メタデータ・ルール詳細の定義

単一セグメントまたは単一チャートフィールドのマッピングでは、ソースとターゲット・ディメンション・メンバーとの間の単純な1対1のマッピングを定義します。単一セグメントまたは単一チャートフィールドのマッピングを作成する場合は、オプションで次の内容を定義できます:

  • メンバーの接頭辞または接尾辞のタイプと値

  • ソース・システムから抽出するセグメント階層

  • 孤立メンバーの処理

  • 勘定科目の統計的な処理

マッピングの詳細を定義するには:

  1. オプション: 「接頭辞/接尾辞のタイプ」で、「接頭辞」または「接尾辞」を選択します。
  2. 「接頭辞/接尾辞の値」で、メンバーの接頭辞または接尾辞を入力します。

    メンバー接頭辞は、ソース・メンバー・コードの前に挿入されます。オプションではありますが、対象のメンバーがターゲット・アプリケーションに存在しない場合、対応するディメンションに対して定義されている接頭辞をセグメント値に付けることは重要です。

    メンバー接尾辞は、ソース・メンバー・コードの後に挿入されます。

    注:

    次のステップを実行して親から始まる階層領域を定義する場合、Oracle Hyperion PlanningOracle EssbaseおよびOracle Hyperion Financial Managementではメンバーは同じルート下にある親にロール・アップできない点に注意してください。抽出の際には、すべてのノードが1つの親を持つ階層を指定します。E-Business Suiteでは、セグメント値を2つの親へロールアップできるインスタンスがサポートされています。

  3. 「名前を別名に連結」を選択して、名前と別名を連結します。
  4. 「EPMAオプション」で、EPMAメタデータ・ロード・オプションを選択します。

    メタデータのロード・オプション:

    • プライマリとしてマージ - 「プライマリとしてマージ」ではすべてのセクションが処理され、ソースには存在するが、共有ライブラリまたはターゲット・アプリケーションには存在しない新規ディメンション、メンバー、関係、プロパティおよび関連付けが追加されます。ディメンション、メンバー、関係、プロパティまたは関連付けが除去されることはありません。ソースで指定されているディメンション、関係、メンバーまたはプロパティが共有ライブラリまたはターゲット・アプリケーションに存在する場合、ソースで指定された値で上書きされます。(メンバーは移動されませんが、上書きされます。)ソースに含まれていないプロパティは、共有ライブラリまたはターゲット・アプリケーションでは変更されません。

      注:

      あるメンバーが1つのディメンションで複数のインスタンスを持つ場合、「IsPrimary」列で、どのインスタンスがプライマリで、どのインスタンスが共有かを指定します。IsPrimaryパラメータはオプションですが、使用を強くお薦めします。定義しないままにすると、デフォルトの「TRUE」に設定され、メンバーがプライマリであると想定されます。IsPrimaryパラメータを定義しないか、プライマリとして定義されたメンバーが重複する場合、インポート結果ファイルに警告が表示されます。

    • 移動としてマージ - このモードでは、IsPrimaryでTRUEに設定したメンバーのみが処理され、他のものは無視されます。処理中、メンバーのプライマリのロケーションを指定する最初の行が実行され、別のプライマリのロケーションを指定している後続の行はすべて無視されて、警告メッセージが表示されます。

    • 置換 - すべての新規要素が追加され、すべてのプロパティ更新が行われます。ソースで指定されていないメンバーやメンバー関係は、共有ライブラリまたはターゲット・アプリケーションから除去されます。置換モードを使用すると、親の下のメンバーの順序も変更できます。ソースに含まれていないプロパティは、共有ライブラリまたはターゲット・アプリケーションでは変更されません。

      このモードでは、インポート・ファイルで定義されていないかぎり(IsPrimaryでFALSEに設定)、共有メンバーは作成されません。このモードにより、新規の親の下にあるプリマリ・メンバーを検出し、移動として処理できます。

      注:

      「置換」オプションには、「順序変更タイプ」および「既存メンバーの順序変更」オプションが表示されません。

  5. E-Business Suiteソース・システムの場合:
    1. PlanningおよびEssbaseアプリケーションの場合 — 勘定科目ディメンションのマッピングの詳細。「貸借対照表勘定科目のタイム・バランス・プロパティ」「損益計算書勘定科目のタイム・バランス・プロパティ」を選択します。

      タイム・バランス・プロパティにはサマリー期間の値の計算方法を指定します。「フロー」に設定すると、期間合計として要約期間のすべての値の集約になります。「タイム・バランス」プロパティが「バランス」に設定されている場合、期間合計のサマリー期間の終了値とみなされます。

    2. 「階層領域」タブから、「追加」をクリックして階層領域を定義します。
    3. イメージは「検索」ボタンを示しますをクリックするか、または最上位の親を入力します。
    4. 「基本階層」を選択します。

      基本階層は階層の基本となる部分で、同じ親を共有する階層の部分を示します。基本階層のすべての非共有メンバーには、「データの保管」プロパティが設定されています。ただし、共有メンバーには「データの保管」を設定できません。

    5. 階層の接頭辞または接尾辞を選択し、次に接頭辞/接尾辞の値を入力します。

      親の接頭辞は親のみに適用されます。代替ロールアップ階層を使用可能にするには、接頭辞/接尾辞の値を親メンバーにのみ適用します。親メンバーは共有できない、一意の名前を持ちます。また、親メンバーはデータを保管しません。

  6. PeopleSoftソース・システムの場合:
    1. 「階層領域」タブから、「追加」をクリックして階層領域ツリーを定義します。
    2. 「ツリー」に、階層構造のツリー名を入力します。

      ツリーは、選択したデータベース・フィールドの集計ルールのグループを表す階層構造を示します。たとえば、ツリーには、レポート目的で製造ロケーションの集計やロール・アップの方法を指定できます。また、どの部署をテリトリに、どのテリトリを地域に、どの地域を国に集計するかを指定することにより、ツリーで組織内のレポート関係を表すこともできます。同様に、ツリーでカタログ内のアイテムを分類することもできます。

    3. 「発効日」で、ツリーの発効日を指定します。

      ツリーで発効日を使用すると、新しいオブジェクト、部署、レポート関係または組織構造を事前に指定し、それらが自動的に発効するように設定できます。また、現在のデータまたは履歴データに関するレポートの作成時に、過去、現在または将来の発効日をツリーで使用することもできます。

    4. イメージは「検索」ボタンを示しますをクリックするか、または最上位の親を入力します。
    5. 「基本階層」を選択します。

      基本階層では、親を共有する他の階層部分は共有されます。これらを「データの保管」に設定することはできません。ただし、非共有メンバーには「データの保管」プロパティが設定されています。基本階層のすべての非共有メンバーには、「データの保管」プロパティが設定されています。ただし、共有メンバーには「データの保管」を設定できません。

    6. 階層の接頭辞または接尾辞を選択し、次に接頭辞/接尾辞の値を入力します。

      親の接頭辞は親のみに適用されます。代替ロールアップ階層を使用可能にするには、接頭辞/接尾辞の値を親メンバーにのみ適用します。親メンバーは共有できない、一意の名前を持ちます。また、親メンバーはデータを保管しません。

    7. 「ソース孤立メンバーの処理方法の選択」で、孤立メンバーの処理方法を選択します。
      • 無視 - 孤立メンバーはソースから抽出されません。

      • ルート・メンバーとして作成 - ルート・メンバーが作成され、孤立メンバーは作成されません。すべてのメンバーが階層の最上位レベルに作成されます。

      • 子として作成 - 孤立メンバーは、「子として作成」フィールドの右側の入力フィールドで指定したメンバーの子として配置されます。

  7. Planningのみ: 勘定ディメンションおよびエンティティ・ディメンションの「プラン・タイプ」を選択します。
  8. Financial Managementのみ: エンティティ・ディメンションをマップする場合は、ソース・システムに応じて会社間セグメントの次の詳細を入力します:
    • 会社間セグメント値

    • 会社間のデフォルトについて、「はい」または「いいえ」を選択します。

    会社間セグメントが定義されているシナリオでは、会社間セグメントに基づいて会社間トランザクションが識別されます。通常、会社間における売掛金および買掛金の会計処理に必要な標準勘定科目セットは1つです。

    会社間セグメントが定義されていないシナリオでは、標準勘定科目セグメントに基づいて明示的に会社間トランザクションを指定します。通常、取引パートナ会社間の売掛金勘定および買掛金勘定のすべての組合せがあります。会社間における売掛金および買掛金の状態は、これらの標準勘定科目を使用した場合にのみ特定されます。

  9. 「保存」をクリックします。