次の各項では、このリリースのコネクタに関連する既知の問題と回避策について説明します。
Oracle Identity Managerに関連する問題と回避策を次に示します。
Oracle Identity Manager 11gリリース2 BP04 (11.1.2.0.4)でコネクタを使用しているときに、次の問題が発生します。
子表の更新が正常に機能しません。プロビジョニング・タスクがトリガーされません。
この不具合の修正はOracle Identity Manager 11gリリース2 BP05 (11.1.2.0.5)で使用可能です。この修正は、Oracle Bug#16053618のARUから、Oracle Identity Manager 11gリリース2 BP04 (11.1.2.0.4)に適用する個別パッチとして使用することもできます。
信頼できる削除リコンシリエーション操作の実行後、ユーザーがOracle Identity Managerから削除されても、ユーザーはプロビジョニング済ステータスのままです。
これを回避するには、信頼できる削除リコンシリエーション・タスクを実行した後で、ターゲット削除リコンシリエーション・スケジュール済ジョブを実行します。
アイデンティティがターゲット・システムからOracle Identity Managerへ正式にリコンサイルされ、アカウントの日常の変更もOracle Identity Managerからターゲット・システムへプロビジョニングされるユース・ケースでは、この動作が発生します。
これを解決するには、アカウント・リコンシリエーションの既存のインフラストラクチャを活用して、信頼できる削除リコンシリエーションのスケジュール済ジョブ実行の後にアカウント・リコンシリエーションが最適な頻度で実行されるようにスケジュールします。アカウント・リコンシリエーションの完了後、スケジュール済ジョブによって「アカウント」ステータスが「失効」状態に変換されます。最終的に、Oracle Identity Manager内に保持されるアイデンティティ・データは、監査と操作上の観点から正しく見えます。
ユーザーに関連するすべてのロールおよび権限をターゲット・システムから削除し、ターゲット・リコンシリエーションを実行すると、イベントやログが生成されません。ロールおよび権限はOracle Identity Managerから削除されません。
この問題の回避策はありません。
Oracle DatabaseおよびMySQLデータベースでは、Oracle Identity Manager 11gリリース2 (11.1.2.0.0)の権限リストに子データの「権限付与オプション」が表示されません。
この問題の回避策はありません。ただし、子データの「権限付与オプション」が権限リストに表示されていなくても、プロビジョニング操作を正常に行うことができます。
ターゲット・システムに関連する問題と回避策を次に示します。
JDK 1.6.0_29を使用して、Microsoft JDBCドライバ2.0、3.0、4.0 CTP 3またはjTDS 1.2.5ドライバを介したMicrosoft SQL Server 2008 R2データベースへのJDBC接続を作成すると、接続の待機時間が無制限になります。
この問題を回避するには、JDK 1.6.0_29より新しいバージョンを使用してください。
MSSQLの増分リコンシリエーションでは、ロールの更新が行われません。ロール情報を受信するためのストアド・プロシージャでは、タイムスタンプまたはフィルタに基づく問合せはサポートされていません。したがって、MSSQLで増分リコンシリエーションを使用してロール更新を処理することはできません。
この問題の回避策はありません。
MySQLデータベースの場合、重複するユーザーをプロビジョニングしても、コネクタによって関連するエラー・ログが生成されません。この問題は、MySQLデータベースの動作が原因です。
この問題の回避策はありません。