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Oracle® Fusion Middleware Fusion Middleware ControlによるOracle WebLogic Serverの管理
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E48008-01
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3 WebLogic Server

サーバーとは、独自のJava仮想マシン(JVM)で動作し、独自の構成を持つWebLogic Serverインスタンスです。

ドメインを作成する場合、管理サーバーも作成します。管理サーバーは、構成の変更をドメイン内の他のサーバーに配布します。一般的なプロダクション環境では、1つまたは複数の管理対象サーバーをドメインに作成してビジネス・アプリケーションをホストし、管理サーバーは管理対象サーバーの構成とモニターにのみ使用します。

この章では、サーバー・インスタンスを監視、制御および構成するために実行するタスクについて説明します。

この章の内容は次のとおりです。

サーバーの監視

この項では、サーバー・インスタンスを監視する方法について説明します。この項には、次の項目が含まれます。

すべてのサーバー・インスタンスのステータスの監視

ドメイン内のすべてのサーバー・インスタンスの実行時ステータスを監視するには、次の手順を実行します。

  1. 「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「環境」を選択し、「サーバー」を選択します。

    「サーバー」表には、現在のドメインで構成された管理サーバーと管理対象サーバーに関する次のような情報が表示されます。

    • サーバー名

    • ステータス

    • クラスタ

    • マシン

    • 状態

    これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。

    必要に応じて、「ビュー」を選択して次の表オプションにアクセスします。

    • 列: 表に表示されている列を追加または削除します

    • デタッチ: 表をデタッチします(表示オプション)

    • ソート: 昇順または降順に列をソートします

    • 並替え: 表示されている列の順序を変更します

    • 例による問合せ

  2. サーバーのデフォルト・ネットワーク通信などの構成情報を表示するサーバー・インスタンスの名前を選択します。


    注意:

    この「詳細な監視」ページには、「ターゲット・ナビゲーション」ペインから直接アクセスすることもできます。

    • 「ターゲット・ナビゲーション」ペインでファームを展開し、「WebLogicドメイン」を展開します。

    • ドメインを展開し、詳細監視情報を表示するサーバー・インスタンスの名前を選択します。


サーバー環境の監視

特定のサーバー・インスタンスのステータスを監視するには、次の手順を実行します。

  1. 「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「環境」を選択し、「サーバー」を選択します。

  2. 「サーバー」表で、監視するサーバー・インスタンスの名前を選択します。

    「概要」ページには、サーバー・インスタンスに関連した情報が表示されます。

  3. 「WebLogic Server」ドロップダウン・メニューから「監視」を選択し、「環境監視」を選択します。

  4. このサーバー・インスタンスに関連付けられた特定の面を監視するには、適切なページを選択します。

    • 一般: サーバーに関する一般の実行時情報

    • チャネル: このサーバーのチャネル情報を監視します

    • パフォーマンス: このサーバーに関するパフォーマンス情報を監視します。このページからガベージ・コレクションまたはスレッド・ダンプも強制実行できます

    • スレッド: このサーバーのスレッド・プールおよび個々のスレッドのステータスを監視します

    • タイマー: サーバーによって使用されているタイマーを監視します

    • ジョブ: 特定のクラスタ・サーバーでジョブ・スケジューラによってスケジュールされているジョブに関する情報を監視します

    • セキュリティ: このサーバーのユーザー・ロックアウト管理統計を監視します

    • デフォルト・ストア: このサーバーのデフォルト・ストアおよびすべてのアクティブなデフォルト・ストア接続の実行時統計を監視します

      デフォルト・ストア接続の詳細は、「オプションの構成」を参照してください。

    • JMS: このサーバーのすべてのアクティブなJMS接続の統計を監視します

    • ワークロード: このサーバーに関連付けられたワーク・マネージャ、制約およびリクエスト・クラスを監視します

チャネル情報の監視

サーバー・インスタンスのチャネル接続方法を監視するには、次の手順を実行します。

  1. 「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「環境」を選択し、「サーバー」を選択します。

  2. 「サーバー」表で、監視するサーバー・インスタンスの名前を選択します。

    「概要」ページには、サーバー・インスタンスに関連した情報が表示されます。

  3. 「WebLogic Server」ドロップダウン・メニューから「監視」を選択し、「環境監視」を選択します。

  4. 「チャネル」ページを選択します。

    「チャネル」表では、このサーバーのすべてのチャネル接続に関する次のような情報を監視できます。

    • 名前

    • コネクション

    • 受信メッセージ数

    • 送信メッセージ

    • 受信バイト数

    • 送信バイト数

    • 受入れ数

    これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。

  5. 「チャネル」表で、詳細情報を監視するチャネルの名前を選択します。

サーバー・ヘルスの監視

サーバー・インスタンスのヘルスを監視するには、次の手順を実行します。

  1. 「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「環境」を選択し、「サーバー」を選択します。

  2. 「サーバー」表で、監視するサーバー・インスタンスの名前を選択します。

    「概要」ページには、サーバー・インスタンスに関連した情報が表示されます。

  3. 「WebLogic Server」ドロップダウン・メニューから「監視」を選択し、「ヘルス」を選択します。

    「ヘルス・サマリー」ページでは、サーバー・インスタンスとそのサブシステムのヘルス情報を監視できます。

    詳細は、構成オプションを参照してください。

サーバー・トランザクションの監視

特定のサーバー・インスタンスのJTAトランザクションを監視するには、次の手順を実行します。

  1. 「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「環境」を選択し、「サーバー」を選択します。

  2. 「サーバー」表で、監視するサーバー・インスタンスの名前を選択します。

    「概要」ページには、サーバー・インスタンスに関連した情報が表示されます。

  3. 「WebLogic Server」ドロップダウン・メニューから「監視」を選択し、Java Transaction API (JTA)を選択します。

  4. 次のサーバー情報を監視するには、適切なページを選択します。

    • サマリー: このサーバーのすべてのリソース・タイプのすべてのトランザクション情報のサマリーです

    • トランザクション・ログ・ストア統計: このサーバーによって使用されているトランザクション・ログ・ストアの実行時統計を監視します

    • トランザクション・ログ・ストア接続: サーバーのすべてのリソース・タイプのすべてのトランザクション情報のサマリーです

    • トランザクション(名前指定): このサーバーのすべてのアクティブなトランザクション・ログ・ストア接続の実行時統計を監視します

    • XAリソース: このサーバーによって調整されるトランザクションを監視します

    • 非XAリソース: このサーバーによって調整されるトランザクションを監視します

    • トランザクション: このサーバー、またはこのサーバーに参加しているこのサーバーのリソースによって調整される現在のトランザクションに関する情報を監視します。このページからは、ローカル・コミット、グローバル・コミット、ローカル・ロールバックまたはグローバル・ロールバックを強制実行できます

    • 回復サービス: サーバーの起動時またはクラッシュ後のリカバリの一部としてサーバーによって処理されたトランザクションに関する情報を監視します

サーバーのJDBCデータソースの監視

特定のサーバー・インスタンスに関連付けられたJDBCデータソースを監視するには、次の手順を実行します。

  1. 「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「環境」を選択し、「サーバー」を選択します。

  2. 「サーバー」表で、監視するサーバー・インスタンスの名前を選択します。

    「概要」ページには、サーバー・インスタンスに関連した情報が表示されます。

  3. 「WebLogic Server」ドロップダウン・メニューから「監視」を選択し、「JDBCデータソース」を選択します。

    「JDBCデータソース」表には、すべてのJDBCデータソースのステータスに関する次のような情報が表示されます。

    • 名前

    • タイプ

    • サーバー名

    • 状態

    これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。

    必要に応じて、「ビュー」を選択して次の表オプションにアクセスします。

    • 列: 表に表示されている列を追加または削除します

    • ソート: 昇順または降順に列をソートします

    • 並替え: 表示されている列の順序を変更します

サーバー・メッセージングの監視

サーバー・インスタンスに関連付けられたJMSサーバーのステータスを監視するには、次の手順を実行します。

  1. 「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「環境」を選択し、「サーバー」を選択します。

  2. 「サーバー」表で、監視するサーバー・インスタンスの名前を選択します。

    「概要」ページには、サーバー・インスタンスに関連した情報が表示されます。

  3. 「WebLogic Server」ドロップダウン・メニューから「監視」を選択し、「メッセージング」を選択します。

    「JMSサーバー」表には、ドメイン内のすべてのJMSサーバーのステータスに関する次のような情報が表示されます。

    • JMSサーバー名

    • ヘルス

    • ヘルスの理由

    • 永続ストア

    • ターゲット

    これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。

    必要に応じて、「ビュー」を選択して次の表オプションにアクセスします。

    • 列: 表に表示されている列を追加または削除します

    • デタッチ: 表をデタッチします(表示オプション)

    • ソート: 昇順または降順に列をソートします

    • 並替え: 表示されている列の順序を変更します

    • 例による問合せ

    次のサーバー・メッセージング・リソースまたはモジュールを監視するには、適切なページを選択します。

    • ストア・アンド・フォワード・エージェント: SAFエージェントの統計を監視し、エージェントへの受信リクエストの休止などのメッセージ管理操作を実行します

    • JMSリソース: すべてのJMSシステム・モジュール用に作成されたすべてのJMSリソースを監視します。これには、キューとトピック宛先、コネクション・ファクトリ、JMSテンプレート、宛先ソート・キー、宛先割当て、分散宛先、外部サーバー、ストア・アンド・フォワード・パラメータがあります

    • JMSモジュール: このドメインに作成されたJMSモジュールを監視します

    • メッセージング・ブリッジ: このドメイン内のアクティブなサーバーに構成されたすべてのメッセージング・ブリッジのステータスを監視します

サーバー・デプロイメントの監視

サーバー・インスタンスのすべてのデプロイメントを監視するには、次の手順を実行します。

  1. 「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「環境」を選択し、「サーバー」を選択します。

  2. 「サーバー」表で、監視するサーバー・インスタンスの名前を選択します。

    「概要」ページには、サーバー・インスタンスに関連した情報が表示されます。

  3. 「WebLogic Server」ドロップダウン・メニューから「監視」を選択し、「デプロイメント」を選択します。

    「サマリー」の下の「デプロイメント」表には、サーバーにデプロイされているすべてのアクティブなアプリケーションおよびモジュールに関する次のような情報が表示されます。

    • 名前

    • ステータス

    • 状態

    • ヘルス

    • タイプ

    • デプロイメント順序

    • ターゲット

    これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。

    必要に応じて、「ビュー」を選択して次の表オプションにアクセスします。

    • 列: 表に表示されている列を追加または削除します

    • デタッチ: 表をデタッチします(表示オプション)

    • ソート: 昇順または降順に列をソートします

    • 並替え: 表示されている列の順序を変更します

    • 例による問合せ

    サーバー・デプロイメントを監視するには、適切なページを選択します。

    • Webアプリケーション: サーバーにデプロイされているWebアプリケーションを監視し、アプリケーションがデプロイされているマシンおよびサーバーのアプリケーションに関する情報、Webアプリケーションに関連付けられているサーブレットおよびセッションに関する統計が含まれます

    • リソース・アダプタ: インバウンド・リスナーおよびアウトバウンド接続プールのステータスを監視します

    • EJB: ステートレス、ステートフル、シングルトン、エンティティおよびメッセージドリブンの各EJBに関する統計および情報を監視します

    • Webサービス: このドメインにデプロイされているすべてのWebサービスを監視します

    • Webサービス・クライアント: このサーバーのすべてのWebサービス・クライアントを監視します

    • JAX-RSアプリケーション: このサーバーで実行されているすべてのJAX-RSアプリケーションを監視します

    • ワークロード: このサーバーのアプリケーション・デプロイメント用に構成されているワーク・マネージャ、制約およびポリシーの統計を監視します

サーバー・パフォーマンス・サマリーの監視

サーバー・インスタンスのパフォーマンス・サマリーを監視するには、次の手順を実行します。

  1. 「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「環境」を選択し、「サーバー」を選択します。

  2. 「サーバー」表で、監視するサーバー・インスタンスの名前を選択します。

    「概要」ページには、サーバー・インスタンスに関連した情報が表示されます。

  3. 「WebLogic Server」ドロップダウン・メニューから「監視」を選択し、「パフォーマンス・サマリー」を選択します。

    「パフォーマンス・サマリー」ページには、パフォーマンスの一般情報、およびこのサーバー・インスタンスに関連付けられたサーブレット、JSPおよびデータソースに関するパフォーマンス情報が表示されます。

    • 表示するメトリックを選択するには、「メトリック・パレットの表示」をクリックします。

    • 表オプションにアクセスするには、「ビュー」を選択します。

    • 追加の表オプションにアクセスするには、「オーバーレイ」を選択します。

サーバー・リソース・パフォーマンスの監視

サーバー・インスタンスのリソース・パフォーマンスを監視するには、次の手順を実行します。

  1. 「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「環境」を選択し、「サーバー」を選択します。

  2. 「サーバー」表で、監視するサーバー・インスタンスの名前を選択します。

    「概要」ページには、サーバー・インスタンスに関連した情報が表示されます。

  3. 「WebLogic Server」ドロップダウン・メニューから「監視」を選択し、「リソース・パフォーマンス」を選択します。

    「リソース・パフォーマンス」ページには、パフォーマンスの一般情報、およびサーバー・インスタンスに関連付けられたデータソースおよびJMSサーバーに関するパフォーマンス情報が表示されます。

    • 表示するメトリックを選択するには、「メトリック・パレットの表示」をクリックします。

    • 表オプションにアクセスするには、「ビュー」を選択します。

    • 追加の表オプションにアクセスするには、「オーバーレイ」を選択します。

サーバーのJVMパフォーマンスの監視

サーバー・インスタンスのJVMパフォーマンスを監視するには、次の手順を実行します。

  1. 「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「環境」を選択し、「サーバー」を選択します。

  2. 「サーバー」表で、監視するサーバー・インスタンスの名前を選択します。

    「概要」ページには、サーバー・インスタンスに関連した情報が表示されます。

  3. 「WebLogic Server」ドロップダウン・メニューから「監視」を選択し、「JVMパフォーマンス」を選択します。

    「JVMパフォーマンス」ページには、サーバー・インスタンスに関連付けられたメモリー、ヒープ使用量、ガベージ・コレクタおよびスレッドに関するパフォーマンス情報が表示されます。

    • 表示するメトリックを選択するには、「メトリック・パレットの表示」をクリックします。

    • 表オプションにアクセスするには、「ビュー」を選択します。

    • 追加の表オプションにアクセスするには、「オーバーレイ」を選択します。

サーバーの非同期タスクの監視

即座に完了する管理タスク(デプロイメント、サービスの移行、管理対象サーバーの起動/停止の試行など)もあれば、完了するまでに要する時間が異なる管理タスクもあるため、「非同期タスク・サマリー」ページでは、すべてのタスクの完了ステータスを監視できます。

サーバー・インスタンスの非同期タスクのステータスを監視するには、次の手順を実行します。

  1. 「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「環境」を選択し、「サーバー」を選択します。

  2. 「サーバー」表で、監視するサーバー・インスタンスの名前を選択します。

    「概要」ページには、サーバー・インスタンスに関連した情報が表示されます。

  3. 「WebLogic Server」ドロップダウン・メニューから「監視」を選択し、「非同期タスク」を選択します。

    「非同期タスク・サマリー」ページでは、次のような情報を表示することで、すべてのタスクの完了ステータスを監視できます。

    • 説明

    • タイプ

    • ステータス

    • 開始時間

    • 終了時間

    • ターゲット

    これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。

    必要に応じて、「ビュー」を選択して次の表オプションにアクセスします。

    • 列: 表に表示されている列を追加または削除します

    • デタッチ: 表をデタッチします(表示オプション)

    • ソート: 昇順または降順に列をソートします

    • 並替え: 表示されている列の順序を変更します

    • 例による問合せ

サーバーの制御

ここでは、サーバー・インスタンスを制御する方法について説明します。ドメイン内のサーバー・インスタンスの起動、再開、中断および停止ができます。サーバーがSTANDBYまたはADMINからRUNNING状態に遷移する様子の詳細は、『Oracle WebLogic Serverサーバーの起動と停止の管理』のサーバーのライフ・サイクルの理解に関する項を参照してください。

始める前に

管理対象サーバーで制御操作を行うには、ノード・マネージャを起動する必要があります。管理対象サーバーをスタンバイ・モードで起動するには、ドメイン全体の管理ポートが必要です。

この項には、次の項目が含まれます。

サーバー状態の制御

サーバー・インスタンスの状態を変更するには、次の手順を実行します。

  1. 「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「環境」を選択し、「サーバー」を選択します。

    「サーバー」表には、現在のドメインに構成されたサーバー・インスタンスに関する情報が表示されます。

  2. 表で、制御するサーバー・インスタンスの名前を選択します。

  3. 「WebLogic Server」ドロップダウン・メニューから「制御」を選択し、「コントロール操作」を選択します。

    「サーバーの制御」表が表示されます。

  4. 表で、制御するサーバー・インスタンスの名前が含まれている行をハイライト表示します。制御オプションは表の上に表示されます。

  5. サーバー制御操作のいずれかを選択します。

    • 起動: サーバー・インスタンスをSHUTDOWN状態からRUNNINGに移行します。

    • 再開: サーバー・インスタンスをSTANDBYまたはADMIN状態からRUNNINGに移行します。

    • 一時停止: サーバー・インスタンスをRUNNING状態からADMIN状態に移行するオプションを選択します。

      • 作業完了時: サーバー・インスタンスをRUNNING状態からADMIN状態に移行し、進行中の作業が正常に処理されるようにします。SUSPENDING状態のときに、ワーク・マネージャは、アプリケーション・スレッドで保留されている処理中の作業を完了します。

      • ただちに強制停止: 進行中の作業を正常に処理せずに、サーバー・インスタンスをRUNNING状態からADMIN状態にただちに移行します。

    • 停止: サーバー・インスタンスを停止するオプションを選択します。

      • 作業完了時: ドメイン内のサーバー・インスタンスを正常に停止します。新しいリクエストは拒否されますが、処理中のリクエストはサーバーの停止前に完了します。

      • ただちに強制中断: ドメイン内のサーバー・インスタンスをただちに停止します。処理中のリクエストは削除され、新しいリクエストはすべて拒否されて、サーバーはただちに停止します。

    • SSLの再起動: SSLリスニング・ソケットを再起動してキーストアの変更を有効にします。

    詳細は、構成オプションを参照してください。

サーバーのJTAトランザクションの制御

サーバー・インスタンスによって調整されるトランザクションを制御するには、次の手順を実行します。

  1. 「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「環境」を選択し、「サーバー」を選択します。

    「サーバー」表には、現在のドメインに構成されたサーバー・インスタンスに関する情報が表示されます。

  2. 表で、制御するサーバー・インスタンスの名前を選択します。

  3. 「WebLogic Server」ドロップダウン・メニューから「制御」を選択し、「Java Transaction API (JTA)」を選択します。

    「JTA」表には、サーバーによって、またはサーバー・リソースが参加しているサーバーによって調整されるトランザクションに関する情報が表示されます。

  4. 表で、制御するトランザクションの名前が含まれている行をハイライト表示します。制御オプションは表の上に表示されます。

  5. 次のサーバー制御操作のいずれかをクリックします。

    • ローカル・コミットの強制

    • グローバル・コミットの強制

    • ローカル・ロールバックの強制

    • グローバル・ロールバックの強制

    詳細は、構成オプションを参照してください。

クラスタ・サーバーの移行の制御

クラスタ・サーバー・インスタンスを移行するには、次の手順を実行します。

  1. 「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「環境」を選択し、「サーバー」を選択します。

    「サーバー」表には、現在のドメインに構成されたサーバー・インスタンスに関する情報が表示されます。

  2. 表で、制御するサーバー・インスタンスの名前を選択します。

  3. 「WebLogic Server」ドロップダウン・メニューから「制御」を選択し、「移行」を選択します。

    「移行」ページでは、サーバー・インスタンスとそのサービスを別のマシンに手動で再起動(移行)できます。または、このサーバーのJMS関連サービスとJTAトランザクション回復サービスをクラスタ内の別のサーバー・インスタンスに移行できます。

  4. 「移行先のマシン」ドロップダウン・メニューから、このサーバー・インスタンスとそのサービスを移行する先のマシンを選択します。

  5. 「移行」ボタンをクリックします。

    詳細は、構成オプションを参照してください。

クラスタ・サーバーのジョブ・スケジューリングの制御

クラスタ・サーバー・インスタンスのジョブ・スケジューリングを制御するには、次の手順を実行します。

  1. 「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「環境」を選択し、「サーバー」を選択します。

    「サーバー」表には、現在のドメインに構成されたサーバー・インスタンスに関する情報が表示されます。

  2. 表で、制御するサーバー・インスタンスの名前を選択します。

  3. 「WebLogic Server」ドロップダウン・メニューから「制御」を選択し、「ジョブ」を選択します。

    「ジョブ」表には、このサーバーでスケジュールされているジョブに関する情報が表示され、将来の実行からこれらのジョブを削除できます。

    詳細は、構成オプションを参照してください。

  4. 表で、削除するジョブの名前が含まれている行をハイライト表示します。「取消」ボタンが表の上に表示されます。

  5. 「取消」をクリックします。

サーバーの構成

この項では、サーバーを構成する方法について説明します。この項には、次の項目が含まれます。

サーバーの一般構成の定義

特定のサーバー・インスタンスの一般設定を構成するには、次の手順を実行します。

  1. 「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「環境」を選択し、「サーバー」を選択します。

  2. 「サーバー」表で、構成するサーバー・インスタンスの名前を選択します。

    「概要」ページには、サーバー・インスタンスに関連した情報が表示されます。

  3. 「WebLogic Server」ドロップダウン・メニューから「管理」を選択し、「一般設定」を選択します。

  4. 「一般設定」ページでは、このサーバー・インスタンスの次のような構成設定を定義できます。

    • テンプレート

    • リスニング・アドレス

    • リスニング・ポート有効

    • リスニング・ポート

    • SSLリスニング・ポートの有効化

    • SSLリスニング・ポート

    • クライアント証明書プロキシの有効化

    • Javaコンパイラ

    • 診断ボリューム

    これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。

  5. 必要に応じて、「拡張」を展開し、このサーバー・インスタンスの詳細構成設定を定義します。

  6. 「保存」をクリックします。

サーバー・テンプレートの変更

サーバー・インスタンスに関連付けられたサーバー・テンプレートを変更するには、次の手順を実行します。

  1. 「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「環境」を選択し、「サーバー」を選択します。

  2. 「サーバー」表で、構成するサーバー・インスタンスの名前を選択します。

    「概要」ページには、サーバー・インスタンスに関連した情報が表示されます。

  3. 「WebLogic Server」ドロップダウン・メニューから「管理」を選択し、「一般設定」を選択します。

  4. 「変更」をクリックして「サーバー・テンプレート」ドロップダウン・メニューからサーバー・テンプレートを選択し、「はい」をクリックします。

起動モードの指定

起動モードでは、サーバー・インスタンスが起動されるときの状態を指定します。デフォルトでは、RUNNING状態から起動されます。

特定のサーバー・インスタンスの起動モードを指定するには、次の手順を実行します。

  1. 「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「環境」を選択し、「サーバー」を選択します。

  2. 「サーバー」表で、構成するサーバー・インスタンスの名前を選択します。

    「概要」ページには、サーバー・インスタンスに関連した情報が表示されます。

  3. 「WebLogic Server」ドロップダウン・メニューから「管理」を選択し、「一般設定」を選択します。

  4. 「一般」ページで、下部にある「拡張」を展開し、詳細構成オプションを表示します。

  5. 起動モード」フィールドで、以下から選択します。

    • 実行中: RUNNING状態のサーバーはサービスをクライアントに提供し、クラスタのフル・メンバーとして動作できます。

    • 管理: ADMIN状態のサーバーは起動していて実行状態にありますが、行えるのは管理操作のみです。この状態では、実行中のアプリケーションに影響を与えることなく、サーバーおよびアプリケーションレベルの管理タスクを実行できます。

    • スタンバイ: STANDBYモードのサーバーは、ドメイン全体の管理ポートでのみ管理リクエストをリスニングし、サーバー・インスタンスをRUNNING状態またはSHUTDOWN状態に遷移させるライフ・サイクル・コマンドのみを受け付けます。それ以外の管理リクエストは受け付けられません。STANDBYを指定する場合、ドメイン全体の管理ポートも有効にする必要があります。

    詳細は、構成オプションを参照してください。

  6. 「保存」をクリックします。

リスニング・アドレスの構成

特定のサーバー・インスタンスのリスニング・アドレスを構成するには、次の手順を実行します。

  1. 「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「環境」を選択し、「サーバー」を選択します。

  2. 「サーバー」表で、構成するサーバー・インスタンスの名前を選択します。

    「概要」ページには、サーバー・インスタンスに関連した情報が表示されます。

  3. 「WebLogic Server」ドロップダウン・メニューから「管理」を選択し、「一般設定」を選択します。

  4. 「一般設定」ページで、「リスニング・アドレス」に値を入力します。

    詳細は、構成オプションを参照してください。

  5. 「保存」をクリックします。

リスニング・ポートの構成

特定のサーバー・インスタンスのリスニング・ポートを構成するには、次の手順を実行します。

  1. 「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「環境」を選択し、「サーバー」を選択します。

  2. 「サーバー」表で、構成するサーバー・インスタンスの名前を選択します。

    「概要」ページには、サーバー・インスタンスに関連した情報が表示されます。

  3. 「WebLogic Server」ドロップダウン・メニューから「管理」を選択し、「一般設定」を選択します。

  4. サーバーでSSLリスニング・ポートのみをリスニングするようにするため、非SSLリスニング・ポートを無効にする場合は、「リスニング・ポートの有効化」の選択を解除します。サーバーで非SSLリスニング・ポートのみをリスニングするようにするため、SSLリスニング・ポートを無効にする場合は、「SSLリスニング・ポートの有効化」の選択を解除します。


    注意:

    非SSLリスニング・ポートとSSLリスニング・ポートの両方を無効にすることはできません。少なくとも1つのポートがアクティブである必要があります。


  5. 非SSLリスニング・ポートを使用していてデフォルトのポート番号を変更する場合は、「リスニング・ポート」の値を変更します。

  6. デフォルトのSSLリスニング・ポート番号を変更する場合は、「SSLリスニング・ポート」の値を変更します。

    詳細は、構成オプションを参照してください。

  7. 「保存」をクリックします。

サーバーのコンパイラ・オプションの変更

特定のサーバー・インスタンスの標準Javaコンパイラ値を変更するには、次の手順を実行します。

  1. 「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「環境」を選択し、「サーバー」を選択します。

  2. 「サーバー」表で、構成するサーバー・インスタンスの名前を選択します。

    「概要」ページには、サーバー・インスタンスに関連した情報が表示されます。

  3. 「WebLogic Server」ドロップダウン・メニューから「管理」を選択し、「一般設定」を選択します。

  4. 「一般設定」ページでは、「Javaコンパイラ」フィールドを、このサーバーにホストされているすべてのアプリケーション用に使用するための、Javaコードをコンパイルする必要があるコンパイラへのフル・パスに更新します。

  5. 「拡張」を展開して詳細構成オプションを表示します。

  6. 必要に応じて、次のコンパイル・オプションを更新します。

    • クラスパスの前に追加: Javaコードのコンパイル時にJavaコンパイラ・クラスパスの先頭に追加するオプション。

    • クラスパスの後ろに追加: Javaコードのコンパイル時にJavaコンパイラ・クラスパスに追加するオプション。

    • 追加RMIコンパイラ・オプション: サーバー側生成中にRMICコンパイラに渡されるオプション。

    • 追加EJBコンパイラ・オプション: サーバー側生成中にEJBコンパイラに渡されるオプション。

    これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。

  7. 「保存」をクリックします。

クラスタ設定の構成

WebLogic Serverクラスタは、互いに連携するサーバーの集まりであり、スケーラビリティと信頼性の高いアプリケーション・プラットフォームを提供します。

特定のサーバー・インスタンスのクラスタ設定を構成するには、次の手順を実行します。

  1. 「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「環境」を選択し、「サーバー」を選択します。

  2. 「サーバー」表で、構成するサーバー・インスタンスの名前を選択します。

    「概要」ページには、サーバー・インスタンスに関連した情報が表示されます。

  3. 「WebLogic Server」ドロップダウン・メニューから「管理」を選択し、「クラスタ」を選択します。

  4. 「クラスタ」ページでは、このサーバー・インスタンスの次のようなクラスタ構成設定を定義できます。

    • レプリケーション・グループ

    • セカンダリ・プリファレンス・グループ

    • クラスタの重み

    • インタフェース・アドレス

    • レプリケーション・ポート

    これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。

  5. 「保存」をクリックします。

サーバー・サービスの構成

特定のサーバー・インスタンスのWebLogicサービス設定を構成するには、次の手順を実行します。

  1. 「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「環境」を選択し、「サーバー」を選択します。

  2. 「サーバー」表で、構成するサーバー・インスタンスの名前を選択します。

    「概要」ページには、サーバー・インスタンスに関連した情報が表示されます。

  3. 「WebLogic Server」ドロップダウン・メニューから「管理」を選択し、「サービス」を選択します。

  4. 「サービス」ページでは、このサーバー・インスタンスの次のようなサービス構成設定を定義できます。

    • JMS構成

    • デフォルト・ストア

    • 詳細

    • トランザクション・ログ・ストア

    • メッセージング・ブリッジの構成

    • XMLサービスの構成

    これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。

  5. 「保存」をクリックします。

サーバー・キーストアの構成

キーストアを使用すると、秘密鍵と信頼性のある認証局(CA)を安全に保管および管理できます。メッセージ送信のセキュリティの管理に役立つ様々なキーストア構成の表示および定義ができます。

特定のサーバー・インスタンスのキーストア設定を構成するには、次の手順を実行します。

  1. 「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「環境」を選択し、「サーバー」を選択します。

  2. 「サーバー」表で、構成するサーバー・インスタンスの名前を選択します。

    「概要」ページには、サーバー・インスタンスに関連した情報が表示されます。

  3. 「WebLogic Server」ドロップダウン・メニューから「管理」を選択し、「キーストア」を選択します。

  4. キーストア構成を変更するには、次の手順を実行します。

    1. 「変更」をクリックします。

    2. 「キーストア」ドロップダウン・メニューから、使用するキーストア構成を選択します。

    3. 「保存」をクリックします。

  5. 「キーストア」ページでは、このサーバー・インスタンスの次のような他のキーストア構成設定を定義できます。

    • キーストア

    • デモ・アイデンティティ・キーストア

    • デモ・アイデンティティ・キーストアのタイプ

    • デモ・アイデンティティ・キーストアのパスフレーズ

    • デモ信頼キーストア

    • デモ信頼キーストアのタイプ

    • デモ信頼キーストアのパスフレーズ

    • Java標準信頼キーストア

    • Java標準信頼キーストアのタイプ

    • Java標準信頼キーストアのパスフレーズ

    • Java標準信頼キーストアのパスフレーズの確認

    これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。

  6. 「保存」をクリックします。

サーバーのSSL設定の構成

サーバー・インスタンスの様々なSecure Sockets Layer (SSL)設定の表示および定義ができます。この設定は、メッセージ送信のセキュリティの管理に役立ちます。

特定のサーバー・インスタンスのSSL設定を構成するには、次の手順を実行します。

  1. 「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「環境」を選択し、「サーバー」を選択します。

  2. 「サーバー」表で、構成するサーバー・インスタンスの名前を選択します。

    「概要」ページには、サーバー・インスタンスに関連した情報が表示されます。

  3. 「WebLogic Server」ドロップダウン・メニューから「管理」を選択し、「SSL」を選択します。

  4. アイデンティティおよび信頼の場所を変更するには、次の手順を実行します。

    1. 「変更」をクリックします。

    2. 「アイデンティティと信頼の場所」ドロップダウン・メニューから、使用する場所を選択します。

    3. 「保存」をクリックします。

  5. 「SSL」ページでは、このサーバー・インスタンスの次のようなSSL構成設定を定義できます。

    • アイデンティティと信頼の場所

    • 秘密鍵の場所

    • 秘密鍵の別名

    • 秘密鍵のパスフレーズ

    • 証明書の場所

    • 信頼性のある認証局

    これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。

  6. 必要に応じて、「拡張」を展開し、このサーバー・インスタンスの詳細構成設定を定義します。

  7. 「保存」をクリックします。

サーバー移行の構成

クラスタ・サーバーの移行設定を構成するには、次の手順を実行します。

  1. 「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「環境」を選択し、「サーバー」を選択します。

  2. 「サーバー」表で、構成するサーバー・インスタンスの名前を選択します。

    「概要」ページには、サーバー・インスタンスに関連した情報が表示されます。

  3. 「WebLogic Server」ドロップダウン・メニューから「管理」を選択し、「移行」を選択します。

  4. 「移行」ページでは、サーバー・インスタンスの次のような構成設定を定義できます。

    • サーバーの自動移行を有効化

    • 候補マシン

    • JMSサービスの候補サーバー

    • JTAの自動移行を有効化

    • JTA候補サーバー

    • 移行前スクリプトのパス

    • 移行後スクリプトのパス

    • 移行後のスクリプトの失敗による自動移行の取消し

    • 移行後スクリプトを別のマシンで実行できるようにする

    • 厳密な所有権チェックを有効化

    これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。

  5. 「保存」をクリックします。

サーバーのSAMLフェデレーション・サービスの構成

WebLogic ServerインスタンスをSAMLアサーションのプロデューサまたはコンシューマとして機能するように構成し、次の目的に使用することができます。

  • オンライン・ビジネス・パートナ間のWebシングル・サインオン

  • Webサービス・セキュリティのアイデンティティ情報の交換

フェデレーション・サービスの構成プロセスの概要は、使用しているSAMLのバージョンによって異なります。WebLogic Serverでは、SAML 1.1とSAML 2.0の両方がサポートされています。

SAML 1.1フェデレーション・パートナとして機能するようにWebLogic Serverを構成するには、次の手順を実行します。

SAML 2.0フェデレーション・パートナとして機能するようにWebLogic Serverを構成するには、次の手順を実行します。

SAML 1.1ソース・サービスの構成

始める前に

最初に、サーバーのセキュリティ・レルムにSAML資格証明マッピングV2セキュリティ・プロバイダを構成する必要があります。

SAMLソース・サイトとして機能するようにWebLogic Serverインスタンスを構成できます。SAMLソース・サイトとは、サイト間転送サービス(Intersite Transfer Service: ITS)を提供するサイトです。ソース・サイトではアサーションが生成され、アサーションはシングル・サインオンのプロファイルの1つを使用して、宛先サイトに伝達されます。

サーバーをSAMLソース・サイトとして構成するには:

  1. 「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「環境」を選択し、「サーバー」を選択します。

  2. 「サーバー」表で、構成するサーバー・インスタンスの名前を選択します。

    「概要」ページには、サーバー・インスタンスに関連した情報が表示されます。

  3. 「WebLogic Server」ドロップダウン・メニューから「管理」を選択し、「フェデレーション・サービス」を選択します。

  4. 「SAML 1.1ソース・サイト」ページを選択します。

  5. 「ソース・サイトの有効化」属性を選択して、このサーバーがSAMLアサーションのソースとして機能するようにします。

  6. 「SAML 1.1ソース・サイト」ページでは、このサーバー・インスタンスの他の目的の次のような構成設定も定義できます。

    • ソース・サイトURL

    • 署名鍵別名

    • サイト間転送URI

    • ITSでSSLが必要

    • アサーション取得用URI

    • ARSでSSLが必要

    • ARSで双方向SSL認証が必要

    • アサーション・ストアのクラス名

    • アサーション・ストアのプロパティ

    これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。

  7. 「保存」をクリックします。

SAML 1.1宛先サービスの構成

始める前に

最初に、サーバーのセキュリティ・レルムにSAMLアイデンティティ・アサーションV2セキュリティ・プロバイダを構成する必要があります。

SAML宛先サイトとして機能するようにWebLogic Serverインスタンスを構成できます。宛先サイトは、SAMLアサーションを受け取り、これらを使用してローカルのサブジェクトを認証できます。

サーバーをSAML宛先サイトとして構成するには:

  1. 「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「環境」を選択し、「サーバー」を選択します。

  2. 「サーバー」表で、構成するサーバー・インスタンスの名前を選択します。

    「概要」ページには、サーバー・インスタンスに関連した情報が表示されます。

  3. 「WebLogic Server」ドロップダウン・メニューから「管理」を選択し、「フェデレーション・サービス」を選択します。

  4. 「SAML 1.1宛先サイト」ページを選択します。

  5. 「宛先サイトの有効化」属性を選択してアサーション・コンシューマ・サービスを有効にします。

  6. 「SAML 1.1宛先サイト」ページでは、このサーバー・インスタンスの次のような他の目的の構成設定も定義できます。

    • アサーション・コンシューマのURI

    • ACSでSSLが必要

    • SSLクライアント・アイデンティティ別名

    • POST受信者チェックの有効化

    • POST使用済みチェックの有効化

    • 使用済みアサーション・キャッシュのクラス名

    • 使用済みアサーション・キャッシュのプロパティ

    これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。

  7. 「保存」をクリックします。

SAML 2.0の全般的なサービスの構成

サーバーの全般的なSAML 2.0サービスを構成できます。フェデレーション・パートナにSAML 2.0 Webシングル・サインオン・サービスを構成すると、フェデレーション・パートナに送信するメタデータ・ファイルで、構成するサイト情報が公開されます。

このサーバーの全般的なSAML 2.0プロパティを構成するには:

  1. 「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「環境」を選択し、「サーバー」を選択します。

  2. 「サーバー」表で、構成するサーバー・インスタンスの名前を選択します。

    「概要」ページには、サーバー・インスタンスに関連した情報が表示されます。

  3. 「WebLogic Server」ドロップダウン・メニューから「管理」を選択し、「フェデレーション・サービス」を選択します。

  4. 「SAML 2.0全般」ページを選択します。

  5. 「レプリケートされたキャッシュの有効化」属性を選択して、SAML 2.0アーティファクトを格納するための永続キャッシュを使用します。

    このオプションは、ドメイン内の複数のWebLogic ServerインスタンスでSAML 2.0サービスを構成する場合に必要となります。たとえば、クラスタでSAML 2.0サービスを構成する場合は、個々の管理対象サーバー・インスタンスでこのオプションを有効化する必要があります。


    注意:

    ドメイン内の複数のWebLogic ServerインスタンスでSAML 2.0サービスを構成する場合は、RDBMSセキュリティ・ストアを構成する必要があります。これらの構成では、組込みLDAPサーバーはサポートされません。


  6. 「サイト情報」セクションで、SAML 2.0サイトに関する次の情報を入力します。

    • 連絡先の詳細

    • 組織の名前とURL

    • 公開サイトのURL。これは、サイトのSAML 2.0サービス・エンドポイントのトップレベルURLです。このURLには文字列/saml2を付加する必要があります。これが一定のサフィックスに自動的に結合され、完全なエンドポイントURLが作成されます。

  7. 「バインディング」セクションで、このSAML 2.0サーバー・インスタンスで使用される一般的なバインディング情報を入力します。

    トランスポート層セキュリティ・キー別名およびパスフレーズを指定しない場合、TLS別名には、サーバーのSSL構成の構成済のSSL秘密鍵別名およびパスフレーズがデフォルトで使用されます。

  8. このサーバー・インスタンス上でホストされているSAML 2.0セキュリティ・プロバイダに、アーティファクト・バインディングが有効化されている場合、「アーティファクト解決サービス」セクションでアーティファクト解決サービス設定を定義します。

  9. 「シングル・サインオン」セクションで、フェデレーション・パートナに送信されるドキュメントの署名に使用されるキーのキーストア別名およびパスフレーズを入力します。

    シングル・サインオン署名鍵別名およびパスフレーズを指定しない場合、サーバーのSSL構成の構成済SSL秘密鍵別名およびパスフレーズがデフォルトで使用されます。

    詳細は、構成オプションを参照してください。

  10. 「保存」をクリックします。

終了後

このサーバーの全般的なSAML 2.0サービスを構成した後で、「SAML 2.0アイデンティティ・プロバイダ」ページまたは「SAML 2.0サービス・プロバイダ」ページを選択し、このサーバーをそれぞれアイデンティティ・プロバイダまたはサービス・プロバイダとして構成します。詳細は、SAML 2.0アイデンティティ・プロバイダ・サービスの構成およびSAML 2.0サービス・プロバイダ・サービスの構成を参照してください。

SAML 2.0アイデンティティ・プロバイダ・サービスの構成

SAML 2.0アイデンティティ・プロバイダのロールのサーバー・インスタンスを構成できます。SAML 2.0アイデンティティ・プロバイダは、プリンシパルのアイデンティティ情報を作成、維持、管理したり、フェデレーション内の他のサービス・プロバイダ・パートナのSAML 2.0アサーションを生成して、そのようなパートナにプリンシパルの認証を提供します。

サーバーをSAML 2.0アイデンティティ・プロバイダとして構成するには:

  1. 「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「環境」を選択し、「サーバー」を選択します。

  2. 「サーバー」表で、構成するサーバー・インスタンスの名前を選択します。

    「概要」ページには、サーバー・インスタンスに関連した情報が表示されます。

  3. 「WebLogic Server」ドロップダウン・メニューから「管理」を選択し、「フェデレーション・サービス」を選択します。

  4. 「SAML 2.0アイデンティティ・プロバイダ」ページを選択します。

  5. 「有効」属性を選択して、アイデンティティ・プロバイダのロールのこのサーバーのSAML 2.0サービスをアクティブ化します。

  6. 受信するすべての認証リクエストが署名されるようにするには、「署名された認証リクエストのみ受け入れる」を選択します。

  7. 非認証リクエストが送信されるカスタム・ログインWebアプリケーションを使用している場合は、次の手順を実行します。

    • 「ログインのカスタマイズ」を選択します。

    • カスタム・ログインWebアプリケーションのURLを入力します。

    • ログインの問合せの戻りパラメータを入力します

      この問合せパラメータは、ローカルのシングル・サインオン・サービス・サーブレットのログインの戻りURLを保持するためにSAML 2.0サービスで使用される一意な文字列です。(代替方法として、ログインの戻りURLは、ログインWebアプリケーションで指定することもできます。)

  8. このサーバー・インスタンスが有効化されるSAMLバインディングを設定し、目的のバインディング・タイプを選択します。

    詳細は、構成オプションを参照してください。

  9. 「保存」をクリックします。

終了後

フェデレーション・パートナと調整し、このSAMLオーソリティに対して有効化したSAMLバインディングと、署名ドキュメントの要件がパートナと互換性を持つようにします。

SAML 2.0サービス・プロバイダ・サービスの構成

WebLogic ServerインスタンスをSAML 2.0サービス・プロバイダとして構成できます。サービス・プロバイダは、SAMLアサーションを受け取り、それらのアサーションからアイデンティティ情報を抽出することができるSAMLオーソリティです。抽出されたアイデンティティ情報は、ローカルのサブジェクトや必要に応じてグループにマップされ、これらが認証可能になります。

サーバーをSAML 2.0サービス・プロバイダとして構成するには、次の手順を実行します。

  1. 「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「環境」を選択し、「サーバー」を選択します。

  2. 「サーバー」表で、構成するサーバー・インスタンスの名前を選択します。

    「概要」ページには、サーバー・インスタンスに関連した情報が表示されます。

  3. 「WebLogic Server」ドロップダウン・メニューから「管理」を選択し、「フェデレーション・サービス」を選択します。

  4. 「SAML 2.0サービス・プロバイダ」ページを選択します。

  5. 「有効」属性を選択して、アイデンティティ・プロバイダのロールのこのサーバー・インスタンスのSAML 2.0サービスをアクティブ化します。

  6. 必要に応じて、ローカルのSAML 2.0サービス・プロバイダ・サービスの構成オプションを設定します。次の事項に注意してください。

    • 「常に認証リクエストに署名」および「署名されたアサーションのみ受け入れる」のオプションを希望どおりに、またフェデレーション・パートナと調整されるように選択して、認証リクエストおよびアサーションが受け入れられるようにします。

    • このサーバー・インスタンスのSAMLバインディング設定をフェデレーション・パートナに伝達し、互換性を確保します。

    詳細は、構成オプションを参照してください。

  7. 「保存」をクリックします。

終了後

フェデレーション・パートナと調整し、このSAMLオーソリティに対して有効化したSAMLバインディングと、署名ドキュメントの要件がパートナと互換性を持つようにします。

サーバー・デプロイメント・ステージングの構成

特定のサーバー・インスタンスのデフォルトのデプロイメント・ステージングを構成するには、次の手順を実行します。

  1. 「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「環境」を選択し、「サーバー」を選択します。

  2. 「サーバー」表で、構成するサーバー・インスタンスの名前を選択します。

    「概要」ページには、サーバー・インスタンスに関連した情報が表示されます。

  3. 「WebLogic Server」ドロップダウン・メニューから「管理」を選択し、「デプロイメント」を選択します。

  4. 「デプロイメント」ページでは、このサーバー・インスタンスの次のようなデフォルトのデプロイメント・ステージング構成を定義できます。

    • ステージング・モード

    • ステージング・ディレクトリ・モード

    • アップロード・ディレクトリ名

    これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。

  5. 「保存」をクリックします。

サーバー・チューニングの構成

チューニング設定を構成すると、サーバー・インスタンスのパフォーマンスおよび機能をチューニングできます。

特定のサーバー・インスタンスのチューニング設定を構成するには、次の手順を実行します。

  1. 「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「環境」を選択し、「サーバー」を選択します。

  2. 「サーバー」表で、構成するサーバー・インスタンスの名前を選択します。

    「概要」ページには、サーバー・インスタンスに関連した情報が表示されます。

  3. 「WebLogic Server」ドロップダウン・メニューから「管理」を選択し、「チューニング」を選択します。

  4. 「チューニング」ページでは、このサーバー・インスタンスの次のようなチューニング構成設定を定義できます。

    • ネイティブIOの有効化

    • JavaSocketMuxerソケット・リーダー

    • ギャザー書込みの有効化

    • スキャタ読取りの有効化

    • 最大オープン・ソケット数

    • StuckThreadMaxTime

    • スタック・スレッド・タイマー間隔

    • バックログの受入れ

    • ログイン・タイムアウト

    • SSLログイン・タイムアウト

    • DNS予約の許可

    これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。

  5. 必要に応じて、「拡張」を展開し、このサーバー・インスタンスの詳細構成設定を定義します。

  6. 「保存」をクリックします。

ネイティブIOの有効化

特定のサーバー・インスタンスのネイティブIOを有効にするには、次の手順を実行します。

  1. 「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「環境」を選択し、「サーバー」を選択します。

  2. 「サーバー」表で、構成するサーバー・インスタンスの名前を選択します。

    「概要」ページには、サーバー・インスタンスに関連した情報が表示されます。

  3. 「WebLogic Server」ドロップダウン・メニューから「管理」を選択し、「チューニング」を選択します。

  4. 「チューニング」ページで、「ネイティブIOの有効化」チェック・ボックスが選択されていない場合は、このチェック・ボックスを選択します。

    詳細は、構成オプションを参照してください。

  5. 「保存」をクリックします。

NIOSocketMuxerの有効化

特定のサーバー・インスタンスの非ブロッキングIOを有効にするには、次の手順を実行します。

  1. 「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「環境」を選択し、「サーバー」を選択します。

  2. 「サーバー」表で、構成するサーバー・インスタンスの名前を選択します。

    「概要」ページには、サーバー・インスタンスに関連した情報が表示されます。

  3. 「WebLogic Server」ドロップダウン・メニューから「管理」を選択し、「チューニング」を選択します。

  4. 「拡張」を展開して詳細チューニング・パラメータにアクセスします。

  5. 「マキサー・クラス」フィールドに、weblogic.socket.NIOSocketMuxerと入力します。

    詳細は、構成オプションを参照してください。

  6. 「保存」をクリックします。

接続バックログのバッファリングのチューニング

追加のリクエストを拒否する前にWebLogic Serverインスタンスが受け入れる接続リクエストの数をチューニングできます。

特定のサーバー・インスタンスの接続バックログ・バッファリングをチューニングするには、次の手順を実行します。

  1. 「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「環境」を選択し、「サーバー」を選択します。

  2. 「サーバー」表で、構成するサーバー・インスタンスの名前を選択します。

    「概要」ページには、サーバー・インスタンスに関連した情報が表示されます。

  3. 「WebLogic Server」ドロップダウン・メニューから「管理」を選択し、「チューニング」を選択します。

  4. 必要に応じて「バックログを受け入れ」値を変更して、サーバー・インスタンスが待機キューにバッファリングできるTCP接続の数をチューニングします。

    • クライアントで多くの接続が削除または拒否され、サーバーに他のエラー・メッセージが存在されない場合は、「バックログを受け入れ」値が小さすぎる可能性があります。

    • WebLogic Serverにアクセスしようとしたときに、接続が拒否されたことを示すメッセージを受け取った場合は、「バックログの受入れ」値をデフォルトから25%大きくします。メッセージが表示されなくなるまで、値を25%ずつ大きくしていきます。

    これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。

  5. 「保存」をクリックします。

スタック・スレッドの検出動作のチューニング

WebLogic Serverは、設定した期間、作業状態が継続した(アイドルでない)場合、スレッドをスタック状態と診断します。サーバーのスレッド検出動作は、スレッドがスタック状態と診断されるまでの時間を変更すること、およびサーバーがスタック・スレッドをチェックする頻度を変更することでチューニングできます。

特定のサーバー・インスタンスのスタック・スレッド検出動作を構成するには、次の手順を実行します。

  1. 「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「環境」を選択し、「サーバー」を選択します。

  2. 「サーバー」表で、構成するサーバー・インスタンスの名前を選択します。

    「概要」ページには、サーバー・インスタンスに関連した情報が表示されます。

  3. 「WebLogic Server」ドロップダウン・メニューから「管理」を選択し、「チューニング」を選択します。

  4. 「チューニング」ページで、必要に応じて、次のオプションを更新します。

    • スタック・スレッド最大時間: サーバー・インスタンスがスレッドをスタック状態であると診断するまでスレッドが継続して動作している必要がある時間(秒単位)。

    • スタック・スレッド・タイマー間隔: 「スタック・スレッド最大時間」で構成した期間スレッドが継続動作しているかどうかを、サーバー・インスタンスが定期的にスキャンする間隔(秒単位)。

    これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。

  5. 「保存」をクリックします。

管理対象サーバー独立用のドメイン構成ファイルのレプリケート

管理対象サーバー独立(Managed Server Independence: MSI)のレプリケーションを構成するサーバー・インスタンスは、実行中である必要はありません。

ドメインの構成ファイルをレプリケートするように管理対象サーバーを構成するには:

  1. 「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「環境」を選択し、「サーバー」を選択します。

  2. 「サーバー」表で、構成するサーバー・インスタンスの名前を選択します。

    「概要」ページには、サーバー・インスタンスに関連した情報が表示されます。

  3. 「WebLogic Server」ドロップダウン・メニューから「管理」を選択し、「チューニング」を選択します。

  4. 「オーバーロード」ページで、下部にある「拡張」をクリックして詳細構成設定を表示します。

  5. 「管理対象サーバーの独立を有効化」チェック・ボックスが選択されていることを確認します。

    詳細は、構成オプションを参照してください。

  6. 「保存」をクリックします。

終了後

管理対象サーバーが動作中の場合は、再起動します。

サーバー・オーバーロードの構成

オーバーロード時または障害時のWebLogic Serverの対応を構成できます。

特定のサーバー・インスタンスのオーバーロード設定を構成するには、次の手順を実行します。

  1. 「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「環境」を選択し、「サーバー」を選択します。

  2. 「サーバー」表で、構成するサーバー・インスタンスの名前を選択します。

    「概要」ページには、サーバー・インスタンスに関連した情報が表示されます。

  3. 「WebLogic Server」ドロップダウン・メニューから「管理」を選択し、「オーバーロード」を選択します。

  4. 「オーバーロード」ページでは、このサーバーの次のようなオーバーロード構成設定を定義できます。

    • ワーク・マネージャの共有容量

    • 障害時のアクション

    • 危機的状況のアクション

    • 空きメモリー比率の最大しきい値

    • 空きメモリー比率の最小しきい値

    • スタック・スレッド最大時間

    • スタック・スレッド数

    これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。

  5. 「保存」をクリックします。

サーバー・ヘルス監視の構成

WebLogic Serverには、自己ヘルス監視機能が備わっており、この機能を使用することでWebLogic Serverドメイン内にあるサーバーの信頼性や可用性を向上させることができます。各サーバー内の選択されたサブシステムは、そのサブシステムに固有の基準に基づいて自身のヘルス・ステータスを監視します。

サーバーの自動ヘルス・チェックの頻度、およびノード・マネージャ・アプリケーション(オプション)がサーバーのヘルス状態をチェックする頻度を構成できます。また、このページでは、サーバーのヘルス状態が「障害」になった場合に、ノード・マネージャが自動的にサーバーを停止および再起動するかどうかを指定することもできます。

特定のサーバー・インスタンスのヘルス監視設定を構成するには、次の手順を実行します。

  1. 「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「環境」を選択し、「サーバー」を選択します。

  2. 「サーバー」表で、構成するサーバー・インスタンスの名前を選択します。

    「概要」ページには、サーバー・インスタンスに関連した情報が表示されます。

  3. 「WebLogic Server」ドロップダウン・メニューから「管理」を選択し、「ヘルス監視」を選択します。

  4. 「ヘルス監視」ページでは、このサーバー・インスタンスの次のようなヘルス監視構成設定を定義できます。

    • ヘルス・チェック間隔

    • 失敗時の自動強制停止

    • 自動再起動

    • 再起動間隔

    • 期間内の最大再起動回数

    • 再起動遅延秒数

    これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。

  5. 「保存」をクリックします。

サーバー起動の構成

ノード・マネージャは、正常または予期しない状態にあるサーバーを起動、中断、停止および再起動するのに使用するWebLogic Serverユーティリティです。ノード・マネージャがリモート・マシンでこのサーバーを起動する際に使用する起動設定を構成できます。

特定のサーバー・インスタンスを起動するためにノード・マネージャが使用する起動オプションを構成するには、次の手順を実行します。

  1. 「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「環境」を選択し、「サーバー」を選択します。

  2. 「サーバー」表で、構成するサーバー・インスタンスの名前を選択します。

    「概要」ページには、サーバー・インスタンスに関連した情報が表示されます。

  3. 「WebLogic Server」ドロップダウン・メニューから「管理」を選択し、「サーバーの起動」を選択します。

  4. 「サーバーの起動」ページでは、このサーバー・インスタンスの次のような起動構成設定を定義できます。

    • Javaホーム

    • Javaベンダー

    • BEAホーム

    • ルート・ディレクトリ

    • クラス・パス

    • 引数

    • セキュリティ・ポリシー・ファイル

    • ユーザー名

    • パスワード

    • パスワードの確認

    これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。

  5. 「保存」をクリックします。

サーバーの起動と停止の設定の構成

サーバー・インスタンスの起動と停止の設定を構成するには、次の手順を実行します。

  1. 「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「環境」を選択し、「サーバー」を選択します。

  2. 「サーバー」表で、構成するサーバー・インスタンスの名前を選択します。

    「概要」ページには、サーバー・インスタンスに関連した情報が表示されます。

  3. 「WebLogic Server」ドロップダウン・メニューから「管理」を選択し、「開始/停止」を選択します。

  4. 「開始/停止」ページでは、このサーバー・インスタンスの次のような起動と停止の構成設定を定義できます。

    • 停止時にセッションを無視

    • 正常な停止のタイムアウト

    • 起動のタイムアウト

    • サーバーのライフサイクルのタイムアウト

    これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。

  5. 「保存」をクリックします。

サーバーのWebサービスの構成

構成を表示および変更するには、先にWebサービスをインストールする必要があります。この項には、次の項目が含まれます。

Webサービスのメッセージ・バッファリングの構成

Webサービスのメッセージ・バッファリングを構成するには、次の手順を実行します。

  1. 「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「環境」を選択し、「サーバー」を選択します。

  2. 「サーバー」表で、構成するサーバー・インスタンスの名前を選択します。

    「概要」ページには、サーバー・インスタンスに関連した情報が表示されます。

  3. 「WebLogic Server」ドロップダウン・メニューから「管理」を選択し、「Webサービス」を選択します。

  4. 「バッファリング」ページを選択します。

  5. 「バッファリング」ページでは、このサーバー・インスタンスの次のようなメッセージ・バッファリング構成プロパティを定義できます。

    • 再試行回数

    • 再試行の遅延

    • リクエスト・キューの有効化

    • リクエスト・キューの接続ファクトリのJNDI名

    • リクエスト・キュー・トランザクションの有効化

    • レスポンス・キューの有効化

    • レスポンス・キューの接続ファクトリのJNDI名

    • レスポンス・キュー・トランザクションの有効化

    これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。

  6. 「保存」をクリックします。

Webサービスの信頼できるメッセージングの構成

Webサービスの信頼性のあるメッセージングとは、ある1つのアプリケーション・サーバーで実行中のアプリケーションが、別のアプリケーション・サーバーで実行中のWebサービスを確実に呼び出せるフレームワークです。ここでは、双方のサーバーでWS-Reliable Messaging仕様が実装されていることが前提となっています。信頼性のある、とは2つのWebサービス間でのメッセージの配信を保証できるということです。このページでは、Webサービス・エンドポイント上の信頼性のあるメッセージの構成をカスタマイズします。

Webサービスの信頼性のあるメッセージングを構成するには、次の手順を実行します。

  1. 「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「環境」を選択し、「サーバー」を選択します。

  2. 「サーバー」表で、構成するサーバー・インスタンスの名前を選択します。

    「概要」ページには、サーバー・インスタンスに関連した情報が表示されます。

  3. 「WebLogic Server」ドロップダウン・メニューから「管理」を選択し、「Webサービス」を選択します。

  4. 「信頼できるメッセージ」ページを選択します。

  5. 「信頼できるメッセージング」ページでは、このサーバー・インスタンスの次のような信頼できるメッセージング構成プロパティを定義できます。

    • 基本の再送信間隔

    • 再送信間隔の指数関数的バックオフの有効化

    • 非バッファ送信元

    • 非バッファ宛先

    • 確認応答の間隔

    • 非アクティブ・タイムアウト

    • 順序の有効期限

    これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。

  6. 「保存」をクリックします。

論理ストアの表示

論理ストアは名前付きのストレージ・ユニットで、ビジネス上の構成要件を示し、Webサービスを物理ストアとバッファリング・キューに接続します。

このサーバー・インスタンスに構成された論理ストアを表示するには、次の手順を実行します。

  1. 「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「環境」を選択し、「サーバー」を選択します。

  2. 「サーバー」表で、構成するサーバー・インスタンスの名前を選択します。

    「概要」ページには、サーバー・インスタンスに関連した情報が表示されます。

  3. 「WebLogic Server」ドロップダウン・メニューから「管理」を選択し、「Webサービス」を選択します。

  4. 「論理ストア」ページを選択します。

  5. 「論理ストア」ページでは、このサーバー・インスタンスに構成された各論理ストアの次のような構成情報を表示できます。

    • 名前

    • 永続性方式

    • リクエスト・バッファリング・キューのJNDI名

    • レスポンス・バッファリング・キューのJNDI名

    • デフォルト

    これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。

サーバーのCoherenceクラスタ設定の構成

特定のサーバー・インスタンスのCoherenceを構成するには、次の手順を実行します。

  1. 「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「環境」を選択し、「サーバー」を選択します。

  2. 「サーバー」表で、構成するサーバー・インスタンスの名前を選択します。

    「概要」ページには、サーバー・インスタンスに関連した情報が表示されます。

  3. 「WebLogic Server」ドロップダウン・メニューから「管理」を選択し、「Coherence」を選択します。

  4. 「Coherence」ページでは、このサーバー・インスタンスに使用するCoherenceクラスタを指定でき、次のような構成設定も定義できます。

    • ユニキャスト・リスニング・アドレス

    • ユニキャスト・リスニング・ポート

    • ユニキャスト・ポートの自動調整

    • ローカル記憶域有効

    • Coherence Web論理ストレージ有効化

    • サイト名

    • ラック名

  5. 「保存」をクリックします。

    詳細は、構成オプションを参照してください。

サーバー・プロトコルの設定の構成

この項では、サーバー・プロトコルを構成する方法について説明します。

この項には、次の項目が含まれます。

サーバー・プロトコルの一般設定の構成

サーバー・インスタンスのプロトコルの一般設定を構成するには、次の手順を実行します。

  1. 「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「環境」を選択し、「サーバー」を選択します。

  2. 「サーバー」表で、構成するサーバー・インスタンスの名前を選択します。

    「概要」ページには、サーバー・インスタンスに関連した情報が表示されます。

  3. 「WebLogic Server」ドロップダウン・メニューから「管理」を選択し、「プロトコル」を選択します。

  4. 「一般設定」ページを選択します。

  5. 「一般設定」ページでは、このサーバー・インスタンスが使用する様々な通信プロトコルの次のような接続設定を定義できます。

    • 完了メッセージ・タイムアウト

    • アイドル接続タイムアウト

    • トンネリングの有効化

    • トンネリング・クライアントPing

    • トンネリング・クライアント・タイムアウト

    • 最大メッセージ・サイズ

    これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。

  6. 「保存」をクリックします。

サーバーのHTTP設定の構成

サーバー・インスタンスのHTTPプロトコル設定を構成するには、次の手順を実行します。

  1. 「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「環境」を選択し、「サーバー」を選択します。

  2. 「サーバー」表で、構成するサーバー・インスタンスの名前を選択します。

    「概要」ページには、サーバー・インスタンスに関連した情報が表示されます。

  3. 「WebLogic Server」ドロップダウン・メニューから「管理」を選択し、「プロトコル」を選択します。

  4. 「HTTP」ページを選択します。

  5. 「HTTP」ページでは、このサーバー・インスタンスの次のようなHTTP設定を定義できます。

    • デフォルトWebアプリケーションのコンテキスト・ルート

    • POSTタイムアウト

    • 最大POSTサイズ

    • キープアライブの有効化

    • 期間

    • HTTPS期間

    • フロントエンド・ホスト

    • フロントエンドHTTPポート

    • フロントエンドHTTPSポート

    • WAPの有効化

    • リモート・アドレスのオーバーライド

    • サーバー・ヘッダーの送信

    • getRealPath()でコンテキスト・パスを許可

    • HTTPの最大メッセージ・サイズ

    • トンネリングの有効化

    • トンネリング・クライアントPing

    • トンネリング・クライアント・タイムアウト

    これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。

  6. 「保存」をクリックします。

サーバーのjCOM設定の構成

サーバー・インスタンスのJava to COM (jCOM)プロトコル設定を構成するには、次の手順を実行します。

  1. 「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「環境」を選択し、「サーバー」を選択します。

  2. 「サーバー」表で、構成するサーバー・インスタンスの名前を選択します。

    「概要」ページには、サーバー・インスタンスに関連した情報が表示されます。

  3. 「WebLogic Server」ドロップダウン・メニューから「管理」を選択し、「プロトコル」を選択します。

  4. 「jCOM」ページを選択します。

  5. 「jCOM」ページでは、このサーバー・インスタンスの次のようなjCOMプロトコル設定を定義できます。

    • COMの有効化

    • NT認証ホスト

    • ネイティブ・モードの有効化

    • 冗長ロギングの有効化

    • メモリー・ロギングの有効化

    • 列挙値のプリフェッチ

    • アパートメント・スレッド

    これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。

  6. 「保存」をクリックします。

サーバーのIIOP設定の構成

サーバー・インスタンスのInternet Inter-ORB Protocol (IIOP)設定を構成するには、次の手順を実行します。

  1. 「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「環境」を選択し、「サーバー」を選択します。

  2. 「サーバー」表で、構成するサーバー・インスタンスの名前を選択します。

    「概要」ページには、サーバー・インスタンスに関連した情報が表示されます。

  3. 「WebLogic Server」ドロップダウン・メニューから「管理」を選択し、「プロトコル」を選択します。

  4. 「IIOP」ページを選択します。

  5. 「IIOP」ページでは、このサーバー・インスタンスの次のようなIIOPプロトコル設定を定義できます。

    • IIOPの有効化

    これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。

    必要に応じて、「拡張」を展開し、このサーバー・インスタンスの詳細構成設定を定義します。

  6. 「保存」をクリックします。

サーバーのネットワーク・チャネル設定の構成

サーバー・インスタンスのネットワーク・チャネルのプロトコル設定を監視するには、次の手順を実行します。

  1. 「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「環境」を選択し、「サーバー」を選択します。

  2. 「サーバー」表で、構成するサーバー・インスタンスの名前を選択します。

    「概要」ページには、サーバー・インスタンスに関連した情報が表示されます。

  3. 「WebLogic Server」ドロップダウン・メニューから「管理」を選択し、「プロトコル」を選択します。

  4. 「チャネル」ページを選択します。

  5. 「チャネル」表には、このサーバー・インスタンスに構成された各ネットワーク・チャネルに関する次のような情報が表示されます。

    • 名前

    • プロトコル

    • 有効

    • リスニング・アドレス

    • リスニング・ポート

    • パブリック・アドレス

    • パブリック・ポート

    これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。

  6. 「保存」をクリックします。

特定のネットワーク・チャネルの監視

特定のネットワーク・チャネルを監視するには、次の手順を実行します。

  1. 「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「環境」を選択し、「サーバー」を選択します。

  2. 「サーバー」表で、構成するサーバー・インスタンスの名前を選択します。

    「概要」ページには、サーバー・インスタンスに関連した情報が表示されます。

  3. 「WebLogic Server」ドロップダウン・メニューから「管理」を選択し、「プロトコル」を選択します。

  4. 「チャネル」ページを選択します。

  5. 「チャネル」表で、監視するチャネルの名前を選択します。

  6. 「監視」を選択します。

  7. 「概要」ページでは、このネットワーク・チャネルに関する次のような現在の統計を監視できます。

    • 名前

    • コネクション

    • 受信メッセージ数

    • 送信メッセージ

    • 受信バイト数

    • 送信バイト数

    • 受入れ数

    これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。

  8. 「コネクション」ページでは、このネットワーク・チャネルに関する次のような現在の接続統計を監視できます。

    • 接続時刻

    • 受信メッセージ数

    • 送信メッセージ

    • 受信バイト数

    • 送信バイト数

    • ローカル・アドレス

    • ローカル・ポート

    • リモート・アドレス

    • リモート・ポート

    これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。

サーバーのネットワーク・チャネル設定の構成

サーバー・インスタンスのネットワーク・チャネルのプロトコル設定を構成するには、次の手順を実行します。

  1. 「WebLogicドメイン」ドロップダウン・メニューから「環境」を選択し、「サーバー」を選択します。

  2. 「サーバー」表で、構成するサーバー・インスタンスの名前を選択します。

    「概要」ページには、サーバー・インスタンスに関連した情報が表示されます。

  3. 「WebLogic Server」ドロップダウン・メニューから「管理」を選択し、「プロトコル」を選択します。

  4. 「チャネル」ページを選択します。

  5. 「チャネル」表で、構成するチャネルの名前を選択します。

  6. 「構成」を選択します。

  7. 「一般」ページでは、ネットワーク・チャネルの次のような一般構成設定を定義できます。

    • 名前

    • プロトコル

    • リスニング・ポート

    • リスニング・アドレス

    • 外部リスニング・アドレス

    • 外部リスニング・ポート

    • 有効

    これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。

    必要に応じて、「拡張」を展開し、このネットワーク・チャネルの詳細構成設定を定義できます。

  8. 「保存」をクリックします。

  9. 「セキュリティ」ページでは、ネットワーク・チャネルの次のようなセキュリティ構成オプションを定義できます。

    • 双方向SSL有効

    • クライアント証明書の強制

    これらのフィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。

    必要に応じて、「拡張」を展開し、このネットワーク・チャネルの詳細構成設定を定義できます。

  10. 「保存」をクリックします。


注意:

サーバー・テンプレートのネットワーク・チャネル設定の構成の詳細は、「サーバー・テンプレートのネットワーク・チャネル設定の構成」を参照してください。