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Oracle® Solaris 11.3 ブート環境の作成と管理

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更新: 2016 年 1 月
 
 

既存のブート環境とスナップショットの表示

beadm コマンドで作成したスナップショット、ブート環境、およびデータセットに関する情報は、beadm list サブコマンドを使用して表示できます。beadm list コマンドの出力には、pkg コマンドで作成されたブート環境も表示されます。

特定のブート環境の情報を表示するには、コマンド行にブート環境名を指定します。特定のブート環境が指定されていない場合、このコマンドはすべてのブート環境に関する情報を表示します。デフォルトでは、追加情報なしでブート環境の一覧が表示されます。

    次のオプションを指定できます。

  • –a – ブート環境に関する利用可能なすべての情報を表示します。この情報には、従属データセットおよびスナップショットが含まれます。

  • –d - ブート環境に属しているすべての従属データセットに関する情報を表示します。

  • –s – ブート環境のスナップショットに関する情報を表示します。

  • –H – マシンによる解析が可能な形式で情報を表示します。出力の各フィールドは、セミコロンで区切られます。

ブート環境に関する情報を表示する

–a オプションは、指定されたブート環境またはすべてのブート環境に関するすべての情報を、すべてのデータセットおよびスナップショットの情報も含めて表示します。この情報には、ブート環境がアクティブかどうかを示すフラグ、データセットのマウントポイント、データセットが使用している領域、ポリシー、およびデータセットが作成された日付が含まれます。

    Active 列の値は次のとおりです。

  • R – リブート時にアクティブになる

  • N – 現在アクティブになっている

  • O – 孤立した非大域ゾーンブート環境で、非大域ゾーン内でのみ表示される

  • NR – 現在アクティブになっており、リブート時にアクティブになる

  • - – 非アクティブ

  • ! – 非大域ゾーン内のブート不可能なブート環境

次の例では、BE5 ブート環境の全情報を表示しています。

# beadm list -a BE5
BE/Dataset/Snapshot    Active Mountpoint Space   Policy Created
-------------------    ------ ---------- -----   ------ -------
BE5
   p/ROOT/BE5          NR     /          6.10G   static 2013-09-09 16:53
   p/ROOT/BE5/var      -      /var       24.55M  static 2013-09-09 16:53
   p/ROOT/BE5/var@boo  -      -          18.38M  static 2013-09-10 00:59
   p/ROOT/BE5/var@foo  -      -          18.38M  static 2013-06-10 16:37
   p/ROOT/BE5@boo      -      -          139.44M static 2013-09-10 00:59
   p/ROOT/BE5@foo      -      -          912.85M static 2013-06-10 16:37

孤立したブート環境の詳細は、Oracle Solaris ゾーンの作成と使用 の孤立したゾーンブート環境についてを参照してください。

ブート環境に関する情報をマシン解析可能な出力で表示する

–H オプションは、ヘッダータイトルを抑制し、結果をセミコロンで区切って表示します。次の例では、すべてのブート環境の情報を表示します。

# beadm list -H
BE2;4659d6ee-76a0-c90f-e2e9-a3fcb570ccd5;;;55296;static;1211397974
BE3;ff748564-096c-449a-87e4-8679221d37b5;;;339968;static;1219771706
BE4;1efe3365-02c5-6064-82f5-a530148b3734;;;16541696;static;1220664051
BE5;215b8387-4968-627c-d2d0-f4a011414bab;NR;/;7786206208;static;1221004384

出力の各フィールドは、セミコロンで区切られます。出力フィールドは、表示順で次のとおりです。

表 1  beadm list–H の出力フィールド
フィールド
説明
1
BE 名
2
UUID
3
Active
4
マウントポイント
5
領域 (バイト単位)
6
ポリシー
7
作成時間 (1970 年 1 月 1 日 00:00:00 UTC を基準とした秒単位)

各フィールドは、セミコロンで区切られます。この例では、コマンドにブート環境が指定されていないため、すべてのブート環境が表示されます。コマンドに他のオプションが使用されていないため、2 番目のフィールドにブート環境の汎用一意識別子 (UUID) が表示されます。この例では、BE5 の UUID は 215b8387-4968-627c-d2d0-f4a011414bab です。非大域ゾーンのブート環境の場合、UUID フィールドは、そのブート環境が関連付けられている親の ID を表します。

スナップショット指定を表示する

–s オプションは、存在するすべてのスナップショットに関する情報を表示します。

次の出力例では、各スナップショットのタイトルに、そのスナップショットがいつ作成されたかを示すタイムスタンプが含まれています。

# beadm list -s test-2
BE/Snapshot                   Space   Policy Created
-----------                   -----   ------ ------- 
test-2
   test-2@2013-04-12-22:29:27 264.02M static 2013-04-12 16:29
   test-2@2013-06-02-20:28:51 32.50M  static 2013-06-02 14:28
   test-2@2013-06-03-16:51:01 16.66M  static 2013-06-03 10:51
   test-2@2013-07-13-22:01:56 25.93M  static 2013-07-13 16:01
   test-2@2013-07-21-17:15:15 26.00M  static 2013-07-21 11:15
   test-2@2013-07-25-19:07:03 13.75M  static 2013-07-25 13:07
   test-2@2013-07-25-20:33:41 12.32M  static 2013-07-25 14:33
   test-2@2013-07-25-20:41:23 30.60M  static 2013-07-25 14:41
   test-2@2013-08-06-15:53:15 8.92M   static 2013-08-06 09:53
   test-2@2013-08-06-16:00:37 8.92M   static 2013-08-06 10:00
   test-2@2013-08-09-16:06:11 193.72M static 2013-08-09 10:06
   test-2@2013-08-09-20:28:59 102.69M static 2013-08-09 14:28
   test-2@install             205.10M static 2013-03-16 19:04