Autonomous Databaseでのユーザーの役割および権限の管理

Autonomous Databaseでユーザーの権限および役割を管理するには、いくつかの方法があります。Oracle Database Actionsのデータベース・ユーザー・カードまたはクライアント側のツールを使用してデータベースに接続し、権限および役割を管理できます。

Autonomous Databasesには、DWROLEという名前の事前定義済データベース役割が付属しています。この役割は、Autonomous Databaseユーザーに共通権限を提供します。使用要件によっては、ユーザーに個別の権限を付与する必要がある場合もあります。

  • ADMINユーザーとして、DWROLEを付与します。たとえば、次のコマンドでは、ユーザーadb_userDWROLEを付与します:
    GRANT DWROLE TO adb_user;
  • ユーザーがデータをロードする必要がある場合、次のいずれかを実行して、データのロードに必要な権限を追加します:
    • CREATE USERを持つ新規ユーザーに割当てを追加するか、ALTER USERを持つ既存のユーザーの割当てを変更します。例:
      CREATE USER sales 
           QUOTA 5M on DATA;
      ALTER USER sales 
           QUOTA 1G on DATA;
    • ユーザーにUNLIMITED TABLESPACE権限を付与します。たとえば、次のコマンドでは、無制限の表領域権限をユーザーadb_userに付与します:

      注:

      UNLIMITED TABLESPACE権限を付与されたユーザーは、割り当てられたすべてのストレージ・スペースを使用できます。UNLIMITED TABLESPACE権限を持つユーザーから表領域のアクセス権を選択的に取り消すことはできません。選択的アクセス権または制限付きアクセス権は、権限を取り消した後でのみ付与できます。
  • DWROLEの権限は次のとおりです:
    CREATE ANALYTIC VIEW
    CREATE ATTRIBUTE DIMENSION
    ALTER SESSION
    CREATE HIERARCHY
    CREATE JOB
    CREATE MATERIALIZED VIEW
    CREATE MINING MODEL
    CREATE PROCEDURE
    CREATE SEQUENCE
    CREATE SESSION
    CREATE SYNONYM
    CREATE TABLE
    CREATE TRIGGER
    CREATE TYPE
    CREATE VIEW
    READ,WRITE ON directory DATA_PUMP_DIR
    EXECUTE privilege on the PL/SQL package DBMS_CLOUD
    EXECUTE privilege on OCI PL/SQL SDK