beadm コマンドで作成したスナップショット、ブート環境、およびデータセットに関する情報は、beadm list サブコマンドを使用して表示できます。beadm list コマンドの出力には、pkg コマンドで作成されたブート環境も表示されます。
特定のブート環境の情報を表示するには、コマンド行にブート環境名を指定します。特定のブート環境が指定されていない場合、このコマンドはすべてのブート環境に関する情報を表示します。デフォルトでは、追加情報なしでブート環境の一覧が表示されます。
次のオプションを指定できます。
–a – ブート環境に関する利用可能なすべての情報を表示します。この情報には、従属データセットおよびスナップショットが含まれます。
–d - ブート環境に属しているすべての従属データセットに関する情報を表示します。
–s – ブート環境のスナップショットに関する情報を表示します。
–H – マシンによる解析が可能な形式で情報を表示します。出力の各フィールドは、セミコロンで区切られます。
–a オプションは、指定されたブート環境またはすべてのブート環境に関するすべての情報を、すべてのデータセットおよびスナップショットの情報も含めて表示します。この情報には、ブート環境がアクティブかどうかを示すフラグ、データセットのマウントポイント、データセットが使用している領域、ポリシー、およびデータセットが作成された日付が含まれます。
Active 列の値は次のとおりです。
R – リブート時にアクティブになる
N – 現在アクティブになっている
O – 孤立した非大域ゾーンブート環境で、非大域ゾーン内でのみ表示される
NR – 現在アクティブになっており、リブート時にアクティブになる
- – 非アクティブ
! – 非大域ゾーン内のブート不可能なブート環境
# beadm list -a BE5 BE/Dataset/Snapshot Active Mountpoint Space Policy Created ------------------- ------ ---------- ----- ------ ------- BE5 p/ROOT/BE5 NR / 6.10G static 2013-09-09 16:53 p/ROOT/BE5/var - /var 24.55M static 2013-09-09 16:53 p/ROOT/BE5/var@boo - - 18.38M static 2013-09-10 00:59 p/ROOT/BE5/var@foo - - 18.38M static 2013-06-10 16:37 p/ROOT/BE5@boo - - 139.44M static 2013-09-10 00:59 p/ROOT/BE5@foo - - 912.85M static 2013-06-10 16:37
孤立したブート環境の詳細は、Oracle Solaris ゾーンの作成と使用 の孤立したゾーンブート環境についてを参照してください。
–H オプションは、ヘッダータイトルを抑制し、結果をセミコロンで区切って表示します。次の例では、すべてのブート環境の情報を表示します。
# beadm list -H BE2;4659d6ee-76a0-c90f-e2e9-a3fcb570ccd5;;;55296;static;1211397974 BE3;ff748564-096c-449a-87e4-8679221d37b5;;;339968;static;1219771706 BE4;1efe3365-02c5-6064-82f5-a530148b3734;;;16541696;static;1220664051 BE5;215b8387-4968-627c-d2d0-f4a011414bab;NR;/;7786206208;static;1221004384
出力の各フィールドは、セミコロンで区切られます。出力フィールドは、表示順で次のとおりです。
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各フィールドは、セミコロンで区切られます。この例では、コマンドにブート環境が指定されていないため、すべてのブート環境が表示されます。コマンドに他のオプションが使用されていないため、2 番目のフィールドにブート環境の汎用一意識別子 (UUID) が表示されます。この例では、BE5 の UUID は 215b8387-4968-627c-d2d0-f4a011414bab です。非大域ゾーンのブート環境の場合、UUID フィールドは、そのブート環境が関連付けられている親の ID を表します。
–s オプションは、存在するすべてのスナップショットに関する情報を表示します。
次の出力例では、各スナップショットのタイトルに、そのスナップショットがいつ作成されたかを示すタイムスタンプが含まれています。
# beadm list -s test-2 BE/Snapshot Space Policy Created ----------- ----- ------ ------- test-2 test-2@2013-04-12-22:29:27 264.02M static 2013-04-12 16:29 test-2@2013-06-02-20:28:51 32.50M static 2013-06-02 14:28 test-2@2013-06-03-16:51:01 16.66M static 2013-06-03 10:51 test-2@2013-07-13-22:01:56 25.93M static 2013-07-13 16:01 test-2@2013-07-21-17:15:15 26.00M static 2013-07-21 11:15 test-2@2013-07-25-19:07:03 13.75M static 2013-07-25 13:07 test-2@2013-07-25-20:33:41 12.32M static 2013-07-25 14:33 test-2@2013-07-25-20:41:23 30.60M static 2013-07-25 14:41 test-2@2013-08-06-15:53:15 8.92M static 2013-08-06 09:53 test-2@2013-08-06-16:00:37 8.92M static 2013-08-06 10:00 test-2@2013-08-09-16:06:11 193.72M static 2013-08-09 10:06 test-2@2013-08-09-20:28:59 102.69M static 2013-08-09 14:28 test-2@install 205.10M static 2013-03-16 19:04