アップグレードおよび更新のヒントとトラブルシューティング

11.2.6から11.2.8へのインプレース更新の実行後にエラー

問題: EPM Systemリリース11.2.8で、11.2.6から11.2.8へのインプレース更新の実行後に、SSLモードで構成されたActive Directoryがエラー・メッセージEPMCSS-05138:Failed to validate Security configuration. Failed to connect. Invalid values for host or port. Enter a valid value(s).により失敗しますSharedServices_Security.logファイルに次のエラー・メッセージも示されます:

[SRC_CLASS: com.hyperion.css.spi.util.jndi.GenericJNDIHelper] [SRC_METHOD: getLookUpContext] THROW[[EPMCSS-05811: Failed to validate directory configuration.MSADSSL Error connecting to host.RootCause : simple bind failed: <AD host name>:636.Verify LDAP user directory configuration.Nested Exception:javax.naming.CommunicationException: simple bind failed: <AD host name>:636 [Root exception is javax.net.ssl.SSLHandshakeException: sun.security.validator.ValidatorException: PKIX path building failed: sun.security.provider.certpath.SunCertPathBuilderException: unable to find valid certification path to requested target]

前述のシナリオは、SSLハンドシェイクがFoundationServices0とActive Directoryの間で失敗し、ドキュメントに従って次の場所にActive Directory証明書をデプロイしている場合でも、それを検出できないことを示しています。

<ORACLE_MIDDLEWARE>\jdk\jre

ただし、11.2.8 FoundationServices0では、java.homeは次の場所を参照しているため、証明書を処理できず、SSLHandshakeExceptionが表示されます:

<ORACLE_MIDDLEWARE>\jdk\java

解決策:

  1. Active Directory SSL証明書を次の場所にインポートします:
    1. keytool -import -alias ******** -keystore <ORACLE_MIDDLEWARE>\jdk\java\lib\security\cacerts -trustcacerts -storepass changeit -file <ORACLE_MIDDLEWARE>\jdk\java\lib\security\******.crt

      注:

      リリース11.2.8以降、<ORACLE_MIDDLEWARE>\jdk\javaフォルダが使用できなくなったため、これは適用不可になりました
    2. keytool -import -alias ******** -keystore <ORACLE_MIDDLEWARE>\jdk\jre\lib\security\cacerts -trustcacerts -storepass changeit -file <ORACLE_MIDDLEWARE>\jdk\jre\lib\security\security\******.crt
  2. すべてのEPMデプロイメントで前述のステップを繰り返します。
  3. すべてのEPMサーバーを再起動します。

更新の適用または再インストールのインストール・タスクの失敗

問題: 「更新の適用」または「再インストール」のすべてのインストール・タスクが失敗します。

InstallShield操作が失敗します。InstallShield VPDレジストリが破損している可能性があり、次のエラーが表示されます:

ERROR: ismpEngine-install-stderr.log,com.installshield.database.EmptyResultException: Empty result [SELECT Publicly_SharedFROM Installed_Software_ObjectWHERE Installed_Software_Object_Id=? ]at com.installshield.database.SQLProcessor.queryBoolean(Unknown Source)

解決策:

  1. フォルダMiddleware_Home\EPMSystem11R1\_vpddbの名前をMiddleware_Home\EPMSystem11R1\_vpddb_backupなどに変更します。
  2. 「更新の適用」または「再インストール」を再実行します。

VPDレジストリが再生成されます。

Linuxでの更新時のOracle HTTP Serverインストール

問題: Linuxでの更新時にOracle HTTP Serverがインストールされない。

解決策: Linuxで更新しているとき、Oracle HTTP Serverのインストール中にエラーが発生した場合は、inventoryフォルダの\ContentsXMLInventory.xmlおよびComp.xmlをチェックして、ファイルにシンボリック・リンクが存在しないことを確認します。存在する場合は、物理アドレスに置き換えます。

FDMEEアップグレード

問題: FDMEEアップグレード・スクリプトの実行中に、次のエラーが発生する場合があります:

aif_migrate.dtsx (MS SQLの場合)またはaif_import.par (Oracleの場合)

解決策: システムをチェックし、ソース・システムFDMEEがリリース11.1.2.4 220にパッチ適用されていることを確認します。パッチには、特に、列の長さに関するエラーが多数発生する場合、リリース11.2にアップグレードする前に適用する必要がある、リポジトリに対する多数の変更が含まれます。

Financial Close ManagementまたはTax Governanceのリリース11.2へのアップグレード時のエラー

問題: リリース11.1.2.4スキーマをリリース11.2スキーマにインポートしているときに次のエラーが表示されます:

ORA-39083: オブジェクト型INDEX_STATISTICSの作成が次のエラーで失敗しました:: ORA-01403: データが見つかりません。 ORA-01403: データが見つかりません。 エラー文は次のとおりです: DECLARE IND_NAME VARCHAR2(60); IND_OWNER VARCHAR2(60); BEGIN DELETE FROM "SYS"."IMPDP_STATS"; SELECT index_name, index_owner INTO IND_NAME, IND_OWNER FROM (SELECT UNIQUE sgc1.index_name, sgc1.index_owner, COUNT(*) mycount FROM sys.ku$_find_sgc_view sgc1, TABLE (sgc1.col_list) myc

解決策: このエラーは無視してかまいません。

リリース11.2へのアップグレード後のFinancial Close ManagementまたはTax Governanceの開始の問題

問題: リリース11.2へのアップグレード後、サーバーの起動に問題が発生している場合、ドメイン名の差異の問題が生じている可能性があります。

解決策: WL_LLR_FINANCIALCLOSE0という表のREDCORDSTR列を、<Old_Domain>//FinancialClose0からEPMSystem//FinancialClose0 (デフォルト名)に変更します。WL_LLR_TAXMANAGEMENT0にも同じ変更が必要です。両方の環境の「ソース」および「ターゲット」がドメイン名も含めて同一である必要があります。環境が同じである場合、この問題は発生しません。