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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentの理解
11g リリース1 (11.1.1)
B66700-05
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5 環境へのWebCenter Contentの統合

Oracle WebCenter Contentとエンタープライズ・アプリケーションの統合では、アプリケーション・サーバー、カタログ・ソリューション、パーソナライズ・アプリケーション、エンタープライズ・ポータル、クライアント側ソフトウェアなど、いくつかの方法を使用できます。一般に、これらの統合方法は、既存のOracle WebCenter Content Serverサービスを実行するためのメソッドおよび関連パラメータの変換と受け渡しを行います。

Oracle WebCenter Content Serverサービスとは、Oracle WebCenter Content内でコンテンツおよびコンテンツ管理機能にアクセスするためのウィンドウです。たとえば、簡単な統合オプションの1つに、Oracle WebCenter Content内で永続的なURLによって管理されているコンテンツを参照するものがあります。他のいくつかの統合オプションは、Java API、Microsoft Component Object Model (COM)インタフェース、またはActiveXコントロールの使用を可能にします。

統合オプションの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentでの開発』を参照してください。

この章では、次の項目について説明します。

5.1 IdcCommandユーティリティ

IdcCommandユーティリティは、Oracle WebCenter Content Serverサービスを実行するスタンドアロンのJavaアプリケーションです。Oracle WebCenter Content Serverのブラウザ・インタフェースまたは管理アプレットから実行できるアクションのほとんどは、IdcCommandから実行できます。

プログラムは、サービス・コマンドおよびパラメータを含むコマンド・ファイルを読み取った後、指定されたサービスを呼び出します。ログ・ファイルには、コールの実行時間、サービスの実行の成否および実行エラーの有無を記録できます。

IdcCommandユーティリティは、コマンドの成否に関する情報のみを返します。対話型セッションでOracle WebCenter Content Serverから情報を取得するには、Microsoft Windowsプラットフォームで使用可能なJava COMラッパーIdcCommandXを使用します。

5.2 COM API

COMインタフェースを使用することで、Content ManagementをMicrosoftの環境やアプリケーションと統合できます。Oracle WebCenter Content Server内のコンテンツおよびコンテンツ管理機能にアクセスするためのインタフェース・オプションとして、ActiveXコントロールおよびObject Linking and Embedding Control Extension (OCX)コンポーネントが提供されています。

IntradocClient OCXコンポーネントの使用

リモートのOracle WebCenter Content Serverインスタンスに接続し、コンテンツ・サーバー・サービスを実行するために、OCXコントロールが提供されています。IdcClient OCXコントロールは、Oracle WebCenter Content Server内のコンテンツおよびコンテンツ管理機能にアクセスするために、Windows Visual Basic開発環境内で使用されます。

Oracle WebCenter Content ServerサービスはIdcClient OCXコントロールを使用して呼び出すことができます。IdcClient.ocxコントロールは、リモートのOracle WebCenter Content Serverインスタンスに接続し、標準的なサーバー機能を実行するために使用されます。

5.3 Remote Intradoc Client (RIDC)

Remote Intradoc Client (RIDC)機能は、Content Integration Suite (CIS)にかわるものです。

以前に説明したように、RIDCはOracle WebCenter Content Serverとの通信用に軽量な通信APIを提供します。このAPIは、Oracle WebCenter Content Serverへのデータ抽象化を除去する一方で、接続のプーリング、セキュリティおよびプロトコルの固有情報を処理するためのラッパーを引き続き提供します。

RIDCでは、Intradocソケット・ベースの通信およびHTTPプロトコルがサポートされます。

Intradoc通信はOracle WebCenter Content ServerのIntradocポートを経由して処理されます。この通信方法では、クライアントとOracle WebCenter Content Serverとの間に信頼された接続が要求されます。SSLを介して実行するようにIntradoc通信を構成することもできます。

HTTPプロトコルの実装では、ApacheのJakarta HttpClientが使用されます。HTTPプロトコルを使用したContent Serverとの通信では、各リクエストに認証資格証明が必要です。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentでの開発』を参照してください。