ユーザー・ディレクトリの検索順の管理

システム管理者が外部ユーザー・ディレクトリを構成すると、Oracle Hyperion Shared Servicesにより自動的にユーザー・ディレクトリが検索順に追加され、ネイティブ・ディレクトリの検索順より上位の次の使用可能な検索順が割り当てられます。検索順は、Oracle Enterprise Performance Management Systemでユーザーとグループについて検索する際、構成されたユーザー・ディレクトリ間を循環するために使用されます。

システム管理者はユーザー・ディレクトリを検索順から除去できます。この場合、Shared Servicesにより残りのディレクトリの検索順が自動的に再割当てされます。検索順に含まれないユーザー・ディレクトリは、認証およびプロビジョニングのサポートに使用されません。

注:

Shared Servicesは、指定されたアカウントを検出するとユーザーまたはグループの検索を停止します。EPM Systemユーザーの大部分が存在する企業ディレクトリを検索順の一番上に配置することをお薦めします。

デフォルトでは、ネイティブ・ディレクトリは検索順の最後のディレクトリとして設定されます。管理者は検索順を管理するために、次のタスクを実行できます。

ユーザー・ディレクトリの検索順への追加

新規に構成されたユーザー・ディレクトリは、検索順に自動的に追加されます。検索順からディレクトリを除去した場合、検索順の最後にそれを追加できます。

検索順にユーザー・ディレクトリを追加するには:

  1. システム管理者としてOracle Hyperion Shared Services Consoleにアクセスします。Shared Services Consoleの起動を参照してください。

  2. 「管理」「ユーザー・ディレクトリの構成」の順に選択します。

  3. 検索順に追加する非アクティブなユーザー・ディレクトリを選択します。

  4. 「含む」をクリックします。

    このボタンは、検索順にないユーザー・ディレクトリを選択している場合のみ使用可能です。

  5. 「定義済ユーザー・ディレクトリ」画面に戻るには、「OK」をクリックします。

  6. Oracle Hyperion Foundation Servicesとその他のEPM Systemコンポーネントを再起動します。

検索順の割当ての除去

検索順からユーザー・ディレクトリを除去してもディレクトリ構成が無効にならず、ユーザー認証のために検索されるディレクトリのリストからユーザー・ディレクトリが除去されます。検索順に含まれないディレクトリは、「非アクティブ」ステータスに設定されます。管理者が検索順からユーザー・ディレクトリを除去すると、他のユーザー・ディレクトリに割り当てられている検索順は自動的に更新されます。

注:

ネイティブ・ディレクトリは検索順から削除できません。

検索順からユーザー・ディレクトリを除去するには:

  1. システム管理者としてShared Services Consoleにアクセスします。Shared Services Consoleの起動を参照してください。

  2. 「管理」「ユーザー・ディレクトリの構成」の順に選択します。

  3. 検索順から除去するディレクトリを選択します。

  4. 「除外」をクリックします。

  5. 「OK」をクリックします。

  6. 「ディレクトリの構成結果」画面で「OK」をクリックします。

  7. Foundation Servicesとその他のEPM Systemコンポーネントを再起動します。

検索順の変更

各ユーザー・ディレクトリに割り当てられているデフォルトの検索順は、ディレクトリが構成されたシーケンスに基づきます。デフォルトでは、ネイティブ・ディレクトリは検索順の最後のディレクトリとして設定されます。

検索順を変更するには:

  1. システム管理者としてShared Services Consoleにアクセスします。Shared Services Consoleの起動を参照してください。

  2. 「管理」「ユーザー・ディレクトリの構成」の順に選択します。

  3. 検索順を変更するユーザー・ディレクトリを選択します。

  4. 「上へ移動」または「下へ移動」をクリックします。

  5. 「OK」をクリックします。

  6. Foundation Servicesとその他のEPM Systemコンポーネント、およびShared ServicesセキュリティAPIを使用するカスタム・アプリケーションを再起動します。