ステージの貸借一致レポートの生成

モデルを計算後、標準「ステージの貸借一致」レポートを使用して、未割当の費用を計上するため、割り当てられている値と入力値の貸借を一致させることで、実績を検証します。

費用データと収益データに対しては、別個にレポートを生成する必要があります。

注:

ステージの貸借一致レポートを生成するには、データベースをデプロイしてデータをロードし、データベースを計算しておく必要があります。

アウトライン構造は、各ステージに関する次の情報を提供します:

  • 入力 - 入力の貸借一致メジャーに関連付けられた値の合計

  • 出力合計は、宛先ステージでのすべての出力メジャー値の合計です。この値は、受入れ貸借一致のメジャーに関連付けられます。

  • 下位の各ステージへ出力される金額

  • 下位ステージへの出力の合計

  • 未割当の費用または収益の合計

  • アイドル費用または収益の合計

  • 過剰な費用または収益

モデルの内容に応じて、次の一部またはすべてのデータ・タイプが各モデル・ステージで使用できます:

表A-11 ステージの貸借一致レポートで使用されるデータのソース

メジャーまたは式 Oracle Essbaseメジャー名 データのソース
直接入力(ユーザーにより入力された費用または収益)
  • CostInput

  • RevenueInput

Essbase
Assg Input (割当済入力)
  • CostReceivedPriorStage

  • RevenueReceivedPriorStage

Essbase
合計入力 = 直接入力 + 割当済入力 計算済
割当済費用 CostAssignedPostStage

NetCostForAssignment

Essbase
各ステージを表す数値 CostReceivedPriorStageまたはCostAssignedPostStage

これらの数値は、前のステージから選択されたステージに割り当てられた費用を表します。計算済の数値をAssg Inputの数値と比較して、Essbaseに不整合がないかをチェックできます。

Essbase
合計出力 現在の行に含まれるすべてのステージのSUM 計算済
アイドル
  • IdleCost

  • IdleRevenue

Essbase
オーバードライブ
  • OverDrivenCost

  • OverDrivenRevenue

Essbase
未割当(Essbase内)
  • UnassignedCost

  • UnassignedRevenue

Essbase
未割当(Essbase内) = "合計入力" - "合計出力" - "アイドル" 計算済

計算済の値は、Essbaseからのデータと比較できます。

レポートを印刷するには、ブラウザ・メニューから「ファイル」「印刷」の順に選択します。

ステージの貸借一致レポートを生成するには:

  1. レポートを生成する前に、次のアプリケーションおよびサービスが実行されていることを確認します:
    • Oracle Hyperion Provider Services

    • Oracle Hyperion Shared Services

    • Essbase

    注:

    ステージの貸借一致レポートを生成するには、データベースをデプロイしてデータをロードし、データベースを計算しておく必要があります。

  2. オプション: 計算用データベースを使用してステージの貸借一致レポートを表示するには、レポートを生成する前に、計算用データベース(BSO)上でデフォルトのCalc Allを実行します。
  3. 開いているモデルで、「タスク領域」から、「検証」「ステージの貸借一致」の順に選択します。

    「ステージの貸借一致」画面が表示されます。

  4. モデルのPOVを選択し、「実行」 「実行」アイコン をクリックします。
  5. 「レイヤー」から、選択されているモデルの費用または収益レイヤーを選択します。
  6. 「ソース・データベース」から、生成するレポートのタイプを選択します:
    • レポート(ASOデータベースの結果) - 推奨

    • 計算(BSOデータベースの結果) - 計算用データベース(BSO)を使用してステージの貸借一致レポートを生成する前に、すべての計算およびデフォルトの計算を実行および完了しておく必要があります。

  7. 「実行」をクリックします。

    レポートが生成されます。


    「ステージの貸借一致」画面は、直接入力、割当済入力、ビジネス・ディメンション、合計出力、アイドル、オーバードライブや未割当のステージ値を選択および生成する際に使用します(使用可能な場合)。
  8. レポートを確認し、次の1つまたは複数の検証方法を使用して結果を確認します:
    • 入力合計 - 出力合計 - アイドル = 未割当の値

    • ステージに対するすべての配賦の合計 = 割当済入力

    • 未割当の値の合計 + アイドル = 直接入力

    • 事前定義のSmart View統合を「ステージの貸借一致」画面から起動することもできます。起動データ・ポイントは、「ステージの貸借一致」画面でハイパーリンクとして表示され、あるステージから別のステージに提供された値が存在します。入力または配賦データについて詳細にドリル・ダウンできます。たとえば、配賦の実行後に未割当費用へドリルダウンしたり、または同じ実行で使用された入力データを確認することができます。