Essbaseへのデータのロード

管理者および適切にプロビジョニングされたその他のユーザーは、Oracle Essbase Administration Servicesを使用せずにデータをOracle Essbaseにロードできるようになりました。ロード先のファイルには通常、配賦する金額やドライバ情報などの入力データが含まれます。Essbaseデータベースにロードされるデータ-ソース値を処理する方法をEssbaseに示すルール・ファイルをロードすることもできます。

ロードするファイルの形式はAdministration Servicesコンソールと同じです。

  • テキスト・ファイル・データ・オブジェクト(.txt) — IEssOlapFileObject.TYPE_TEXT

  • Excelワークシート・ファイル・データ・オブジェクト(.xls) — IEssOlapFileObject.TYPE_EXCEL

  • ルール・ファイル・オブジェクト(.rul) — IEssOlapFileObject.TYPE_RULES

これらのファイルの作成については、現在https://docs.oracle.com/en/で入手できるOracle Essbase Administration Servicesオンライン・ヘルプを参照してください(「アプリケーション - EPM」タブで最新バージョンのドキュメントを選択して、「Essbase」タブを選択)。

Oracle Hyperion Profitability and Cost Managementを使用してデータをEssbaseにロードするには:

  1. 開いている管理元帳で、「タスク領域」から、「計算」「データベースの管理」の順に選択します。「データ・ロード」タブをクリックします。

    「データ・ロード」画面が表示されます(図12-1)。

    図12-2 管理元帳の「データ・ロード」画面


    管理元帳の「データ・ロード」画面には、次のステップで説明する情報が表示されます。
  2. データ・ロードの処理方法を指定します。
    • オプション: 「ロード前にデータベースをクリア」を選択して、アプリケーションのアクティブ・キューブのすべてのデータをクリアします。既存のデータを保持する場合は、この設定を選択しないでください。

    • 「既存の値に追加」または「既存の値を上書き」を選択します。

  3. オプション: グローバル・ルール・ファイルがある場合は、参照して選択します。
  4. 「ファイルのロード」領域で、ロードするファイルを選択します。「アクション」メニューまたはボタンを使用して、次のタスクを実行します。
    • 「行の追加」または+ボタン — 「参照」ボタンが表示され、ロードするデータ・ファイルまたはルール・ファイルを選択できます

    • 「行の削除」またはXボタン — 選択した行を、ロードするファイルの表から削除します

    注:

    「表示」メニューを使用して、列の表示、非表示および順序変更を行い、表をデタッチして別のウィンドウにフロート表示できます。

  5. ファイルを選択したら、「ロード」をクリックしてファイルをOLAPサーバーにコピーし、データをファイルからEssbaseにロードします。

    「ジョブ・ステータス」領域で「ジョブ・ライブラリ」を選択して、ロードの進捗状況を追跡できます。

例12-1 ノート

ロードでは少なくとも各ファイルの最初のエラーがhpcm.logに記録され、「ジョブ・ライブラリ」に表示されます。可能な場合、1つのファイルにつき複数のエラーが記録されます。エラーに、どのレコードのどの列が間違っているかが示されます。アウトラインが空白の場合、またはロードされたファイルが空白、ロックされている、サイズ制限を超過している(データ・ファイルは2GB、ルール・ファイルは64KB)場合、またはデータ・ファイルにエラーが含まれる場合、エラーが記録されます。ファイルは、テキスト・ファイルまたはMicrosoft Excelファイルである必要があります。ファイル名は8文字以下にする必要があり、スペースや特定の文字(,=.+;[]など)を使用することはできません。

Microsoft Excelファイルとルール・ファイルを適切にロードするには、数値ディメンション・メンバーの名前の前に単一引用符を付ける必要があります('2013など)。Microsoft Excelデータ・ソースに書式設定を含めることはできません。色を「自動」または「塗りつぶしなし」に設定し、太字や斜体などのフォント設定を削除します。