環境の構成
障害リカバリ用の環境を構成するには、次のステップを実行する必要があります:
本番サイトでOracle Enterprise Performance Management Systemをインストールして構成します。
ランタイム実行ファイルおよびデータは、複製可能なパーティション上に置く必要があります。
論理サービスを形成するために、分散されたサービスをクラスタ化する必要があります。
スタンバイ・サイトのホスト名が本番サイトのホスト名と異なる場合、スタンバイ・サイトにホスト名の別名を設定します。ホスト名の要件を参照してください。
本番サイトでのEPM Systemの構成が完了したら、スタンバイ・サイトにEPM Systemをインストールして構成します。
<DOMAIN_HOME>\config\fmwconfig\keystores.xml
<DOMAIN_HOME>\config\fmwconfig\cwallet.sso
<DOMAIN_HOME>\config\fmwconfig\bootstrap\cwallet.sso
データベースの複製を設定します。
注:
複製にはバックアップおよび復元手順を使用できます。
スタンバイ・サイトを使用可能にします。
本番サイトおよびスタンバイ・サイト間のミラーリングを無効化します。
アプリケーションごとにクラッシュ・リカバリ手順を実行し、Oracle Essbaseを回復します。Oracle Enterprise Performance Management Systemバックアップおよびリカバリ・ガイドの第4章のEssbaseコンポーネントを参照してください。
スタンバイ・ホストのサービスを起動します。
ホスト名の要件
EPM System障害リカバリのデプロイメントには、本番サイトとスタンバイ・サイト間でホストの参照を解決する手段が必要です。以下のオプション(推奨する順に記載)のいずれかを構成で使用してください:
本番サイトおよびスタンバイ・サイトが別々のネットワーク上にあります。
完全修飾ホスト名は両方のサイトで同じにできます。
本番サイトおよびスタンバイ・サイトは異なるDNSを持ち、ホスト名をネットワーク上の正しいIPアドレスに解決できます。
スタンバイ・サイトには、障害の発生時にアクティブ化されるスタンバイDNSを使用できます。
本番ホスト名は/etc/hosts
ファイルによってスタンバイ・サイトのローカルIPアドレスに解決されます。
本番サイトとスタンバイ・サイトでホスト名が異なり、スタンバイ・サイトに個別のDNSがない場合、次に示すとおり、メインのサーバーが別名の中で最初のエントリとなるように、スタンバイ・サイトに本番サイトのサーバーの別名を設定します。
図9-2 ホスト名の別名の設定
データベースの推奨事項
障害リカバリ環境におけるデータベースの推奨事項:
スタンバイ・サイトのデータベース・ホスト名別名を使用します。
データ・リポジトリにOracle Data Guard構成を使用します。
計画的な構成の変更時には、Oracle Data Guardとデータベースの同期化を強制します。