Oracle Hyperion Profitability and Cost Managementでは、ビジネスの主要なプロセスやアクティビティを反映したモデル・ステージを作成します。
各ステージには、そのステージのデータを保存する交差を定義するためのディメンションを割り当てます。ステージはProfitability and Cost Managementにのみ存在し、Oracle Essbaseでは認識されません。
ステージは勘定科目、市場、リソース・グループ、材料、業務カテゴリ、設備、プロセス、製品、部品、提供サービス、顧客カテゴリ、個別顧客など、ほぼあらゆるタイプの要件に対して作成できます。1モデルにつき最大9つのステージを定義できます。ステージ名は、各モデルまたはアプリケーションで一意であることが必要です。
各ステージに対して少なくとも1つのディメンションを割り当てる必要があり、各ステージに最大3つのディメンションを含めることができます。同じディメンションは、複数のステージに割り当てることができます; ただし、ディメンションとステージの組合せを区別するために一意のステージ接頭辞を設定する必要があります。それぞれのステージ内のディメンションの数は異なっていてもかまいません。たとえば、あるステージは3つのディメンションを持ち、他のステージは1つまたは2つのディメンションを持つということも可能です。各ステージに複数のディメンションが必要な場合は、モデル・レベルのプリファレンスの設定を参照してモデル・レベルのプリファレンスを有効にします。
費用と収益の計算はシーケンスをたどって行われるため、各ステージは最初のプロセスから最後のプロセスへ向けて論理的に並べる必要があります。1つのステージで計算、保存される結果は、次のステージでソース値として配賦されます。複数のステップを必要とする配賦を作成するには、複数のステージにわたる計算シーケンスを定義します。複数のステージに関連する費用内訳は容易に取得、評価できます。
モデルのステージ内では、費用と収益の計算は次の条件によって制御されます:
モデル・ステージの順序は、モデル全体におけるアクティビティ、財務の費用および収益の全体的フローを反映した計算順序に沿って設定する必要があります。
各ステージ内では、1つのディメンションのみをドライバ・ディメンションとして指定する必要があります。
「ステージ」画面では、アプリケーションの「上へ」および「下へ」ボタンを使用して、ステージとディメンションの順序を指定します; ただし、ステージのデプロイ後にステージの順序、名前、接頭辞を変更した場合は、モデルの再デプロイが必要になります。
各ステージ・レコードには約1,000文字のノート、つまりテキスト・レコードが入力可能です。
モデル・ステージの操作の詳細は、次の項を参照してください: