ソフトウェアの最新情報

このセクションでは、Oracle Solaris Cluster 4.1 および Oracle Solaris Cluster Geographic Edition (Geographic Edition) 4.1 ソフトウェアの新機能、機能性、および製品に関する情報を提供します。

Oracle Solaris Cluster 4.1 ソフトウェアでは次の新しい機能が提供されます。

「Oracle Solaris 11.2 OS のサポート」
「ゾーンクラスタを作成する新しい clsetup ウィザード」
「solaris10 ブランドゾーンクラスタのサポート」
「排他的 IP ゾーンクラスタのサポート」
「ゾーンクラスタでの Trusted Extensions のサポート」
「ノード単位で定義可能なリソースの依存関係」
「カーネルケージの動的再構成 (DR) のサポート」
「クラスタセキュリティーフレームワークの拡張」
「クラスタインターコネクト上の Socket Direct Protocol のサポート」
「ストレージモニター機能による障害検出および応答の高速化」
「ZFS ストレージプール」
「Oracle PeopleSoft Application Server データサービスを構成する新しい clsetup ウィザード」
「Oracle WebLogic Server データサービスを構成する新しい clsetup ウィザード」
「MySQL および MySQL Cluster データサービスのサポート」
「PostgreSQL 用の新しいデータサービス」
「Samba 用の新しいデータサービス」
「SAP liveCache 用の新しいデータサービス」
「SAP MaxDB 用の新しいデータサービス」
「Siebel 8.2.2 用の新しいデータサービス」
「Sybase ASE 用の新しいデータサービス」
「Oracle Traffic Director 用の新しいデータサービス」
「Oracle TimesTen 用の新しいデータサービス」
「SAP NetWeaver データサービス用の新しいマニュアル」
「Oracle External Proxy 用の新しいデータサービス」
「Oracle PeopleSoft Enterprise Process Scheduler 用の新しいデータサービス」
「Oracle Web Tier 用の新しいデータサービス」
「Oracle E-Business 12.1.1 データサービスのサポート」
「Geographic Edition での Sun ZFS Storage Appliance データ複製のサポート」
「Geographic Edition での EMC Symmetrix Remote Data Facility のサポート」
「Geographic Edition での MySQL 複製のサポート」
「高度な保守コマンド ccradm および dcs_config の新しいマニュアルページ」
「非大域ゾーンの限定されたサポート」

Oracle Solaris 11.2 OS のサポート

Oracle Solaris 11.2 ソフトウェア用のサポートが追加されました。クラスタは少なくとも Oracle Solaris Cluster 4.2 SRU 8 を実行するかアップグレードする必要があります。

ゾーンクラスタを作成する新しい `clsetup` ウィザード

clsetup ユーティリティーで、ゾーンクラスタを作成したり、ネットワークアドレス、ストレージデバイス、ファイルシステム、または ZFS ストレージプールを構成したりできるようになりました。詳細については、『Oracle Solaris Cluster ソフトウェアのインストール』の「ゾーンクラスタの作成および構成」を参照してください。

`solaris10` ブランドゾーンクラスタのサポート

solaris10 ブランドゾーンクラスタのサポートが追加されました。この機能の初期リリースでは、次の Oracle Solaris Cluster 3.3 データサービスが Oracle Solaris Cluster 4.1 構成上の solaris10 ブランドゾーンクラスタでサポートされます。

次のリリースの Oracle RAC:
- 11g release 2、SPARC (UDLM なし) または x86
- 10g release 2、x86 のみ
HA for Oracle PeopleSoft、SPARC のみ
HA for Oracle WebLogic Server、SPARC または x86

Oracle Solaris Cluster Geographic Edition ソフトウェアは、solaris10 ブランドゾーンクラスタで初期サポートされません。

その他の Oracle Solaris Cluster 3.3 データサービスまたは Geographic Edition 機能が Oracle Solaris Cluster 4.1 の solaris10 ブランドゾーンクラスタで認定されるかどうかを確認するには、Oracle Solaris Cluster 4 の互換性に関するガイドを参照してください。

solaris10 ブランドゾーンクラスタを作成する手順については、『Oracle Solaris Cluster ソフトウェアのインストール』の「ゾーンクラスタを作成する方法」を参照してください。

排他的 IP ゾーンクラスタのサポート

排他的 IP ゾーンクラスタは、solaris および solaris10 ブランドゾーンで動作します。solaris ブランド排他的 IP ゾーンクラスタのインストール手順については、『Oracle Solaris Cluster ソフトウェアのインストール』の「ゾーンクラスタを作成する方法」を参照してください。solaris10 ブランド排他的 IP ゾーンクラスタについては、SRU3 の readme ファイルを参照してください。

ゾーンクラスタでの Trusted Extensions のサポート

Oracle Solaris ソフトウェアの Trusted Extensions 機能をゾーンクラスタで使用するように構成できるようになりました。詳細については、『Oracle Solaris Cluster ソフトウェアのインストール』の「ゾーンクラスタを作成する方法」を参照してください。

ノード単位で定義可能なリソースの依存関係

リソースの依存関係をノード単位で指定できるようになりましたが、ノード単位のリソースインスタンスの場合とは異なる可能性があります。ノード単位のインスタンスとは、さまざまなノードで同時にオンラインであるか (複数マスター (管理) リソースグループ内) またはばらばらにオンラインである (フェイルオーバーリソースグループ内) リソースインスタンスです。詳細については、『Oracle Solaris Cluster Data Services Planning and Administration Guide』の「How to Change Resource Dependency Properties」を参照してください。

カーネルケージの動的再構成 (DR) のサポート

カーネルケージメモリーの DR (システムメモリーが搭載されているシステムボードの取り外し) がサポートされるようになりました。現時点では、サポートは Oracle の SPARC Enterprise M8000 および M9000 シリーズサーバーに限定されます。詳細については、『Oracle Solaris Cluster 4.1 Hardware Administration Manual』の「Kernel Cage DR Recovery」を参照してください。

クラスタセキュリティーフレームワークの拡張

非ルートユーザーとしてアプリケーションプログラムを実行したり、パスワードなどのプライベート文字列をセキュアに格納および取得したり、Resource Group Manager (RGM) リソースタイプコールバックメソッドの所有者やアクセス権の実行時検査を追加実施したりといった処理を支援するための新機能が追加されました。詳細については、『Oracle Solaris Cluster Data Services Developer’s Guide』の第 13 章「Security for Data Services」を参照してください。

クラスタインターコネクト上の Socket Direct Protocol のサポート

Oracle Solaris クラスタインターコネクト上で Socket Direct Protocol がサポートされるようになりました。詳細については、『Oracle Solaris Cluster 4.1 Hardware Administration Manual』の「Requirements for Socket Direct Protocol Over an Oracle Solaris Cluster Interconnect 」を参照してください。

ストレージモニター機能による障害検出および応答の高速化

次の拡張機能により、ストレージ障害の検出および応答が高速になりました。

新しい拡張プロパティー RebootOnFailure が SUNW.HAStoragePlus、SUNW.ScalDeviceGroup、および SUNW.ScalMountPoint リソースタイプに追加されました。このプロパティーは、これらのタイプのリソースがローカルノード上で障害を検出し、同じリソースが他のプライマリノードまたは潜在的なプライマリノードでオンラインに復帰できる可能性がある場合に、ローカルシステムをリブートするかどうかを指定します。
新しい拡張プロパティー IOTimeout が SUNW.ScalDeviceGroup リソースタイプに追加されました。このプロパティーは、I/O プローブが失敗したと見なされる時間長を定義します (現在 SUNW.ScalMountPoint および SUNW.HAStoragePlus リソースタイプで利用可能な IOTimeout プロパティーと似ています)。
ディスクパスモニタリングの Ping_timeout プロパティーのタイムアウト値が、これまでよりも高い値からこれまでよりも低い値まで受け入れるようになりました。

詳細については、次のマニュアルページを参照してください。

ZFS ストレージプール

Oracle Solaris Cluster ソフトウェアで管理される複製ストレージで、ZFS ストレージプールのサポートが追加されました。次のデータ複製ソフトウェアがこの機能でサポートされています。

EMC Symmetrix Remote Data Facility (SRDF)
Sun ZFS Storage Appliance

Oracle PeopleSoft Application Server データサービスを構成する新しい `clsetup` ウィザード

clsetup ユーティリティーで、HA for Oracle PeopleSoft Application Server データサービスを構成できるようになりました。詳細については、『Oracle Solaris Cluster Data Service for Oracle PeopleSoft Enterprise Guide』の第 2 章「Installing and Configuring the HA for PeopleSoft Application Server」を参照してください。

Oracle WebLogic Server データサービスを構成する新しい `clsetup` ウィザード

clsetup ユーティリティーで、HA for Oracle WebLogic Server データサービスを構成できるようになりました。詳細については、『Oracle Solaris Cluster Data Service for Oracle WebLogic Server Guide』の第 1 章「Installing and Configuring Solaris Cluster HA for WebLogic Server」を参照してください。

MySQL および MySQL Cluster データサービスのサポート

MySQL および MySQL Cluster 用のデータサービスがサポートされるようになりました。詳細については、次を参照してください。

PostgreSQL 用の新しいデータサービス

PostgreSQL ソフトウェア用の新しいデータサービスが Oracle Solaris Cluster 4.1 SRU3 で利用できるようになりました。詳細は、『Oracle Solaris Cluster Data Service for PostgreSQL Guide 』を参照してください。

Samba 用の新しいデータサービス

Samba 3.6.6 および 3.6.12 ソフトウェア用の新しいデータサービスが Oracle Solaris Cluster 4.1 SRU3 で利用できるようになりました。詳細は、My Oracle Support (http://support.oracle.com) に投稿された Oracle Solaris 11.1 における HA Samba 構成の配備例に関する説明 (記事 1509776) を参照してください。サイトにアクセスするには、Oracle サポート契約が必要です。

SAP liveCache 用の新しいデータサービス

SAP liveCache ソフトウェア用の新しいデータサービスが Oracle Solaris Cluster 4.1 SRU3 で利用できるようになりました。詳細は、『Oracle Solaris Cluster Data Service for SAP liveCache Guide 』を参照してください。

SAP MaxDB 用の新しいデータサービス

SAP MaxDB ソフトウェア用の新しいデータサービスが Oracle Solaris Cluster 4.1 SRU3 で利用できるようになりました。詳細は、『Oracle Solaris Cluster Data Service for SAP MaxDB Guide 』を参照してください。

Siebel 8.2.2 用の新しいデータサービス

Siebel 8.2.2 ソフトウェア用の新しいデータサービスが Oracle Solaris Cluster 4.1 SRU3 で利用できるようになりました。詳細は、My Oracle Support (http://support.oracle.com) に投稿された Siebel 用に Oracle Solaris Cluster データサービスを構成する方法に関する説明 (記事 1509776) を参照してください。サイトにアクセスするには、Oracle サポート契約が必要です。

Sybase ASE 用の新しいデータサービス

Sybase ASE 15.7 用の新しいデータサービスが Oracle Solaris Cluster 4.1 SRU3 で利用できるようになりました。詳細は、My Oracle Support (http://support.oracle.com) に投稿された Oracle Solaris Cluster HA for Sybase Adaptive Server Enterprise (ASE) 15.7 Agent 構成の配備例に関する説明 (記事 1509776) を参照してください。サイトにアクセスするには、Oracle サポート契約が必要です。

Oracle Traffic Director 用の新しいデータサービス

Oracle Traffic Director ソフトウェア用の新しいデータサービスが Oracle Solaris Cluster 4.1 SRU3 で利用できるようになりました。詳細は、リリースノートの付録 Aにある ORCL.otd(5) のマニュアルページを参照してください。My Oracle Support (http://support.oracle.com) に投稿された記事 1509776 も参照してください。サイトにアクセスするには、Oracle サポート契約が必要です。

現在、サポートは一体型システムに限定されます。詳細は、Oracle Solaris Cluster 4 の互換性に関するガイドを参照してください。

Oracle TimesTen 用の新しいデータサービス

Oracle TimesTen 11.2.2 ソフトウェア用の新しいデータサービスが Oracle Solaris Cluster 4.1 SRU3 で利用できるようになりました。詳細は、『Oracle Solaris Cluster Data Service for Oracle TimesTen Guide 』を参照してください。

SAP NetWeaver データサービス用の新しいマニュアル

SAP NetWeaver 7.3 データサービス用の新しいマニュアルが Oracle Solaris Cluster 4.1 SRU3 で利用できるようになりました。詳細は、『Oracle Solaris Cluster Data Service for SAP NetWeaver Guide 』を参照してください。

Oracle External Proxy 用の新しいデータサービス

Oracle External Proxy ソフトウェア用の新しいデータサービスが利用できるようになりました。詳細については、『Oracle Solaris Cluster Data Service for Oracle External Proxy Guide 』を参照してください。

Oracle PeopleSoft Enterprise Process Scheduler 用の新しいデータサービス

特定のバッチ処理およびワークロード分散で、Oracle PeopleSoft Enterprise Process Scheduler 用の新しいデータサービスが使用できるようになりました。詳細については、『Oracle Solaris Cluster Data Service for Oracle PeopleSoft Enterprise Guide』の第 3 章「Installing and Configuring the HA for PeopleSoft Process Scheduler」を参照してください。

Oracle Web Tier 用の新しいデータサービス

Oracle Web Tier ソフトウェア用の新しいデータサービスが利用できるようになりました。詳細については、『Oracle Solaris Cluster Data Service for Oracle Web Tier Guide 』を参照してください。

Oracle E-Business 12.1.1 データサービスのサポート

Oracle E-Business Suite 12.1.1 用のデータサービスがサポートされるようになりました。詳細については、『Oracle Solaris Cluster Data Service for Oracle E-Business Suite Guide 』を参照してください。

Geographic Edition での Sun ZFS Storage Appliance データ複製のサポート

Oracle Solaris Cluster Geographic Edition 構成で Sun ZFS Storage Appliance のデータ複製を使用するためのサポートが追加されました。詳細については、『Oracle Solaris Cluster Geographic Edition Remote Replication Guide for Sun ZFS Storage Appliance 』を参照してください。

Geographic Edition での EMC Symmetrix Remote Data Facility のサポート

Geographic Edition ソフトウェア向けに EMC Symmetrix Remote Data Facility (SRDF) のデータ複製がサポートされるようになりました。詳細については、『Oracle Solaris Cluster Geographic Edition Data Replication Guide for EMC Symmetrix Remote Data Facility 』を参照してください。

Geographic Edition での MySQL 複製のサポート

Geographic Edition ソフトウェア向けに MySQL のデータ複製がサポートされるようになりました。詳細については、『Oracle Solaris Cluster Geographic Edition System Administration Guide』の付録 F「Deployment Example: Replicating Data With MySQL」を参照してください。

高度な保守コマンド `ccradm` および `dcs_config` の新しいマニュアルページ

高度なクラスタ管理ツールについて、次のマニュアルページがこのリリースで追加されました。

ccradm(1M) – このマニュアルページでは、クラスタ構成リポジトリ (CCR) を管理する高度な保守コマンドである ccradm ツールについて説明します。
dcs_config(1M) – このマニュアルページでは、デバイス構成システム (DCS) を管理する高度な保守コマンドである dcs_config ツールについて説明します。このコマンドは、これまで診断ツールキットの一部としてのみ利用可能でしたが、Oracle Solaris Cluster ソフトウェアの 4.1 リリースに追加されました。

非大域ゾーンの限定されたサポート

Oracle Solaris Cluster 4.1 リリースは、大域ゾーンおよびゾーンクラスタでのみ実行されます。ゾーンクラスタは、Oracle Solaris 10 の native ブランドゾーンに相当する solaris ブランド非大域ゾーンで構成されるようになりました。

非大域ゾーンの solaris および solaris10 ブランドは、HA for Oracle Solaris Zones データサービスとの構成のためにサポートされます。

このリリースでは、非大域ゾーンをリソースグループノードリスト内に構成するためのグローバルクラスタ非投票ノードモデルはサポートされません。

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	Oracle Solaris Cluster 4.1 リリースノート Oracle Solaris Cluster 4.1 (日本語)