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Oracle® Fusion Middleware Oracle HTTP Serverのインストールと構成
12c (12.2.1)
E69937-01
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2 Oracle HTTP Serverのインストールおよび構成の準備

Oracle HTTP Serverインストールを準備するには、システムが基本要件を満たしていることを確認します。次に、適切なインストール・ソフトウェアを取得します。

2.1 システム環境の確認のロードマップ

インストールおよび構成プロセスを開始する前に、表2-1内の重要な情報を参照して理解する必要があります。これによって、実行が必要である重要なタスクおよびチェックを認識し、ご使用の環境がOracle HTTP Serverのインストールおよび構成について適切に準備されていることを確認します。

表2-1 システム環境の検証ロードマップ

タスク 説明 ドキュメント

動作保証およびシステム要件を確認します

インストールおよび構成について、ご使用のオペレーティング・システムが動作保証され適切に構成されることを確認します。

「動作保証、システム要件および相互運用性の確認」を参照してください。

適切なインストール・ユーザーを特定します

インストール・ユーザーが、ソフトウェアをインストールおよび構成するための適切な権限を持っていることを確認します。

「インストール・ユーザーの選択」を参照してください。

目的のシステムでインストール・ディレクトリおよび構成ディレクトリを選択します

推奨ディレクトリ構造に従って、インストールおよび構成に必要なディレクトリが作成できることを確認します。

「インストールおよび構成のためのディレクトリの理解」を参照してください。

動作保証されたJDKをインストールします

配布のインストール・プログラムは、ご使用のシステムで動作保証されたJDKを必要とします。

「Oracle Fusion MiddlewareインストールのJDK要件の理解」を参照してください。

中間層スキーマのデータベースをインストールおよび構成します

WebLogicドメインを構成するには、Oracle HTTP Serverで必要なスキーマに対して適切に構成された、動作保証済のデータベースにアクセスできる必要があります。

「Oracle Fusion Middlewareインストールのデータベース要件の理解」を参照してください。

2.1.1 動作保証、システム要件および相互運用性の確認

ご使用の環境がインストールに必要な要件を満たしていることを確認するには、動作保証マトリックスおよびシステム要件のドキュメントをあわせて使用することをお薦めします。

  1. 環境が動作保証要件を満たしていることの確認

    製品を、サポートされているハードウェアおよびソフトウェア構成上にインストールすることを確認してください。詳細は、Oracle Fusion Middlewareのサポートされるシステム構成ページで、ご使用のリリース向けの動作保証情報のドキュメントを参照してください。

    Oracleは、動作保証されているすべてのシステムおよび環境で製品のパフォーマンスをテストおよび検証しており、新しい動作保証要件が確認されると、それらはすぐに適切な動作保証に関するドキュメントに追加されます。新しい動作保証要件は随時確認される場合があるため、動作保証に関するドキュメントはドキュメント・ライブラリの外部に置かれ、Oracle Technology Networkで提供されています。

  2. 動作保証情報を確認するためのシステム要件ドキュメントの使用

    Oracle Fusion Middlewareのシステム要件と仕様に関するドキュメントを使用して、動作保証要件が満たされていることを確認してください。たとえば、この動作保証に関するドキュメントに、ご使用の製品を64ビットOracle Linux 6.5上にインストールすることが動作保証されていると示されている場合、このドキュメントを使用して、Oracle Linux 6.5システムが最低限必要な仕様(ディスク領域、使用可能なメモリー、特定のプラットフォーム・パッケージとパッチおよびその他のオペレーティング・システム固有のアイテムなど)を満たしていることを確認します。システム要件は将来的に変更される可能性があります。したがって、システム要件情報のドキュメントは、ドキュメント・ライブラリとは別に作成され、Oracle Technology Networkで利用できます。

  3. 複数の製品間での相互運用性の確認

    『Oracle Fusion Middleware相互運用性および互換性の理解』には、相互運用性の定義、互換性の定義、および同一リリースまたは混在するリリースからなる複数のFusion Middleware製品を相互に使用する方法が説明されています。システムに複数のFusion Middleware製品をインストールする場合は、このドキュメントを読む必要があります。

2.1.2 インストール・ユーザーの選択

この項では、システムでインストールおよび構成を実行するユーザーの権限に関する重要な情報について説明します。内容は次のとおりです。

2.1.2.1 ユーザー権限の理解

Fusion Middleware製品をインストールするユーザーは、そのファイルとそのファイルについて次の権限を持つことになります。

  • 実行可能ファイル以外(.jar.properties.xmlなど)のすべてのファイルに対する読取り権限と書込み権限。その他の同じグループのすべてのユーザーにはファイル所有者として読取り権限のみがあります。

  • すべての実行可能ファイル(.exe.shまたは.cmd)に対する読取り、書込みおよび実行権限。同じグループのその他のすべてのユーザーにはファイル所有者として読取り権限および実行権限のみがあります。

これは、ソフトウェアをインストールしたユーザー以外のユーザーが、Oracleホームにインストールされているバイナリを使用して、ドメインやFusion Middleware製品を構成できることを意味します。

構成中に生成されたファイルは、構成ウィザードを実行したユーザーが所有者になり、前述のインストール・ユーザーと同じ権限を持ちます。ただし、セキュリティ・センシティブなファイルはグループ権限では作成されません。ドメインを作成したユーザーのみが読取りおよび書込み権限を持ち、ドメインを管理できます。

次に例を示します。

  • 例1: 1人のユーザーがソフトウェアをインストールしてドメインを構成する場合

    この例は、同じユーザーがソフトウェアをインストールしてドメインを構成する場合の権限を示します。

    すべてのファイルに対して適切な権限があるようにするには、同じ所有者が構成ウィザードを使用してOracle Fusion Middleware製品のインストールとWebLogic Serverドメインの構成の両方のタスクを実行することをお薦めします。

    ドメインの作成を、ソフトウェアをインストールしたユーザーとは別のユーザーが実行する必要がある場合は、次の例に示すとおり、両方のユーザーが同じグループのユーザーで、必要な権限を持っている必要があります。

  • 例2: Oracleホームとドメインを別のユーザーが作成する場合

    この例は、あるユーザーがOracleホームを作成し、別のユーザーがドメインを構成する場合の権限を示します。

注意:

特定のドメイン・ファイルにはグループ権限がありません。たとえば、cwallet.ssoです。

その他、インストーラを実行する前に次のような考慮事項があります。

  • UNIXオペレーティング・システムでは、インストールの前にumask027に設定することをお薦めします。これによってインストール時のファイルの権限が適切に設定されます。以下のコマンドを使用します。

    umask 027

    このコマンドは、製品のインストーラと同じ端末ウィンドウで実行する必要があります。

  • UNIXオペレーティング・システムでは、インストール・プログラムをrootユーザーで実行しないでください。インストーラの起動検証が失敗し、続行できなくなります。

  • 製品のインストールを管理する際(パッチ適用、管理対象サーバーの起動など)は、初回の製品インストールに使用したものと同じユーザーIDを使用する必要があります。

  • Windowsオペレーティング・システムでは、インストールを実行するユーザーは管理者権限を持っている必要があります。詳細は、「Windowsオペレーティング・システムでのインストール・ユーザーに管理者権限があることの確認」を参照してください。

2.1.2.2 Windowsオペレーティング・システムでのインストール・ユーザーに管理者権限があることの確認

Windowsオペレーティング・システムでインストールを実行するユーザーは、Windowsレジストリを更新できるように、管理者権限を持っている必要があります。デフォルトでは、通常の権限でシステムにログインする管理者グループのメンバーが、管理タスクを実行するために高い権限が要求される場合があります。

高い権限が必要なタスクを実行するには:

  1. 左下の「スタート」メニューまたはWindowsアイコンから、コマンド・プロンプトアイテムを検索します。
  2. 「コマンド プロンプト」を右クリックして「管理者として実行」を選択します。
    これによってコマンド・プロンプトのウィンドウが新規に開き、このウィンドウで実行されるすべてのアクションが管理者権限で実行されます。

    注意:

    システムでユーザーアクセス制御が有効な場合、このアクションの確認を求めるウインドウが表示される場合があります。確認し、この手順を続行します。
  3. 必要なタスクを実行します。

    たとえば、製品のインストーラを起動するには、次の手順を実行します。

    JARファイルの場合は、次のように入力します。

    java —jar distribution_name.jar

    実行可能ファイル(.exe、.binまたは.shファイル)の場合:

    • UNIXの場合は、次のように入力します。

      ./distribution_name.bin
    • Windowsの場合は、次のように入力します。

      distribution_name.exe

2.1.2.3 UNIXオペレーティング・システムでの非デフォルト・ユーザー権限の理解

デフォルトの権限設定を変更すると、インストールとシステムのセキュリティが脆弱になります。そのため、そのような変更はお薦めしません。特定のファイルや実行可能ファイルへのアクセス権が他のユーザーで必要な場合、ファイル関連権限を変更するかわりに、UNIXのsudoコマンド(または類似のコマンド)を検討してください。

さらにサポートが必要な場合は、ご使用のUNIXオペレーティング・システムに付属している管理者ガイドを参照するか、オペレーティング・システムのベンダーに問い合せてください。

2.1.3 インストールおよび構成のためのディレクトリの理解

インストール中およびドメインの構成中に、次のディレクトリの場所を指定する必要があります。

  • Oracleホーム

  • ドメイン・ホーム

  • アプリケーション・ホーム

この項では、これらのディレクトリを作成する場所を決めるために役立つ情報を示します。

2.1.3.1 推奨ディレクトリ構造の理解

図2-1に推奨するディレクトリ構造を示します。

図2-1 Oracle Fusion Middlewareの推奨ディレクトリ構造



システムでベースの場所(Oracleベース)を決め、(/home/oracleなど)そこから2つのサブ・ディレクトリを別々に作成します。productディレクトリには、製品のバイナリ・ファイルとすべてのOracleホーム・ディレクトリを含めます。configディレクトリにはドメイン・データとアプリケーション・データを格納します。

Oracleホーム下には構成データを置かないことをお薦めします。製品を別のメジャー・リリースにアップグレードする場合、バイナリ用に新しいOracleホームの作成が必要になります。また構成データは、Oracleホームのバイナリからアクセス可能な場所に置く必要があります。

このドキュメント全体の例を通じて、/home/oracle/productディレクトリ(Oracleホーム)と/home/oracle/configディレクトリ(アプリケーション・データと構成データ)を使用していますが、これらのディレクトリはご使用のシステムの実際のディレクトリに読み替えてください。

2.1.3.2 Oracleホーム・ディレクトリについて

Oracle Fusion Middleware製品をインストールする際に、Oracleホーム・ディレクトリの指定を求めるプロンプトが表示されます。このディレクトリは、同じマシンにインストールされる複数のFusion Middleware製品が使用する共通ファイルのリポジトリとして機能します。このためOracleホーム・ディレクトリは、システムにインストールされるすべてのOracle Fusion Middleware製品の中心的なサポート・ディレクトリとみなすことができます。

Oracleホーム・ディレクトリのファイルは、Fusion Middlewareをシステムで正しく動作させるために重要です。これらによって、インストール時の製品間の依存関係のチェックが容易になります。

Fusion MiddlewareのドキュメントではOracleホーム・ディレクトリをORACLE_HOMEとしています。

Oracleホームの考慮事項

Oracleホーム・ディレクトリの作成とFusion Middleware製品のインストールでは、次の点を考慮してください。

  • Oracleホーム・ディレクトリの名前には空白を含めないでください。Oracleホーム・ディレクトリのパスに空白が含まれていると、インストーラによってエラー・メッセージが表示されます。

  • 単一のOracleホーム・ディレクトリには、Oracle Fusion Middlewareの各製品に1つのインスタンスのみインストールできます。異なるバージョンの製品を同じマシンにインストールするには、それぞれのバージョンを専用のOracleホーム・ディレクトリに格納する必要があります。

    単一のOracleホームに複数の異なる製品をインストールすることもできますが、Oracleホームには各製品で1つのバージョンのみをインストールできます。

複数のホーム・ディレクトリ

ほとんどの場合、Oracleホームは1つで十分ですが、複数のOracleホーム・ディレクトリを作成する場合もあります。たとえば次の場合に、複数のOracleホーム・ディレクトリを作成する必要があります。

  • それぞれ製品のスタックが別々の開発と本番環境を別々に管理する場合。2つのディレクトリを使用するこのにより、準備ができるまで本番環境を変更せずに、開発環境を更新できるようになります。

  • 2つのバージョンのFusion Middleware製品を同時に保持する場合。たとえば製品の既存のバージョンを残したまま新しいバージョンをインストールする必要がある場合。この場合、製品の各バージョンを専用のOracleホーム・ディレクトリにインストールする必要があります。

  • 相互に互換性のない複数の製品をインストールする必要があります。詳細は、『Oracle Fusion Middleware相互運用性および互換性の理解』を参照してください。

注意:

複数のOracleホーム・ディレクトリを作成する場合、各製品の構成フェーズ中に重複しないポート範囲を指定する必要があります。

2.1.3.3 ドメイン・ホーム・ディレクトリについて

ドメイン・ホームは、構成するドメインが作成されるディレクトリです。ドメイン・ホームのデフォルトの場所はORACLE_HOME/user_projects/domains/domain_nameですが、ドメイン・ホームはOracleホーム・ディレクトリとは別の場所に作成することをお薦めします(製品を別のメジャー・リリースにアップグレードする場合、バイナリ用に新しくOracleホームを作成する必要があるため)。

推奨ディレクトリ構造とドメイン・ホームの場所については、「推奨ディレクトリ構造の理解」を参照してください。

ドメイン・ホーム・ディレクトリは、Fusion MiddlewareのドキュメントではDOMAIN_HOMEとし、それ以下のそのドメイン名を含むすべてのフォルダを含みます。たとえばドメインをexampledomainと命名し、ドメイン・データを/home/oracle/config/domainsディレクトリに置く場合、このドキュメント内で使用されるDOMAIN_HOME/home/oracle/config/domains/exampledomainを指すことになります。

2.1.3.4 アプリケーション・ホーム・ディレクトリについて

アプリケーション・ホームは、構成するドメインに関連する選択されたアプリケーションが作成されるディレクトリです。デフォルトのアプリケーション・ホームの場所は、ORACLE_HOME/user_projects/applications/domain_nameです。ただし、アプリケーション・ホームはOracleホーム・ディレクトリの外部に置くことをお薦めします。製品を別のメジャー・リリースにアップグレードする場合、バイナリ用に新しいOracleホームの作成が必要になります。

推奨ディレクトリ構造とアプリケーション・ホームの場所については、「推奨ディレクトリ構造の理解」を参照してください。

アプリケーション・ホーム・ディレクトリは、Fusion MiddlewareのドキュメントではAPPLICATION_HOMEとし、それ以下のそのドメイン名を含むすべてのフォルダを含みます。たとえばドメインをexampledomainと命名し、アプリケーション・データを/home/oracle/config/applicationsディレクトリに置く場合、このドキュメント内で使用されるAPPLICATION_HOME/home/oracle/config/applications/exampledomainを指すことになります。

2.1.3.5 同じドメインへの複数の製品のインストール方法

複数の製品を同じドメインにインストールして構成する場合、次の2つの方法があります。

  • 製品Aをインストールして構成し、スキーマを作成した後にドメイン内のすべてのサーバーを起動してドメインが正常に構成されたことを検証します。

    この方法では、製品のインストレーション・ガイドがすべて用意されています。このプロセスは、必要な製品の数だけ繰り返せます。この方法では、一度に1つの製品を検証し、製品を段階的に追加することができます。

    製品Bをインストールするには、管理サーバーを停止して新しい製品の追加中にドメインが更新されないようにしてから、製品Bのインストールガイドの手順に従って、必要なスキーマを作成して製品Aのドメインを製品Bのドメインを含めるように拡張した後、すべてのサーバーを再び起動する必要があります。

  • インストールは行いますが、すべての必要な製品を構成するのではなく、すべての製品のスキーマを作成した後に、必要なすべての製品テンプレートを使用してドメインを構成し、すべてのサーバーを起動します。

    この方法で複数の製品のドメインを作成すると若干高速ですが、この方法でのドメイン作成についてドキュメントに個々の手順は説明されていません。ユーザーが必要なサポート・ドキュメントを適宜参照します。

2.1.3.6 共有記憶域の準備

Oracle Fusion Middlewareでは、1つのOracleホームから複数のOracle WebLogic Serverドメインを構成できます。これにより、共有ボリューム上の1つの場所にOracleホームをインストールしたり、複数のホストをインストールするためにOracleホストを再利用したりすることもできます。

ご使用の環境で共有記憶域を使用する場合の詳細は、『Oracle Fusion Middleware高可用性ガイド』の共有記憶域の使用に関する項を参照してください。

2.1.4 Oracle Fusion MiddlewareインストールのJDK要件の理解

汎用インストーラを使用してOracle Fusion Middleware製品をインストールするには、インストーラを実行する前に、サポートされているJDKをシステムにダウンロードしてインストールする必要があります。

JDKは、Oracleホームの外部にインストールしてください。Oracle Universal Installerにより指定されたOracleホーム・ディレクトリが空であることが検証され、空のディレクトリが指定されていなければインストールは行われません。JDKをOracleホームにインストールした場合、今後の操作で問題が発生します。したがって、JDKのインストール場所は、/home/oracle/products/jdkディレクトリにすることをお薦めします。java -jarコマンドを使用して、インストーラJARファイルを実行できます。

ほとんどのFusion Middleware製品は.jarファイル形式で使用できます。これらの配布にはJDKが含まれません。.jar配布でインストーラを実行するには、動作保証されたJDKがシステムにインストールされている必要があります。

一部の製品(Oracle HTTP ServerやOracle JDeveloperなど)はプラットフォーム固有の配布として使用できます。これらのプラットフォーム固有の配布には.bin (UNIXオペレーティング・システムの場合)または.exe (Windowsオペレーティング・システムの場合)インストーラが用意されています。これらの場合、プラットフォーム固有のJDKは配布に含まれているため、JDKを個別にインストールする必要はありません。ただし、動作保証されたJDKのバージョンによってはこのJDKをより新しいバージョンにアップグレードすることをお薦めする場合があります。

必ず「Oracle Fusion Middleware Supported System Configurations」ページで動作保証情報を確認して、必要なJDKバージョンを確認してください。

必要なJDKをダウンロードするには、ブラウザで次のURLにアクセスしてJava SE JDKをダウンロードします。

http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/index.html

2.1.5 Oracle Fusion Middlewareインストールのデータベース要件の理解

多くのOracle Fusion Middleware製品は、ドメイン構成の前にデータベース・スキーマが必要です。このようなスキーマをインストールできるデータベースがない場合は、動作保証されたデータベースをインストールして構成する必要があります。

オペレーティング・システムで動作保証されているデータベースを調べるには、Oracle Fusion Middlewareのサポートされるシステム構成ページで、ご使用のリリース向けの動作保証情報のドキュメントを参照してください。

スキーマ作成用にデータベースが適切に構成されていることを確認するには、Oracle Fusion Middlewareのシステム要件と仕様ドキュメントのOracle Repository Creation Utilityの要件の確認に関する項を参照してください。

注意:

12c (12.2.1)では、動作保証されたOracleデータベースのみがOracle Fusion Middleware Infrastructure標準インストール・トポロジに使用できます。

データベースが適切に構成されると、製品のスキーマを作成することができます。

  • リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)は、データベースにスキーマを作成するために使用するツールです。このツールはOracle Fusion Middleware Infrastructureをインストールすることで利用できます。詳細は、Oracle Fusion Middlewareインフラストラクチャのインストールと構成を参照してください。

  • Repository Creation Utilityの詳細は、『Repository Creation Utilityによるスキーマの作成』を参照してください。

2.2 Oracle HTTP Server配布についての理解と取得

Oracle HTTP Serverの配布は、Java Runtime Environmentを含む、スタンドアロンの実行可能なインストール・プログラムとして利用可能です。

ヒント:

配布の詳細は、『Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』の製品の配布の理解と入手に関する項を参照してください。

配布を取得するには、『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』の製品配布の取得に関する項を参照してください。