管理元帳データベースのデプロイメント・プロセス

管理元帳データベースを最初にデプロイする際、「データベースの置換」オプションを選択して、完全なデータベースを作成する必要があります。最初のデプロイメントの後、計算用データベースの再デプロイメントが必要になったときには、すでにキューブにあるデータを保持するか再構築時に破棄するデプロイメント・オプションを選択できます。

デプロイメントで発生したすべてのエラーがhpcm.logに報告されます。

注:

  • 汎用ディメンションが動的階層タイプに関連付けられていると、レポート・キューブのデプロイメントが失敗します。ASOキューブでは、属性ディメンションを動的汎用ディメンションに関連付けることはできません。

  • データまたはアーティファクトをインポートする前に、Oracle Hyperion Enterprise Performance Management WorkspaceおよびOracle Essbaseにデータのバックアップを作成することをお薦めします。支援が必要な場合は、管理者にお問い合せください。

管理元帳データベースをデプロイするには:

  1. 開いているモデルで、「タスク領域」から、「計算」「データベースの管理」の順に選択します。

    「データベースの管理」画面が表示されます(図12-1)。

    図12-1 管理元帳の「Essbaseデプロイ」画面


    管理元帳の「Essbaseデプロイ」画面には、次のステップで説明する情報が表示されます。
  2. 「Essbaseデプロイ」タブが選択されていることを確認します。
  3. 「Essbase情報」の下で、次の情報を確認します:
    • 「クラスタ」には、モデルを含むEssbaseデータベース・サーバーの名前が表示されます。

    • 「計算用アプリケーション」には、デプロイされるアプリケーションの名前が表示されます。

    • 「計算用データベース」には、アプリケーションがデプロイされるEssbaseデータベースの名前が表示されます。

  4. 「デプロイ・オプション」で、管理元帳データベースのデプロイに適した「データベース・オプション」を選択します:
    • データベースの初回デプロイメント時には、すべての選択がグレー表示されます。このオプションにより、データベース全体が初めて作成されます。

    • 既存のデータベースを再デプロイする場合、「データベースの更新」を選択すると、既存のアーティファクトおよびプロパティ設定が新しいデータベースに保持され、最新のメタデータを反映してアウトラインが変更されます。

      オプション: 「データの保持」を選択して、データを保持したままEssbaseキューブを構築および再構成します。このオプションは、アウトラインのサイズおよび存在するデータの量によっては時間がかかることがあります。

      ノート: ディメンション・メンバーの削除後は、キューブをEssbaseに再デプロイしてデータを保持するための「デプロイ後にデータをアーカイブしてリロード」オプションは必ず機能するわけではなく、Essbaseにおいてこれらの削除済メンバーをどのように処理できるかに応じて異なります。回避策として、「デプロイ後にデータをアーカイブしてリロード」オプションを選択せずに、すべてのデータをエクスポートして削除済メンバーのデータを削除してから、キューブのデプロイ後に別のステップでデータをリロードする必要がある可能性があります。

    • または、「データベースの作成/置換」を選択すると、データベースおよびアプリケーションが完全に削除され、再作成されます。

      注意:

      このオプションを選択する場合は、まずデータをバックアップし、データベースが再作成されたら、手動でリロードする必要があります。

  5. オプション: 「ジョブ・コメント」ボックスにコメントを入力します。コメントは、ジョブ・ライブラリに表示されます。
  6. オプション: 「最終データベース・デプロイメント」で、以前のデプロイメントの日時を確認します。
  7. 「今すぐデプロイ」をクリックして、データベースをデプロイします。

    ジョブが送信されたことを示す確認のメッセージが表示されます。

    注意:

    この操作は、モデルのサイズや複雑さによっては、長時間かかる可能性があります。

  8. 「ジョブ・ステータス」ページでタスクフローIDを使用してデプロイメントの進捗をモニターします。
  9. モデルを計算します(管理元帳モデルの計算)。