ヘッダーをスキップ
Oracle® Enterprise Manager Ops Center機能リファレンス・ガイド
12cリリース1 (12.1.2.0.0)
B71920-01
  目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
 
次
 

16 Oracle VM Server for x86

次の情報が含まれます。

16.1 Oracle VM Server for x86の概要

Oracle VM Server for x86は、x86仮想化技術のメリットを活用する完全装備の環境を提供するプラットフォームです。Oracle VM Serverを使用すると、サポートされている仮想化環境内にオペレーティング・システムおよびアプリケーション・ソフトウェアをデプロイできます。

Oracle VM Server for x86は、Linux、Oracle SolarisおよびWindowsゲストをサポートするXenベースのサーバー仮想化技術で、ゲストのライフサイクル操作の管理機能や、ゲストのリソース使用量の割当ておよび監視機能を備えています。Oracle VMのコンポーネントは、次のとおりです。

16.2 Oracle VM Server for x86を管理するためのロール

表16-1は、タスク、およびタスクを完了するために必要なロールを示しています。タスクを完了するために必要なロールまたは権限がない場合は、管理者に連絡してください。各種ロールおよびロールに付与される権限の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Ops Center管理ガイド』を参照してください。

表16-1 Oracle VM Server for x86のロールおよび権限

タスク ロール

Discover Oracle VM Manager and Oracle VM Server

Virtualization admin

Provision Oracle VM Manager

Ops Center admin

Manage Oracle VM Manager

Virtualization admin

Create Link Aggregation

Network admin

Create, manage, update, and delete virtual guests

Virtualization admin

Set monitor threshold

Asset admin

Manage storage resources

Storage admin

Create and manage profiles and plans

Profile and plan admin


16.3 Oracle VM Server for x86とOracle Enterprise Manager Ops Centerの統合

Oracle VM Server for x86をOracle Enterprise Manager Ops Centerと統合すると、Oracle Enterprise Manager Ops CenterのUIを介してOracle VM Manager、Oracle VM Server、サーバー・プールおよび仮想マシンを管理するプラットフォームを実現できます。

Oracle Enterprise Manager Ops Centerを介して次の操作を実行することにより、Oracle VM Server for x86デプロイメントを管理できます。

16.4 Oracle VM Managerのインストール

Oracle VM Managerのインストールは、このドキュメントの範囲外です。Oracle VM Managerのインストール方法の詳細は、Oracle VMインストレーションおよびアップグレード・ガイドfor x86を参照してください。

Oracle Enterprise Manager Ops CenterでOracle VM Managerを検出し、コンソールを起動してこれにアクセスできます。

16.5 Oracle VM Managerの検出

Oracle Enterprise Manager Ops CenterでデプロイされているOracle VM Managerを検出できます。Oracle VM Managerを検出すると、次のOracle VMリソースが自動的に検出され、UI内に移入されます。

既存のOracle VM Managerを検出するには、次の情報が必要です。

インストールされているOracle VM Managerを検出するための検出プロファイルを作成する必要があります。検出プロファイルには、Oracle VM Server for x86に関連するすべてのコンポーネントの検出プロファイルを作成するためのオプションがあります。

図16-1 検出アセット・タイプ

図16-1の説明が続きます
「図16-1 検出アセット・タイプ」の説明

Oracle VM Managerの検出プロファイルの作成の手順

次の手順は、Oracle VM Managerの検出プロファイルの作成ステップを示しています。

  1. 「Plan Management」セクションから「Discovery」を選択します。

  2. 「Actions」ペインで「Create Profile」をクリックします。

    Create Profile-Discoveryウィザードが表示されます。

  3. 検出プロファイルの名前および説明を入力します。

  4. リストから「Asset Type」としてOracle VM Managerを選択します。

    「Next」をクリックし、タグを定義します。

  5. 検出するアセットにタグを定義するかどうかは任意です。タグを使用すると、アセットをグループ化しやすくなります。

    「Next」をクリックし、IP範囲を入力します。

  6. 検出するOracle VM ManagerのIPアドレスを入力するかどうかは任意です。プロファイルの実行時にホスト名またはIPアドレスを入力できます。

    「Next」をクリックし、Oracle VM Managerの資格証明を選択します。

  7. Oracle VM Managerの資格証明がある場合、「Select」をクリックすると、保存されている資格証明のリストが表示されます。リストから適切な資格証明を選択します。

    「New」をクリックし、「Create Credentials」ウィンドウを表示します。次の情報を入力します。

    • 資格証明の名前および説明。

    • Oracle VM Managerのユーザー名およびパスワードを入力します。確認のためにパスワードを再入力します。

    • プロトコルを選択し、ポート番号を入力します。

    「Ok」をクリックして資格証明を作成し、「Next」をクリックしてOracle VM Managerの検出パラメータのサマリーを確認します。

  8. 「Finish」をクリックし、プロファイルを作成します。

プロファイルの作成後、プロファイルを実行してOracle VM Managerを検出します。次の手順は、プロファイルの実行方法を示しています。

  1. Oracle VM Managerに対して作成された検出プロファイルを選択します。

  2. 「Add Assets Using Profile」アイコンをクリックし、Add Assetsウィザードを起動します。

  3. プロファイルでIPアドレスまたはホスト名の詳細を指定していない場合、Oracle VM ManagerのIPアドレスまたはホスト名の詳細を入力する必要があります。

  4. 「Add Now」をクリックし、検出ジョブを開始します。

Oracle VM Managerは、Oracle Enterprise Manager Ops Centerと統合する非依存エンティティとみなされます。Oracle VM Managerは、「Assets」ツリー内のアセットとしてではなく、UIの「Administration」セクションに表示されます。

図16-2は、UIの「Administration」セクションに表示されたOracle VM Managerを示しています。

図16-2 Oracle VM Manager

図16-2の説明が続きます
「図16-2 Oracle VM Manager」の説明

Oracle VM Managerを検出すると、これによって管理されているOracle VM Serverもすべて検出され、「Assets」セクションに表示されます。Oracle VM Manager内の既存のサーバー・プールもUIの「Server Pools」ビューに表示されます。

16.6 Oracle VM Serverの検出

Oracle VM Managerを検出および管理する場合、このマネージャによって認識されているOracle VM Serverもすべて検出され、ソフトウェアUIに表示されます。Oracle VM Serverを手動でインストールしたがOracle VM Managerでは検出されていない場合でも、Oracle Enterprise Manager Ops CenterのUIでこれらのOracle VM Serverを検出できます。

Oracle VM Serverの検出プロファイルを作成する場合、これを関連付けることができるOracle VM Managerを定義する必要があります。これにより、Oracle VM ServerがOracle VM Managerによって認識されるようになります。

シリアル・コンソールにアクセスし、制御ドメインで拡張構成を実行する場合、Oracle VM ServerのSSH検出を使用する必要があります。たとえば、Oracle Exalogicシステムでは、Oracle VM ServerのSSH検出を使用してインフィニバンド・スイッチの使用をサポートする必要があります。

16.6.1 Oracle VM Serverの検出プロファイル

検出プロファイルの作成は、Oracle VM Managerの場合と類似していますが、検出タイプとしてOracle VM Serverを選択する点が異なります。Oracle VM Serverのホスト名またはIPアドレスを指定する場合、Oracle VM Serverを関連付けるOracle VM Managerを選択します。

図16-3 Oracle VM Managerの選択

図16-3の説明が続きます
「図16-3 Oracle VM Managerの選択」の説明

プロファイルを実行し、Oracle VM Serverを検出します。これは、最も基本的なサーバーの検出方法です。サーバーのストレージおよびネットワーク構成はUIに移入されず、基本情報のみがUIに表示されます。

16.6.2 Oracle VM ServerのSSH検出

Oracle VM Serverのシリアル・コンソールにアクセスし、拡張構成を実行する場合、この方法を使用します。

検出用のSSHを使用するには、次の手順で説明されているように、Oracle VM Serverの資格証明を定義します。

  1. 「Plan Management」セクションから「Credentials」を選択します。

  2. 「Actions」ペインで「Create Credentials」をクリックします。

    「Create Credentials」ウィンドウが表示されます。

  3. リストからプロトコルSSHを選択します。

  4. 資格証明の名前および説明を入力します。

  5. 「Authentication Type」として「Password」を選択します。

  6. ルート・ユーザーおよびパスワードを入力します。

  7. 「Ok」をクリックし、資格証明を保存します。

Oracle VM Serverの検出プロファイルを作成し、SSH検出用として作成された資格証明を選択します。プロファイルを使用してOracle VM Serverを検出します。Oracle VM Serverの検出はSSH検出を介して行われるため、サーバーのネットワークおよびストレージ構成がUIに移入されます。

16.7 Oracle VM Serverのインストール

Oracle VM Serverは、Oracle Enterprise Manager Ops Centerを使用してプロビジョニングできます。Oracle VM Serverイメージをストレージ・ライブラリにダウンロードし、OSプロビジョニング・プロファイルを作成してから、選択したターゲット上のプロファイルを使用して計画をデプロイできます。イメージをOracle Enterprise Manager Ops Centerにインポートする場合、デフォルトのプロファイルおよび計画は自動的に作成されます。ソフトウェア・ライブラリへのイメージのアップロードまたはインポートの詳細は、「ISOイメージのアップロードおよびインポート」を参照してください。

ハードウェアおよびソフトウェア要件

Oracle VM Serverは、Xenハイパーバイザ技術に基づく管理対象仮想化環境であり、小規模なLinuxベースの管理オペレーティング・システムを備えています。Oracle VM Serverのインストールに関するハードウェアおよびソフトウェア要件の詳細は、Oracle VMインストレーションおよびアップグレード・ガイドfor x86を参照してください。

Oracle VM Agentのインストール

Oracle Enterprise Manager Ops Centerを介してOracle VM Serverをインストールする場合、Oracle VM Serverはエージェント・コントローラなしでインストールされます。Oracle VM Agentは、Oracle VM Serverのインストール時に自動的にインストールされます。Oracle VM Agentを使用すると、すべての管理タスクにおいてOracle VM ManagerとOracle VM Server間の通信が可能になります。

Oracle VM Serverのパスワードの管理

Oracle VM Serverをインストールするためのプロビジョニング・プロファイルは、Linux OSプロファイルをインストールする場合と類似していますが、Oracle VM Serverのパスワードおよび管理インタフェースを指定する追加ステップがあります。Oracle VM Serverのパスワードは、ルート・パスワードとは異なります。このパスワードは、Oracle VM Serverおよびこの内部で実行されている仮想マシンをOracle VM Managerで管理および監視するために使用されます。Oracle VM ServerをOracle VM Managerから検出する場合、このパスワードを使用する必要があります。

16.7.1 Oracle VM ServerのOSプロビジョニング・プロファイル

Oracle VM ServerをプロビジョニングするためのOSプロビジョニング・プロファイルを作成できます。

Oracle VM Serverのプロビジョニング・プロファイルの作成の手順

  1. 「Plan Management」セクションで「OS Provisioning profile」を選択します。

  2. 「Create Profile」をクリックし、新規プロファイルを作成します。

  3. プロファイルの名前および説明を入力します。

  4. サブタイプでOracle VM Server for x86を選択します。

    「Next」をクリックし、OSPパラメータを指定します。

  5. リストからOracle VM Serverを選択します。

    Oracle VM Serverには特定のソフトウェア・グループはありません。「Next」をクリックし、OS設定を指定します。

    必要に応じて、「Include Custom Scripts」を選択し、インストールにスクリプトを追加できます。後続のステップでスクリプトを選択するよう指示されます。

  6. OSのタイムゾーン、言語、端末タイプおよびルート・パスワードを指定します。また、コンソールのボー・レートおよびシリアル・ポートを指定します。

    「Next」をクリックし、インストール・パラメータを指定します。

  7. Linux OSについては次のパラメータを指定します。

    • Installation number: サブスクリプションに含まれるすべてのソフトウェアのインストールを可能にするために使用されるインストール番号を入力できます。

    • Partition action: システムのディスク・パーティションを変更するかどうかを選択します。

    • Install protocol: インストール・プロトコルとしてHTTPまたはNFSを指定します。

    • Kernel parameters: 必要に応じて、ターゲット・システムのGRUBメニューのカーネル・パラメータを入力します。

    • Linux packages: プロビジョニング時に含めるまたは除外するLinuxパッケージを指定できます。パッケージを含めるには、1行にパッケージ名を入力します。パッケージを除外するには、先頭にダッシュ(-)を付けたパッケージ名を入力します。

    デフォルトでは、「MD5 Checksum」、「Reboot action」、「Initialize Disk label」、「Use Shadow passwords」および「Clear master boot record」オプションは有効です。

    「Next」をクリックし、論理ボリューム・マネージャを使用する場合はボリューム・グループを指定します。

  8. ハードディスク・ドライブの論理ボリューム・マネージャでボリューム・グループを指定する場合は、「Use Logical Volume Manager」を選択します。

    「Next」をクリックし、ディスク・パーティションおよびファイルシステムを指定します。

  9. ターゲット・システムで作成するディスク・パーティションおよびファイルシステムを指定します。ファイルシステム・デバイスの場合、論理デバイス名を選択することもできます。

    「Next」をクリックし、ネーミング・サービスを指定します。

  10. ネーム・サービス、ドメイン名、および対応するネーム・サーバーを指定します。次のネーム・サービスを選択できます。

    • DNS: DNSサーバーのドメイン名を入力します。DNSサーバーのIPアドレスを「Name Server」フィールドで指定します。「Name Server」の値として最大3つのIPアドレスを入力できます。ネーム・サービス情報を検索するための追加ドメインを「Domain Name Search List」で指定します。検索対象のドメイン名を最大6つ指定できます。各エントリの長さ合計が250文字を超えることはできません。

    • NIS or NIS+: NISまたはNIS+サーバーのドメイン名を入力します。NISサーバーの詳細がわかっている場合、「Specify an NIS Server」オプションを選択し、NISサーバーのホスト名およびIPアドレスを入力します。

    • LDAP: LDAPサーバーのドメイン名を入力します。システムの構成に使用するLDAPプロファイルの名前を指定します。LDAPプロファイル・サーバーのIPアドレスを入力します。必要に応じて、プロキシ・バインド識別名およびパスワードを指定することもできます。

    • None: ネーミング・サービスが構成されていない場合、「None」を選択します。

    「Next」をクリックし、ネットワークを指定します。

  11. 「None」を選択して続行し、ネットワークを指定します。

    Oracle VM Serverのプロビジョニング後にインタフェースを結合できます。「Linux OS」を選択し、リンクを集約します。

  12. 「Add」アイコンをクリックし、複数のネットワークを追加します。

    Oracle Enterprise Manager Ops Centerに定義されているすべてのネットワークが「Network」リストに表示されます。選択したネットワークごとに、次の情報を入力します。

    • ネットワークごとに使用可能な論理インタフェースのリストからNICを選択します。

    • ブート・インタフェースを除き、選択したネットワークに対して「Address Allocation Method」を選択します。

      「Address Allocation Method」として「Use Static IP」を選択した場合、このプロファイルを使用して計画を適用するときにIPアドレスを指定する必要があります。指定したIPアドレスは、プロビジョニング後にターゲット・システムに割り当てられます。

    「Next」をクリックし、Oracle VM Serverのパラメータを指定します。

  13. Oracle VM Agentによって使用されるパスワードを入力します。このパスワードは、Oracle VM ServerをOracle VM Managerで管理および監視するために使用されます。確認のためにパスワードを再入力します。

    図16-4 Oracle VM Serverのパスワード

    図16-4の説明が続きます
    「図16-4 Oracle VM Serverのパスワード」の説明

  14. 管理インタフェースを指定し、「Next」をクリックします。

  15. 「Summary」内の情報を確認し、「Finish」をクリックしてプロファイルを作成します。

16.7.2 Oracle VM Serverのデプロイメント計画の適用

Oracle VM Serverをプロビジョニングするためのプロファイルを作成する場合、プロファイルを使用してデプロイメント計画を作成するオプションを選択できます。作成した計画を適用するか、独自のデプロイメント計画を作成します。

Oracle VM Server for x86のデプロイメント計画の適用の手順

  1. 「Plan Management」セクションでOracle VM Serverをプロビジョニングするために作成した計画を選択します。

  2. 「Actions」ペインで「Apply Deployment Plan」をクリックします。

  3. プロファイルに定義されているネットワーク・リソースを指定します。ブート・インタフェースのIPアドレスを指定します。

  4. Oracle VM Serverのホスト名を指定するかどうかは任意です。

    「Next」をクリックし、Oracle VM Managerを選択します。

  5. Oracle VM Serverを検出および管理するためにリストからOracle VM Managerを選択するかどうかは任意です。Oracle VM Managerに関連付けない場合は「None」を選択できます。

    また、選択したOracle VM Managerのサーバー・プールの1つにOracle VM Serverを配置することもできます。プロビジョニング後に、Oracle VM Serverをサーバー・プールに追加するための個別ジョブが開始されます。

    「Next」をクリックし、ジョブをスケジュールします。

  6. プロビジョニング・ジョブをすぐに実行するか後で実行するかをスケジュールします。

  7. サマリーを確認し、「Apply」をクリックしてプロビジョニング・ジョブを起動します。

16.8 Oracle VM Managerの管理

Oracle Enterprise Manager Ops Centerで検出および管理されているOracle VM Managerのリストは、「Administration」セクションに表示されます。

Oracle VM Managerを選択すると、図16-5に示す情報が表示されます。

図16-5 Oracle VM Managerのビュー

図16-5の説明が続きます
「図16-5 Oracle VM Managerのビュー」の説明

「Summary」ページには、Oracle VM Managerに関する情報、サーバー・プールのリスト、検出されたOracle VM Server、および対応するOracle VM Serverで作成された仮想マシンが表示されます。

16.8.1 Oracle VM Serverの所有権の管理

サーバー・プール内のOracle VM Serverを使用し、仮想マシンを作成するには、Oracle VM ManagerからOracle VM Serverの所有権を取得する必要があります。

Oracle VM Managerは、Oracle VM Serverの所有権を取得する必要があります。所有権は、Oracle VM Serverから割り当てることも、Oracle VM Managerを介して取得することもできます。

「Assets」セクションでOracle VM Serverを選択すると、「Actions」ペインで「Assign Ownership」および「Release Ownership」アクションが使用可能になります。

図16-6 Oracle VM Serverからの所有権の割当ておよびリリース

図16-6の説明が続きます
「図16-6 Oracle VM Serverからの所有権の割当ておよびリリース」の説明

「Administration」セクションからOracle VM Managerを選択すると、「Actions」ペインで「Take Ownership」および「Release Ownership」オプションが使用可能になります。

Oracle VM Serverの所有権を取得したら、これらをサーバー・プールに追加し、ここで仮想マシンを作成できるようになります。

16.9 ストレージ・リソースの検出

Oracle VM Managerを検出すると、Oracle Enterprise Manager Ops Centerで、Oracle VM Managerにアタッチされているストレージ・サーバーを検出するオプションが使用可能になります。

Oracle VM Managerでは、次の検出オプションを使用できます。

図16-7 Oracle VM Managerからのストレージ・リソースの検出

図16-7の説明が続きます
「図16-7 Oracle VM Managerからのストレージ・リソースの検出」の説明

ストレージ・サーバーの検出プロファイルを作成し、これらを保存します。

ストレージ・サーバーを検出するように選択すると、選択したストレージ・タイプについて既存の検出プロファイルが検索されます。使用可能なプロファイルから選択できます。使用可能なプロファイルがない場合は、対応するストレージ・サーバーを検出するためのウィザードが表示されます。

ストレージ・リソースを検出すると、仮想ディスク、テンプレート、ISOイメージおよび仮想マシン・メタデータなどの既存のリソースも検出されて表示されます。

ストレージ・サーバー、およびOracle Enterprise Manager Ops Centerでのこれらの検出の詳細は、第6章「ストレージ・ライブラリ」を参照してください。

16.10 ストレージ・リソースの管理

Oracle VMリソースのストレージに対しては次のタイプのライブラリを設定できます。

ストレージ・サーバーの検出、ストレージ接続プラグイン、ストレージ・ライブラリの作成、およびライブラリの管理の詳細は、第6章「ストレージ・ライブラリ」を参照してください。

16.11 ネットワークの管理

Oracle VM Serverのインストール時に、管理に使用されるネットワーク・リソースが結合インタフェースとして構成されます。結合は、1つのインタフェースを使用して作成され、bond0という名前が付けられます。追加結合を作成することにより、ネットワーク環境に冗長性とロード・バランシングを追加できます。

Oracle VM Serverに対して、またはOracle VM Manager上のOracle VM Serverのグループで構成されたサーバー・プールに対してネットワークをアタッチできます。アタッチするネットワークに対してネットワーク・インタフェースまたは結合を構成します。Oracle VM Serverにアタッチされたネットワークに対して様々なロールまたは機能を割り当てることができます。

Oracle VM Serverで使用可能なネットワークのロールは、次のとおりです。

Oracle VM Serverのインストール中に作成される管理ネットワークには、次のロールがあります。

「Server Management」ロールを除き、この管理ネットワークのロールは追加および削除が可能です。

Oracle VM Serverのネットワーク・インタフェースに応じて、ネットワークをOracle VM Serverにアタッチし、ネットワークに様々なロールを割り当てることができます。たとえば、ストレージ・サーバーが配置されているネットワークをアタッチし、このネットワークにストレージ・ロールを割り当てることができます。移行にのみ使用するライブ移行を使用してネットワークを割り当てることができます。

ネットワークの様々なロールの設定の詳細は、Oracle VMユーザーズ・ガイドを参照してください。

16.11.1 ネットワークのアタッチ

「Attach Network」オプションを使用すると、Oracle VM Serverにネットワークをアタッチできます。Oracle VM Serverがサーバー・プール内に配置されており、サーバー・プールがユーザー定義のネットワーク・ドメインに関連付けられている場合、ネットワーク・ドメインにネットワークを追加する必要があります。

  1. Oracle VM Serverまたはサーバー・プールを選択します。

  2. 「Actions」ペインで「Attach Networks」を選択します。

    Attach Networkウィザードが表示されます。ネットワーク・ドメイン内の使用可能なネットワークのリストが、Oracle VM Serverに対する現在の接続とともに表示されます。

  3. Oracle VM Serverまたはサーバー・プールにアタッチするネットワークを1つ以上選択します。


    注意:

    同じネットワークに対して複数の接続を確立することはできません。1つのネットワークに対しては1回のみ接続できます。

    「Next」をクリックし、ネットワークを構成します。

  4. 1つのネットワークに対して複数の接続を確立することはできません。接続の数を増分しないでください。

    「Next」をクリックし、ネットワークに対するインタフェースを構成します。

  5. 選択したネットワークごとに、NICおよびIPアドレスを選択します。

    • NIC: リストから使用可能なNICを選択できます。複数のネットワークで異なるVLAN IDが使用されている場合、同じNICを別のネットワークに割り当てることができます。それ以外の場合、同じNICを異なるネットワーク接続に割り当てることはできません。ネットワークによってサポートされている場合、「System Allocated」を選択し、システムによってNIC割当てが管理されるようにすることもできます。

    • IP Address: 「Use Static IP」を選択してIPアドレスを手動で指定するか、「Use System Allocated IP Address」を選択してシステムによってIPアドレスの割当てが管理されるようにします。

    「Next」をクリックし、選択した情報のサマリーを表示します。

  6. 表示された情報を確認したら、「Finish」をクリックして、ネットワークをOracle VM Serverまたはサーバー・プールにアタッチします。

16.12 Oracle VM Serverの管理

Oracle Enterprise Manager Ops CenterのUIを介してOracle VM Serverをインストールまたは検出する場合、サーバーの所有権をOracle VM Managerから取得します。これにより、Oracle VM Serverをサーバー・プール内に配置しやすくなります。Oracle VM Serverを管理するために使用可能な管理機能をいくつか次に示します。

16.12.1 Oracle VM Server情報の編集

Oracle VM Serverを選択し、「Actions」ペインで「Edit Attributes」をクリックします。次のOracle VM Server情報を編集できます。

  • 名前

  • 説明

  • タグ

16.12.2 IPMI構成の編集

Intelligent Platform Management Interface (IPMI)を使用すると、Oracle VM Serverをリモートで停止したり、電源ボタンを物理的に押さなくても、Wake-on-LANメッセージを送信してOracle VM Serverを起動することができます。IPMI構成は次の方法で編集できます。

  1. Oracle VM Serverを選択し、「Actions」ペインで「Edit IPMI Configuration」をクリックします。

    「Edit IPMI Configuration」ウィンドウが表示されます。

  2. IPMI構成に関する次の情報を入力します。

    • IPMIのユーザー名

    • IPMIのパスワード

    • IPMIのIPアドレス

  3. 「Ok」をクリックし、IPMI構成を入力します。

16.12.3 Oracle VM Serverのメンテナンス・モードへの切替え

ハードウェアまたはソフトウェアのメンテナンスを実行するために、Oracle VM Serverをメンテナンス・モードに切り替えることができます。Oracle VM Serverがメンテナンス・モードに切り替わると、Oracle VM Server上で実行されているすべての仮想マシンがサーバー・プール内の他のOracle VM Server (使用可能な場合)に自動的に移行されます。使用可能でない場合、これらは停止されます。このOracle VM Serverがサーバー・プール内のマスターOracle VM Serverである場合、このロールはサーバー・プール内の他のOracle VM Server (使用可能な場合)に移動されます。

  1. Oracle VM Serverを選択し、「Actions」ペインで「Place in Maintenance Mode」をクリックします。

  2. 「Place」をクリックし、アクションを確認します。

    Oracle VM Serverはメンテナンス・モードに切り替わります。

Oracle VM Serverでのメンテナンスが終了し、これをサーバー・プールに再度加える準備が整ったら、「Remove From Maintenance Mode」オプションを選択します。

16.12.4 Oracle VM Serverの更新

YUMリポジトリを使用して、Oracle VM Serverを更新またはアップグレードします。Oracle VMのパッチ更新にアクセスするには、オラクル社に問い合せてOracle VM Support契約を購入し、Oracle VMの更新が含まれるUnbreakable Linuxネットワーク(ULN)へのアクセス権を取得します。ULNへアクセス可能な場合、これを使用して、Oracle VM Serverの更新時に使用するユーザー自身のYUMリポジトリを設定できます。

YUMリポジトリの構成

Oracle VM ManagerにアタッチされているOracle VM Serverを更新またはアップグレードするには、YUMリポジトリが必要です。YUMリポジトリを設定し、Oracle VM Managerによって管理されるOracle VM Serverの自動更新を構成します。YUMリポジトリの設定は、このドキュメントの範囲外です。

YUMリポジトリを設定した後、Oracle VM Managerを選択し、「Actions」ペインで「Configure YUM Repository」をクリックします。リポジトリに関する次の詳細を入力し、リポジトリを構成します。

  • Yum Repository Name: YUMリポジトリの名前。

  • YUM Base URL: YUMリポジトリにアクセスするためのURL。たとえば、OracleのパブリックYUMリポジトリは次の場所にあります。

    http://public-yum.oracle.com/

  • Enable GPG Key: YUMリポジトリにGPGキーを使用するかどうかを選択します。GPGキー(またはGnuPGキー)は、GNUプロジェクトでOpenPGPキー管理標準を実装したものです。

  • Yum GPG Key: このフィールドは、「Enable GPG Key」を選択するときに有効になります。次のような、YUMリポジトリ用のGPGキーを入力します。

    http://public-yum.oracle.com/RPM-GPG-KEY-oracle-e15
    

    GPGキーは、HTTP、FTPまたはHTTPSプロトコルを介して使用可能である必要があります。オラクル社によって署名されたULNからのGPGキーの更新は、Oracle VM Serverの/etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-oracleに事前インストールされています。このGPGキーを使用する場合は、次のように入力します。

    file:///etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-oracle

Oracle VM Serverの更新の手順

  1. YUMリポジトリを構成します。

  2. Oracle VM Serverを選択し、「Actions」ペインで「Update Oracle VM Server Host」をクリックします。

Oracle VM Serverを更新すると、サーバーはメンテナンス・モードになり、更新が実行されます。Oracle VM Server内に仮想マシンがある場合、これらはサーバー・プール内の他のOracle VM Server (使用可能な場合)に移行されます。使用可能でない場合、これらは停止されます。更新後、Oracle VM Serverはメンテナンス・モードのままです。「Remove From Maintenance Mode」オプションを選択します。

16.13 サーバー・プールの作成

1つ以上のOracle VM Serverを1つのOracle VM Managerにグループ化し、サーバー・プールを作成できます。サーバー・プールは、仮想マシンの作成を開始する前に作成する必要があります。仮想マシンの計画を適用できるのは、サーバー・プール内にあるOracle VM Serverに対してのみです。

この項では、Oracle Enterprise Manager Ops Centerを使用してサーバー・プールを作成する方法についてのみ説明します。サーバー・プールのポリシー、およびサーバー・プールの管理の詳細は、第17章「サーバー・プール」を参照してください。

Oracle VM Server for x86システムのサーバー・プールを作成する場合、次の情報が定義されている必要があります。

クラスタ・ファイルシステム

サーバー・プール・リソースに対する共有アクセスは、サーバー・プールのOracle VM Server内で動作する仮想マシンの高可用性を実現する上で必要不可欠です。これは、複数のOracle VM Serverによる同一ディスクへの同時アクセスを可能にするクラスタ・ファイルシステムOCFS2によって実現されます。OCFS2を使用すると、サーバー・プール内のOracle VM Serverが共有リポジトリ内のリソースを制御された方法でアクセスおよび変更できるようになります。

サーバー・プールを作成する場合、クラスタ・ハートビートおよび他のクラスタ情報のためにサーバー・プール・ファイルシステムを指定する必要があります。ファイルシステムは、NFSシェア、あるいはiSCSIまたはSANベースのストレージ・サーバーのLUNのどれでもかまいません。Oracle VMでは、サーバー・プール・ファイルシステムはOCFS2ファイルシステムとしてフォーマットされます。

Oracle Enterprise Manager Ops Centerでは、クラスタは常にデフォルトで有効になっています。クラスタ構成はサーバー・プール内のすべてのOracle VM Serverに適用され、サーバー・プールの作成時にクラスタ・ハートビートが開始されます。このクラスタ・ハートビートには個別ネットワークを設定できます。ネットワークの設定およびOracle VM Serverに対するそのロールの詳細は、「ネットワークの管理」を参照してください。

サーバー・プール・マスター

1つのOracle VM Serverがサーバー・プール・マスターとして内部で選択されます。このロールをOracle VM Serverに対して設定することはできません。選択されたOracle VM Serverに障害が発生すると、このロールはサーバー・プール内の別のOracle VM Serverに設定されます。サーバー・プールの作成時に指定された仮想IPアドレスは、サーバー・プール・マスターとして選択されているOracle VM Serverに割り当てられます。

16.13.1 サーバー・プールのポリシー

Oracle VM Server for x86に適用できるサーバー・プールのポリシーは、次のとおりです。

  • CPU使用率のしきい値を設定します。相対負荷が最小のOracle VM Serverに仮想マシンを配置します。

  • CPU使用率のしきい値を設定します。最小数のOracle VM Serverに仮想マシンを配置することにより、使用量を最小限に抑えます。

  • 自動ロード・バランシングを選択することにより、しきい値を超えた場合は常に仮想マシンをサーバー・プール内で自動的に移行できるようにします。

    Oracle VM Server for x86のサーバー・プールに対して自動ロード・バランシングを有効にすると、選択した配置ポリシーに対してサーバー・プールが継続的にチェックされます。しきい値を超えると、仮想マシンはOracle VM Server間で移行されます。

    使用量の最小化および自動ロード・バランシングのポリシーを選択したときに、サーバー・プール内のサーバーがオーバーロードしていない場合、一部のOracle VM Serverホスト・サーバーは、論理ドメインから解放され、使用量を最小限に抑えるために停止されます。

    サーバーがオーバーロードしており、仮想マシンをホストするための別のサーバーがプール内にない場合、負荷を引き受けるために、停止しているサーバーがWake-on-LAN機能を使用して起動され、仮想マシンのライブ移行が行われます。Wake-on-LAN機能はOracle VM ServerのBIOSで有効である必要があります。

  • 仮想マシンの作成時に「Enable High Availability」を選択した場合、Oracle VM Serverに障害が発生すると、仮想マシンはサーバー・プール内の別のOracle VM Serverに移行されます。

16.13.2 Oracle VM Server for x86サーバー・プールの作成

次の手順は、Oracle VM Server for x86サーバー・プールを作成するためのウィザード内のステップを示しています。

  1. 「Navigation」ペインの「Systems Group」リスト内の「Server Pool」を選択します。

  2. 「Actions」ペインで「Create Server Pool」をクリックします。

    Create Server Poolウィザードが表示されます。

  3. 「Identify Server Pool」ステップで、次の情報を入力します。

    • サーバー・プールの名前および説明。

    • サーバー・プールを分類するためのタグを入力します。

    • 「Virtualization Technology」からOracle VM Server for x86を選択します。

    「Next」をクリックし、サーバー・プール構成を定義します。

  4. 次の構成詳細を定義します。

    • Oracle VM Serverが検出されて所有されているOracle VM Managerを選択します。

    • ネットワーク・ドメインを選択します。

    • ネットワーク・ドメイン内で使用可能なネットワークのリストからネットワークを選択します。

    • サーバー・プール・マスターに割り当てられている仮想IPアドレスを入力します。サーバー・プール・マスターが変更されると、IPアドレスは新規Oracle VM Serverに割り当てられます。

    • クラスタ・ハートビートおよび他のクラスタ情報を格納するためのサーバー・プール・ファイルシステムを選択します。ファイルシステムは、NFSファイル・サーバー上のNFSシェア、あるいはiSCSIまたはSANベースのストレージのLUNのどれでもかまいません。NFSファイル・サーバーおよびストレージ・サーバーは、選択したOracle VM Managerで認識されており、このマネージャにアクセスできます。

    「Next」をクリックし、プールのメンバーを選択します。

  5. サーバー・プールに追加するOracle VM Serverを1つ以上選択します。

    表示されたOracle VM Serverのリストには、次の特性があります。

    • Oracle VM Managerによって所有されています。Oracle VM Serverの所有の詳細は、「Oracle VM Serverの所有権の管理」を参照してください。

    • サーバー・プールに関連付けられていません。

    • 正常な状態にあります。

    • メンテナンス・モードに配置されていません。

    • 実行状態、停止状態または一時停止状態の仮想マシンがありません。

    仮想マシンの移行用として互換性があるOracle VM Serverを選択します。サーバー・プール内の仮想マシンを移行するには、Oracle VM Serverシステムがモデル内で同一である必要があります。

    「Next」をクリックし、ネットワーク・ドメインを関連付けます。

  6. サーバー・プールに関連付けるネットワーク・ドメインを選択します。

    • デフォルトのネットワーク・ドメインを選択した場合、ステップ7に進みます。

    • ユーザー定義のネットワーク・ドメインの場合、ネットワーク・ドメイン内の各ファブリックに接続するために選択したサーバーごとに物理インタフェースを選択します。Oracle VM Server for x86でインタフェースを結合することはできません。結合は、Oracle VM Serverの個別OSでのみ実行できます。

    「next」をクリックし、ネットワークを選択し、サーバー・プールに関連付けます。

  7. デフォルトのネットワーク・ドメインの場合、Oracle Enterprise Manager Ops Centerで宣言および管理されているネットワークがすべてリストされます。ユーザー定義のネットワーク・ドメインの場合、これに関連付けられたネットワークのみがリストされます。

    サーバー・プール内のすべてのサーバーに関連付けるネットワークを選択します。1つのネットワークに対して複数の接続を確立することはできません。接続の数を1に制限します。

    「Next」をクリックし、サーバーのインタフェースを構成します。

  8. ネットワーク接続ごとに、次の詳細を指定します。

    • ネットワーク接続ごとにNICおよびIPアドレスを指定します。選択したサーバーがネットワークに接続されている場合、このサーバーの行は表示されません。

    • ネットワークごとにVLAN IDが異なる場合、異なるネットワーク接続に対して同じNICを割り当てることができます。

    • ネットワークによってサポートされている場合、システムによって自動的に割り当てられるNICおよびIPアドレスに対して「System Allocated」を選択できます。

    「Next」をクリックし、ストレージ・ライブラリを関連付けます。

  9. 選択したプールのメンバーからアクセスできるストレージ・ライブラリが表示されます。仮想マシン・メタデータおよびISOイメージを格納するために、および仮想マシンの仮想ディスクにも、ストレージ・ライブラリが必要です。

    次のタイプのストレージ・ライブラリを選択できます。

    • Filesystem Storage Libraries: これには、Oracle VMストレージ・リポジトリが含まれます。少なくとも1つのOracle VMストレージ・リポジトリをサーバー・プールに関連付けることをお薦めします。

    • Block Storage Libraries: これには、静的ブロック・ストレージおよび動的ブロック・ストレージが含まれます。静的ブロック・ストレージ・ライブラリは、Oracle Enterprise Manager Ops Centerによって管理されないストレージ・アレイのエクスポート済LUNで構成されています。動的ブロック・ストレージ・ライブラリは、Oracle Enterprise Manager Ops Centerで検出されて管理されているストレージ・アレイ・サーバーのエクスポート済LUNで構成されています。

    サーバー・プール内のすべての仮想化ホストに関連付けるストレージ・ライブラリをリストから選択します。

    「Next」をクリックし、サーバー・プールのポリシーを選択します。

  10. サーバー・プール内で十分に使用されていないサーバーおよび過剰に使用されているサーバーを管理するために、プール内で次のポリシーを選択する必要があります。

    • Placement Policy: このポリシーでは、論理ドメインを配置するために、サーバー・プール内の優先仮想化ホストを決定します。

    • Auto Balancing Policy: このポリシーでは、設定された間隔でサーバー・プールのロード・バランシングを自動的に実行します。

  11. 次の配置ポリシーのいずれかを選択します。

    • Lowest relative load: サーバー・プール内のOracle VM ServerのメモリーおよびCPUの最近の最小使用率が計算されます。これに基づいて、相対負荷が最小のサーバーが仮想マシンの配置先として検討されます。CPU使用率のしきい値を指定します。この値を超えると、サーバーが過剰に使用されているとみなされ、相対負荷が最小のサーバーに仮想マシンが移行されます。

    • Minimize power consumption: サーバー・プール内で実行されている仮想マシンが最小数のOracle VM Serverに配置されるため、未使用のOracle VM Serverを停止できるようになります。サーバーの過剰使用に関して設定されたしきい値により、サーバーがオーバーロードしないようになります。それ以外の場合は、仮想マシンをホストするために、停止しているOracle VM Serverを起動できます。

  12. 自動ロード・バランシングのポリシーを選択します。

    • 自動ロード・バランシングを選択し、リソース・バランシングのためにサーバー・プールのチェックが必要な間隔を設定します。仮想マシンを自動的に移行するための承認を設定できます。または、承認に関する通知を送信します。

    • リソースのバランスを手動で行うことはできません。

    「Next」をクリックし、サーバー・プールの詳細のサマリーを表示します。

  13. 情報を確認し、Oracle VM Server for x86のサーバー・プールを作成します。「Finish」をクリックし、サーバー・プールを作成します。

16.14 仮想マシンの作成

仮想マシンは、構成可能なリソース・セットとその独自オペレーティング・システムで構成されています。リソースには、仮想CPU、メモリー、ネットワークおよび仮想ディスクが含まれます。各仮想マシンは独立して起動、停止および再起動できます。次のインストール・ソースのいずれかを使用して仮想マシンを作成できます。

仮想マシンでプロビジョニングされたオペレーティング・システムは、ハードウェア仮想化、パラメータ仮想化、およびパラメータ仮想化ドライバを使用したハードウェア仮想化が可能です。これらの仮想化タイプに基づいて、仮想マシンの作成に適したオプションを選択します。


注意:

仮想マシンはOracle VM Server for x86サーバー・プール内でのみ作成できます。

16.14.1 仮想化タイプ

仮想マシンには、次の仮想化タイプを使用できます。

  • HVM

    ハードウェア仮想化または完全仮想化。HVMの場合、ストレージ・ライブラリからISOイメージを選択し、仮想マシンを作成します。仮想マシンを作成するOracle VM ServerのBIOSでハードウェア仮想化をアクティブ化する必要があります。OSは完全に変更されない可能性があります。

  • PVM

    パラメータ仮想化。NFSシェア、HTTPまたはFTPサーバーからマウントされたISOファイルを使用する必要があります。OSは、仮想環境で認識されるように変更および再コンパイルされます。パラメータ仮想化ゲストは、ほぼネイティブの速度で実行されます。これは、最大限のパフォーマンスを実現するためにほとんどのメモリー・アクセス、ディスク・アクセスおよびネットワーク・アクセスが最適化されるためです。

  • PVドライバを使用したPVHVMまたはHVM

    パラメータ仮想化ドライバを使用したハードウェア支援型仮想化。最適なパフォーマンスを実現するために、ハードウェア仮想化マシンにパラメータ仮想化ドライバをインストールします。これは主に、Microsoft Windowsゲストのオペレーティング・システムを実行するために使用されます。

16.14.2 仮想マシン・プロファイルの作成

Oracle Enterprise Manager Ops Centerでは、仮想マシンの要件をプロファイル形式で取得できます。このプロファイルを使用してデプロイメント計画を作成し、選択したターゲットに適用します。これらのプロファイルおよび計画を使用して、一度に複数の仮想マシンを作成できます。

仮想マシンの作成の手順

  1. 「Plan Management」セクションの「Profiles and Policies」で「Virtual Machine」を選択します。

  2. 「Actions」ペインで「Create Profile」をクリックします。

    Create Profile - Virtual Machineウィザードが表示されます。

  3. プロファイルの名前および説明を入力します。

    このプロファイルを使用して計画を自動的に作成するために、「Create a deployment plan for this profile」を選択します。「Next」をクリックし、仮想マシンのインストール・ソースを指定します。

  4. 仮想マシンを作成するためのインストール・ソースを選択します。次のオプションから選択できます。

    • Templates: テンプレートは、事前構成および事前インストールされた仮想マシンです。テンプレートはOracle VMストレージ・リポジトリにアップロードする必要があります。プロファイルには、使用可能なストレージ・リポジトリおよび対応する使用可能なテンプレートがリストされます。ストレージ・ライブラリおよびテンプレートを選択します。

    • Existing Virtual Machine: 既存の仮想マシンがある場合、ストレージ・リポジトリ、およびストレージ・リポジトリに格納されている仮想マシン・イメージを選択します。

    • Install from ISO image (HVM): ストレージ・リポジトリにISOイメージがインストールされている必要があります。リストからライブラリおよびISOイメージを選択します。

    • Install from mounted ISO image (PVM): 必要なISOファイルがNFSシェア、HTTPまたはFTPサーバーにマウントされており、エンタープライズ・コントローラからアクセスできる必要があります。マウントされているISOファイルのネットワーク・パスを指定します。たとえば、HTTPサーバーを介してアクセスされるISOイメージは、次のように表されます。

      http://example.com/Enterprise-R5-U6-Server-x86_64-dvd.iso/
      
    • Install from Network (Netboot)ネットワークをブート順として仮想マシンを作成する場合のみ、このオプションを使用します。この上ではOSを個別にプロビジョニングする必要があります。

    インストール・ソースのオプションを選択し、「Next」をクリックし、作成した仮想マシンを識別します。

  5. 仮想マシンの名前、および名前に追加する番号を指定します。このプロファイルを使用して1つ以上の仮想マシンを同時に作成できます。仮想マシンに一意の名前を付けるには、接頭辞名およびシリーズの開始番号を入力します。

    たとえば、接頭辞名がVMachine、開始番号が10、作成する仮想マシンの数が3である場合、仮想マシンはVMachine10、VMachine11およびVMachine12という名前で作成されます。

  6. 仮想マシンの説明およびタグを入力します。このプロファイルを使用して作成されたすべての仮想マシンで同じ説明およびタグが使用されます。タグを使用して、ロールに基づいて仮想マシンをグループ化します。

    「Next」をクリックし、仮想マシンの構成を指定します。

  7. テンプレートまたは既存の仮想マシンとして選択したインストール・ソースがある場合、このテンプレートからすべてのパラメータの値が設定されます。それ以外の場合、次のパラメータを指定する必要があります。

    • VM Type: インストール・ソースに基づいて、タイプとしてHVM、PVM、またはPVドライバを使用したHVMを選択します。HVMの場合、ストレージ・ライブラリ内にISOイメージがある必要があります。PVMの場合、マウントされたISOイメージを使用する必要があります。

    • OS: 仮想マシンにインストールするOSをリストから選択します。

    • Enable High Availability: 高可用性を実現することにより、仮想マシンの可用性が途切れないようにします。サーバー・プール内のOracle VM Serverが停止するか機能しなくなると、サーバー・プール内の他のOracle VM Serverにすべての仮想マシンが移行されます。高可用性はサーバー・プール内でのみ実装されます。

    • CPU Threads: 仮想マシンによって使用されるCPUスレッドの数。

    • CPU Priority: 仮想マシンのCPU優先度。仮想CPUに対して高(100)、中(50)または低(1)優先度を選択できます。優先度が高くなるにつれ、仮想マシンに割り当てられる物理CPUサイクルの数が多くなります。

    • CPU Cap: このパラメータにより、仮想CPUがスケジュール時間を受け入れる最大割合を定義します。このオプションを設定することにより、優先度の低い仮想マシンによって使用されるCPUサイクルの数が多くなりすぎないようにします。

    • Memory: 仮想マシンが起動時に割り当てられる使用メモリーのサイズ。

    • Boot Property: 仮想マシンを作成後に起動するかどうかを選択します。

    これらのパラメータを設定し、「Next」をクリックしてブート構成を指定します。

  8. 仮想マシンのブート・メディアおよび順序を指定します。ブート・オプションは、インストール・ソースに応じて設定されます。

    各種インストール・ソースのデフォルトのブート順は、次のとおりです。

    • テンプレート: ディスク

    • 既存の仮想マシン: ディスク

    • ISOイメージを使用したHVM: CDROMおよびディスク

    • マウントされたISOイメージを使用したPVM: ネットワークおよびディスク

    • ネットブート: ネットワーク

    ブート順を変更する場合は、正しい順序を選択します。「Next」をクリックし、仮想マシンのストレージ・ソースを選択します。

  9. 仮想マシン構成(仮想マシン・メタデータとも呼ばれます)を格納するためのストレージ・リソースおよび仮想ディスクを選択します。

    仮想マシン用の次のライブラリを使用します。

    • Oracle VM Storage Repositories: Oracle VMストレージ・リポジトリは、仮想マシン・メタデータ、ISOイメージおよび仮想ディスク・イメージを格納するために使用されるNFSファイル・サーバーです。仮想マシン・メタデータはOracle VMストレージ・リポジトリにのみ格納できます。仮想ディスク・ストレージにストレージ・リポジトリを使用する場合、仮想ディスクを作成するか、共有または使用されていない既存の仮想ディスクを選択できます。また、HVMおよびPVHVMタイプの場合は仮想マシンに対してISOイメージを選択することもできます。

    • Static Block Storage Libraries: これらは、Oracle Enterprise Manager Ops Centerによって管理されていないが、Oracle VM Manager内のOracle VM Serverにアクセスできるストレージ・アレイ・サーバーです。iSCSIおよびSANストレージ・タイプとしてエクスポートされるLUNを選択します。

    • Dynamic Block Storage Libraries: Oracle Enterprise Manager Ops Centerによって管理されるストレージ・サーバーから使用可能なエクスポート済LUN。ストレージ・サーバーから使用可能な既存のLUNを選択します。また、ボリューム・グループおよびLUNのサイズを指定することにより、LUNを作成することもできます。

  10. 既存の仮想マシンまたはテンプレートから仮想マシンを作成するように選択する場合、仮想ディスクのクローン・タイプを選択する必要があります。次のクローン・タイプを選択できます。

    • Sparse type: このクローン・タイプは、指定されたディスク・サイズ全体ではなく、実際に使用されている領域量のみが占有される物理ディスクのディスク・イメージ・ファイルです。

    • Non-sparse type: このクローン・タイプは、空のブロックを含む指定ディスク・サイズ全体と等しい領域が占有される物理ディスクのディスク・イメージ・ファイルです。

    適切なストレージ・ライブラリを選択し、仮想ディスクおよびディスク・サイズを指定し、「Next」をクリックしてネットワークを選択します。

  11. ネットワーク・ドメイン、および仮想マシンにアタッチする必要があるネットワークを選択します。

    1つ以上のネットワークに接続できます。1つのネットワークに対する接続の数は1に制限されています。

    「Next」をクリックし、サマリーを表示します。

  12. 仮想マシンのプロファイルを作成するために指定した情報を確認します。「Finish」をクリックし、プロファイルを作成します。

このプロファイルを使用してデプロイメント計画を作成し、計画を適用して仮想マシンを作成します。ネットブートのインストール・ソースを除いて、他のすべてのソース・タイプの場合、OSがインストールされた状態で仮想マシンが作成されます。ネットブートのインストール・ソースを使用して作成された仮想マシンの場合、OSプロビジョニング計画を使用してこの仮想マシンでOSを個別にプロビジョニングする必要があります。

次の項では、仮想マシンを作成するための仮想マシンのデプロイメント計画の各種方法について説明します。

16.15 仮想マシンの作成およびデプロイメント計画

この項では、Oracle Enterprise Manager Ops Centerを使用して、仮想マシンを作成し、Oracle VM ServerでOSをプロビジョニングする方法について説明します。

複数の仮想マシンをプロビジョニングおよび作成するために2つの新規デプロイメント計画が用意されています。

単一ステップのデプロイメント計画では、Oracle VMリポジトリに格納されているOracle VMテンプレートまたはISOイメージを使用して仮想マシンを作成できます。または、個別のOSプロビジョニング計画を使用して、ブートの準備が整った仮想マシンのみを作成できます。

複雑なデプロイメント計画では、仮想マシンの構成およびインストール、OSのプロビジョニング、ソフトウェア・アプリケーションのインストール、監視プロファイルおよび操作計画の適用を行うことができます。

仮想マシンの作成計画の適用の手順

これは、仮想マシンを作成するための単一ステップの仮想マシン計画であり、選択したインストール・ソースに応じてOSがインストールされます。HVMまたはPVHVMタイプの仮想マシンを作成する場合、仮想マシンの作成に使用されるISOイメージを選択します。選択できるのは1つのISOイメージのみであり、複数のISOファイルはサポートされません。仮想ディスクを選択する場合、ISOイメージを選択するオプションを使用できます。次の手順では、仮想マシンを作成するための計画を適用する方法について説明します。

  1. 「Plan Management」セクションで「Virtual Machine」計画を選択します。

  2. 「Actions」ペインで「Apply Deployment Plan」をクリックします。

  3. 計画を適用するターゲットを選択します。「Add Targets to List」をクリックします。

    計画はOracle VM Server for x86サーバー・プールに対してのみ適用できます。サーバー・プールの一部ではないOracle VM Serverで仮想マシンを作成することはできません。

  4. プロファイル内のパラメータを変更しない場合は、最小限の対話作業で計画を適用するように選択します。

    「Next」をクリックします。

  5. 必要に応じて、仮想マシンの識別を変更できます。

    「Next」をクリックし、ストレージ・リソースの割当てを指定します。

  6. プロファイルからストレージ・リソースが移入されます。選択したターゲットでストレージ・ライブラリが使用不可である場合は、赤いフラグが付きます。必要に応じて、ストレージ・リソースを変更します。

  7. 選択したストレージ・ライブラリについて、仮想ディスクを定義します。

    • Oracle VMストレージ・リポジトリの場合、新規仮想ディスクの作成、既存のディスクの選択、またはISOイメージの選択が可能です。ISOイメージの選択オプションが使用可能なのは、HVMおよびPVHVMタイプの仮想マシンの場合のみです。ディスク名を指定し、既存のディスクまたはISOイメージを選択します。

    • 静的ブロック・ストレージの場合、使用可能なLUNをリストから選択します。

    • 動的ブロック・ストレージの場合、使用可能なLUNをリストから選択するか、新規LUNを作成します。新規LUNを作成する場合、ボリューム・グループを選択し、LUNのサイズを入力します。

    「Next」をクリックし、ネットワーク・リソースを指定します。

  8. プロファイル内で選択したネットワークが移入されます。選択したターゲットでネットワークが使用不可である場合は、赤いフラグが付きます。ネットワーク・リソースを変更します。

  9. 仮想マシンのネットワーク・リソースおよびIPアドレスを指定します。

    「Next」をクリックし、サマリーを表示します。

  10. 指定した情報を確認したら、「Apply」をクリックして、選択したターゲットで計画を適用します。

インストール・ソースとしてネットブートを使用して作成された仮想マシンを除いて、他のすべての仮想マシンはOSを使用してインストールおよびプロビジョニングされます。

複合計画「Configure and Install Virtual Machines」を使用して、仮想マシンをインストールし、この上でOSをプロビジョニングします。複合計画の詳細は、第8章「計画およびプロファイル」を参照してください。

16.16 仮想マシンでのOSのプロビジョニング

Oracle VM Serverで作成された仮想マシンにOSをインストールできます。OSをインストールするためのOSプロビジョニング・プロファイルを使用して、仮想マシンでOSをプロビジョニングできます。OSをインストールするためのプロビジョニング・プロファイルおよび計画の作成の詳細は、第12章「オペレーティング・システム」を参照してください。

16.17 仮想マシンの管理

Oracle Enterprise Manager Ops Centerには、仮想マシンのライフサイクル操作を管理するためのオプションが用意されています。UIで仮想マシンを起動、一時停止、再開、停止および削除できます。

「Assets」セクションでOracle VM Serverを選択すると、中央のペインの「Summary」タブに、現在実行されている仮想マシンがすべてリストされます。仮想マシンを管理するために必要なオプションはすべてUIで使用できます。

図16-9は、Oracle VM Serverから仮想マシンに対して使用できるアクションを示しています。

図16-9 仮想マシンのアクション・アイコン

図16-9の説明が続きます
「図16-9 仮想マシンのアクション・アイコン」の説明

仮想マシンの起動

仮想マシンを選択し、「Start Selected Guest」アイコンをクリックします。仮想マシンを起動するジョブが開始されます。

仮想マシンの一時停止

仮想マシンを選択し、「Suspend Selected Guest」アイコンをクリックします。仮想マシンを一時停止すると、仮想マシンは使用できなくなります。「Ok」をクリックし、一時停止アクションを確認します。

仮想マシンの再起動

実行状態の仮想マシンを選択し、「Reboot Selected Guest」アイコンをクリックします。「Reboot Guest」をクリックし、アクションを確認します。

仮想マシンの停止

仮想マシンを選択し、「Shut Down Guest」アイコンをクリックします。仮想マシンを停止すると、ネットワークから切断されます。「Ok」をクリックし、仮想マシンを停止します。

仮想マシンの削除

仮想マシンを選択し、「Delete Selected Guest」アイコンをクリックします。「Ok」をクリックし、仮想マシンの削除を確認します。仮想マシンを削除すると、メタデータやディスク・イメージなどの仮想マシンに対するすべての参照がシステムから削除されます。

これらすべてのオプションは、「Assets」セクションで仮想マシンを選択する際の「Actions」ペインでも使用できます。

16.17.1 ブート順の編集

仮想マシンのインストール時に設定したブート順が表示されます。ブート順は変更できます。仮想マシンのインストール・ソースに応じて適切なブート順を指定する必要があります。次のリストは、様々なインストール・ソースの優先ブート・オプションを示しています。

  • ハードウェア仮想化マシン(HVM): CDROMおよびディスク

  • パラメータ仮想化マシン(PVM): ネットワークおよびディスク

  • テンプレートおよび既存の仮想マシン: ディスク

  • ネットブート: ネットワーク

仮想マシンが実行状態にある場合、変更したブート順は次回の再起動時に有効になります。必ず仮想マシンの正しいブート順を選択してください。

選択した仮想マシンの「Actions」ペインで使用可能な「Edit Boot Order」オプションは、次の図のように表示されます。

ブート順を変更し、「Save Boot Order」をクリックして変更を保存します。

16.17.2 自動リカバリ

仮想マシン・プロファイルの作成時に仮想マシンに対して高可用性を有効にすることができます。仮想マシンの可用性が高くなるように選択されている場合、Oracle VM Serverが停止するか機能しなくなると、仮想マシンはサーバー・プール内の別の使用可能なOracle VM Serverで再起動されます。

また、仮想マシンに対して「Enable Automatic Discovery」および「Disable Automatic Discovery」オプションを使用して高可用性を管理することもできます。

16.18 関連リソース

アクションの実行の手順、またはこの機能のロールの詳細は、次のいずれかのリソースを参照してください。