図2-4は、年のデータを合計する式の使用例を示しています。
図2-4 年のデータを合計する式
この式の結果のレポートには、次が含まれます。
"Product"ディメンションの月次合計
すべての月の合計。Sum
関数で計算します
1か月当たりの平均。Avg
関数で計算します
Oracle Hyperion Financial Reporting Web Studioを使用してこの例を作成するには:
行に"Product "があり列に"Year"があるグリッドを作成します。
"Year"をダブルクリックすると、メンバー選択ウィンドウが表示されます。
選択したペインに12か月すべての月を配置し、"Year"を除去します。
"年間の合計"および"月間の平均"を求める2つの式の列を挿入します。
この例では:
"Year"メンバーの月の外側にある最初の式の列には、各月の数値を合計するSum
関数が含まれます。すべての月が1つのセルで定義されているので、参照はそのセルの位置になります。
式を次に示します。
Sum(Cell[A1])
2番目の式の列は、"Year"メンバーの月の平均を計算します。1年には12か月あるので、Avg
関数は月間のすべての合計を足した合計を12で割ります。
式を次に示します。
Average(Cell [A,1])
一般に、グリッドでデータを計算する式を指定するには、行や列の式を指定する方法とセルの式を指定する方法の2つがあります。
行/列 - 行または列の各セルに対し、行全体または列全体に1つの式を適用します。
式を定義するには、式の行または列ヘッダーを選択して行全体または列全体をハイライトし、式バーに式を入力します。行/列の式を適用すると、パフォーマンスが向上します。
セル: 式の行または式の列のセルのみに1つの式を適用します。
式を定義するには、セルを選択し、「セルのプロパティ」の「カスタム式を使用」を選択し、式バーに式を入力します。
セルが式の行および式の列と交差する場合、セルの式として行の式または列の式を使用できます。詳細は、セル・レベルでの計算を参照してください。
行または列の各セルで式が繰り返される場合は、"行/列"の式を使用します。各セルで異なる式が実行される場合は、"セル"の式を使用します。