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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentのマネージメント
12c (12.2.1.1)
E77333-02
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1 Oracle WebCenter Contentの機能の概要

Oracle WebCenter Contentには、リポジトリ内のコンテンツを構成および管理するためのいくつかの機能が用意されています。これには、コンテンツをフォルダとフォリオに整理する機能、ワークフローを使用する機能、各種のコンテンツを管理する機能、別のフォーマットにコンテンツを変換する機能、コンテンツのライフ・サイクルを管理するための保存スケジュールを使用する機能などがあります。

この章では、次に示すWebCenter Contentの機能について説明し、その機能を管理するための基本タスクに関するロードマップを示します。

1.1 コンテンツ管理

コンテンツ・リポジトリは、Oracle WebCenter Contentの中心部です。システムにチェックインされたすべてのコンテンツはリポジトリに格納され、そこで、そのコンテンツに対して適切な権限を持つユーザーにより管理されます。

Oracle WebCenter Contentを使用することにより、組織は、構造化されていないコンテンツを格納する統合されたリポジトリを活用できるようになり、そのコンテンツを適切な形式にして、ビジネス・ユーザーの業務形態に適合する使い慣れたアプリケーションのコンテキストでビジネス・ユーザーに配信できます。

コンテンツ・サーバー

コンテンツ・サーバーは、様々なOracleコンテンツ管理アプリケーションの基盤になります。それが提供する柔軟かつセキュアで集中化されたWebベースのリポジトリによって、コンテンツ・ライフサイクルのすべてのフェーズ(作成と承認から公開、検索、失効およびアーカイブや配置に至るまで)を管理できます。

組織全体のすべてのコントリビュータが、ネイティブ・デスクトップ・アプリケーションからコンテンツを簡単に提供し、リッチ・ライブラリ・サービスを介してビジネス・コンテンツを効率的に管理し、Webブラウザまたはモバイル・アプリケーションを使用してどこからでもそれらのコンテンツに安全にアクセスできます。コントリビュータは、次に示す様々な方法でコンテンツと相互作用します。

  • Webブラウザ

  • モバイル・アプリケーション

  • Desktopクライアント

Webブラウザまたはモバイル・アプリケーションを使用してコンテンツを操作する方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentの使用』を参照してください。Desktopクライアントの使用方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Content: Desktopの使用』を参照してください。

コンテンツ・リポジトリ

コンテンツ・タイプに関係なく、すべてのコンテンツが、管理、再利用およびアクセスのためにWebリポジトリまたはデータベースに保存されます。リポジトリに保存されている間、すべてのコンテンツ・タイプ(電子メール、ディスカッション、ドキュメント、レポート、スプレッドシートおよびレコードからイメージ、マルチメディアまたはその他のデジタル形式まで)に対して、一連の同じ基本コア・サービスが提供されます。

コンポーネント

拡張機能を提供する多数のコンポーネントがContent Serverとともに提供されます。それらのコンポーネントはコアにまとめることも、インストール後に有効化することもできます。

コンテンツの管理の詳細は、「コンテンツの管理」を参照してください。

1.2 フォルダ

FrameworkFoldersコンポーネントで実装されるフォルダは、従来のファイル・システムと同様に、リポジトリ内の一部またはすべてのコンテンツを整理および配置するための階層フォルダ・インタフェースを提供します。フォルダはスケーラブルな企業ソリューションであり、以前のコントリビューション・フォルダ・インタフェース(Folders_gコンポーネントで実装されるインタフェース)を置き換えるものです。

注意:

11.1.1.8.0以前のWebCenter Portalでは、Folders_gコンポーネントのみがサポートされます。WebCenter Portalによるコンテンツ・サーバーの構成の詳細は、『Oracle WebCenter Portalの管理』を参照してください。

問合せフォルダを使用すると、フォルダに関連付けられた問合せに基づいてコンテンツを返すことができます。また、これらのタイプのフォルダには、関連付けられた保存処理機能があります。

さらに、移行ユーティリティを使用することで、以前のFolders_gコンポーネントからフォルダおよびフォルダ・コンテンツを移動することもできます。

フォルダの詳細は、「コンテンツの編成」を参照してください。

1.3 フォリオ

有効になっている場合は、コンテンツ・フォリオは複数のコンテンツ・アイテムの論理グループをコンテンツ・サーバーのセキュアな環境内から収集、追跡およびアクセスするための迅速かつ効果的な方法を提供します。たとえば、次回のパンフレットに関連するすべてのアイテム(イメージ、ロゴ、法的表示、広告コピーなど)をワークフロー・プロセスを介して収集し、送信できます。承認された後、関連付けられたすべてのコンテンツをダウンロードして、印刷用に送信できます。

また、多くの場合、新しいプロジェクトには、関連するすべてのコンテンツ・アイテムがチェックインされたときに、階層の特定の領域へのアクセスを制限して、そのコンテンツ・アイテムを特定の階層に収集するための仮想の場所が必要です。また、ビデオには、権利放棄書およびナレーション・テキストへの関連付けと追跡が必要な場合があります。コンテンツ・フォリオでは、このすべてを実行できます。

技術的には、コンテンツ・フォリオはリポジトリにチェックインされたXMLファイルであり、エレメントを使用してContent Serverのノード、スロットおよび指定したコンテンツ・アイテムの階層構造を定義します。コンテンツ・フォリオは実際には論理的グループで、つまり、リポジトリに格納されているコンテンツを構造化できるフレームワークです。簡易フォリオ は単一階層のコンテナで、 詳細フォリオ はフォルダ内の階層でコンテンツをネストできます。拡張フォリオの階層は、コンテンツ・アイテムの収集前に構築されるか、アイテムの収集中または収集後に作成されます。

既存のフォリオにはコンテンツを追加でき、変更されないようにロックすることもできます。簡易フォリオにはContent Serverを検索してコンテンツ・アイテムを追加でき、拡張フォリオには、リポジトリに新しいアイテムをチェックインするか、すでにチェックインされているコンテンツを検索してコンテンツ・アイテムを追加できますが、これらすべてはフォリオ・インタフェースを介して実行します。詳細フォリオには、Webサイトや共有ネットワーク・ドライブなどの外部リソースへのリンクを含めることもできます。

フォリオの詳細は、「コンテンツの編成」を参照してください。

1.4 ワークフロー

ワークフローは、コンテンツをレビューして承認し、システムにリリースするためのルーティング方法を指定するために使用します。この章では、Oracle WebCenter Content Serverで使用可能なワークフロー機能の使用の概要、タスクおよびリファレンス情報を示します。

ビジネス・プロセスにワークフローを設定すると、様々な利点が得られます。

  • ワークフローは、優れたレポート・メトリックを提供します。それらによって、コンテンツのライフ・サイクルの様々な時点でコンテンツをサインオフしたユーザーの監査証跡を作成できます。

  • ワークフローは、適切な情報を適切なユーザーに渡すのに役立ちます。

  • ワークフローの設計では、ビジネス・プロセスの調査と理解が必要となるため、改善の余地がある領域の検出に役立ちます。

詳細は、「ワークフローの管理」を参照してください。

1.5 Digital Asset Manager

Digital Asset Manager (DAM)を使用すれば、指定された形式とサイズでイメージおよびビデオを定義して提供し、必要なユーザーがそれをダウンロードできます。これにより、組織内でブランドとデジタル・コンテンツの使用に関する一貫した基準を維持できます。

イメージまたはビデオがContent Serverにチェックインされると、DAMでは複数形式のデジタル・アセットが自動的に作成され、それらの形式が1つのコンテンツIDの下に一覧表示されます。これにより、企業ロゴやプロモーション・ビデオなどのアセットの標準サイズと品質を組織が必要とする複数の形式で維持しながら、Content Serverのコンテンツ管理とワークフローのアプリケーションを提供します。たとえば、あるユーザーがWebサイトで使用するロゴ・イメージをダウンロードする場合も、別のユーザーが社内プレゼンテーションや促販カタログ用に同じロゴ・イメージをダウンロードしてバンドルする場合も、元はすべてリポジトリにチェックインされている単一のデジタル・アセットになります。

デジタル・アセットは、レンディションと呼ばれる複数の出力形式で使用可能にする価値のある、組織内の電子的なイメージおよびビデオです。レンディションの数とタイプは、システム管理者がレンディション・セット内で定義します。ユーザーは、アセットをリポジトリにチェックインするときに、デジタル・アセットのレンディションを作成するためのレンディション・セットを選択します。

詳細は、「イメージおよびビデオ変換の操作」を参照してください。

1.6 Records

Oracle WebCenter Content: Recordsの機能を使用すると、コンテンツ・アイテムごとのライフ・サイクルを決定する保存スケジュールに従って、コンテンツ・アイテムを管理できます。レコード管理の主眼は、履歴やアーカイブとして、または法的な目的でコンテンツを保持することに置かれる傾向がありますが、一方で保存管理も実行されます。保存管理の主眼は、コンテンツの保存にかかるコストが、保持することの価値を上回った場合に、スケジュールに従ってコンテンツを削除することに置かれる傾向があります。Records機能では、レコード管理と保存管理が1つのソフトウェア・システムに統合されています。この機能を使用すると、必要に応じたコンテンツの追跡および保存、または不要になったコンテンツの処分が可能になります。

組織がコンテンツの保存を必要とする理由は様々です。多くの組織は、一定期間の情報保存が要求される条例の対象となります(サーベンス・オクスリー法およびDoD 5015.2などの政府規制への準拠など)。訴訟に関連して効率的な保存管理を必要としている組織があるかもしれません。または、組織全体でコンテンツを取得および共有するための、統一性のあるインフラストラクチャの構築を必要としている組織もあるでしょう。Recordsのオプションは、そのようなビジネス・ニーズに合わせて構成およびカスタマイズできます。

内部コンテンツ(Content Serverに格納される電子アイテム)に加えて、Recordsアプリケーションでは外部コンテンツも管理できます。外部に保存されているコンテンツ・アイテムは、多様な物理フォーマットもしくは電子フォーマットである可能性があります。ソース・ファイルがContent Serverに格納されていなければ、それは外部コンテンツと見なされます。このソフトウェアを使用すると、処理スケジュールの管理、外部ファイルに関連付けられたメタデータの検索、および外部ファイルの電子レンディションの管理を実行できます。電子レンディションは、外部アイテムのプライマリ・ファイルとしてチェックインすることも、別ファイルとしてファイルに保存し、外部ファイルのメタデータへのリンクを設定することもできます。

Recordsアプリケーションを使用すると、不正な情報開示(米国の国家安全保障に抵触する情報が含まれる場合、または企業経営における重要事項である場合など)に対する保護を必要とする機密コンテンツを管理できます。構成時のオプションの選択により、システムのDoD 5015.2標準(4章を含む)への準拠を保証できます。ソフトウェアのこの標準への準拠は、相互運用性テスト・コマンド(JITC)によって認定されています。

詳細は、「レコードの管理」を参照してください。

1.7 コンテンツの変換

ユーザー・サイトでの必要に応じて、各種の形式でネイティブ・コンテンツ・アイテムを公開するために使用できるいくつかの変換アプリケーションがあります。この項では、次の変換アプリケーションについて説明します。

詳細は、「コンテンツの変換の管理」を参照してください。

1.7.1 Inbound Refinery

基本サムネイルの作成は、コンテンツ・サーバーのサポートされるコンテンツ・ファイル・タイプに対して自動的に提供されます。ただし、Inbound Refineryを使用して、コンテンツ・サーバーの入力側ですべてのファイル変換を管理することができます。また、Inbound Refineryには、ネイティブ・コンテンツ・アイテムをWeb表示可能なPDF (Portable Document Format)ファイルに変換する機能もあります。ファイルは、コンテンツ・サーバーへのコンテンツのチェックイン時に変換されます。

Inbound RefineryにはOutside In Image Exportが含まれ、これは次の目的で使用できます。

  • リポジトリにチェックインされたファイルのサムネイルを作成します。サムネイルは、コンテンツの小さなプレビュー・イメージです。Outside In Image Exportを使用すると、Inbound Refineryで生成したPDFファイルのサムネイルを作成することもできます。

  • リポジトリにチェックインされたファイルを、プライマリWeb表示可能レンディションとして複数ページのTIFFファイルに変換します。

Inbound Refineryには、PDFExportConverterコンポーネントが含まれています(インストールされていますが、WebCenter Contentではデフォルトで無効になっています)。PDFExportConverterは、Outside/Inライブラリを使用して、ファイルをPDFにクロスプラットフォーム変換します。

Outside In Image Exportを使用してInbound Refineryで実行できる変換の他にも、いくつかの変換コンポーネントをInbound Refineryとともに使用できます。Inbound Refineryで変換できる追加のファイル・タイプと、それぞれの変換の結果は、Inbound Refineryインスタンスで有効な変換コンポーネントによって異なります。

WinNativeConverterコンポーネントを使用すると、Inbound Refineryで、ネイティブ・コンテンツ・アイテムをWeb表示可能なPDF (Portable Document Format)ファイルに自動的にパブリッシュできるようになります。ネイティブ形式のPDFレンディションは、新規コンテンツをリポジトリにチェックインするとただちに生成されます。このPDFレンディションにより、ユーザーはネイティブ・アプリケーションをインストールすることなく、コンテンツ・アイテムをWeb表示できます。Adobe Framemaker、Illustrator、InDesign、PageMaker、Photoshopに加えて、Hangul、JustSystemsの一太郎、Lotus Smartsuite、Microsoft Office、Microsoft Visio、およびOracle OpenOfficeなど、35を超えるファイル形式をPDFに変換できます。サポート対象の形式の詳細は、「サポートされるファイル形式」を参照してください。

Inbound Refineryは、最適化されていないPDFファイルを最適化することも、Microsoft Wordリンク、mailtoリンクおよび目次リンクなどのリンクを処理することもできます。

1.7.2 その他の変換フォーマット

XML Converterを使用すると、構造化されていないビジネス・コンテンツの情報にXMLベースでアクセスできます。XML Converterでは、Content Serverに投稿されたコンテンツが、チェックイン時にXMLに変換されます。XML Converterは225を超えるドキュメント・タイプを変換し、Microsoft Word、Lotus WordProおよびCorel WordPerfectなどの主要なワード・プロセッサ形式をサポートします。これには、一般的なスプレッドシート形式、プレゼンテーション形式およびグラフィック形式のサポートも含まれます。

新しいコンテンツ・アイテムがリポジトリにチェックインされると、XML Converterは、そのコンテンツをSearchMLまたはFlexionDocのいずれかの形式に変換します。FlexionDocは冗長であり、Microsoft Wordドキュメントのスタイルなどの属性を含む詳細な情報を取得します。そこから管理者は、SearchMLまたはFlexionDocドキュメントを任意のXML形式に変換する各種XSLファイルをチェックインできます。

Tiff Converterを使用すると、TIFF (Tagged Image File Format)ファイルをコンテンツ・サーバーにチェックインして、それらを複数ページのPDFファイルとして公開できます。Tiff Converterは、CVISION CVista PdfCompressorまたはAdobe Acrobat Captureのいずれかを使用して、単一ページのTIFFファイル、複数ページのTIFFファイル、または複数のTIFFファイルを内包するzipファイル(TIFZ、TIZまたはZIPのファイル拡張子)を単一のPDFファイルに変換します。また、TIFFからPDFへの変換時にOCR(光学式文字認識)が実行されるため、Content Server内の管理対象TIFFファイルに全文検索を実行できます。

1.7.3 PDFウォーターマーク

PDFウォーターマークでは、PDF Converterにより生成されたPDFファイルにウォーターマークを適用し(静的ウォーターマーク)、リポジトリに返すことができます。また、リポジトリ内の既存のPDFファイルにもウォーターマークを適用できます(動的ウォーターマーク)。動的ウォーターマークは必要に応じて生成され、様々な情報(ユーザー名、ダウンロード日時、ファイル名など)を含めることができます。システム管理者は、変数を定義して動的ウォーターマークを生成するための特定な条件を設定できます。

PDFウォーターマークでは、表示の目的でダウンロードするPDFファイルにセキュリティ機能を追加することもできます。ファイルの印刷や変更などのアクセス設定は有効または無効にできます。

1.8 Dynamic Converter

Dynamic Converterは、重要なビジネス・ドキュメントのための変換テクノロジおよびオンデマンド公開ソリューションです。Dynamic Converterでは、ドキュメントの作成に使用したアプリケーションを使用しなくてもドキュメントを参照できるよう、特定の閲覧者用にあらゆるビジネス・ドキュメントをWebページに簡単に変換できます。この利点は即時性があることです。固有のアプリケーションのボトルネックを発生させることなく、自由に情報を交換できます。

Webブラウザが最初にドキュメントをリクエストするときに、ドキュメントをWebページとして表示する方法を決定する一連のルールが適用されます。これらのルールは、Dynamic Converterのコア・コンポーネントであるテンプレートで定義できます。

Dynamic Converterには、ユーザーにとって数多くの利点があります。

  • ビジネス・ドキュメントをWebブラウザで簡単に表示できます。

  • ネイティブ・アプリケーション(Adobe Acrobat、Microsoft Wordなど)が不要になります。

  • 各種のデバイス(Webブラウザ、モバイル機器など)で、複数のドキュメントのレンディションを使用できます。

  • レガシー・フォーマットを含む多数のビジネス・ドキュメント・タイプがサポートされます。

詳細は、「動的変換の管理」を参照してください。

1.9 Desktop

Desktopアプリケーションは、デスクトップ環境をコンテンツ・サーバーとシームレスに統合する際に役立つ一連の埋込みアプリケーションを提供します。すなわち、Microsoft Windowsエクスプローラ、Microsoft WordやExcelなどのデスクトップ・アプリケーションおよびMicrosoft OutlookやLotus Notesなどの電子メール・クライアントからリポジトリに容易にアクセスできるようになります。

これにより、リポジトリのファイルを簡単に管理でき、Content ServerにログインしてWebブラウザを使用するかわりに、デスクトップから直接他のユーザーとファイルを共有できます。

詳細は、「Desktop管理」を参照してください。

1.10 Oracle WebCenter Contentのアプリケーションを構成および管理するための基本的なタスク

表1-1のロードマップは、WebCenter Contentのインストールとシステムの構成後に、WebCenter Contentの管理者がWebCenter Contentアプリケーションを管理するために実行できるタスクの概要を示しています。これらのタスクが、システム管理のタスク(『Oracle WebCenter Contentの管理』を参照)に追加されます。WebCenter Contentの管理者は、システムレベルとアプリケーションレベルのタスクを両方とも実行できます。また、アプリケーションのタスクのみを実行する追加のWebCenter Content管理者(複数可)を作成することもできます。

表1-1 基本的な管理タスクのロードマップ

タスク 説明とドキュメントへのリンク

WebCenter Contentの使用の開始

WebCenter Contentへのアクセス、サーバーの起動と停止、およびサーバー・ステータスの監視を実行します。

コンテンツの構成

コンテンツ表示、コンテンツ・メタデータ、電子メール、電子シグネチャ、コンテンツ・タイプ、およびプロファイルを構成します。

コンテンツの管理

コンテンツを階層とグループに編成して、コンテンツへのアクセスを監視します。

ワークフローの管理

コンテンツのルーティング(レビュー、承認、およびシステムへのリリース)方法を指定するために使用するワークフローを作成します。

別のフォーマットへのコンテンツの変換

変換の構成オプションとファイル形式を設定します。

リファイナリ・ユーザー認証の構成、パフォーマンスの監視、レイアウト・ファイルのパブリッシュを実行します。

ネイティブ・ファイルを別の形式に変換します。

変更済コンテンツを操作します。

イメージ、ビデオ、およびオーディオのファイルを指定の形式とサイズでダウンロード用に定義します。

PDFのチェックイン時または表示中にウォーターマークを適用します。

オンデマンド・ドキュメント変換の実行

Dynamic Converterのデフォルト・テンプレート、変換形式、スライドショー・テンプレート・ファイルを構成して、ワイヤレス・テンプレートを削除します。

変換プロセスを進める命令セットを構成します。

変換プロセスを推進し、変換されたWebページの表示とナビゲーションのプロパティを制御するためのテンプレートを選択して実装します。

HTML変換テンプレート、スクリプト・テンプレートおよびスニペットを使用する。

変換したコンテンツに関する情報の表示、変換したコンテンツの表示、およびHTMLレンディションのプレビューを実行する。

保存スケジュールによるコンテンツ・アイテムの管理(オプション)

コンテンツ保存スケジュールにOracle WebCenter Content: Recordsを使用する方法、物理コンテンツ管理する方法、および予約処理と外部処理を管理するワークフローの設定方法について計画を立てます。

保存スケジュールとそのスケジュール内のオブジェクトの設定、シリーズの管理、保存カテゴリの管理、および保存フォルダの管理を実行します。

保存管理ロール、権限、カスタム・セキュリティ・フィールド、アクセス制御リスト、DoD 5015.2仕様に準拠するために必要な補助マーキングなどを含むRecordsのセキュリティを管理します。

トリガーおよび凍結を使用して、コンテンツの処理(アクション)を管理します。

Content Server Adapterを管理します。このアダプタは、レコード・システムとContent Serverリポジトリの間でブリッジの役割を果たします。

電子形式でリポジトリに格納されない、物理的なレコードとコンテンツを管理します。

完了のためのタスクのスケジュール、レポートの作成、カスタム・スクリプトの作成、およびアクティビティの監視を実行します。

フェデレーテッド検索および凍結の管理:

WebCenter Contentのインストールの詳細は、『Oracle WebCenter Contentのインストールと構成』を参照してください。