スクリプトを使用した派生プロパティ

スクリプト派生クラスを使用すると、派生プロパティで動的スクリプトを使用できます。スクリプトを使用した派生プロパティは、バージョン、階層およびノードで使用できます。

表12-1 プロパティ・レベルの説明

プロパティ・レベル パラメータ オブジェクト

バージョン

version

VersionObject

階層

hierarchy

HierarchyObject

グローバル・ノード

node

NodeObject

ローカル・ノード

node

LocalNodeObject

詳細は、次を参照してください:

ノード派生プロパティ

このコンテキストでは、nodeと呼ばれるパラメータが渡されます。グローバル・プロパティの場合、nodeはNodeObjectです。ローカル・プロパティの場合、nodeはLocalNodeObjectです。派生プロパティのスクリプトは値を戻す必要があり、その値は、評価または実行されるプロパティのデータ型に適切であることが必要です。スクリプトにより戻された値がプロパティのデータ型と一致しない場合は、強制されます: たとえば、ブール・プロパティに戻されたnull値は、falseとみなされます。

注:

すべてのOracle Data Relationship Managementのプロパティ・データ型に、JavaScript表現が存在するわけではありません。データ型の変換を参照してください。

バージョンおよび階層のプロパティ

このコンテキストでは、VersionObjectを参照するバージョン・パラメータ、またはHierObjectを参照する階層パラメータを使用します。スクリプトを定義する際、スクリプトを評価または実行している場合は、バージョンがロードされないことがあります。バージョンまたは階層の派生プロパティがアクセスするのが、別のバージョンおよび階層のレベル・プロパティのみの場合、バージョンのロード・ステータスに関係なく、プロパティが計算されます。バージョンまたは階層の派生プロパティがノード・レベルの情報にアクセスを試行する場合は、バージョンがロードされている必要があり、ロードされないと、プロパティの計算でエラー値が生成されます。たとえば、バージョン・レベル・プロパティが孤立のリストの取得を試行すると、バージョンがロードされていない場合には、そのプロパティによりエラー値が生成されます; バージョンがロードされると、同じプロパティにより正しい値が生成されます。