このセクションでは、バグ修正の効果をモニターする例を説明します。
修正の前にターゲットソースをコンパイルします。
% cc -g *.c
Discover を使用してバイナリに計測機構を組み込み、Analytics 出力が生成されるようにします。
% discover -a a.out
計測されたバイナリを実行します。
codean を使用して Analytics 出力を格納します。履歴アーカイブが a.out.analyze/history/before_bugfix に作成され、dynamic という名前の履歴ファイルがこのディレクトリ内に作成されます。
% codean --save --tag before_bugfix -d a.out
バグを修正します。
ターゲットソースをもう一度コンパイルします。
% cc -g *.c
discover を使用して再度バイナリに計測機構を組み込みます。
% discover -a a.out
計測されたバイナリを実行します。
% a.out
比較結果を表示し、バグが原因で発生していた無効なメモリーアクセスが修正されたことを確認します。
% codean --whatisfixed --tag before_bugfix -d a.out
これにより、修正された動的な問題だけが含まれる新しい Analytics 出力ファイルが a.out.analyze/dynamic/fixed_before_bugfix に作成されます。修正された問題を表示するには、codeanまたはコードアナライザ GUI を使用できます。
(オプション) codean を実行して、新しいバグが発生していないことを確認します。
% codean --whatisnew --tag before_bugfix -d a.out
このコマンドにより、新しい動的な問題だけが含まれる新しい Analytics ファイルが a.out.analyze/dynamic/new_before_bugfix に作成されます。