要求のエスカレート

まれに、ワークフロー・ステージに必要なタスクを承認者が実行できない場合があります。この状況は、ワークフロー・モデルまたはデータ・アクセスが、特定タイプの要求を処理するために適切に構成されていない場合や、ユーザーが続行する方法を理解していない場合に発生します。ユーザーには、請求された要求をデータ・マネージャの役割を持つユーザーおよびワークフロー・モデルのコミット・ステージに構成されたワークフロー・ノード・アクセス・グループのメンバーであるユーザーをエスカレートして、状況の解決に携わらせるオプションが用意されています。

エスカレートすると、要求はこれらのユーザーに割り当てられ、ステージの通常の承認者は、要求を請求して参加することができなくなります。エスカレート中、データ・マネージャおよび割り当てられているワークフロー・ノード・アクセス・グループのメンバーは要求の変更、要求に関連するデータの直接編集、参加しているユーザーのワークフロー・データ・アクセス権の変更、またはワークフロー・モデルを変更するためのアプリケーション管理者への問合せを行うことができます。これらのユーザーが要求の続行を許可すると、要求のエスカレートが解除され、ワークフロー・ステージの元のユーザー・グループに再割当てされます。

要求をエスカレートするには:

  1. ワークリストから、請求された要求を開きます。
  2. 「エスカレート」ボタンをクリックします。
  3. エスカレートを説明するコメントを入力し、「OK」をクリックします。

例8-2 自動エスカレーション

要求がワークフロー・パスの次のステージに割り当てられると、Oracle Data Relationship Managementでは、ワークフロー・モデルのステージに関連付けられたユーザー・グループが、要求内の要求アイテムのデータに対する適切なワークフロー・アクセス権を持つユーザー・グループと照合され、そのステージの要求に参加できるユーザーが判断されます。通常、この交差はステージごとに少なくとも1人のユーザーになりますが、特定のステージに一致するユーザーが存在しない場合もあります。

いずれかの要求アイテムに必要な値がない場合、ステージに構成されている検証に失敗した場合、またはステージで承認が必要な場合、要求を次のステージに移動できません。この場合、要求はそのステージに自動的にエスカレートされます。