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Oracle® Identity Manager Database User Managementコネクタ・ガイド
リリース11.1.1
B72411-10
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10 既知の問題と回避策

次の各項では、このリリースのコネクタに関連する既知の問題と回避策について説明します。

10.1 コネクタの問題

コネクタに関連する問題と回避策を次に示します。

10.1.1 ワイルドカード式がMySQLの権限ではサポートされていない

MySQLデータベースの場合、コネクタではスキーマの権限でのワイルドカード式はサポートされていません。

この問題の回避策はありません。

10.2 Oracle Identity Managerの問題

Oracle Identity Managerに関連する問題と回避策を次に示します。

10.2.1 子表の更新が正常に機能しない

Oracle Identity Manager 11gリリース2 BP04 (11.1.2.0.4)でコネクタを使用しているときに、次の問題が発生します。

子表の更新が正常に機能しません。プロビジョニング・タスクがトリガーされません。

この不具合の修正はOracle Identity Manager 11gリリース2 BP05 (11.1.2.0.5)で使用可能です。この修正は、Oracle Bug#16053618のARUから、Oracle Identity Manager 11gリリース2 BP04 (11.1.2.0.4)に適用する個別パッチとして使用することもできます。

10.2.2 信頼できる削除リコンシリエーション実行の後にユーザーがプロビジョニング済ステータスのままである

信頼できる削除リコンシリエーション操作の実行後、ユーザーがOracle Identity Managerから削除されても、ユーザーはプロビジョニング済ステータスのままです。

これを回避するには、信頼できる削除リコンシリエーション・タスクを実行した後で、ターゲット削除リコンシリエーション・スケジュール済ジョブを実行します。

アイデンティティがターゲット・システムからOracle Identity Managerへ正式にリコンサイルされ、アカウントの日常の変更もOracle Identity Managerからターゲット・システムへプロビジョニングされるユース・ケースでは、この動作が発生します。

これを解決するには、アカウント・リコンシリエーションの既存のインフラストラクチャを活用して、信頼できる削除リコンシリエーションのスケジュール済ジョブ実行の後にアカウント・リコンシリエーションが最適な頻度で実行されるようにスケジュールします。アカウント・リコンシリエーションの完了後、スケジュール済ジョブによって「アカウント」ステータスが「失効」状態に変換されます。最終的に、Oracle Identity Manager内に保持されるアイデンティティ・データは、監査と操作上の観点から正しく見えます。

10.2.3 ターゲット・リコンシリエーションがロールおよび権限を削除しない

ユーザーに関連するすべてのロールおよび権限をターゲット・システムから削除し、ターゲット・リコンシリエーションを実行すると、イベントやログが生成されません。ロールおよび権限はOracle Identity Managerから削除されません。

この問題の回避策はありません。

10.2.4 子データの「権限付与オプション」が権限リストに表示されない

Oracle DatabaseおよびMySQLデータベースでは、Oracle Identity Manager 11gリリース2 (11.1.2.0.0)の権限リストに子データの「権限付与オプション」が表示されません。

この問題の回避策はありません。ただし、子データの「権限付与オプション」が権限リストに表示されていなくても、プロビジョニング操作を正常に行うことができます。

10.2.5 コネクタの2回目のインストールが失敗する

Oracle Identity ManagerがMicrosoft Windowsコンピュータでホストされている場合、コネクタを異なるターゲット・システム用に再度インストールしようとすると失敗します。

回避策として、コネクタ・バンドルのzipファイルを再度抽出してからコネクタをインストールしてください。

この問題は、Oracle Identity Managerリリース11g R1 PS1 BP09 (11.1.1.5.9)では修正されています。

10.3 ターゲット・システムの問題

ターゲット・システムに関連する問題と回避策を次に示します。

10.3.1 JDBC接続の作成で待機時間が無制限になる

JDK 1.6.0_29を使用して、Microsoft JDBCドライバ2.0、3.0、4.0 CTP 3またはjTDS 1.2.5ドライバを介したMicrosoft SQL Server 2008 R2データベースへのJDBC接続を作成すると、接続の待機時間が無制限になります。

この問題を回避するには、JDK 1.6.0_29より新しいバージョンを使用してください。

10.3.2 増分リコンシリエーションがMSSQLのロール更新を処理できない

MSSQLの増分リコンシリエーションでは、ロールの更新が行われません。ロール情報を受信するためのストアド・プロシージャでは、タイムスタンプまたはフィルタに基づく問合せはサポートされていません。したがって、MSSQLで増分リコンシリエーションを使用してロール更新を処理することはできません。

この問題の回避策はありません。

10.3.3 重複ユーザーのプロビジョニング時に関連エラー・ログが提供されない

MySQLデータベースの場合、重複するユーザーをプロビジョニングしても、コネクタによって関連するエラー・ログが生成されません。この問題は、MySQLデータベースの動作が原因です。

この問題の回避策はありません。

10.3.4 スキーマの権限のプロビジョニングがMySQLではサポートされない

MySQLデータベースの場合、コネクタではスキーマ(information_schemaおよびperformance_schema)の権限のプロビジョニングはサポートされていません。この問題は、*.*について「ALL」が指定されているユーザー(たとえばroot@localhost )に、information_schema.*スキーマの「ALL」権限があるとは限らないために起こります。

MySQLデータベースのはこのように動作します。

この問題の回避策はありません。