計算スクリプトの使用

データをOracle EssbaseまたはOracle Hyperion Planningにロードすると、Oracle Hyperion Financial Data Quality Management, Enterprise Editionでカスタムの計算スクリプトを実行できます。計算スクリプトとは一連の計算コマンド、等式および式であり、これらを使用すると、データベース・アウトラインによる定義以外の計算を定義できます。計算スクリプトはEssbaseおよびPlanningで定義されます。

カスタム計算スクリプトは、ターゲット・アプリケーションと確認エンティティ・グループでサポートされます。ターゲット・アプリケーションの場合:

  • スクリプトをパラメータ化して、各スクリプトにパラメータを指定できます。

  • データ・ロードの前後に実行するようにスクリプトを割り当てます。

  • スクリプトには適用可能スコープを割り当てます。「アプリケーション」レベル、「カテゴリ」レベル、「ロケーション」レベルおよび「データ・ルール」レベルにスコープを設定できます。最低レベルに割り当てられたスクリプトは、上位レベルのスクリプトよりも優先されます。データ・ルールが最低レベルで、アプリケーションが最高レベルです。1つのレベルのスクリプトだけが実行されます。

計算スクリプトを追加するには:

  1. 「設定」タブの「登録」で、「ターゲット・アプリケーション」を選択します。
  2. 「計算スクリプト」タブで計算スクリプトを選択します。
  3. イメージは「編集」ボタンを示します。をクリックして、「パラメータ」ウィンドウを表示します。
  4. Planningアプリケーションの場合のみ、計算スクリプトに定義されたパラメータを取得するための「プラン・タイプ」を選択します。
  5. 「追加」をクリックして、スクリプト・パラメータを追加します。
  6. スクリプトに定義されたパラメータを選択します。

    また、「参照」をクリックしてパラメータを選択し、「OK」をクリックすることもできます。パラメータ名を手動で入力することもできます。

  7. 定義済の値を「スクリプト値」で選択するか、「カスタム」を選択して独自のスクリプト値を指定します。
  8. オプション: 「スクリプト値」フィールドで「カスタム」を選択した場合は、「カスタム」に値を入力します。

    たとえば、0001と入力します。

  9. 「OK」をクリックします。
  10. 「スクリプト名」にスクリプトの名前を指定します。
  11. イメージは「編集」アイコンを示します。をクリックして、計算スクリプトのパラメータを追加します。

    計算スクリプトの使用を参照してください。

  12. 「スクリプト・スコープ」で適用可能スコープを選択します。

    最低レベルに割り当てられたスクリプトが上位レベルのスクリプトよりも優先されることに注意してください。

    使用可能なスコープ(降順):

    • アプリケーション(デフォルトのスコープ)

    • カテゴリ

    • ロケーション

    • データ・ルール

  13. 「スコープ・エンティティ」で、スクリプト・スコープに関連付ける特定の値を選択します。

    たとえば、スクリプト・スコープが「ロケーション」の場合は、アプリケーションに関連付けられているロケーションを選択します。

    「スコープ・エンティティ」は「アプリケーション」スクリプト・スコープに対して無効です。

  14. 「イベント」で、計算スクリプトを実行するイベントを選択します。

    使用可能なイベント:

    • データ・ロード前

    • データ・ロード後

    • 確認前

    • 確認後

  15. 「シーケンス」に、スクリプトが実行される順序を指定します。

    複数のスクリプトを1つのイベントで実行できるため、このシーケンス値によって各スクリプトを実行する順番を指定します。任意の数を入力できますが、数がイベント内で一意である必要があります。

  16. 「保存」をクリックします。