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ルーターまたはロードバランサとしての Oracle® Solaris 11.3 システムの構成

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更新: 2016 年 11 月
 
 

ILB 統計の表示

このセクションでは、ilbadm コマンドを使用して情報を取得する方法 (サーバーの統計や規則の統計を出力するなど) について説明します。NAT テーブルの情報およびセッション持続性マッピングテーブルを表示することもできます。

統計情報の表示

次の例に示すように、ilbadm show-statistics コマンドを使用して、負荷分散の詳細を表示します。

# ilbadm show-statistics
PKT_P   BYTES_P   PKT_U   BYTES_U   PKT_D   BYTES_D
9       636        0        0        0        0
PKT_P

処理済みパケット

BYTES_P

処理済みバイト

PKT_U

未処理パケット

BYTES_U

未処理バイト

PKT_D

破棄されたパケット

BYTES_D

破棄されたバイト

NAT 接続テーブルの表示

ilbadm show-nat コマンドを使用して、NAT 接続テーブルを表示します。このコマンドを連続して実行する場合、要素の相対的は位置は重要ではありません。たとえば、ilbadm show-nat 10 コマンドを 2 回実行しても、特にビジー状態のシステムでは、実行ごとに同じ 10 項目が表示されない場合があります。カウント値を指定しない場合、NAT 接続テーブル全体が表示されます。

使用例 13  NAT 接続テーブルのエントリ

次の例では、NAT 接続テーブルの 5 個のエントリが示されています。

# ilbadm show-nat 5
UDP: 124.106.235.150.53688 > 85.0.0.1.1024 >>> 82.0.0.39.4127 > 82.0.0.56.1024
UDP: 71.159.95.31.61528 > 85.0.0.1.1024 >>> 82.0.0.39.4146 > 82.0.0.55.1024
UDP: 9.213.106.54.19787 > 85.0.0.1.1024 >>> 82.0.0.40.4114 > 82.0.0.55.1024
UDP: 118.148.25.17.26676 > 85.0.0.1.1024 >>> 82.0.0.40.4112 > 82.0.0.56.1024
UDP: 69.219.132.153.56132 > 85.0.0.1.1024 >>> 82.0.0.39.4134 > 82.0.0.55.1024

このエントリの形式は次のとおりです。

T: IP1 > IP2 >>> IP3 > IP4
T

このエントリで使用されるトランスポートプロトコル

IP1

クライアントの IP アドレスとポート

IP2

VIP とポート

IP3

ハーフ NAT モードの場合、クライアントの IP アドレスとポート。

フル NAT モードの場合、クライアントの IP アドレスとポート。

IP4

バックエンドサーバーの IP アドレスとポート。

セッション持続性マッピングテーブルの表示

ilbadm show-persist コマンドを使用して、セッション持続性マッピングテーブルを表示します。

使用例 14  セッション持続性マッピングテーブルのエントリ

次の例では、セッション持続性マッピングテーブルの 5 個のエントリが表示されます。

# ilbadm show-persist 5
rule2: 124.106.235.150 --> 82.0.0.56
rule3: 71.159.95.31 --> 82.0.0.55
rule3: 9.213.106.54 --> 82.0.0.55
rule1: 118.148.25.17 --> 82.0.0.56
rule2: 69.219.132.153 --> 82.0.0.55

エントリの形式は次のとおりです。

R: IP1 --> IP2
R

持続性エントリが関連付けられている規則。

IP1

クライアントの IP アドレス。

IP2

バックエンドサーバーの IP アドレス。