インポートは、最大5つのセクションで構成されています。各インポート・セクションは、特定粒度の一連のソース・データに対応します。インポート・セクションの全レコードの列数は、同一にする必要があります。ソース・ファイルのインポート・セクションは、接頭辞、ラベルおよび接尾辞で構成された一意のセクション・ヘッダーで識別されています。インポート・セクションは、同じタイプの複数のセクションで構成できますが、タイプが同一のすべてのセクションで列数を同じにする必要があります。データベース・ソースの場合、各インポート・セクションは単一のデータベース表またはビューにマップされています。
表12-1 インポート・セクション
インポート・セクション | 説明 |
---|---|
バージョン |
新規バージョンのプロパティ値 このインポート・セクションは、インポートで作成された新しいバージョンの名前または説明を、実行ごとに変える場合や、バージョン・プロパティ値をロードする場合にのみ必要です。 必須列: 「バージョン名」 |
階層 |
インポート・プロセス、その最上位ノード、および各階層のプロパティ値により作成される階層 このセクションは、階層関係を使用してノード同士を関連付ける際に必要です。 必須列: 「階層名」、「最上位ノード」 |
ノード |
各ノードのインポート・プロセスおよびグローバル・ノードのプロパティ値により作成されるノード 階層に関連付けられていないノードは、新しいバージョンに孤立としてインポートされます。 必須列: 「ノード名」 |
関係 |
階層内のノード間の親子関係、および子ノードのグローバルまたはローカル・ノードのプロパティ値 このセクションは、階層関係を使用してノード同士を関連付ける際に必要です。インポートされる階層の最上位ノードに直接または間接的に関連付けられているノードは、挿入によってノードのインスタンスが重複する場合を除き、階層に挿入されます。 必須列: 親ノード名、「ノード名」 |
階層ノード |
指定した階層に固有のローカル・ノード・プロパティ値 このセクションを使用する場合は、階層インポート・セクションが必要です。 必須列: 「階層名」、「ノード名」 |
例12-1 ファイルのインポート例
[version] My Version [hier] Balance Sheet,BALSHEET [node] 1000,Assets 2000,Liabilities 3000,Equity [relation] BALSHEET,1000 BALSHEET,2000 BALSHEET,3000
引用符で囲まれた文字列とフォーマットの保持
インポート・プロセスは引用符で囲まれた文字列、タブおよびキャリッジ・リターンのフォーマットを保持できます。引用およびフォーマットを保持するセクションの場合、インポート・ファイル内のセクション全体を引用符で囲みます。セクション内の引用符で囲まれたアイテムの場合、さらに引用符で囲む必要があります。インポートでの引用符で囲まれた文字列の処理は、「引用符で囲まれた文字列を削除」パラメータによって有効化されます。引用符で囲まれた文字列の処理および削除を有効にするには、このオプションを選択する必要があります。
たとえば、次のセクション内のフォーマットおよび引用符で囲まれた文字列を保持する場合:
IF (@ISMBR("Plan") AND @ISMBR(&NextYear)) "Units"->"P_TP1"->"YearTotal" / "Avg Order Size" / "Close Rate" * "Travel %"; ELSEIF (@ISMBR("Forecast") AND @ISMBR(&NextYear)) "Units"->"P_TP1"->"Rolling" /"Avg Order Size" / "Close Rate" * "Travel %"; ENDIF
次のように引用符を追加します:
"IF (@ISMBR(""Plan"") AND @ISMBR(&NextYear)) ""Units""->"P_TP1"->""YearTotal"" / ""Avg Order Size"" / ""Close Rate"" * ""Travel %""; ELSEIF (@ISMBR(""Forecast"") AND @ISMBR(&NextYear)) ""Units""->""P_TP1""->""Rolling"" /""Avg Order Size"" / ""Close Rate"" * ""Travel %""; ENDIF"
注:
セクションで一重引用符が使用されている場合、それらのアイテムを一重引用符でさらに囲みます。