エンティティ・ディメンションは、管理構造および法的な報告構造などの会社の組織構造を表します。エンティティは、部門、子会社、工場、地域、国、法的部門、事業部門、部署、その他の組織単位などを表すことができます。エンティティは無制限に定義できます。
会社間ディメンションは、勘定科目に存在するすべての会社間残高を表します。このディメンションは、勘定科目ディメンションとOracle Hyperion Financial Managementの任意のカスタム・ディメンションを組み合せて使用する予約ディメンションです。
Financial Managementの場合、エンティティ・ディメンションのメンバーにおいて、会社間メンバーであるメンバーにIsICPプロパティが設定されていることが必要です。アプリケーションが移入されると、Oracle Hyperion EPM Architectにより、ICP (会社間)エンティティとしてフラグ設定されているエンティティ・メンバーに基づいて適切なメンバーがICP (会社間)ディメンションに移入されます。
E-Business Suiteには、ソース・セグメントをエンティティ・ディメンションにマップするシナリオとして次の2つがあります: 1) 会社間セグメントがソース勘定体系に存在します。2) 会社間セグメントがソース勘定体系に存在しません。PeopleSoftでは、ビジネス・ユニットがエンティティにマップされ、関連会社がICPにマップされます。
Oracle Hyperion Financial Data Quality Management, Enterprise Editionで設定されるプロパティを次に示します(設定されていないプロパティは、アプリケーションまたはPerformance Management Architectによってデフォルト設定されます。)
表1-4 エンティティおよび会社間の必須プロパティ
プロパティ | アプリケーション・タイプ | 移入方法/値 |
---|---|---|
名前 | 連結、システム | ソース会計エンティティ内のコード/値から移入されます。 |
説明 | システム | ソース会計エンティティ内の名前から移入されます。 |
IsICP | 連結 |
ソース内に会社間セグメントが存在する場合、このフラグは、定義されているルールに従って自動的に設定されます。 会社間セグメントが存在しない場合、このプロパティの設定方法を指定します。エンティティおよび会社間を参照してください。 ICPトランザクション・データを正しくロードするには、ICPに参加する勘定科目に対してプロパティISICP ="Y"を手動で設定する必要があります。Performance Management Architectでは、プロパティ・グリッドを使用してプロパティを変更できます。Financial Managementクラシック・アプリケーション管理を使用する場合、メタデータを抽出し、更新してから、再インポートします。プロパティを変更した後、ICPトランザクションに関するデータを正しくロードできるようになります。 |
通貨 | 連結、Essbase、Planning |
Financial Managementターゲット・アプリケーションの場合: エンティティ通貨は、エンティティ・ディメンションのマッピング・ルールに定義されているデフォルトに基づいて設定されます。(すべてのメンバーに同じ通貨が割り当てられます。)管理者として、ソースの機能通貨がデフォルトのエンティティ通貨と一致していることを確認してください。 |
注:
FDMEE統合の一部として設定されるのはこれらのプロパティのみであり、他のプロパティはすべて新しいメンバーの作成時にデフォルト設定されます。プロパティが元々FDMEEによって設定された場合、後でそのプロパティを変更すると、プロパティは上書きされます。