Sun Blade X4-2B ハードウェア障害のトラブルシューティング
Sun Blade シャーシからのサーバーモジュールの取り外し
電源切断、リモート (Oracle ILOM Web インタフェース)
位置特定インジケータをリモートでオンにする (Oracle ILOM CLI)
位置特定インジケータをリモートでオンにする (Oracle ILOM Web インタフェース)
このセクションでは、電源モードとサーバーのシャットダウンおよびリセットオプションについて説明します。
全電力モードは、サーバーの通常の操作モードです。サーバーが全電力モードに入ると、電源はすべてのサーバーコンポーネントに供給され、サーバーがブートし、オペレーティングシステム (OS) が機能します。サーバーがスタンバイ電源モードの場合に、サーバーのフロントパネルの電源ボタンを押すと、全電力モードを利用できます。さらに、Oracle ILOM からサーバーの電源を投入して全電力モードにすることもできます。サーバーが全電力モードで動作すると、電源 OK インジケータが点灯したままになります (点滅しません)。
スタンバイ電源は非動作モード (OS がブートしない) であり、サービスプロセッサ (SP) および Oracle ILOM の実行に必要なコンポーネントにのみ低電力が供給されます。スタンバイ電源モードにするには、全電力が供給されたシャーシにサーバーを取り付けますが、フロントパネルの電源ボタンを押しません。また、サーバーモジュールの電源切断に記載されている電源切断方法のいずれかを使用して、サーバーの電源を (全電力モードから) 切断することにより、スタンバイ電源モードに切り替えることもできます。スタンバイ電源モードになると、サーバーのフロントパネルの電源インジケータが、SP のブート中にすばやく点滅します。SP がブートすると、インディケータはゆっくり点滅し、サーバーがスタンバイ電源モードになっていることを示します。
正常なシャットダウン (通常のシャットダウンとも呼ばれる) は、ユーザーに警告し、ファイルを閉じ、ファイルシステムを準備するため、サーバーをスタンバイ電源モードにシャットダウンするもっとも安全な方法です。正常なシャットダウンを実行するには、サーバー OS のシャットダウン手順または Oracle ILOM の正常な電源切断オプションを使用します。
サーバーの即時シャットダウン (緊急シャットダウンとも呼ばれる) は、データの損失がないか許容可能であることがわかっている状況でのみ使用してください。即時シャットダウンでは、ユーザーに警告せず、ファイルを閉じず、スタンバイ電源モードへのシャットダウンに備えて、ファイルシステムを準備しません。
サーバーの全電力モードからスタンバイ電源モードへのシャットダウンは、サーバーから完全に電源を取り外すことにはなりません。スタンバイ電源モードにあるサーバーは、低電力状態です。この低電力状態は、Oracle ILOM を実行するサービスプロセッサ (SP) の維持には十分です。サーバーモジュールの電源を完全に取り外すには、サーバーモジュールの完全または部分的な取り外しを実行して、シャーシのミッドプレーンから、内部コネクタを外す必要があります。サーバーのコールドリセットを実行する (下記参照) には、完全に電源を取り外し、30 - 60 秒待ち、再度サーバーをシャーシに取り付けます。
サーバーのウォームリセットは、サーバーのリブートまたは再起動です。サーバーの電源を全電力モードからスタンバイ電源モードに入れ直し、全電力モードに戻します。たとえば、ウォームリセットは、ソフトウェアまたはファームウェアの更新後、または Oracle System Assistant を起動するか、BIOS 設定ユーティリティーにアクセスする場合に必要になることがあります。
サーバーのコールドリセットは、完全な電源切断の状態からのサーバーの再起動です。コールドリセットは、システムの問題を解決するために必要な場合があります。コールドリセットを実行するには、サーバーモジュールをスタンバイ電源モードにし、完全な電源取り外しを実行 (上記参照) して、電源からサーバーを切断し、30 - 60 秒待ってから、サーバーを電源に接続します。
関連項目: