1 の合体したコピーとなる仮想ディスクを新しく作成します。このクローンは、元の仮想ディスクと同じ形式 (つまり vmdk:sparse) で作成されます。

# vdiskadm clone /guests/disks/disk1 /guests/clone/clone_disk1

例 7 ユーザー定義プロパティーを追加する

次のコマンドは、仮想ディスクにユーザー定義プロパティーを追加し、指定された値をそのプロパティーに設定します。このプロパティー名は、この仮想ディスクデータの提供元と要件を表すために選択されたものであり、フィールドを示すために必須のコロンが使用されています。

# vdiskadm prop-add -p com.sun:required-nic=2 /guests/disks/disk1

例 8 既存の vmdk 形式ファイルをインポートする

次のコマンドは、既存の vmdk 形式ファイルを受け取り、それを仮想ディスクにインポートします。

# vdiskadm import -d /downloads/appliance.vmdk /guests/import/disk1

例 9 vmdk ファイルをインポートして vhd に変換する

次のコマンドは、既存の vmdk 形式ファイルを受け取り、インポート時にそれを vhd タイプの仮想ディスクに変換します。

# vdiskadm import -d /downloads/appliance.vmdk -t vhd \
/guests/import/disk1

例 10 zvol からデータをインポートする

次のコマンドは、zvol から仮想ディスクデータをインポートし、インポート時にそれを vmdk:fixed タイプの仮想ディスクに変換します。

# vdiskadm import -d /dev/zvol/dsk/pool1/disk1 -t vmdk:fixed \
/guests/import/disk1

例 11 ブロック型デバイスにデータをエクスポートする

次のコマンドは、既存の仮想ディスクを受け取り、エクスポート時にそれを raw タイプのディスクスライスに変換します。

# vdiskadm export -d /dev/dsk/c0t1d0s3 -x raw /guests/disks/disk1

例 12 仮想ディスクのタイプを変換する

次のコマンドは、既存の仮想ディスクを受け取り、それを (その場で) 別の形式タイプに変換します。

# vdiskadm convert -t vdi:fixed /guests/disks/disk1

例 13 データをあるタイプから別のタイプに変換する

次のコマンドは、仮想ディスクを作成せずに、ある仮想ディスク形式のファイルのデータを raw データに変換して zvol に書き込みます。

# vdiskadm translate -I /downloads/appliance.vmdk -x raw \
-d /dev/zvol/dsk/pool1/disk1

属性

属性についての詳細は、マニュアルページの attributes(5) を参照してください。

属性タイプ
属性値
使用条件
system/storage/vdiskadm
インタフェースの安定性
不確実

関連項目

attributes(5)